子どものための建築と空間展 【パナソニック 汐留ミュージアム】
前回ご紹介した展示を観る前に汐留のパナソニック 汐留ミュージアムで「子どものための建築と空間展」を観てきました。

【展覧名】
子どものための建築と空間展
【公式サイト】
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/19/190112/
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
【最寄】新橋駅/汐留駅
【会期】2019年1月12日(土)~3月24日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
子供連れが多くて場所によっては人だかりができるくらいの混雑具合でしたが概ね自分のペースで観ることができました。
さて、この展示は明治から現代に至るまで 学校などの子供を対象にした建築をテーマに、模型・設計図・写真が並ぶ内容となっています。思ったよりも模型が少なく、写真や設計図が中心なので あまりピンとこないものもありますが、建築だけでなく子供の教育に関する考え方の変遷なども観ることができました。6章構成で時代順となっていましたので、各章ごとに簡単に振り返ってみようと思います。
<1.子どもの場の夜明け 明治時代>
まずは明治時代のコーナーです。1872年に「学制」が発布されると、その5年後の1877年には全国で25000校にのぼる小学校が開校されていたようです。当初は寺子屋や寺院を転用した学校が多かったようですが、やがて新築の校舎が次々と建設されるようになりました。初期の頃は洋風を取り入れた擬洋風や、入母屋造で唐破風の「御殿風」と称される和風の様式が数多く建てられましたが、1891年の小学校設備準則と1895年の学校建築図説明及設計大要が公布されると教室の標準的な大きさや設備の具体的な様子が提示されたそうで、それは戦後に至るまで100年に渡って受け継がれていくことになります。ここではそうした時代の様子が紹介されていました。
ここで目を引いたのは旧開智学校に関する品々でした。擬洋風で真ん中に塔のような部分があり、その下は唐破風や龍の彫刻があるなど部分的に和風となっています。表面はあまり学校という印象は受けませんが、その背後に長い校舎と校庭のようなところがあるようです。近くには模型や設計図もあって、かつての様子を伝えていました。
この写真は同じ建物の地下で開催されているレゴの展示にあったコラボ作品です。

洋風のようで和風的な部分もある様子がよく出ていました。
ここには他にも書院がある最も和風色の強い岩科学校や、日本最初の幼稚園の東京女子師範学校附属幼稚園(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)などの写真もありました。
その後は子供の教育に関する品が並ぶコーナーで、フリードリヒ・フレーベルの考案した「恩物(ドイツ語の「神からの賜り物」を意味する「ガーベ」の訳語)」という幼児教育で使われた玩具が展示されていました。積み木や棒刺しというパズル的な玩具を観ていると割と最近と似たような意図が感じられます。明治からこのような品があったのかと驚きました。
また、それ以外にも体操で使っていた棍棒や授業で使った幻灯機、錦絵などで当時の教育現場の様子を伝えていました。
参考記事:マジック・ランタン 光と影の映像史 (東京都写真美術館)
<2.子どもの世界の発見、大正時代>
続いては大正時代のコーナーです。19世紀末から国際的に「新教育」運動が興り、子供の興味や関心に基づいた子供中心の自由度の高い教育を目指すムーブメントがあったようです。この動きは大正デモクラシーの元で大正自由教育と呼ばれる教育運動に発展していき、1921年に創立された自由学園など特色ある教育理念の学校も続々と登場していきました。また、『赤い鳥』をはじめとした児童雑誌も生まれ子供関連の市場(しじょう)と言える消費システムも生まれたようです。一方、建築においては1923年の関東大震災からの復興の際に鉄筋コンクリートの学校が竣工していきました。東京や横浜では避難誘導を考慮した廊下の配置や、防災拠点としての講堂 兼 屋内運動場などの特徴も生まれていったようです。この章ではそうした時代について取り上げていました。
