関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【博物館明治村】の写真 前編 2019年01月 (犬山編)

今日は再び中京への遠征編で写真多めです。これまで名古屋・長島とご紹介してきましたが、最後に名古屋から電車で20分程度の所にある犬山まで行って、5年ぶりに博物館明治村を訪れてきました。(犬山駅から明治村まではバスで30分程度)

【公式サイト】
 http://www.meijimura.com/

この施設は日本第3位の敷地面積を誇る建物のテーマパーク的な博物館で、明治~大正の頃の建物がずらりと67軒も並んでいます。村内にはバスや蒸気機関車、路面電車なども走っていて、非常に見どころの多い博物館です。以前訪れた時はあまりの広さと充実ぶりに時間切れとなってしまい、一部の建物の見学ができず仕舞いとなってしまったので、今回はそのリベンジも含めての再訪となりました。今回は以前にご紹介できなかったエリアと、この明治村で最も貴重な帝国ホテルを中心にご紹介していこうと思います。

 参考記事:
  【番外編】博物館明治村の写真 前編(2013年12月)
  【番外編】博物館明治村の写真 後編(2013年12月)

こちらは三重県庁舎。明治12年(1879)に建てられた左右対称の建物です。
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設計は三重県の大工の清水義八という人が中心だったそうで、当時の内務省庁舎に倣った造りのようです。普段は中も入れるのですが、何と2018年12月29日(土)~2019年2月24日(日)の間の土日祝日は見学を制限するとのことで、またもや見学できませんでしたw つくづくこの建物とは縁がないのかも

ちょうどお昼時に着いたので、三重県庁舎の少し先にある なごや庵というお店できしめんを頂くことにしました。
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他にも飲食店はいくつかありますが、前回の時間切れの教訓を活かして時短で済ませるものを選びましたw

きしめんはこんな感じ。
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この きしめん が予想以上に美味しくて、出汁がきいていました。ここでお昼にしたのは正解でした。

お昼も済ませて、前回あまり観られなかった2丁目から観ることにしました。なごや庵のすぐ近くです。
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ここだけでも両脇に10軒くらい並んでいます。本当にこの明治村の充実ぶりには感心するばかりです

こちらは札幌電話交換局。明治31年(1898)に建てられたものです。
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重厚な石造りとなっていて堅牢な印象です。一方で花の文様が連なっているのが洒落た雰囲気も出していました。

電話交換局の中にも入れます。こちらは様々な電話交換機の展示
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電話交換手は明治の頃に女性が働ける数少ない職業の1つで、13歳~23歳で言動がハキハキして礼儀正しいこと・試験に合格することといった条件があったのだとか。ちなみに男は対応が荒っぽいということで女性だけの職業になっていったのだとかw

続いてこちらは安田銀行会津支店。明治40年(1907)に建てられました。
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洋風も取り入れているようですが土蔵のようで、銀行というよりは蔵ですねw 今はハイカラ衣装館としてハイカラな袴姿になれるレンタル衣装屋さんとなっています。時間に余裕のある女性は是非立ち寄りたいお店でしょうね。

こちらは京都中井酒造。明治3年(1870)の建物です。
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いわゆる町家です。軒が低くゆるくカーブする点が京都の伝統的な造りなのだとか。今は甘味処となっているようです。ここも時間があればお茶したかったw

続いてこちらは名古屋にあった東松家住宅。明治34年(1901)頃の商家です。
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塗屋造という江戸時代から続く伝統工法で建てられていますが、増築を重ねてこのような姿になったようです。3階以上の建物が禁止された時代が前後にあるので、3階建ては珍しいのだとか。

こちらも中に入って見学することができます。普段は1階のみ見学可なのですが、ちょうどガイドツアーが始まって2階に行けるチャンスでした。しかし時間が無いので涙を飲んでスルーしました…
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吹き抜けが3階まで続いていて面白い作りとなっています。家具も商家っぽいものが多くて面白い建物でした。

続いてこちらは第四高等学校物理化学教室。金沢にあった明治23年(1890)の建物です。
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この建物の設計者は久留正道らしいので、上野にある国立国会図書館国際子ども図書館と同じ設計者です。いかにも学校という感じの造りかもw
 参考記事:久留正道・安藤忠雄 「国立国会図書館国際子ども図書館」

