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見る,楽しむ,考える スポーツ研究所 【NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)】

前回ご紹介したICCの常設を観た後、企画展の「ICC キッズ・プログラム 2019 見る,楽しむ,考える スポーツ研究所」も観てきました。この展示は既に終了していますが、撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介しておこうと思います。

DSC03688_2019082800184902b.jpg

【展覧名】
 ICC キッズ・プログラム 2019
 「見る,楽しむ,考える スポーツ研究所」 

【公式サイト】
 https://www.ntticc.or.jp/ja/exhibitions/2019/icc-kids-program-2019-sports-laboratory/

【会場】NTTインターコミュニケーション・センター(ICC)
【最寄】初台駅

【会期】2019年7月20日(土)~8月25日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
さて、こちらは毎年行われているキッズプログラムの2019年版で、様々なデジタル技術を応用してスポーツを「見る,楽しむ,考える」という内容となっていました。タイトルを観てもあまり内容を予想出来なかったものの、見れば納得という感じでしたので写真を使ってご紹介していこうと思います。

Aokid,福留麻里,時里充 「テーブルテニスダンサーズ」
DSC03759.jpg
まず会場に入ると卓球の音が鳴り響いていました。しかし実際に卓球している訳ではなく、卓球の音に合わせて踊っている人の映像が流れるという作品です。 何と言うかエア卓球みたいな?w やはり違和感があってちょっと可笑しい動きに見えるかな。変わった鑑賞法で驚きました。

中路景暁 「Sequences/Consequences」
DSC03760.jpg
こちらはベルトコンベアを使った作品で、装置によって生み出される身体性や感覚を刺激する要素、人と装置の関係性を多様な形で提示するという意図のようです。

こちらはシーケンスの1つの映像。
DSC03764.jpg
これのどこがスポーツなんだろうか?という気はしますが、テトリスのブロックみたいなのが流れてきます。

流れてくると見事にハマっていきましたw どうせならテトリス棒を最後に差し込んで欲しかったw
DSC03765_20190828001855571.jpg
他にもベルトコンベアの一定の速度の性質を利用した様々なシーケンスの映像が流れていました。発想が面白いものばかりでしばらく観ていました。

リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC 「見えないスケートボードの存在感」
DSC03771.jpg
こちらはスケートボードの台と映像が対になるように展示されていて、映像の中の人が滑ると台の部分にその音と振動が伝わってくるという作品です。この台に座って鑑賞していると まるでその場をスケートボードが通り過ぎるようなリアルな感覚がありました。臨場感が凄いので、これはなにかに応用できそうな技術じゃないかな。

伊藤亜紗(東京工業大学)/林阿希子(NTTサービスエボリューション研究所)/渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) 「暗闇で感じるテニス」
DSC03775_201908280018582cc.jpg
こちらはテニスコートを模した台を触りながらテニスを鑑賞する作品です。映像のボールの動きと落ちた場所に合わせて台が振動するという仕組みです。

前方にはこんな感じで映像が流れていて、ラリーが続きます。
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最初は映像・音・振動の3つセットで始まるのですが、映像が消え、音が消え、振動だけになっていきます。振動だけになっても試合の様子が伝わってくるのが面白い作品でした。目や耳が不自由な方でもテニスを一層楽しむことが出来そうなアイディアです。

伊藤亜紗(東京工業大学)/林阿希子(NTTサービスエボリューション研究所)/渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) 「手のひらで感じるテニス」
DSC03783.jpg
こちらは先程の作品の小型版みたいな台。これでも十分に感覚が伝わってくるので、ポータブルな4DXといった感じでしたw

伊藤亜紗(東京工業大学)/林阿希子(NTTサービスエボリューション研究所)/渡邊淳司(NTTコミュニケーション科学基礎研究所) 「スポーツソーシャルビュー」
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こちらは目の不自由な方が柔道を楽しむという作品。両脇の2人が画面に合わせて手ぬぐいを引っ張り合って、真ん中の男性がその勢いや強さで試合を感じるという仕掛けのようです。割と原始的な手法だけど、言葉より伝わりそうですね。

リサーチ・コンプレックス NTT R&D @ICC 「ラグビー 触覚ビューイング」
DSC03792.jpg
こちらはラグビーボールのガジェットを持ってみんなでライブビューイングしようという作品。

やはり こんな感じで試合の内容とリンクして振動したり光ったりします。
DSC03790.jpg
どちらのチームがボールを持っているかでチームカラーに合わせた色に変わったりしますが、抱きながら画面を観てると ボールの発光はあまり分からないような…w 他の人のボールも一斉に色が変わるのでそれで把握するのかな? 一体感を出すのも意図のようでした。


ということで、従来に無かったスポーツの楽しみ方を提案するような内容となっていました。来年は東京オリンピックも開催されるので、こうした取り組みが実現したら面白いかもしれません。ちょっと未来を感じる先進的な取り組みです。
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