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【群馬ガラス工芸美術館】の案内(2019年08月)

前回ご紹介したハラミュージアムアークを観た後、再び伊香保グリーン牧場を抜けて 少し坂を下った所にある群馬ガラス工芸美術館を訪れました。

DSC04035_20190902012245c13.jpg

【公式サイト】
 http://www.ggart.co.jp/

【会場】群馬ガラス工芸美術館
【最寄】渋川駅

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この美術館は伊香保グリーン牧場から数百メートルくらいの所にあるフランスのアール・ヌーヴォー期をテーマにした美術館となっています。以前にも一度訪れたことがあり、今回は久々に行った訳ですが以前と大体同じ内容だったように思います。今回はあまりメモを取らなかったので簡単にご紹介して参ります(以前の記事に詳しく書いているので、詳細は下記をご参照ください)
 参考記事:群馬ガラス工芸美術館の案内

入口のステンドグラスとガラス張りの館内だけ撮影可能となっていました。
DSC04040.jpg
展示室の中にもジャック・グリュベールのステンドグラスがあったかな。

窓の外は緑豊かな風景となっています。
DSC04043_20190902012248245.jpg
この辺りのテーブルで以前にガラスに絵付けした覚えがあります。

この先の展示室は撮影禁止です。しかし、館員の方に丁寧に解説を話して頂くこともできました。
展示室内はフランスの城の部屋を再現した部屋があり、ルイ・マジョレルがデザインした家具などが並びます。イチョウの葉っぱをモチーフにした書斎で、統一感があり自然をモチーフにしている点にアール・ヌーヴォーの特徴が感じられるかな。また、ダイニングルームにはガレのトンボのテーブル(3羽のトンボがテーブルの脚になっている作品)を始め、象嵌細工を用いた木製作品などもありジャポニスムからの影響が見て取れます。壁にはミュシャのポスターなどもあり、アール・ヌーヴォー時代の華やかな部屋を体験できるような感じでした。

その先にはガレの作品の部屋とドーム兄弟の作品の部屋がそれぞれあり、ランプなどが並んでいます。ガレは通常のガラス器の側面に北斎漫画などを転写したと思われる作品(恐らく初期の品)から 造形自体が立体的で植物などを象っている代表的な作風まで割と幅広く展示しているように思います。特に大型のキノコ型のランプなどは見どころで、被せガラスを酸化・腐食して絵付けした色彩が見事です。これは途方もなく時間と手間がかかるので貴重な品と言えます。
ドーム兄弟の作品は造形自体は落ち着いていますが、四季の風情が感じられる絵には侘び寂びに通じるものがあるように思います。ガラス粉を混ぜて素地に斑点を出すと言った技法で、ガラスでも貴石のような美しさがありました。

他にも何人かナンシー派のアール・ヌーヴォーの作家の作品もあったかな。それほど点数が多い訳ではないですが、華麗な作風をみることができます。

今回は時間が無かったので作りませんでしたが、ここは工芸の体験コーナーもあります。ガラスの絵付け(20~40分)とシルバーアクセサリーの体験(2時間)があるようなので、時間に余裕がある方はそちらも体験してみると思い出になると思います。ちなみに以前ここで絵付けしたガラスは我が家ではたまに花生けとして活躍していますw


ということで、今回もアール・ヌーヴォーの名品の数々を観ることができました。ここは伊香保グリーン牧場やハラミュージアムアークのすぐ近くにあるので、合わせて訪れることが出来ると思います。アール・ヌーヴォーのデザインが好きな方が伊香保に行く機会があったら是非チェックしてみてください。
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