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CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II 【エスパス ルイ・ヴィトン東京】

日付が変わって昨日となりましたが、金曜日の会社帰りに表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で「CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC00894_2019071301535427c.jpg

【展覧名】
 CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II SELECTED WORKS FROM THE COLLECTION

【公式サイト】
 http://www.espacelouisvuittontokyo.com/ja/

【会場】エスパス ルイ・ヴィトン東京
【最寄】原宿駅、明治神宮前駅、表参道駅

【会期】2019年6月13日~11月17日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_②_3_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は現代のフランスを代表する作家クリスチャン・ボルタンスキーのミニ個展で、「アニミタス」という映像のシリーズ作品の中から2点を上映するものです。クリスチャン・ボルタンスキーについては先日の国立新美術館での回顧展の記事を参照して頂ければと思いますが、死や記憶などをテーマにした作品を多く手がけ、国立新美術館の展示でも「アニミタス(白)」という作品がありました。この展示ではアニミタスについて解説していましたので、それと共に会場の様子を簡単にご紹介していこうと思います。
 参考記事:クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime (国立新美術館)

会場を入るとこんな感じです。
DSC00902_20190713015632f8d.jpg
奥に1つ、手前の写真に写っていないところに1つスクリーンがあり2つの作品を上映しています。スクリーンの周りには草が生えていて、部屋に入ると草の香りがしました。

クリスチャン・ボルタンスキー 「アニミタス(死せる母たち)」
DSC00909_2019071301535947a.jpg
こちらはイスラエルで撮られた映像。このシリーズの1作目はチリの砂漠で作られ、そこは独裁化で消えていった人を偲ぶ霊廟・巡礼地でもあった場所だったらしく、タイトルの「アニミタス」はチリの人々が視野の例を祀るために路傍に置く小さな墓標を示すそうです。このバージョンはイスラエルの死海となっていて、300個の日本の風鈴が並んでいます。この風鈴は作者の生まれた1944年9月6日の夜の星座の配置に置かれているそうで、短冊もついています。他に何も無い所で非常に寂しい光景に見えるかな。時の流れや哀悼の意味が込められているように思えました。

クリスチャン・ボルタンスキー 「アニミタス(ささやきの森)」
DSC00903_201907130153579ff.jpg
こちらは日本で撮られた映像で、チリチリとなる風鈴と、背後でセミの声が響いて 結構風情ある感じになってるかなw 何と12時間もあるようで、日の出から日没までをワンカットで連続撮影しているようです。こちらは見慣れた日本の風土ということもあって、それほど死や寂しさは感じませんでした。

映像の前には草が敷き詰められています。
DSC00908.jpg
会期中に時間と共に変化していくのも作品の一部のようです。そう言えば国立新美術館にも会期中に電球が徐々に消えていく作品がありましたね。

会場の外ではボルタンスキーへのインタビューを流していました。
DSC00916.jpg
ドイツとの繋がり、特にカール・ヴァレンティン(喜劇役者)からの影響の強さなどを語っていました。

最後にボルタンスキーに関する著作物
DSC00914_2019071301540185e.jpg


ということで、ミニ展示でしたが国立新美術館では理解しきれなかった「アニミタス」の意図が分かって楽しめました。この展示は期間が長めですが、できれば国立新美術館のボルタンスキーの回顧展と合わせて観たほうが一層面白いと思います。 ここは無料で観られますので、表参道に行く機会があったらチェックしてみてください。
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