ここでは自由学園の明日館の設計図や100分の1サイズの模型が目を引きました。遠藤新による食堂の椅子なども展示されています。つい2ヶ月ほど前に実物を観てきたばかりなので、この辺はイメージしやすかったかな。池袋に現存するフランク・ロイド・ライトによる設計です。
参考記事:
フランク・ロイド・ライト 「自由学園明日館」(2018年12月)
自由学園明日館のカフェ 【自由学園明日館 館内のお店】
遠藤新 「自由学園明日館 講堂」(2018年12月)
他には現存しない東京市立日比谷図書館の写真や、鉄筋コンクリート4階建てで日本一豪華な小学校と呼ばれた汎愛尋常高等小学校の写真などもあり 明治までの擬洋風とは全く趣の異なる建物となっていました。
また、この章にも子供を取り巻く環境や教材・雑誌についてのコーナーがあります。第5回内国勧業博覧会のチラシには高い櫓のような所から舟ごと滑り降りるウォータースライダーが描かれていて、ちょっと驚きです。こんな昔からウォータースライダーってあったのか…w 少し先には竹久夢二の絵があり、水族館のような水槽の中にいる魚を観る子供たちの様子が描かれていて、こうしたものを観ると子供が喜ぶもの自体は今も昔も変わらないのかもしれません。
他には『赤い鳥』や『コドモノクニ』などの雑誌が並び、付録のカルタなんかも展示されていました。赤い鳥は中産階層の親たちが子供に読み聞かせるべき本として支持され、赤い鳥運動として広く普及したことなども紹介されています。
この章の最後あたりは資生堂化粧部による子供服なんかもあって、十字状の帯がある洋服がシックで洒落ていました。当時の裕福な都会っ子はかなりモダンな生活をしていたのが伺えました。
<インターミッション 戦争前夜に咲いた花>
続いては第2次大戦前の頃のコーナーです。1934年の室戸台風で学校も校舎が倒壊するなど多くの被害が出たようですが、鉄筋コンクリートの校舎はほとんど被害を受けなかったことから都市部を中心に校舎の鉄筋コンクリート化が進んだようです。一方、地方では木造が依然として建てられたようですが、満州事変などによって大戦景気がおこると豪華で壮麗な校舎が建てられたようです。
また、この時代も多くの児童雑誌が創刊され子供たちに愛読されたのですが、戦争に向かう時代であり その影響も雑誌などに現れてきたようです。ここにはそうした不穏な時代の様子が紹介されていました。
ここで目を引いたのは慶応幼稚舎の鉄筋3階建ての写真で、いかにも学校という造りとなっています。1937年に作られたので室戸台風の状況も加味されたのかな? 関東大震災の時もそうだったように、日本の建物は大きな災害を経験する度に進化している感じがします。
他に目についたのは萩の明倫館で、こちらは木造2階建てでフランス瓦が特徴となっています。破風があって和風に見えるけど赤い屋根が何とも洒落ていました。この辺が地方の壮麗な校舎の代表格なのかも。 この辺には未だに現存する建物が多く紹介されていました。
ここにも雑誌の付録が展示されていて、エンパイア・ステート・ビルを紙を折って作る付録が置かれていました。高さは80cmくらいあるんじゃないかというくらいの大きさで、折り方も含めて非常によく出来ています。これは現代でもペーパークラフトとして売ったら売れそうなくらいのクオリティでした。
<3.新しい時代の到来、子どもたちの夢の世界を築く 1950-1970>
続いての3章は戦後から1970年頃のコーナーです。戦後になって義務教育は9年となり、幼稚園と保育園は別々の法で規定されるなど現在に続くシステムになったようです。戦争で被災した東京の学校では 東京大学の吉武研究室によって寸法や付属品が規格化されたモデルスクールが作られ、全国的に同一タイプの校舎が広がって行きました。しかし地方では標準設計を打破する試みもあったようで、それについてもここで取り上げています。
また、児童文学は1950年代から欧米の児童作品の翻訳や日本人作家による絵本などが次々と出版されていったようです。一方で1960年代には車社会になり団地が生まれるなど子供の遊び場が減ってしまったようですが、児童館や遊園地が各地に整備され 大阪万博なども盛り上がりを見せました。 ここにはそうした戦後20年間くらいの様子が紹介されていました。
この章で目を引いたのは新宿区立西戸山小学校の模型で、これは先述のモデルスクールとなった学校です。3階建ての鉄筋コンクリートで、不燃化され台風に強く、RC構法を採用しています。中の写真なんかもこれぞ学校!といった感じで、初めて観たけどちょっと懐かしいようなw ここから全国に広がったと思うと、それも当然なのかもしれません。
