インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史 【埼玉近代美術館】
前回ご紹介した常設展を観る前に埼玉近代美術館で「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」を観てきました。

【展覧名】
インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史
【公式サイト】
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=386
【会場】埼玉近代美術館
【最寄】北浦和駅
【会期】2019年2月2日 (土) ~ 3月24日 (日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
会期末が近いこともあって結構混んでいて場所によっては人だかりができていました。
さて、この展示は20世紀以降の国内外の建築において完成に至らなかった設計・計画を取り上げ、それらを「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介するものです。わざわざインポッシブルに打ち消し線が入っているのですが、これは「インポッシブル」が不可能を意味するのではなく、逆説的に建築の極限の可能性や潜在力を探るという前向きな意味として使っている為のようです。40人の建築家・美術家の図案や模型などが並んでいましたので、詳しくは気に入った作品と共に振り返ってみようと思います。
ウラジーミル・タトリン 「『第3インターナショナル記念塔』(教育人民委員会造形芸術部門、1920)」
こちらは高さ400mにも及ぶ螺旋と斜塔を組み合わせたような記念塔で、模型が置かれていました。円筒形・三角錐・円柱が入れ子のように組み合わされているのですが、それぞれ
円筒…1年で1周
三角錐…1ヶ月で1周
円柱…1日で1周
のペースで回転する仕掛けも考えられていたようです。近くには長倉威彦 氏による実現したらこうなっていたというバーチャル映像もあり、かなりリアルに表されていました。ロシア・アヴァンギャルドなんかを思い起こすような幾何学性が圧倒的かつちょっと独特の怖さがありますw 見るからに難易度の高そうな建物だけにこんな巨大な塔が出来ていたら世界的な観光地になってたと思えました。
この辺にはマレーヴィチによるシュプレマティズムを建築にしたような作品もありました。
参考記事:ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ 「「摩天楼」『曙光』第4号」
こちらはガラス張りの高層ビルで、20階建ての高さ80mの高層住宅として設計したものです。反射の効果などを計算して単調さを避ける工夫をしているそうで、上から見ると複雑な星型のような形をしています。その斬新さ故にコンペで落選してしまったそうで、これは実現してたら相当に時代を先取りした建物だったのではないかと思えました。
川喜田煉七郎 「霊楽堂(ある音楽礼拝堂)」
こちらは円形が連なり 周りも卵型の有形的な形状の区分けとなっている聖堂の草案や図面、模型などです。作者の川喜田煉七郎は学校(現在の東京工業大学)の教育が構造学に重きが置かれているのに反発して、傾倒していた山田耕筰が提唱する霊楽堂を構想したのがこの建物のようです。滑らかで音楽的なリズムのあるデザインとなっていて、内部のスケッチはゴシック聖堂と近未来を融合したような雰囲気がありました。これも1926年の作とは思えないほど未来感があって面白い作品でした。
川喜田煉七郎は他にもウクライナの劇場の応募案などもありました。
前川國男 「東京帝室博物館建築設計図案懸賞募集(前川國男案)」
こちらは現在の東京国立博物館の案として作られた設計です。前川國男の師匠であるル・コルビュジエの設計に似た近代的な印象を受けるかな。しかしこの建物の要件には日本風というのがあったようで、一見するとそれに沿っているようには思えません。現在のトーハクの本館は帝冠様式で分かりやすい和風っぽさがあるので、コンペに負けたのも分かる気がします。しかし、前川國男は帝冠様式のような表向きの和風ではなく、日本的とは何かを問うような建築を目指したようで、シンプルで幾何学的なこの案を落選覚悟であえて応募したようです。ピロティとかル・コルビュジエ風じゃないか?と思う部分もありますが、和室の幾何学性なんかを考えると この建物の美意識は確かに日本的でもあるように思えました。
黒川紀章 「東京計画1961-Helix 計画」
こちらはポスターにもなっている二重螺旋構造の建物で、巨大な模型や この建物からインスパイアされた映像作品などがありました。東京湾の都市計画として考案されたもので、とてつもなく大きな居住空間です。メタボリズムの思想で作られていて、DNAの螺旋構造に着想を得ているようでした。SFの世界のような豊かな発想で、スケールの大きな計画です。
