オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち (感想後編)【横浜美術館】
今日は前回に引き続き横浜美術館の「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」についてです。前半は6人の画家についてでしたが、後半は残り7人の画家についてご紹介していこうと思います。まずは概要のおさらいです。
→ 前編はこちら

【展覧名】
横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
【公式サイト】
https://artexhibition.jp/orangerie2019/
https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20190921-540.html
【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】2019年9月21日(土)~2020年1月13日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編に引き続き、各画家ごとに気に入った作品についてご紹介していこうと思います。なお、この記事にある絵画の写真は以前にオランジュリー美術館で撮影したものとなります。この展覧会では撮影禁止となりますので、ご注意ください。
参考記事:【番外編 フランス旅行】 オランジュリー美術館とマルモッタン美術館
<オーギュスト・ルノワール>
ルノワールは今回の展示のタイトルに名前が入っているだけあって、特に目を引く傑作がありました。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編(国立新美術館)
4 オーギュスト・ルノワール 「桃」
こちらは白いテーブルに置かれた8つの桃を描いた静物で、1つだけ皿から溢れて描かれています。背景は緑・赤・青・オレンジが渦巻くような色彩となっていて、柔らかく萌えたつような雰囲気です。細い線状の筆致が流れを感じさせて生き生きとした印象を受けました。
6 オーギュスト・ルノワール 「ピアノを弾く少女たち」
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、ピアノを弾く女性と その後ろから覗き込む女性が 仲良く楽譜をみて話し合っている様子が描かれています。これは油彩によるスケッチらしく、人物に焦点を当てて周囲は簡略化されているようです。頭を近くに寄せて仲睦まじく幸せな雰囲気が漂います。背景が青く抽象的な感じに簡略化されていることで2人に目が行き、瑞々しく美しい夢の中のような印象を受けました。絵は幸せなものでなくてはならないと考えていたルノワールならではの作品だと思います。
7 オーギュスト・ルノワール 「ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」 ★こちらで観られます
こちらはピアノを弾く白いドレスの女性と 傍らで一緒に楽譜を観る赤いドレスの女性が描かれた作品です。この絵では背景がしっかりと描かれていて、ドガの踊り子の絵と競馬の絵が画中画として描かれています。解説によると、この2人はコレクターのアンリ・ルロルの2人の娘らしいのでドガもそのコレクションと思われ、ブルジョワジーかな。全体的に古典的な様式で、割とくっきりした輪郭となっていて細部まで緻密に描かれていました。先程の作品と主題は似ていますが、作風は少し違っているので受ける印象も違って、こちらは現実感ある親密な印象でした。ちなみに彼らの催す音楽会にはドビュッシーも招かれていたのだとか。音楽の印象派ですね。
参考記事:ドビュッシー 、音楽と美術ー印象派と象徴派のあいだで 感想前編(ブリヂストン美術館)
<資料>
休憩所周辺はギヨームに関する資料などが並んでいました。彼に関する地図があり、プティ・パレの少し裏手あたりに画廊や邸宅があったのが分かります。また、自動車修理工場で働いていたのが画商になった契機は、ゴムの集荷と共にアフリカ彫刻が輸入されていたことだったようです。…かなり意外な転職ですよねw 成功したのも20代と若いですが、亡くなったのも早く僅か42年の人生だったようです。短い人生で偉大な業績を残していて凄い人物です。
この休憩所にはギヨームの自邸の模型があり、この模型だけ撮影可能となっていました。

今回出品されている作品も飾られていたようです。
角度違い。

後で出てくるドランの「台所のテーブル」が一際目を引きました。
もう1部屋、模型がありました。

絵画だけでなくアフリカ彫刻らしきものも飾ってあります
角度違い

モディリアーニの作品なども見えています。空っぽの額縁がちょっと気になったけど理由は分かりませんでした。
<アメデオ・モディリアーニ>
続いてはモディリアーニのコーナーです。ここも代表作が展示されていました。
34 アメデオ・モディリアーニ 「新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像」