それとは逆に個性的で目立っていたのが八幡浜市立日土小学校の模型です。こちらは校舎から川の上にテラスが突き出しているという 驚きの建物です。他にも廊下の屋根の上から光が入るようになっているなど、時代を先取りしたような先進性があります。中の映像などを観ると子供のことをよく考えている様子も伺えて、美しいだけでなく機能面も素晴らしい建物でした。
この近くには丹下健三による「広島こどもの家」やイサム・ノグチの「こどもの国児童遊園」の写真などもありました。この辺は各建築化の特徴がよく出ていて面白い建物です。 また、絵本のコーナーには「スーホの白い馬」があってちょっと懐かしい気分になりました。こんな昔からあったんですね…。
<4.おしゃべり、いたずら、探検-多様化と個性化の時代 1971-1985>
続いては70年代からバブルの前頃までのコーナーです。この時代には画一的な授業への反省や 欧米の教育改革によって個性や適性を重視した教育が行われるようになったようです。その流れがオープンスクールのメソッド導入に繋がり、建築においてはフレキシブルな教育空間を生むきっかけとなったようです。ここにはそうしたオープンスペースや多目的ホールの導入が広がった頃の様子が紹介されていました。
ここには象設計集団による宮代町立笠原小学校などが展示されていました。象設計集団は名護市市庁舎のような個性的な建物のイメージがあるので、個別化・個性化を標榜する学校の設計にはぴったりかもw ちょっと模型では分かりづらかったですが、内部にオープンスペースがあることなどが紹介されていました。
他に目を引いたのは「黒石ほるぶ子ども館」で、こちらは児童書の会社が寄付した施設です。屋根の広い民家のような図書館で、屋根裏部分に子供が入って遊んでいる写真なんかが並んでいます。そのためか秘密基地で遊ぶような楽しさのある建物に見えました。
少し先には昭和記念公園やモエレ沼公園の写真や設計図もありました。また、成田亨によるウルトラマンのスケッチがいくつかありゼットン、ゾフィー、ウルトラセブン、メトロン星人などが展示されていました。全部この時代に作られたものですね。
参考記事:
国営昭和記念公園
【番外編】青森県立美術館の常設(2012年8月)と「没後10年特集展示:成田亨」 (青森県立美術館)
ウルトラマン・アート! 時代と創造-ウルトラマン&ウルトラセブン- (埼玉県立近代美術館)
<5.今、そしてこれからの子どもたちへ 1987~>
最後は1980年代後半以降のコーナーです。この時代になると空間の豊かさが考慮され、デン(隠れ家みたいな)やアルコーブ(壁の凹んだ部分)、ロフトなどの小空間を設置する小学校もできるようになったようです。また、食事・水飲み・トイレ・更衣などの場にも楽しさと美しさを配慮するようになったようで、ここではそれまでと一線を画する個性的な建物が紹介されていました。
ここで目を引いたのは出石町立弘道小学校の模型で、これは斜面に転々と建物が並び渡り廊下で繋がっているような構造となっています。赤レンガでシックな雰囲気もあって非常に個性的です。上り下りは大変そうだけど画一的な学校の概念を打ち破るような建物で驚きでした。
この章で紹介されているのはどれも個性的です。宇宙船のような建物なんかもありましたw
もう1つ気になったのが「ふじようちえん」で、これは上から見ると穴が空いた楕円形のような建物です。1階が教室で2階(屋上)がぐるっと周回できる外周183mのデッキとなっています。さらに驚きなのがデッキの一部には3本のケヤキが貫いていることで、自然と一体化している感じです。庭に面した建具は全開放できるようになっているというのも面白い造りとなっていました。
他にも箱根彫刻の森美術館のネットの森なども紹介されていて、建設当時の映像なども展示されていました。
参考記事:箱根 彫刻の森美術館 その2
これは最後にあった「ペタボーの空」というマジックテープのようなものを使った玩具。これは体験可能で撮影もできます。

この下に入って上に向かってペタボーを投げるというのが遊び方のようです。(多分)
こんな感じでくっついています。

構造体みたいで面白い
ということで、もはや建築とは関係ないものも多かったですが子供の教育の歴史なんかも知ることができて楽しめました。子供にはちょっと難しい内容だと思いますが、小学校時代を思い出すような内容なので大人はノスタルジーにも浸れるかもしれません。ぐるっとパスなら提示だけで入れてお得な展示です。

