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氷になる直前の、氷点下の水は、蝶になる直前の、さなぎの中は、詩になる直前の、横浜美術館は。 ―― 最果タヒ 詩の展示 【横浜美術館】

今日は写真多めです。1週間ほど前にみなとみらいの横浜美術館で特別展を観たのですが、その際にアートギャラリーで開催されていた「氷になる直前の、氷点下の水は、 蝶になる直前の、さなぎの中は、  詩になる直前の、横浜美術館は。 ―― 最果タヒ 詩の展示」も観てきました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介しておこうと思います。

DSC03883.jpg

【展覧名】
 氷になる直前の、氷点下の水は、
 蝶になる直前の、さなぎの中は、
 詩になる直前の、横浜美術館は。
  ―― 最果タヒ 詩の展示 

【公式サイト】
 https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20190223-526.html

【会場】横浜美術館 アートギャラリー1、Café小倉山、美術情報センター
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅

【会期】2019年2月23日(土)~3月24日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
非常に混んでいて会場の前で入場制限を行っていたので、閉館ぎりぎりに行ってきました。若い方が多く、かなりの人気ぶりのようです。

さて、この展示は最果タヒ(さいはてたひ)というSNSを中心に人気を博す若手女性詩人・作家の個展で、詩が書かれたパネルが天井から吊り下げられていました。(充実度2にしたのはパネルしかない為です) 最果タヒ氏は中学の頃からweb上で言葉を発表して注目され、数々の詩集を発表し映画化された作品もあるようです。私はたまたま通りかかって初めて知ったのですが、独特のセンス溢れる作品が並んでいましたので詳しくは写真でご紹介していこうと思います。なお、特にキャプションなどはないので私の簡単な感想のみとなります

会場の中はこんな感じ。白黒のパネルが吊り下がっています。会場は暗いので写真がボケがちですみません
DSC03902.jpg
ロマンティックな感じのもあれば不穏なものもあったりして個性的です。

こちらも会場風景
DSC03914.jpg
どういうわけか、読点で終わるものが多くて、他のパネルと繋がっているのかと思ったのですがそうでもなさそう。

いくつか気になる作品をアップで。
DSC03890_20190401231059596.jpg
これをやってたらなんか嫌なことでもあったのかと心配しそうw

こちらは壁に映されていた作品。文章になっている長めの詩です
DSC03907.jpg
儚い印象と内向きな雰囲気があるように思えました。

これも気になるパワーワードw
DSC03908.jpg
気分どん底って感じがヒシヒシと伝わってきます。

こちらは今回のタイトルにもなっている作品。
DSC03909.jpg
それは過冷却水じゃないだろうかと考えてしまう私には詩を解する心が無いのかもw

こちらも壁に映されていた作品
DSC03915.jpg
ロマンティックで情熱的な印象を受けるかな。2人だけの世界みたいなイメージ?

こちらは長文。実際の会場もこんな感じで明暗が強めで読みづらかったです。
DSC03918_20190401231111758.jpg
恋人たちについて詠っているようで、愛が信仰の対象となり余計に孤独になった という部分がなるほどを思ったり。

こちらはセットで面白かった作品。
DSC03932.jpg
水族館で魚を観て美味しそうって言う人を思い出しましたw どういう意味でこういう詩を書いたのか気になります。

こちらも意味は分からないけどインパクトのある作品。
DSC03925.jpg
言葉の裏の物語を想像させます。

これも非常に気になりますw
DSC03923.jpg
言霊的な怖さがありましたw

こちらは4つとも気になった作品
DSC03920.jpg
割とストレートで平易な言葉を使っているのも特徴なのかも

出口にはあとがきがありました。
DSC03897.jpg
読み手が詩の空白を埋めることで詩が完成する旨書かれています。読み手の受け取り方次第で変わるというのはアートそのものですね。

カフェの一部も会場となっていました。
DSC03935_20190401231405085.jpg
こちらは時間切れであまり観られず。


ということで、新時代の若手詩人の作品を知ることができました。詩は私が特に不得意なジャンルなので理解できていない点が多いですが、独特の言語センスが面白い方でした。今後も活躍が期待されますので、また観る機会もあると思います。記憶に残る展示でした。


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