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
ギヨームと言えば真っ先に思い浮かべるのがこの絵です。モディリアーニが4点描いたギヨームの肖像の1枚で、この絵のギヨームは23歳頃らしく、タバコを持って帽子にスーツ姿のダンディな姿で描かれています。まだ写実的な感じがありつつも簡略化された描写で、背景は赤っぽく ギヨームはやや見おろすような感じでこちらを観ているかな。非常に個性的かつ印象深い作品で、モディリアーニの作品の中でも特に好みです。解説によると、左上にはギヨームの名前が書かれ、左下に書いてある文字は「新しき水先案内人」という意味で、右下には卍のようなマーク、右上には聖母マリアを暗示する海の星かダビデの星があるとのことです(この星は観てもよく分からず) ギヨームはアトリエを借りてモディリアーニを支援していたので、彼をリスペクトしてそうしたものを描き加えたんでしょうね。
36 アメデオ・モディリアーニ 「アントニア」 ★こちらで観られます
こちらは首が長く青い目をしたアフリカ彫刻のような肖像画です。ざらついた画面で、モディリアーニの個性が遺憾なく発揮されているように思います。解説によると、モディリアーニはカフェで初めてギヨームに会った際、「君は絵を描くのか?」と聞かれ、同席した友人に「はい と言え」と囁かれて「少し描きます」と答えたそうです。するとギヨームは「カンバスを持って僕のところに来なさい」と言ったのだとか。しかし実はこの時のモディリアーニは彫刻しか制作していなかったようで、それを機に絵画も描くようになったそうです。嘘から出た真と言うか、その会話が無かったらこうした傑作も生まれなかったのかも知れませんね。
<アンドレ・ドラン>
続いてはフォーヴィスムのドランのコーナーです。オランジュリー美術館はドランのコレクションが特に充実しているように思います。
40 アンドレ・ドラン 「台所のテーブル」

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
こちらは先程の模型でも見えていた作品で、台所の道具を描いた連作の最初の作品にあたります。テーブルにあるフライパンや皿、調理器具、布などが描かれ、濃い目の色彩と黒い輪郭によって力強い印象を受けます。明暗が強く光が当たっているように見え、静物なのに劇的な雰囲気もありました。この絵を観た人の注文が相次いで売れっ子になったらしく、ドランの成功にもやはりギヨームが関係してそうですね。
42 アンドレ・ドラン 「アルルカンとピエロ」 ★こちらで観られます

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
こちらはギヨームから注文を受けて描いた大型作品で、ギターを弾くアルルカンと白いピエロが等身大くらいの大きさで描かれています。軽快に片足を上げて踊っていますが、顔は真顔でつまらなそうな顔をしてるかなw 背景が斜面になっていることもあって姿勢と共に動きも感じさせます。解説によるとこのピエロはギヨームがモデルなのだとか。陽気なようで疲れた悲哀が感じられました。
この他にもドラン作品は多めで、画風の違う作品もいくつかありました。
<マリー・ローランサン>
続いては柔らかい雰囲気の女性像で人気を博したローランサンのコーナーです。
参考記事:マリー・ローランサンとその時代展 (ニューオータニ美術館)
52 「牝鹿」
こちらはバレエ・リュスのディアギレフから「牝鹿」の為の衣装と舞台美術を頼まれた際に作った舞台背景の為の習作です。2人の女性と鹿らしき獣の姿が描かれ、白い肌と淡い色彩で幻想的でメルヘンチックな雰囲気です。細部はよく分かりませんが、全体的に静かな色で流れるような配置となっていて、習作でも面白く思えました。
53 マリー・ローランサン 「マドモアゼル・シャネルの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはファッションデザイナーの肖像で、椅子に腰掛けて頭に手を当て 膝にモコモコした犬を乗せています。背景には謎の獣や鳥の姿もありローランサンが得意としたモチーフが集まってるように思えます。全体的に暗い色調で、女性も気だるい顔をして物憂げです。解説によると、モデルとなったシャルルはこの作品が気に入らず受け取りを拒否したそうで、それに対してローランサンは「田舎娘」と一蹴して描き直すことはなかったのだとか。ローランサンは不思議ちゃん的なお嬢さんのイメージがあるので、さもありなんといったエピソードでしたw
この隣には華やかな雰囲気の「ポール・ギヨーム夫人の肖像」もありました。
<キース・ヴァン・ドンゲン>
続いてはドンゲンで、ここは1点のみでした。
37 キース・ヴァン・ドンゲン 「ポール・ギヨームの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはスーツ姿のギヨームも肖像で、胸にほんのちょっとだけ赤い部分があり これはレジオンドヌール勲章を付けているようです。その隣にはドンゲンのサインがあるので、自然と勲章に目が行くような感じとなっています。全体的にくすみのあるタッチとなっているものの、ギヨームはキリッとした顔つきで自信と誇りに満ちているようです。勲章を披露する目的で発注したとのことですが、知らないと勲章とは気づけないと思いますw
<モーリス・ユトリロ>
続いてはユトリロのコーナーです。ユトリロの中でも特に評価の高い「白の時代」(1912~1914年)の作品もありました。
参考記事:モーリス・ユトリロ展 -パリを愛した孤独な画家- (損保ジャパン東郷青児美術館)
60 モーリス・ユトリロ 「サン=ピエール教会」 ★こちらで観られます
こちらはモンマルトルのサン・ピエール教会と、その後ろにサクレクール大聖堂が見えている風景を描いた作品です。門の辺りに2人の女性らしき人影もありますが、全体的に白っぽく静かな雰囲気となっています。この絵は白の時代に描かれていて、特に建物の壁の質感が見事で 絵の具に石膏を混ぜたりして独特の風合いを出しています。曇天模様なのも寂しげで詩情ある風景となっていました。
参考記事:【番外編 フランス旅行】 パリ モンマルトル界隈
61 モーリス・ユトリロ 「ベルリオーズの家」