【展覧名】
子どものための建築と空間展
【公式サイト】
https://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/19/190112/
【会場】パナソニック 汐留ミュージアム
【最寄】新橋駅/汐留駅
【会期】2019年1月12日(土)~3月24日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
子供連れが多くて場所によっては人だかりができるくらいの混雑具合でしたが概ね自分のペースで観ることができました。
さて、この展示は明治から現代に至るまで 学校などの子供を対象にした建築をテーマに、模型・設計図・写真が並ぶ内容となっています。思ったよりも模型が少なく、写真や設計図が中心なので あまりピンとこないものもありますが、建築だけでなく子供の教育に関する考え方の変遷なども観ることができました。6章構成で時代順となっていましたので、各章ごとに簡単に振り返ってみようと思います。
<1.子どもの場の夜明け 明治時代>
まずは明治時代のコーナーです。1872年に「学制」が発布されると、その5年後の1877年には全国で25000校にのぼる小学校が開校されていたようです。当初は寺子屋や寺院を転用した学校が多かったようですが、やがて新築の校舎が次々と建設されるようになりました。初期の頃は洋風を取り入れた擬洋風や、入母屋造で唐破風の「御殿風」と称される和風の様式が数多く建てられましたが、1891年の小学校設備準則と1895年の学校建築図説明及設計大要が公布されると教室の標準的な大きさや設備の具体的な様子が提示されたそうで、それは戦後に至るまで100年に渡って受け継がれていくことになります。ここではそうした時代の様子が紹介されていました。
ここで目を引いたのは旧開智学校に関する品々でした。擬洋風で真ん中に塔のような部分があり、その下は唐破風や龍の彫刻があるなど部分的に和風となっています。表面はあまり学校という印象は受けませんが、その背後に長い校舎と校庭のようなところがあるようです。近くには模型や設計図もあって、かつての様子を伝えていました。
この写真は同じ建物の地下で開催されているレゴの展示にあったコラボ作品です。

洋風のようで和風的な部分もある様子がよく出ていました。
ここには他にも書院がある最も和風色の強い岩科学校や、日本最初の幼稚園の東京女子師範学校附属幼稚園(現在のお茶の水女子大学附属幼稚園)などの写真もありました。
その後は子供の教育に関する品が並ぶコーナーで、フリードリヒ・フレーベルの考案した「恩物(ドイツ語の「神からの賜り物」を意味する「ガーベ」の訳語)」という幼児教育で使われた玩具が展示されていました。積み木や棒刺しというパズル的な玩具を観ていると割と最近と似たような意図が感じられます。明治からこのような品があったのかと驚きました。
また、それ以外にも体操で使っていた棍棒や授業で使った幻灯機、錦絵などで当時の教育現場の様子を伝えていました。
参考記事:マジック・ランタン 光と影の映像史 (東京都写真美術館)
<2.子どもの世界の発見、大正時代>
続いては大正時代のコーナーです。19世紀末から国際的に「新教育」運動が興り、子供の興味や関心に基づいた子供中心の自由度の高い教育を目指すムーブメントがあったようです。この動きは大正デモクラシーの元で大正自由教育と呼ばれる教育運動に発展していき、1921年に創立された自由学園など特色ある教育理念の学校も続々と登場していきました。また、『赤い鳥』をはじめとした児童雑誌も生まれ子供関連の市場(しじょう)と言える消費システムも生まれたようです。一方、建築においては1923年の関東大震災からの復興の際に鉄筋コンクリートの学校が竣工していきました。東京や横浜では避難誘導を考慮した廊下の配置や、防災拠点としての講堂 兼 屋内運動場などの特徴も生まれていったようです。この章ではそうした時代について取り上げていました。
ここでは自由学園の明日館の設計図や100分の1サイズの模型が目を引きました。遠藤新による食堂の椅子なども展示されています。つい2ヶ月ほど前に実物を観てきたばかりなので、この辺はイメージしやすかったかな。池袋に現存するフランク・ロイド・ライトによる設計です。
参考記事:
