HOME   »  写真  »  栃木市周辺の写真

栃木市周辺の写真

今日は写真多めです。前回ご紹介した「とちぎ蔵の街美術館」を観た後、美術館周辺の栃木市の街を散策してきました。ついでに歴史的な建物を撮ってきましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC_0040_enc_2019021500220029b.jpg
この栃木市は「小江戸」と呼ばれる歴史的な町並みとなっていて、千葉の佐原や埼玉の川越によく似ている景観に思えます。

 公式サイト:栃木市観光協会

まずはこの川沿いの遊覧船乗り場。「蔵の街」を名乗っているだけあって蔵が立ち並んでいます。
DSC_0044_enc_20190215002359ede.jpg
今回は乗らなかったのですが、以前乗った時は15分くらいだったかな。説明しながらのんびりと数十メートルくらいを行き来してくれます。この川は巴波川(うずまがわ)といって江戸まで続いていたので明治頃までは舟運も盛んだったようです。この川の道は延々と4kmくらいあるのだとか。

こちらは川沿いにある塚田歴史伝説館という資料館。
DSC_0036_enc_20190215002402d2b.jpg
蔵を改造した博物館で、ロボットの人形が歴史語ってくれると書いてありました。ちょっと気になりましたが時間もなかったのでスルー。

こちらは先程の川にほど近い旧栃木県庁舎。立派な洋風建築で今も綺麗に残っています。中には入れません。
DSC_0019_enc_20190215002403bcd.jpg
明治4年の廃藩置県の際に下野国は栃木県と宇都宮県に分かれたそうで、明治6年に再度合併して栃木県の県庁は今の栃木市のこの場所に置かれていたようです。しかし明治17年に宇都宮県に県庁が移転して現在に至ります。栃木県の名前だけは残ったけど、県庁は栃木市じゃないのはそういう経緯なんですね。

こちらも川の近くにある旧足利銀行栃木支店。昭和9年頃の銀行建築です。
DSC_0057_enc_20190215002400e32.jpg
トスカナ式オーダー風の角柱が立っていて洋風にしか見えませんが、こう見えて木造の平屋なのだとか。今はレストランとなっていました。ここでお茶をしたかったのですが、お昼の後は休憩となっていて入れませんでした。カフェではなさそう。

この辺は旧例幣使街道(日光例幣使街道)という京都と日光を結ぶ脇街道だったようで、街道沿いには今も多くの歴史的建造物が立ち並んでいます。
DSC_0047_enc_20190215003121d69.jpg
たまに明治以降の建築もあってモダンな雰囲気。現役で使われている建物ばかりというのも魅力的で、カフェになっているところもあります。

こちらは蔵をリノベーションして観光案内所にした建物
DSC_0050_enc_20190215003123d31.jpg
この街道沿いには観光案内所がいくつかあるので、最初に訪れると良いかもしれません。少ないですが目の前に駅と行き来するバス停なんかもあります。

歴史ある街だけに資料館のようなところも結構あります。こちらは山本有三ふるさと記念館
DSC_0010_enc_2019021500312431f.jpg
『路傍の石』などで知られる文豪・山本有三とのことで、この建物も江戸末期の蔵に整備したものです。私は読んだことがないので入ったことは無いですが、館内は蔵の見学もできるようでした。
 参考リンク:山本有三ふるさと記念館

続いてこちらは とちぎ歌麿館。無料で観られるミニ展示室です。
DSC_0012_enc_20190215012056bd5.jpg
こちらでは美術好きなら誰もがご存知の浮世絵師の喜多川歌麿を紹介しています。江戸時代に舟運や街道の宿場町として栄えていたことで、栃木は狂歌の文化も盛んだったらしく狂歌師でもあった歌麿は狂歌を通じて栃木の豪商である善野家と親交を結んでいたのだとか。
 参考リンク:とちぎ歌麿館

中では栃木の歴史なんかも紹介されていて撮影可能となっています。
DSC_0060_enc_20190215003125f60.jpg
以前はここで善野家の依頼で制作された肉筆の大作「深川の雪」「品川の月」「吉原の花」の精巧な複製も展示していたのですが、日焼けなどで劣化する上 スペースがないので展示を止めたようです。今は街道で行われる遊女のお祭りの展示なんかをやっていました。

ちなみにこの とちぎ歌麿館の向かい辺りのデパートの上に市役所があって、そこで「深川の雪」の複製を展示していた時期もあったのですが、この日は公開を取りやめている期間でした。複製といえど日本画はメンテナンスが大変そうですね。ちなみに「深川の雪」の本物は箱根の岡田美術館に収蔵されています。

狂歌入の肉筆の複製も展示されていました。
DSC_0066_enc_2019021500312791a.jpg
鷹と百舌鳥を描いていて美人画で有名な歌麿にしては意外な題材です。

こちらも肉筆の複製。
DSC_0070_enc_20190215003128ee0.jpg
肉筆は割と漢画っぽいイメージかも。他にも数点の肉筆の複製がありました。

続いてこちらは とちぎ山車会館。この裏に とちぎ蔵の街美術館があります。
DSC_0008_enc_20190215003130a7a.jpg
こちらも今回は入りませんでしたが、2年に1度開催される「とちぎ秋祭り」で使われる山車が3台展示されていて、デジタル映像などで祭りの雰囲気を味わえるようになっています。以前観た時にその大きさに驚いたのを記憶しています。

最後にこちらは神明宮。天照大御神を奉っている神社です。
DSC_0005_enc.jpg
栃木のお伊勢様として立派な神社となっていて、境内にもいくつもの境内社がありました。昔は県社の社格だったらしいので格式高いようです。


ということで、栃木市の町並みを堪能してきました。この街は佐野ラーメンやイチゴなどのグルメ、歴史的な建物のカフェなどもあるので、街歩きだけでも楽しめるんじゃないかな。あまり東京では知られていない気がしますが、建物好きには特に面白い街だと思います。
この後、電車で移動して あしかがフラワーパークのイルミネーションを観てきました。次回はそれについてご紹介の予定です。


関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
64位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
10位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。