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
こちらは作曲家のエクトル・ベルリオーズの家を描いた作品で、白い壁が大きく迫りくる感じで描かれています。粗く塗り込めるようなタッチで確固たる存在感があり、堂々たる雰囲気です。これも白の時代で、壁そのものを主題にしたような面白い構図となっていました。
<シャイム・スーティン>
最後はちょっと毒々しいくらいの作風を持つ ロシア生まれの画家スーティンのコーナーです。
62 シャイム・スーティン 「白い家」
こちらは南仏のカーニュの家を描いたと思われる作品で、全体的にグニャグニャしたタッチでやや狂気を感じます。かなり粗く力強さがありスーティンの強烈な個性が感じられました。
参考記事:グリマルディ城(地中海近代美術館) 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】
66 シャイム・スーティン 「牛肉と仔牛の頭」
こちらはぶら下げられた肉の塊と子牛の頭が描かれた作品です。スーティンは幼少期に目にした肉屋が鳥の首を切って血を取り除く場面が忘れられず、このような絵を描いたようです。赤・黄色・緑の厚いマチエールで、うねるような描写からは凄いエネルギーを感じます。トラウマパワー炸裂!w やはりスーティンは怖いくらいの色彩です。
この近くにはスーティンの「小さな菓子職人」(★こちらで観られます)もありました。これを観たアルバート・C・バーンズはスーティンを気に入って大量に購入してバーンズ・コレクションに加えたのだとか。なお、ギヨームとアルバート・C・バーンズは元は友人だったものの、美術館設立の資金援助の件で仲違いしてしまったのだとか。
ということで、後半はエコール・ド・パリに分類される画家たちが多かったかな。本当にこれだけのコレクションを日本で一気に観られるのは貴重だと思います。何しろオランジュリー美術館の半分はこの展示で観られるのが凄い! もちろん大満足で、洋画好きの方は見逃せない内容だと思います。 この秋オススメの展示です。
おまけ:
ローランサンのアートキューブ

