関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

中国動物俑の世界 【松岡美術館】

今日も写真多めです。前回ご紹介した松岡美術館の展示を観た後、同時開催の「松岡コレクション-中国動物俑の世界」も観てきました。こちらも撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC01325.jpg

【展覧名】
 松岡コレクション-中国動物俑の世界

【公式サイト】
 http://www.matsuoka-museum.jp/exhibition/exhibition.html

【会場】松岡美術館
【最寄】白金台駅

【会期】2018年10月24日(水)~2019年2月11日(月・祝)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
こちらも空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は古代中国の「俑」の中から動物の形をした作品を並べた内容となっていました。古代中国で霊魂は不滅で、墓所で先祖が不自由なく暮らせるようにと奴隷や動物を殉葬させていたのですが、時には5000人もの奴隷を生きたまま埋葬することもあったそうで、生産力を下げないようにとの観点から土を成型して焼いた俑陶を用いるようになったようです(決して慈悲の心からではないってのが恐ろしい話です) 俑は生前の住環境を再現するために、身の回りの調度品や器のみならず多種多様な動物に及んだそうで、今回はそうした動物の俑を取り揃えていました。詳しくは撮ってきた写真を使って気に入った作品をご紹介していこうと思います。


「緑釉 犬」 後漢時代1~3世紀
DSC01433.jpg
これ何だろう?と思ったら犬でしたw ちょっと胴が短すぎる気もしますがマスコット的な可愛さがありますw 昔から警備や狩猟のお供だった犬は動物俑の中でも多く浸かられたのだとか。よく観ると帯みたいなのをつけてて番犬っぽいですね。

「灰陶加彩 鵞鳥」 後漢時代1~3世紀
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こちらは鵞鳥。薄っすらと羽根やくちばしに彩色が残っているのが分かります。てっきり食用かと思ったら、鵞鳥は視覚と聴覚が優れているので番犬の代わりに見張り役も務めていたのだとか。きょとんとした顔が可愛い。

「灰陶加彩 牛」 後漢-三国時代1~3世紀
DSC01444.jpg
こちらは牛。筋肉質で立派な体つきをしています。牛は儀式での犠牲や食用、軍需品の輸送、乗用など様々に用いられた動物で、国家が管理するほど重要な存在だったようです。

「黄釉加彩 牛」 唐時代7世紀
DSC01452_20190207011333f42.jpg
こちらも牛で、牛車を引いています。牛車に比べると小さめに見えますが、きっと墓の主はこうして牛車に乗っていた身分の人だったんでしょうね。牛車も精巧な陶器でできているのが凄い。

「四神十二支 鏡」 隋-唐時代初期
DSC01462_20190207011335cad.jpg
こちらは内側に四神、外側に十二支が表された銅鏡。一番下にねずみがいて、時計回りになっているようです。四神は玄武が下で青龍、朱雀、白虎の順かな? 南北がひっくりかえったように見えました。

「加彩 十二支」 唐時代7~8世紀
DSC01465.jpg
こちらは頭が十二支で首から下は人という奇妙な像。酉と戌らしいけど、そうは見えませんw 残念ながら猪(中国では豚)は欠けていて所蔵していないのだとか。

「三彩 馬」 唐時代8世紀
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見事な唐三彩による馬。釉薬の色使いが絶妙で、鞍の部分や馬具なども色分けされています。ここまで観てきた作品の中でも完成度が高い品でした。

やはり馬は馬車や戦場で活躍したり、食肉、馬乳酒、皮、骨、馬肥と何でも使われただけあって点数多めでした。馬は陰陽思想で陽気に富んだ動物ということもあって、死者を蘇らせる力があるとも信じられていたのだとか。

「加彩 白馬」 唐時代7~8世紀
DSC01544.jpg
片足を挙げて前掻きするようなポーズの馬。均整のとれたスラリとした体躯で蹄までもしっかり表されていました。動きを感じますね。

「灰陶加彩 騎乗駱駝」 唐時代7世紀
DSC01554.jpg
最後にラクダ。ラクダもシルクロードの輸送に欠かせない存在として作られたようです。人が乗って交易隊でしょうか? こちらも表情豊かで見事な造形でした。


ということで、様々な動物の俑を観ることができました。当時の暮らしぶりを伺わせる品ばかりで生き生きしていたのも面白かったです。この展示も既に会期末となっていますので、気になる方はお早めにどうぞ。ぐるっとパスを持って行けば提示で観られます(庭園美術館と松岡美術館をハシゴするだけでほとんど元が取れる計算ですw)

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