参考記事:メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
この辺には同じく黒川紀章の「農村都市計画」の模型もありました。農村に近未来都市が現れたような斬新さです。
長倉威彦 「マイケル・ウェブ ドライブ・イン・ハウジング」
こちらは建築と車が一体化するようなコンセプトの映像作品です。車をエレベーターに乗せて台車を取り外し、マンションの部屋の中に収納するような感じかな。車もPCのマウスみたいな形をしていてちょっと変わっています。こちらはユニットが動いたり変形することなどを提案した作品らしく、私には非常に面白いアイディアに思えました。車が自動運転になって電気自動車が電池代わりになったらこういう未来があるかもしれない…と思えました。
この近くにはソットサスのレトロ・フューチャー感あるドローイングなどもありました。
参考記事:倉俣史朗とエットレ・ソットサス (21_21 DESIGN SIGHT)
磯崎新 「東京都新都庁舎計画」
こちらもメタボリズム関連のビッグネームによる作品で、模型と平面図で都庁の計画が並んでいます。当時の都庁の要件は超高層の2棟だったらしいので、現在の都庁は分かりやすくそれを満たしているわけですが、ここでは低層の計画となっています(一応、23階建てらしい) 見た目はフジテレビの社屋に似ているかな。建物の上部に球体のホールのようなものがあります。また、建物の中央部分は高さ90m、長さ300mにも及ぶ吹き抜けとなっていて、それを区切りと思えば2棟にも見えました。こちらも発想のスケールが常人とは違って驚きでした。
この近くには安藤忠雄の「中之島プロジェクトⅡ-アーバンエッグ」の模型や平面図などもありました。
参考記事:安藤忠雄展―挑戦― (国立新美術館)
荒川修作+マドリン・ギンズ 「問われているプロセス/天命反転の橋」 ★こちらで観られます 1
こちらは長さ13mにも及ぶ模型が展示室に置かれていました。実物は140mになるフランスの橋の計画らしく、橋の途中に21の装置が並び「光の身体推量」とか「惑星の叫び」といった名前がつけられています。これらは障害物のようになっていて、くぐったり斜めに避けて歩く仕掛けのようです。中を見ると橋というよりはアスレチックのような複雑な構造で、サスケの障害物レースみたいな…w 解説によると、要請された行いの必然性に従うという拘束的な空間の体験をもたらすもので、それがポストユートピア時代の人間としての私達を形成し直すことになると解釈できるのではないかとのことでした。
藤本壮介 「ベトンハラ・ウォーターフロントセンター設計競技1等案」 ★こちらで観られます 2
こちらは螺旋が無数に渦巻く形の商業施設で、セルビアのコンペで1等を獲得したそうです。洗練されたフォルムが近未来的で、ガラス張りとなっているのが明るい印象となっています。これは何故インポッシブルなのか分かりませんが、実現したらお洒落スポットになること間違いなしですw
会田誠 「東京都庁はこうだった方が良かったのでは?の図」
山口晃 「都庁本案圖」
こちらはセットで展示されていて、原案を会田誠 氏が作って山口晃 氏が油彩・水彩で絵画化した感じです。都庁がこうだったら良かったのではないかとのことで、天守閣の石垣部分がビルの窓になっているなどパロディ的な雰囲気で、落書きっぽい楽しさがありますw それを日本画風にした山口晃 氏の作品は歴史的な絵みたいな感じも出ていたり、予算があれば可能みたいなコメントもあって、2人とも皮肉が効いているように思えました。
参考記事:会田誠展 天才でごめんなさい (森美術館)
ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JV 「新国立競技場」
こちらは記憶に新しいオリンピックの新国立競技場の案で、予算面が合わないということでインポッシブルの仲間入りとなってしまいました。自転車のヘルメットみたいな流線型がカッコいいし、屋根の開閉のギミックも面白いので個人的にはこれでも良かったと思うんですけどね。
この辺りは予算が合わなかった作品が並び、会田誠 氏の予算があれば可能という皮肉がジワジワきますw
マーク・フォスター・ゲージ 「ヘルシンキ・グッゲンハイム美術館」 ★こちらで観られます 4
今回のポスターにもなっている作品で、これも財政上の理由で計画が破棄されてインポッシブルとなりました。これも実現したらこうだったという映像があり、遠くから観るとロボットが立っているような門のような不思議な形をしていますが近づくと昆虫やトカゲが組み合わさっているような生物の集合体のごとき彫刻が施されています。ちょっと不気味でこれはヤバイw 同じく102階建ての「西57丁目のタワー」という作品の映像ではビルに羽が生えたり聖堂のような彫刻が施されたビルが映されていました。FFのボスでも出てきそうなタワーですw