他にルノワール、ルソー、モディリアーニの面がありました。
→ 前編はこちら

【展覧名】
横浜美術館開館30周年記念 オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
【公式サイト】
https://artexhibition.jp/orangerie2019/
https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20190921-540.html
【会場】横浜美術館
【最寄】JR桜木町駅/みなとみらい線みなとみらい駅
【会期】2019年9月21日(土)~2020年1月13日(月・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間30分程度
【混み具合・混雑状況】
混雑_1_2_③_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_4_⑤_満足
【感想】
前編に引き続き、各画家ごとに気に入った作品についてご紹介していこうと思います。なお、この記事にある絵画の写真は以前にオランジュリー美術館で撮影したものとなります。この展覧会では撮影禁止となりますので、ご注意ください。
参考記事:【番外編 フランス旅行】 オランジュリー美術館とマルモッタン美術館
<オーギュスト・ルノワール>
ルノワールは今回の展示のタイトルに名前が入っているだけあって、特に目を引く傑作がありました。
参考記事:ルノワール-伝統と革新 感想前編(国立新美術館)
4 オーギュスト・ルノワール 「桃」
こちらは白いテーブルに置かれた8つの桃を描いた静物で、1つだけ皿から溢れて描かれています。背景は緑・赤・青・オレンジが渦巻くような色彩となっていて、柔らかく萌えたつような雰囲気です。細い線状の筆致が流れを感じさせて生き生きとした印象を受けました。
6 オーギュスト・ルノワール 「ピアノを弾く少女たち」
こちらは今回のポスターにもなっている作品で、ピアノを弾く女性と その後ろから覗き込む女性が 仲良く楽譜をみて話し合っている様子が描かれています。これは油彩によるスケッチらしく、人物に焦点を当てて周囲は簡略化されているようです。頭を近くに寄せて仲睦まじく幸せな雰囲気が漂います。背景が青く抽象的な感じに簡略化されていることで2人に目が行き、瑞々しく美しい夢の中のような印象を受けました。絵は幸せなものでなくてはならないと考えていたルノワールならではの作品だと思います。
7 オーギュスト・ルノワール 「ピアノを弾くイヴォンヌとクリスティーヌ・ルロル」 ★こちらで観られます
こちらはピアノを弾く白いドレスの女性と 傍らで一緒に楽譜を観る赤いドレスの女性が描かれた作品です。この絵では背景がしっかりと描かれていて、ドガの踊り子の絵と競馬の絵が画中画として描かれています。解説によると、この2人はコレクターのアンリ・ルロルの2人の娘らしいのでドガもそのコレクションと思われ、ブルジョワジーかな。全体的に古典的な様式で、割とくっきりした輪郭となっていて細部まで緻密に描かれていました。先程の作品と主題は似ていますが、作風は少し違っているので受ける印象も違って、こちらは現実感ある親密な印象でした。ちなみに彼らの催す音楽会にはドビュッシーも招かれていたのだとか。音楽の印象派ですね。
参考記事:ドビュッシー 、音楽と美術ー印象派と象徴派のあいだで 感想前編(ブリヂストン美術館)
<資料>
休憩所周辺はギヨームに関する資料などが並んでいました。彼に関する地図があり、プティ・パレの少し裏手あたりに画廊や邸宅があったのが分かります。また、自動車修理工場で働いていたのが画商になった契機は、ゴムの集荷と共にアフリカ彫刻が輸入されていたことだったようです。…かなり意外な転職ですよねw 成功したのも20代と若いですが、亡くなったのも早く僅か42年の人生だったようです。短い人生で偉大な業績を残していて凄い人物です。
この休憩所にはギヨームの自邸の模型があり、この模型だけ撮影可能となっていました。

今回出品されている作品も飾られていたようです。
角度違い。

後で出てくるドランの「台所のテーブル」が一際目を引きました。
もう1部屋、模型がありました。

絵画だけでなくアフリカ彫刻らしきものも飾ってあります
角度違い

モディリアーニの作品なども見えています。空っぽの額縁がちょっと気になったけど理由は分かりませんでした。
<アメデオ・モディリアーニ>
続いてはモディリアーニのコーナーです。ここも代表作が展示されていました。
34 アメデオ・モディリアーニ 「新しき水先案内人ポール・ギヨームの肖像」

