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ポーラ ミュージアム アネックス展2019-創生と技巧- 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

前回ご紹介した展示を観た後、銀座のポーラ ミュージアム アネックスで「ポーラ ミュージアム アネックス展2019-創生と技巧-」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

20190321 164612

【展覧名】
 ポーラ ミュージアム アネックス展2019-創生と技巧-

【公式サイト】
 https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2019年3月20日(水)~4月14日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はポーラミュージアムアネックスが毎年行っている若手芸術家の在外研究助成の研究成果を発表するもので、以前ご紹介した「-捨象と共感-」が前期で、今回の「-創生と技巧-」が後期という分け方になっています。今回も助成された8人の作家のうち4人の作品が展示されていて、前回同様にタイトルとは特に関連性は無いようでした。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。
 参考記事:ポーラ ミュージアム アネックス展2019-捨象と共感- (ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX)

入口の近くには川久保ジョイ 氏の地図や写真を使った作品が並んでいました。
20190321 164104
最近だと2017年の横浜トリエンナーレなどにも出されていた作家です。
 参考記事:ヨコハマトリエンナーレ2017 島と星座とガラパゴス (横浜美術館)

川久保ジョイ 「イマジナリー・ラインズ#3 エーゲ海西」
20190321 164200
イマジナリー・ラインというと映画でよく使われる用語(対話している2人を結ぶ仮想の線)を思い起こしますが、この作品は元々は2枚の対になる写真の一方だけ展示されているようで、もう1枚は海を挟んだ対岸の写真となっているそうです。薄っすらと向かいに岸が見えているのが対となる場所かな? 説明が無ければ全く分かりませんでしたが、片割れを想像させるような作品となっていました。

この隣にも同様の作品が並んでいました。

池ヶ谷陸 「Metropolitan Paradox」
20190321 164255
こちらはフェンスで囲まれて一際目を引いた作品。この方はベルリンに住んでいるそうで、東西分裂していた頃にフェンスによって西ベルリンが自由な社会を築いていたという逆説的な自由を表しているようです。こうした事象は日本や世界各国でも陰で存在しているのではないかと考えているのだとか。

フェンスの中にはLEDでメッセージが流れてきます。無秩序で文章にならない文字列みたいな。
20190321 164307
これはweb上のビッグデータなどを示しているようで、そう考えると管理された中での自由っていうのも頷けるかな。境界線によって守られているのか囚ええられているのかという面白い発想の作品でした。

木村恒介 「Sakura」
20190321 164456 20190321 164503
右の写真は一部をアップにしたものです。遠くからみると薄っすらと色づく桜に見えますが、近くに行くと無数のタイルのようになっていて色も所々に点々と付いているという個性的な表現となっています。

木村恒介 「Teresa」「Rahei」
20190321 164523
こちらもタイル状になっていて、2種類の写真が混じったような表現です。右の女性の目とか横向きと前向きがあるし、多面的な構成になっているように思えました。


あともう1人、展示室の出入り口付近にに柳井信乃 氏の「Happy and Glorious」という映像作品がありました。(これは撮影不可) 昔の映像を使ってナショナリズムや社会に抑圧されている記憶などをユーモアを使って解放する旨の作品でした。


ということで、やや難関でしたがキャプションのおかげでちょっと分かった気になれましたw これからも観る機会がありそうなアーティストですので、今のうちにチェックしておくのも良いかもしれません。ここは無料ですので、銀座に行く機会があったら気軽に寄れるアートスペースです。

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