ということで、実現できたはずなのに…というものも含めて驚きの計画が目白押しとなっていました。各建築家の設計思想や実験性が強く出ていて、実現した建物よりも個性的な建物ばかりだと思います。この記事を書いている時点で残り1週間しかありませんが、建築好きは是非観ておきたい企画が光る展示でした。


【展覧名】
【公式サイト】
http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=386
【会場】埼玉近代美術館
【最寄】北浦和駅
【会期】2019年2月2日 (土) ~ 3月24日 (日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
会期末が近いこともあって結構混んでいて場所によっては人だかりができていました。
さて、この展示は20世紀以降の国内外の建築において完成に至らなかった設計・計画を取り上げ、それらを「インポッシブル・アーキテクチャー」と称して紹介するものです。わざわざインポッシブルに打ち消し線が入っているのですが、これは「インポッシブル」が不可能を意味するのではなく、逆説的に建築の極限の可能性や潜在力を探るという前向きな意味として使っている為のようです。40人の建築家・美術家の図案や模型などが並んでいましたので、詳しくは気に入った作品と共に振り返ってみようと思います。
ウラジーミル・タトリン 「『第3インターナショナル記念塔』(教育人民委員会造形芸術部門、1920)」
こちらは高さ400mにも及ぶ螺旋と斜塔を組み合わせたような記念塔で、模型が置かれていました。円筒形・三角錐・円柱が入れ子のように組み合わされているのですが、それぞれ
円筒…1年で1周
三角錐…1ヶ月で1周
円柱…1日で1周
のペースで回転する仕掛けも考えられていたようです。近くには長倉威彦 氏による実現したらこうなっていたというバーチャル映像もあり、かなりリアルに表されていました。ロシア・アヴァンギャルドなんかを思い起こすような幾何学性が圧倒的かつちょっと独特の怖さがありますw 見るからに難易度の高そうな建物だけにこんな巨大な塔が出来ていたら世界的な観光地になってたと思えました。
この辺にはマレーヴィチによるシュプレマティズムを建築にしたような作品もありました。
参考記事:ロシアの夢 1917-1937 革命から生活へ-ロシア・アヴァンギャルドのデザイン (埼玉県立近代美術館)
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ 「「摩天楼」『曙光』第4号」
こちらはガラス張りの高層ビルで、20階建ての高さ80mの高層住宅として設計したものです。反射の効果などを計算して単調さを避ける工夫をしているそうで、上から見ると複雑な星型のような形をしています。その斬新さ故にコンペで落選してしまったそうで、これは実現してたら相当に時代を先取りした建物だったのではないかと思えました。
川喜田煉七郎 「霊楽堂(ある音楽礼拝堂)」
こちらは円形が連なり 周りも卵型の有形的な形状の区分けとなっている聖堂の草案や図面、模型などです。作者の川喜田煉七郎は学校(現在の東京工業大学)の教育が構造学に重きが置かれているのに反発して、傾倒していた山田耕筰が提唱する霊楽堂を構想したのがこの建物のようです。滑らかで音楽的なリズムのあるデザインとなっていて、内部のスケッチはゴシック聖堂と近未来を融合したような雰囲気がありました。これも1926年の作とは思えないほど未来感があって面白い作品でした。
川喜田煉七郎は他にもウクライナの劇場の応募案などもありました。
前川國男 「東京帝室博物館建築設計図案懸賞募集(前川國男案)」
こちらは現在の東京国立博物館の案として作られた設計です。前川國男の師匠であるル・コルビュジエの設計に似た近代的な印象を受けるかな。しかしこの建物の要件には日本風というのがあったようで、一見するとそれに沿っているようには思えません。現在のトーハクの本館は帝冠様式で分かりやすい和風っぽさがあるので、コンペに負けたのも分かる気がします。しかし、前川國男は帝冠様式のような表向きの和風ではなく、日本的とは何かを問うような建築を目指したようで、シンプルで幾何学的なこの案を落選覚悟であえて応募したようです。ピロティとかル・コルビュジエ風じゃないか?と思う部分もありますが、和室の幾何学性なんかを考えると この建物の美意識は確かに日本的でもあるように思えました。
黒川紀章 「東京計画1961-Helix 計画」
こちらはポスターにもなっている二重螺旋構造の建物で、巨大な模型や この建物からインスパイアされた映像作品などがありました。東京湾の都市計画として考案されたもので、とてつもなく大きな居住空間です。メタボリズムの思想で作られていて、DNAの螺旋構造に着想を得ているようでした。SFの世界のような豊かな発想で、スケールの大きな計画です。
参考記事:メタボリズムの未来都市展 (森美術館)
この辺には同じく黒川紀章の「農村都市計画」の模型もありました。農村に近未来都市が現れたような斬新さです。