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
ギヨームと言えば真っ先に思い浮かべるのがこの絵です。モディリアーニが4点描いたギヨームの肖像の1枚で、この絵のギヨームは23歳頃らしく、タバコを持って帽子にスーツ姿のダンディな姿で描かれています。まだ写実的な感じがありつつも簡略化された描写で、背景は赤っぽく ギヨームはやや見おろすような感じでこちらを観ているかな。非常に個性的かつ印象深い作品で、モディリアーニの作品の中でも特に好みです。解説によると、左上にはギヨームの名前が書かれ、左下に書いてある文字は「新しき水先案内人」という意味で、右下には卍のようなマーク、右上には聖母マリアを暗示する海の星かダビデの星があるとのことです(この星は観てもよく分からず) ギヨームはアトリエを借りてモディリアーニを支援していたので、彼をリスペクトしてそうしたものを描き加えたんでしょうね。
36 アメデオ・モディリアーニ 「アントニア」 ★こちらで観られます
こちらは首が長く青い目をしたアフリカ彫刻のような肖像画です。ざらついた画面で、モディリアーニの個性が遺憾なく発揮されているように思います。解説によると、モディリアーニはカフェで初めてギヨームに会った際、「君は絵を描くのか?」と聞かれ、同席した友人に「はい と言え」と囁かれて「少し描きます」と答えたそうです。するとギヨームは「カンバスを持って僕のところに来なさい」と言ったのだとか。しかし実はこの時のモディリアーニは彫刻しか制作していなかったようで、それを機に絵画も描くようになったそうです。嘘から出た真と言うか、その会話が無かったらこうした傑作も生まれなかったのかも知れませんね。
<アンドレ・ドラン>
続いてはフォーヴィスムのドランのコーナーです。オランジュリー美術館はドランのコレクションが特に充実しているように思います。
40 アンドレ・ドラン 「台所のテーブル」

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
こちらは先程の模型でも見えていた作品で、台所の道具を描いた連作の最初の作品にあたります。テーブルにあるフライパンや皿、調理器具、布などが描かれ、濃い目の色彩と黒い輪郭によって力強い印象を受けます。明暗が強く光が当たっているように見え、静物なのに劇的な雰囲気もありました。この絵を観た人の注文が相次いで売れっ子になったらしく、ドランの成功にもやはりギヨームが関係してそうですね。
42 アンドレ・ドラン 「アルルカンとピエロ」 ★こちらで観られます

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
こちらはギヨームから注文を受けて描いた大型作品で、ギターを弾くアルルカンと白いピエロが等身大くらいの大きさで描かれています。軽快に片足を上げて踊っていますが、顔は真顔でつまらなそうな顔をしてるかなw 背景が斜面になっていることもあって姿勢と共に動きも感じさせます。解説によるとこのピエロはギヨームがモデルなのだとか。陽気なようで疲れた悲哀が感じられました。
この他にもドラン作品は多めで、画風の違う作品もいくつかありました。
<マリー・ローランサン>
続いては柔らかい雰囲気の女性像で人気を博したローランサンのコーナーです。
参考記事:マリー・ローランサンとその時代展 (ニューオータニ美術館)
52 「牝鹿」
こちらはバレエ・リュスのディアギレフから「牝鹿」の為の衣装と舞台美術を頼まれた際に作った舞台背景の為の習作です。2人の女性と鹿らしき獣の姿が描かれ、白い肌と淡い色彩で幻想的でメルヘンチックな雰囲気です。細部はよく分かりませんが、全体的に静かな色で流れるような配置となっていて、習作でも面白く思えました。
53 マリー・ローランサン 「マドモアゼル・シャネルの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはファッションデザイナーの肖像で、椅子に腰掛けて頭に手を当て 膝にモコモコした犬を乗せています。背景には謎の獣や鳥の姿もありローランサンが得意としたモチーフが集まってるように思えます。全体的に暗い色調で、女性も気だるい顔をして物憂げです。解説によると、モデルとなったシャルルはこの作品が気に入らず受け取りを拒否したそうで、それに対してローランサンは「田舎娘」と一蹴して描き直すことはなかったのだとか。ローランサンは不思議ちゃん的なお嬢さんのイメージがあるので、さもありなんといったエピソードでしたw
この隣には華やかな雰囲気の「ポール・ギヨーム夫人の肖像」もありました。
<キース・ヴァン・ドンゲン>
続いてはドンゲンで、ここは1点のみでした。
37 キース・ヴァン・ドンゲン 「ポール・ギヨームの肖像」 ★こちらで観られます
こちらはスーツ姿のギヨームも肖像で、胸にほんのちょっとだけ赤い部分があり これはレジオンドヌール勲章を付けているようです。その隣にはドンゲンのサインがあるので、自然と勲章に目が行くような感じとなっています。全体的にくすみのあるタッチとなっているものの、ギヨームはキリッとした顔つきで自信と誇りに満ちているようです。勲章を披露する目的で発注したとのことですが、知らないと勲章とは気づけないと思いますw
<モーリス・ユトリロ>
続いてはユトリロのコーナーです。ユトリロの中でも特に評価の高い「白の時代」(1912~1914年)の作品もありました。
参考記事:モーリス・ユトリロ展 -パリを愛した孤独な画家- (損保ジャパン東郷青児美術館)
60 モーリス・ユトリロ 「サン=ピエール教会」 ★こちらで観られます
こちらはモンマルトルのサン・ピエール教会と、その後ろにサクレクール大聖堂が見えている風景を描いた作品です。門の辺りに2人の女性らしき人影もありますが、全体的に白っぽく静かな雰囲気となっています。この絵は白の時代に描かれていて、特に建物の壁の質感が見事で 絵の具に石膏を混ぜたりして独特の風合いを出しています。曇天模様なのも寂しげで詩情ある風景となっていました。
参考記事:【番外編 フランス旅行】 パリ モンマルトル界隈
61 モーリス・ユトリロ 「ベルリオーズの家」