フランク・ロイド・ライト 「自由学園明日館」(2018年12月)
自由学園明日館のカフェ 【自由学園明日館 館内のお店】
遠藤新 「自由学園明日館 講堂」(2018年12月)
他には現存しない東京市立日比谷図書館の写真や、鉄筋コンクリート4階建てで日本一豪華な小学校と呼ばれた汎愛尋常高等小学校の写真などもあり 明治までの擬洋風とは全く趣の異なる建物となっていました。
また、この章にも子供を取り巻く環境や教材・雑誌についてのコーナーがあります。第5回内国勧業博覧会のチラシには高い櫓のような所から舟ごと滑り降りるウォータースライダーが描かれていて、ちょっと驚きです。こんな昔からウォータースライダーってあったのか…w 少し先には竹久夢二の絵があり、水族館のような水槽の中にいる魚を観る子供たちの様子が描かれていて、こうしたものを観ると子供が喜ぶもの自体は今も昔も変わらないのかもしれません。
他には『赤い鳥』や『コドモノクニ』などの雑誌が並び、付録のカルタなんかも展示されていました。赤い鳥は中産階層の親たちが子供に読み聞かせるべき本として支持され、赤い鳥運動として広く普及したことなども紹介されています。
この章の最後あたりは資生堂化粧部による子供服なんかもあって、十字状の帯がある洋服がシックで洒落ていました。当時の裕福な都会っ子はかなりモダンな生活をしていたのが伺えました。
<インターミッション 戦争前夜に咲いた花>
続いては第2次大戦前の頃のコーナーです。1934年の室戸台風で学校も校舎が倒壊するなど多くの被害が出たようですが、鉄筋コンクリートの校舎はほとんど被害を受けなかったことから都市部を中心に校舎の鉄筋コンクリート化が進んだようです。一方、地方では木造が依然として建てられたようですが、満州事変などによって大戦景気がおこると豪華で壮麗な校舎が建てられたようです。
また、この時代も多くの児童雑誌が創刊され子供たちに愛読されたのですが、戦争に向かう時代であり その影響も雑誌などに現れてきたようです。ここにはそうした不穏な時代の様子が紹介されていました。
ここで目を引いたのは慶応幼稚舎の鉄筋3階建ての写真で、いかにも学校という造りとなっています。1937年に作られたので室戸台風の状況も加味されたのかな? 関東大震災の時もそうだったように、日本の建物は大きな災害を経験する度に進化している感じがします。
他に目についたのは萩の明倫館で、こちらは木造2階建てでフランス瓦が特徴となっています。破風があって和風に見えるけど赤い屋根が何とも洒落ていました。この辺が地方の壮麗な校舎の代表格なのかも。 この辺には未だに現存する建物が多く紹介されていました。
ここにも雑誌の付録が展示されていて、エンパイア・ステート・ビルを紙を折って作る付録が置かれていました。高さは80cmくらいあるんじゃないかというくらいの大きさで、折り方も含めて非常によく出来ています。これは現代でもペーパークラフトとして売ったら売れそうなくらいのクオリティでした。
<3.新しい時代の到来、子どもたちの夢の世界を築く 1950-1970>
続いての3章は戦後から1970年頃のコーナーです。戦後になって義務教育は9年となり、幼稚園と保育園は別々の法で規定されるなど現在に続くシステムになったようです。戦争で被災した東京の学校では 東京大学の吉武研究室によって寸法や付属品が規格化されたモデルスクールが作られ、全国的に同一タイプの校舎が広がって行きました。しかし地方では標準設計を打破する試みもあったようで、それについてもここで取り上げています。
また、児童文学は1950年代から欧米の児童作品の翻訳や日本人作家による絵本などが次々と出版されていったようです。一方で1960年代には車社会になり団地が生まれるなど子供の遊び場が減ってしまったようですが、児童館や遊園地が各地に整備され 大阪万博なども盛り上がりを見せました。 ここにはそうした戦後20年間くらいの様子が紹介されていました。
この章で目を引いたのは新宿区立西戸山小学校の模型で、これは先述のモデルスクールとなった学校です。3階建ての鉄筋コンクリートで、不燃化され台風に強く、RC構法を採用しています。中の写真なんかもこれぞ学校!といった感じで、初めて観たけどちょっと懐かしいようなw ここから全国に広がったと思うと、それも当然なのかもしれません。
