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Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

今日は写真多めです。先週の日曜日に銀座でギャラリーめぐりをした際、ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEXでRyu Itadani「ENJOY the VIEW」を観てきました。この展示は撮影可能でしたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC08656_2019061423580659c.jpg

【展覧名】
 Ryu Itadani「ENJOY the VIEW」

【公式サイト】
 https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2019年6月7日(金)~6月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
結構お客さんは多かったですが、快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は2010年にポーラ美術振興財団・在外研修員に選ばれ、現在は国内外で活躍する板谷龍一郎(いただに りゅういちろう)氏の個展となっています。板谷龍一郎 氏は街や植物、愛用の文房具など身の回りのものをアクリルで色鮮やかに描いている方のようで、近年では青山のIntersect By Lexusなどに作品提供を行ったりもしているようです。この展示でも独特の画風の作品が並んでいましたので、詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。

板谷龍一郎 「Wasser Taxi」
DSC08659.jpg
こちらは水上タクシーを描いたもの。非常に濃厚な色面と輪郭を使って鮮やかな画風となっています。やや素朴な雰囲気もありつつ、どこかワクワクするような気持ちが伝わってくるような楽しげな絵に見えました。

板谷龍一郎 「Cabo da Roca(02)」
DSC08665.jpg
こちらはポルトガルのロカ岬を描いた作品。3枚連続で1つの光景となっています。うねるような色面の組み合わせがリズミカルで、流れを感じさせるかな。

こちらは先程の作品のつなぎ目のアップ。
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板谷龍一郎 氏はキャンバスの側面にまで彩色されているようで、横から見ると立体的な感じもありました。

板谷龍一郎 「Tokyo2018」
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こちらは東京を描いた作品。東京タワーや六本木あたりのビルが見える公園なので有栖川宮記念公園あたりでしょうか? 木々やビルの色が多彩ですが、調和も感じられるように思います。フリーハンドで描いたような味わいがあって無機質なモチーフでもどこか温かみを感じました。

他にも名所などを描いた作品がいくつかありました。

板谷龍一郎 「On The Table」
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こちらは静物画。ここまで観てきた絵に共通するのですが、割と表面が盛り上がっていて色面の中にも凹凸のあるマチエールとなっています。この絵ではそれが紫陽花の花によく合った表現のように思えました。

この辺には文房具をモチーフにした小品が並んでいました。
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モチーフの選び方がウォーホルのキャンベル・スープ缶みたいな感じw

板谷龍一郎 「GOLDEN FLUID ACRYLICS」
DSC08715.jpg
こちらはアクリル絵の具を描いています。これを使って作品を描いているのかも?? よく観ると微妙に角度を変えて描いているようです。手描きの感じに味わいがありますね。

板谷龍一郎 「Zoo」
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青空を見上げるペンギン。物思いに耽っているのか、背中が若干寂しげに見えるかな。左上の塊は何か分からずちょっと気になるw

板谷龍一郎 「Tsuta(012)」「Rose #06」「Monstera」「Tulip」
DSC08727.jpg
こちらは植物を描いたキューブ状の作品。

横から観るとこんな感じで、側面にも絵が描かれています。
DSC08729_20190615000041983.jpg
画風は平面的だけど、全体的には立体的になっているのが面白い発想です。

何と下にも絵が繋がっていますw もちろん、上にも描かれていました。
DSC08731.jpg
下から観る人なんて滅多にいないと思いますが、もし実際に観る機会があったら覗いて観てくださいw

他にも草花を描いた小品がいくつかありました。
DSC08734.jpg
いずれも鮮やかな色彩と相まって華やかな雰囲気でした。


ということで、独特のアクリル画を堪能することができました。解説などが無いので実際の制作意図などは分からないですが、画風だけでも楽しめる画家ではないかと思います。今後も活躍が期待される方ですので、気になる方はこの機会に是非どうぞ。ここは無料なので気軽に観ることができます。

おまけ:
ビルの1Fにも作品がありました。
DSC08741_20190615000045ba2.jpg

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