※写真は以前にオランジュリー美術館で撮ったものです。
こちらは作曲家のエクトル・ベルリオーズの家を描いた作品で、白い壁が大きく迫りくる感じで描かれています。粗く塗り込めるようなタッチで確固たる存在感があり、堂々たる雰囲気です。これも白の時代で、壁そのものを主題にしたような面白い構図となっていました。
<シャイム・スーティン>
最後はちょっと毒々しいくらいの作風を持つ ロシア生まれの画家スーティンのコーナーです。
62 シャイム・スーティン 「白い家」
こちらは南仏のカーニュの家を描いたと思われる作品で、全体的にグニャグニャしたタッチでやや狂気を感じます。かなり粗く力強さがありスーティンの強烈な個性が感じられました。
参考記事:グリマルディ城(地中海近代美術館) 【南仏編 カーニュ・シュル・メール】
66 シャイム・スーティン 「牛肉と仔牛の頭」
こちらはぶら下げられた肉の塊と子牛の頭が描かれた作品です。スーティンは幼少期に目にした肉屋が鳥の首を切って血を取り除く場面が忘れられず、このような絵を描いたようです。赤・黄色・緑の厚いマチエールで、うねるような描写からは凄いエネルギーを感じます。トラウマパワー炸裂!w やはりスーティンは怖いくらいの色彩です。
この近くにはスーティンの「小さな菓子職人」(★こちらで観られます)もありました。これを観たアルバート・C・バーンズはスーティンを気に入って大量に購入してバーンズ・コレクションに加えたのだとか。なお、ギヨームとアルバート・C・バーンズは元は友人だったものの、美術館設立の資金援助の件で仲違いしてしまったのだとか。
ということで、後半はエコール・ド・パリに分類される画家たちが多かったかな。本当にこれだけのコレクションを日本で一気に観られるのは貴重だと思います。何しろオランジュリー美術館の半分はこの展示で観られるのが凄い! もちろん大満足で、洋画好きの方は見逃せない内容だと思います。 この秋オススメの展示です。
おまけ:
ローランサンのアートキューブ

他にルノワール、ルソー、モディリアーニの面がありました。
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【密蔵院】の安行寒桜の写真 (03/27)
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グランマ・モーゼス展 素敵な100年人生【世田谷美術館】 (03/22)
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大・タイガー立石展 世界を描きつくせ!【うらわ美術館】 (03/14)
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大・タイガー立石展 世界を描きつくせ! 【埼玉県立近代美術館】 (03/07)
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