こちらも中に入ることができます。
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ちょっと廊下は狭めに感じたかな。結構、天井の高い建物でした。シンプルながらも落ち着いた空間です。

続いて2丁目の一番奥には東山梨郡役所があります。山梨市にあった明治18年(1885)の建物です。
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地元の職人が洋風建築に似せて作ったものの正確な洋風ではないので擬洋風と呼ばれるのだとか。特に屋根に特徴があるようです。

こちらも中に入れます。
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中央部分はホールになっていて、何かの展覧会の準備をしていました。普段は何かの展示をしているのかも。

2階のバルコニーの辺りを撮ったもの。
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こちらから観ると2丁目を一望できました。中々見晴らしが良い部屋です。

と、2丁目は前回全く観ることができなかったので時間を多めに取って観てきました。この後、バスに乗って一気に村内の一番奥にある帝国ホテルへと向かいました。

こちらが旧帝国ホテル。フランク・ロイド・ライトによる設計です。大正12年(1923)に4年間の大工事の末に完成しました。
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今はこの中央玄関部分のみしか残っていませんが、これだけでも残って本当に良かった。この建物には遠藤新やアントニン・レーモンドなどの弟子も関わっています。
 参考記事:
  フランク・ロイド・ライト 「自由学園明日館」(2018年12月)
  遠藤新 「自由学園明日館 講堂」(2018年12月)
  アントニン・レーモンド 「旧イタリア大使館別荘」 日光編
  大谷資料館の資料展示と大谷寺の写真

こちらは右側面。幾何学的な美しさを感じます。
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レンガに櫛目を入れて装飾性を出しているようです。

右側面後方の辺り。ここからも入ることができます
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どこから観ても絵になるのが凄い!

先程の入口から外を観るとこんな感じ
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窓の周りにある枠が洒落た印象となっています。細かいところにまで美意識が感じられます。

こちらは左側面。
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ほぼ右側面と同じかな。こちらは見通しの良い斜面となっているので、全体が見渡しやすかったです。

この帝国ホテルの中にはカフェがあります。
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カフェの椅子もフランク・ロイド・ライトのデザインだったりして非常に豪華な空間です。

こちらでお茶をしてきました。私はシフォンケーキとコーヒー。奥さんはサンドウィッチと紅茶です。
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この贅沢な空間に負けないくらい美味しくて、優雅な時間を過ごすことができました。明治村に行ったら必ず立ち寄りたいお店です。

カフェからホテルの奥を観るとこんな感じ。
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この奥には食堂があったようです。中もシンメトリーな美しさがあります。

先程の奥側からカフェを観た様子と、側面方向を観た様子
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この建物だけでも明治村に行く価値があります。常滑焼や大谷石といった日本の素材とライトのデザインが最高の取り合わせです。


ということで、今回も明治村を楽しんできました。特に帝国ホテルは最高の一言です。しかしこれでもほんの一部でしかないのが恐ろしいところで、この後も前回周りきれなかった所を中心に観てきました。また、今回は特別にイルミネーションを観ることもできましたので、次の記事ではそれをご紹介して番外編の締めとしようと思います。


【名古屋編(2019年)】
  熱田神宮の写真
  名古屋城周辺の写真
  アール・ヌーヴォーの伝道師 浅井忠と近代デザイン (ヤマザキマザック美術館)
  ヤマザキマザック美術館の案内 (名古屋編)
  ウィリアム・モリスと英国の壁紙展 -美しい生活をもとめて- (松坂屋美術館)
  リニア・鉄道館 前編
  リニア・鉄道館 後編
  徳川美術館の案内
  徳川園の写真
  文化のみち二葉館の写真
  文化のみち橦木館と周辺の写真

【長島編(2019年)】
  なばなの里のイルミネーション

【犬山編(2019年)】
  博物館明治村の写真 前編 2019年01月
  博物館明治村の写真 後編 2019年01月

【犬山編(2013年)】
  野外民族博物館 リトルワールドの写真 前編(2013年12月)
  野外民族博物館 リトルワールドの写真 後編(2013年12月)
  有楽苑と犬山城の写真
  なり多 【愛知県犬山界隈のお店】
  博物館明治村の写真 前編 2013年12月
  博物館明治村の写真 後編 2013年12月

【名古屋編(2013年)
  矢場とん 三越ラシック店【名古屋 栄界隈のお店】
  あつた蓬莱軒 松坂屋店【名古屋 栄界隈のお店】


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