長倉威彦 「マイケル・ウェブ ドライブ・イン・ハウジング」
こちらは建築と車が一体化するようなコンセプトの映像作品です。車をエレベーターに乗せて台車を取り外し、マンションの部屋の中に収納するような感じかな。車もPCのマウスみたいな形をしていてちょっと変わっています。こちらはユニットが動いたり変形することなどを提案した作品らしく、私には非常に面白いアイディアに思えました。車が自動運転になって電気自動車が電池代わりになったらこういう未来があるかもしれない…と思えました。
この近くにはソットサスのレトロ・フューチャー感あるドローイングなどもありました。
参考記事:倉俣史朗とエットレ・ソットサス (21_21 DESIGN SIGHT)
磯崎新 「東京都新都庁舎計画」
こちらもメタボリズム関連のビッグネームによる作品で、模型と平面図で都庁の計画が並んでいます。当時の都庁の要件は超高層の2棟だったらしいので、現在の都庁は分かりやすくそれを満たしているわけですが、ここでは低層の計画となっています(一応、23階建てらしい) 見た目はフジテレビの社屋に似ているかな。建物の上部に球体のホールのようなものがあります。また、建物の中央部分は高さ90m、長さ300mにも及ぶ吹き抜けとなっていて、それを区切りと思えば2棟にも見えました。こちらも発想のスケールが常人とは違って驚きでした。
この近くには安藤忠雄の「中之島プロジェクトⅡ-アーバンエッグ」の模型や平面図などもありました。
参考記事:安藤忠雄展―挑戦― (国立新美術館)
荒川修作+マドリン・ギンズ 「問われているプロセス/天命反転の橋」 ★こちらで観られます 1
こちらは長さ13mにも及ぶ模型が展示室に置かれていました。実物は140mになるフランスの橋の計画らしく、橋の途中に21の装置が並び「光の身体推量」とか「惑星の叫び」といった名前がつけられています。これらは障害物のようになっていて、くぐったり斜めに避けて歩く仕掛けのようです。中を見ると橋というよりはアスレチックのような複雑な構造で、サスケの障害物レースみたいな…w 解説によると、要請された行いの必然性に従うという拘束的な空間の体験をもたらすもので、それがポストユートピア時代の人間としての私達を形成し直すことになると解釈できるのではないかとのことでした。
藤本壮介 「ベトンハラ・ウォーターフロントセンター設計競技1等案」 ★こちらで観られます 2
こちらは螺旋が無数に渦巻く形の商業施設で、セルビアのコンペで1等を獲得したそうです。洗練されたフォルムが近未来的で、ガラス張りとなっているのが明るい印象となっています。これは何故インポッシブルなのか分かりませんが、実現したらお洒落スポットになること間違いなしですw
会田誠 「東京都庁はこうだった方が良かったのでは?の図」
山口晃 「都庁本案圖」
こちらはセットで展示されていて、原案を会田誠 氏が作って山口晃 氏が油彩・水彩で絵画化した感じです。都庁がこうだったら良かったのではないかとのことで、天守閣の石垣部分がビルの窓になっているなどパロディ的な雰囲気で、落書きっぽい楽しさがありますw それを日本画風にした山口晃 氏の作品は歴史的な絵みたいな感じも出ていたり、予算があれば可能みたいなコメントもあって、2人とも皮肉が効いているように思えました。
参考記事:会田誠展 天才でごめんなさい (森美術館)
ザハ・ハディド・アーキテクツ+設計JV 「新国立競技場」
こちらは記憶に新しいオリンピックの新国立競技場の案で、予算面が合わないということでインポッシブルの仲間入りとなってしまいました。自転車のヘルメットみたいな流線型がカッコいいし、屋根の開閉のギミックも面白いので個人的にはこれでも良かったと思うんですけどね。
この辺りは予算が合わなかった作品が並び、会田誠 氏の予算があれば可能という皮肉がジワジワきますw
マーク・フォスター・ゲージ 「ヘルシンキ・グッゲンハイム美術館」 ★こちらで観られます 4
今回のポスターにもなっている作品で、これも財政上の理由で計画が破棄されてインポッシブルとなりました。これも実現したらこうだったという映像があり、遠くから観るとロボットが立っているような門のような不思議な形をしていますが近づくと昆虫やトカゲが組み合わさっているような生物の集合体のごとき彫刻が施されています。ちょっと不気味でこれはヤバイw 同じく102階建ての「西57丁目のタワー」という作品の映像ではビルに羽が生えたり聖堂のような彫刻が施されたビルが映されていました。FFのボスでも出てきそうなタワーですw
ということで、実現できたはずなのに…というものも含めて驚きの計画が目白押しとなっていました。各建築家の設計思想や実験性が強く出ていて、実現した建物よりも個性的な建物ばかりだと思います。この記事を書いている時点で残り1週間しかありませんが、建築好きは是非観ておきたい企画が光る展示でした。
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