関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

【ヱビスビール記念館】の案内

今日は写真多めです。前々回・前回とご紹介した東京都写真美術館の展示を観た後、同じ恵比寿ガーデンプレイスにあるヱビスビール記念館を観てきました。ここは撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【公式サイト】
 http://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/

【会場】ヱビスビール記念館
【最寄】恵比寿駅

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【感想】
展示スペースは空いていましたが、試飲が出来る有料の見学ツアーはほぼ予約で埋まっているような盛況ぶりでした。

さて、この記念館はその名の通りヱビスビールの歴史を展示している施設で、基本的には無料で 試飲付きのガイドツアーは予約制で有料となっています。その歴史は古く1890年に誕生して、恵比寿に工場があったからヱビスビールという訳ではなく、ヱビスビールの工場があるから恵比寿という地名になった程、この地にゆかりが深いビールとなっています。館内ではその歴史を資料などで紹介していましたので、詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。(ちなみに私は下戸で進んでお酒を飲むことはありませんので、味などについては分かりませんw)


こちらは入口にあったエビスビールの缶を模したオブジェ
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エビスビールというとこの金の缶を思い浮かべるかな。

階段を下っていくと踊り場のような所に大きな恵比寿様のロゴがありました。
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恵比寿様は踏まないで!という注意書きがありました。守り神ですもんねw

こちらはミュージアムショップ
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エビスビールのグッズなどが売っていて、もちろん各種ビールも売っていました。

こちらは実際にビールを飲めるコーナー
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私は寄らなかったのですが、多くの人はここでビールを飲んで行くようです。

こちらは見学ツアーの残席状況
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15時時点で1時間先くらいまで埋まっていました。曜日によってツアーが無い日もあるようなので、参加したい方は事前にネットで確認することをオススメします。英語版の日もあるようです。
 参考リンク:http://www.sapporobeer.jp/brewery/y_museum/kengaku/

ちょっとこれが何だか分かりませんが、ビールを作る時に使う炉みたいなものでしょうか。(お酒の知識はほぼ皆無ですw)
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このミュージアムのシンボル的な存在となっていました。

こちらはビール工場の模型。
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何年頃か忘れましたが、戦後じゃないかな。すぐ近くに貨物専用線があり 貯水池もいくつかあるなど、生産と出荷に関する施設も併設していたようでした。

こちらは浮田克躬「丘の工場」という作品
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1958年頃に描かれた作品で、工場が一際大きくて周りは小さな民家が並ぶ場所だったようですね

この先にツアーの待合室などもあります。そしてここからヱビスギャラリーという資料などを展示する部屋となっていました。

こちらは1889年竣工のヱビスビール醸造場と、1890年発売のヱビスビール。一升瓶みたいなw
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ビールの将来性に着目した東京や横浜の資本家が集まって1887年に日本麦酒醸造会社が設立され、その2年後に工場が完成、さらに翌年にビール発売となったようです。ロゴにも日本麦酒醸造会社と書いてありますね。

こちらは1904年頃のビールの値段を端的に表したもの
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今では庶民も楽しめるビールですが、当時は1本20銭で、かけそば10杯分に相当したのだとか。手が出せない程ではないけど、普段から飲めるようなものでは無かったのかもしれないですね。

こちらは1899年に銀座で日本初のビヤホールとして誕生した「恵比寿ビール ビヤホール」の模型
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このお店によってビールの普及にも大きく貢献したそうです。ちなみに当時のおつまみは大根スライスとか、海老と蕗の佃煮だったようです。地味だけど合うのかなあ

こちらは1900年のパリ万国博覧会で欧米のビールを抑えて金賞を受賞した時の様子。
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ビール造りを初めてたった10年で受賞というのは当時も大きな驚きだったようです。さらに1904年のセントルイス万国博覧会ではグランプリを受賞したらしく一気に世界レベルまで品質が高まっていたようです。

こちらは1901年頃に工場内に出来た貨物駅の写真。駅名は「恵比寿停車場」だったそうです。
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さらに翌年に渋谷駅寄りに「恵比寿駅」が出来て、地名も渋谷町下渋谷の伊達跡などが恵比寿1丁目・2丁目と改称されたそうです。地名になってしまうとは恐るべしブランドパワーです。

こちらは1901年に東海道線に登場した食堂車のメニュー
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ビールはエビスビールだったそうです。洋食は精養軒が担当していたそうで、他にステーキとかタンシチューもあったのだとか。

こちらは1908年のポスター。以前何かの展示で観た覚えがあります。
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美人だけど焦点の合わない目が怖いw 背景に工場も描かれているようでした。

こちらは1928年頃の新潟の薬店を撮ったもの。
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当時は薬店でもビールを発売していたそうです。むしろビールとミルクの店にしか見えませんw

こちらは1930年頃の高木葆翠(たかぎほうすい)によるポスター。これも見覚えありました。
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先程の女性像より西洋的で親しみやすい雰囲気になっているかな。時代の違いを感じます。

エビスビールは文学にも影響を与えたそうで、夏目漱石の『二百十日』にも記述がありました。
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ビールはないけどエビスがあるみたいな珍妙な会話が書いてありますw ちなみに夏目漱石は下戸だったのだとか。

こちらは1943年の頃のブランド名がないラベル
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戦時中はビールも公定価格が定められ配給も実施されたそうで、全ビール会社のブランドラベルが廃止されてしまったそうです。ここで一旦 ヱビスビールの名前は消えてしまいました。

こちらは1971年に28年ぶりに復活した時のポスター
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先程のポスターをリメイクしたような感じで歴史と伝統を感じさせます。こだわりのビールとしてビール通・愛好家に圧倒的な支持を得たのだとか。

こちらは復活した頃の瓶と缶
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今とは違うデザインですが、缶が金色なのはこの頃からのようです。

こちらは王冠の裏が金色だと純金か純銀のお守りが貰えるキャンペーン
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金は5000本に1本、銀は500本に1本だったようです。かなりレアな確率で、無理ゲー感が漂うw

ヱビスビールは漫画にも取り上げられました。こちらは美味しんぼの16巻の話。ドライビールをディスった話の中で、本物はヱビスだという感じで出てきますw
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私は子供の頃に読んだので、ヱビスビールのイメージはこれでしたw 実際に初めて飲んだ時に、麦の香りが強烈で驚いた覚えがあります。

他にもエヴァンゲリオン2巻なんかもありました。ミサトさんが冷蔵庫の中にぎっしり入れてるのはエビスなのか…w

こちらは数百分の1の確率で現れるラッキーエビス
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普通のラベルと違い鯛が2匹いて、魚籠の中に入っているのがラッキーエビスの特徴のようです。今でもあるのか分かりませんが、都市伝説で聞いたことがありますw

最後にこちらはオルゴール
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回すとおなじみのメロディが流れます。今は恵比寿駅の発車の音楽にもなっています。


ということで、下戸の私でも十分に楽しめる記念館となっていました。歴史が長いとエピソードも多くて、文学や漫画にも影響を与えた様子なども伺えました。ここはギャラリー見学だけなら無料(試飲のツアーは有料)となっていますので、気になる方は気軽に立ち寄ってみてください。ビール好きの方向けの施設です。

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