それとは逆に個性的で目立っていたのが八幡浜市立日土小学校の模型です。こちらは校舎から川の上にテラスが突き出しているという 驚きの建物です。他にも廊下の屋根の上から光が入るようになっているなど、時代を先取りしたような先進性があります。中の映像などを観ると子供のことをよく考えている様子も伺えて、美しいだけでなく機能面も素晴らしい建物でした。
この近くには丹下健三による「広島こどもの家」やイサム・ノグチの「こどもの国児童遊園」の写真などもありました。この辺は各建築化の特徴がよく出ていて面白い建物です。 また、絵本のコーナーには「スーホの白い馬」があってちょっと懐かしい気分になりました。こんな昔からあったんですね…。
<4.おしゃべり、いたずら、探検-多様化と個性化の時代 1971-1985>
続いては70年代からバブルの前頃までのコーナーです。この時代には画一的な授業への反省や 欧米の教育改革によって個性や適性を重視した教育が行われるようになったようです。その流れがオープンスクールのメソッド導入に繋がり、建築においてはフレキシブルな教育空間を生むきっかけとなったようです。ここにはそうしたオープンスペースや多目的ホールの導入が広がった頃の様子が紹介されていました。
ここには象設計集団による宮代町立笠原小学校などが展示されていました。象設計集団は名護市市庁舎のような個性的な建物のイメージがあるので、個別化・個性化を標榜する学校の設計にはぴったりかもw ちょっと模型では分かりづらかったですが、内部にオープンスペースがあることなどが紹介されていました。
他に目を引いたのは「黒石ほるぶ子ども館」で、こちらは児童書の会社が寄付した施設です。屋根の広い民家のような図書館で、屋根裏部分に子供が入って遊んでいる写真なんかが並んでいます。そのためか秘密基地で遊ぶような楽しさのある建物に見えました。
少し先には昭和記念公園やモエレ沼公園の写真や設計図もありました。また、成田亨によるウルトラマンのスケッチがいくつかありゼットン、ゾフィー、ウルトラセブン、メトロン星人などが展示されていました。全部この時代に作られたものですね。
参考記事:
国営昭和記念公園
【番外編】青森県立美術館の常設(2012年8月)と「没後10年特集展示:成田亨」 (青森県立美術館)
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<5.今、そしてこれからの子どもたちへ 1987~>
最後は1980年代後半以降のコーナーです。この時代になると空間の豊かさが考慮され、デン(隠れ家みたいな)やアルコーブ(壁の凹んだ部分)、ロフトなどの小空間を設置する小学校もできるようになったようです。また、食事・水飲み・トイレ・更衣などの場にも楽しさと美しさを配慮するようになったようで、ここではそれまでと一線を画する個性的な建物が紹介されていました。
ここで目を引いたのは出石町立弘道小学校の模型で、これは斜面に転々と建物が並び渡り廊下で繋がっているような構造となっています。赤レンガでシックな雰囲気もあって非常に個性的です。上り下りは大変そうだけど画一的な学校の概念を打ち破るような建物で驚きでした。
この章で紹介されているのはどれも個性的です。宇宙船のような建物なんかもありましたw
もう1つ気になったのが「ふじようちえん」で、これは上から見ると穴が空いた楕円形のような建物です。1階が教室で2階(屋上)がぐるっと周回できる外周183mのデッキとなっています。さらに驚きなのがデッキの一部には3本のケヤキが貫いていることで、自然と一体化している感じです。庭に面した建具は全開放できるようになっているというのも面白い造りとなっていました。
他にも箱根彫刻の森美術館のネットの森なども紹介されていて、建設当時の映像なども展示されていました。
参考記事:箱根 彫刻の森美術館 その2
これは最後にあった「ペタボーの空」というマジックテープのようなものを使った玩具。これは体験可能で撮影もできます。

この下に入って上に向かってペタボーを投げるというのが遊び方のようです。(多分)
こんな感じでくっついています。

構造体みたいで面白い
ということで、もはや建築とは関係ないものも多かったですが子供の教育の歴史なんかも知ることができて楽しめました。子供にはちょっと難しい内容だと思いますが、小学校時代を思い出すような内容なので大人はノスタルジーにも浸れるかもしれません。ぐるっとパスなら提示だけで入れてお得な展示です。
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