ロートレック・コネクション 【Bunkamuraザ・ミュージアム】
先日、渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで始まった、「ロートレック・コネクション」展を観に行ってきました。最近だと2年くらい前にサントリー美術館でもロートレックの大規模な展覧がありましたが、この展覧会は一味違います。タイトルを観て、「コレクション」と勘違いしそうですが「コネクション」です。というのは、ロートレック自身の作品だけでなく、彼を通じて関わりのあった画家を紹介するという趣旨の内容で、ロートレックの個展とはだいぶ趣が違いました。

【展覧名】
ロートレック・コネクション
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_lautrec/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2009年11月10日(火)-12月23日(水・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日17時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
いつも感覚で決めている作品充実度ですが、今回は④をつけたけれど、ロートレックの展覧はどうしてもリトグラフ中心になるので、③にしようか悩みましたw しかし、周りの画家の作品で東京では中々観られなそうなものもあったように思いますので、④にしておきました。その分、色々な画家が出てくる展示なので、ある程度この時代の絵画の知識がないと消化不良になるかもしれないです。あまり詳しくない方には若干わかりづらい可能性がありますので、ある程度予習したほうがいいかも?? この感想でも多目に画家をご紹介しますので、気になる画家は調べてみると良いかと思います。
今回も章ごとに気に入った作品をご紹介
<1章 画学生時代―出会いと影響>
まず最初の章ではロートレックの画業の始まりをテーマにしていました。先にちょっとご説明しますと、少年時代の事故で下半身の成長が止まったロートレックは、動物画家のルネ・プランストーに出会い、絵画の世界を目指すようになりました。その近所にはジャン=ルイ・フォランのアトリエもあり、そこからも大いに学んだそうです。その後、フェルナン・コルモンの画塾に移り、そこでは新しい潮流を受け入れることを奨励されていたようですが、保守的な手法だったそうです。 また、その画塾には1886年にゴッホが入ってきて、ベルナールらと共にロートレックと親交を深めました。みな日本の浮世絵への感心が高いという共通点があったようですが、ロートレックは印象派とは距離を置いたようです。
ルネ・プランストー 「眺め」
ロートレックの父や叔父が高く評価した画家で、この画家がロートレックの画業の出発点でした。この絵は手前から奥に伸びる背の高い並木道に、3組の騎馬兵が描かれています。ラッパ?を持って赤い制服を着て黒い帽子を被っています。 水彩の淡い色使いで、爽やかな印象です。影のつけ方もいい感じでした。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「厩舎の黒馬」
ロートレックの若い頃の作品です。狩猟で身近だった馬を題材にしていて、暗い厩舎の中にいる左向きの黒い馬が描かれています。隣には先生であるルネ・プランストーの「厩舎の馬」が飾られていて、比べると確かに雰囲気が似ていましたが、ちょっと印象派みたいな絵でした。
フェルナン・コルモン(本名フェルナン=アンヌ・ピエストル)「海を見る少女」
先ほどご紹介した画塾の先生の作品です。暗く曇った海辺で座って足を伸ばす裸婦が描かれています。左手をあげて、顔の前をさえぎるようなポーズをしています。肉感的で写実的な肌の色をしていて、艶やかな髪は毛の流れまで分かるくらいでした。謎めいていて幻想的です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ジャンヌ」
↑のコルモンの隣に展示されています。油彩で描かれた写実的な裸婦です。室内にいて、簡素で暗い色調です。解説によると伝統的でデッサンがしっかりしているとのことでした。既にベースがしっかりしていたようです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「初めての聖体拝領」
よく知るロートレックらしい雰囲気の作品です。街角でベビーカーを押す紳士、まるで花嫁衣裳のような服を着た少女、そしてその母親が描かれています。世俗の様子を描くところもその後のロートレックの作風を感じました。
ルイ・アンクタン 「自画像」
コルモン画塾での親友の作品。新しい画風を模索していた彼とロートレックは熱く芸術論を討議したらしいです。この絵は平坦でぼやけたような自画像で、帽子を被って振り返っています。あまり知られていない画家ですがロートレックにも影響を与えたみたいでした。
シュザンヌ・ヴァラドン 「自画像」
ユトリロの母です。彼女とロートレックは愛人関係だったそうで、お互い二十歳くらいの時に付き合っていたようですが、長くは続かなかったようです。(原因はロートレックの嫉妬) この絵はロートレックと別れてだいぶ経つ、シュザンヌ・ヴァラドンが53歳の頃の作品で、原始的な力強さを感じる自画像でした。結構怖い顔してるかも。(ユトリロ展で知る限り、あまり良い母親ではなかったようですし…。)
ポール・ゴーギャン 「ブルターニュの少年と鵞鳥(がちょう)」
ロートレックは同じ画塾のゴッホを通じて、ゴーギャンとも知り合いだったはずですが、親しくはなかったそうです。この絵はオレンジ、朱色、緑、黄緑、黄土色など力強い色の紅葉が描かれ、その下でガチョウが羽を広げて少年が岩に手を載せてぼーっとしています。ゴーギャンらしい平坦で鮮やかな色使いの作品でした。
エミール・ベルナール 「ポン=タヴェンの市場」
身勝手な振る舞いのためコルモンの画塾から追い出されたベルナールの作品です。画風はゴーギャンに似ています。この絵は白いフードを被った黒衣の女性達が市場で買い物をしている?様子が描かれていて、縦に帯がいくつも並んでいるのが目を引きます。平面的で色のコントラストが強い作品でした。
エドゥアール・マネ 「イザベル・ルモニエ嬢の肖像」 ★こちらで観られます
ロートレックが賞賛して憧れていたマネの作品です。女性が白いドレスを着て手を組んで立っています。暗い背景から浮き上がっているようで、清楚な雰囲気の作品でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「モンマルトルの丘」
同じ画塾に入ったゴッホの絵です。この絵は丘の上の風車や沢山の小屋を描いた作品で、どこか寂しい雰囲気を感じました。 解説によるとゴッホとロートレックはかなり仲が良かったようで、それに関してのエピソードもありました。
<2章 モンマルトル―芸術の坩堝(るつぼ)>
コルモンの画塾はモンマルトルにあって、ロートレックはそこに移り住んで、夜な夜なムーランド・ラ・ギャレットやシャノワールといったダンスホール(キャバレー)に通っていたようです。そして、ムーラン・ルージュのポスター作成をきっかけに名が広まって行ったようです。この章ではロートレックの代表的なポスターが多々ありました。
テオフィル=アレクサンドル・スタンラン 「シャ・ノワール巡業公演」 ★こちらで観られます
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

詩人や歌手、画家の交流の酒場の影絵芝居のポスターです。スタンランはロートレックとも親交があったそうです。 スタイリッシュで可愛いです(><)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン」
後ろ向きの黒いマントと黒い広つば帽を被り、オレンジのマフラーをつけた役者の絵です。誇張され見栄を切るような構図は浮世絵の写楽などを思い浮かべます。画面いっぱいに描かれた黒い背中に強い存在感があります。ポスターっぽいけど文字がないので使い道はよくわかりませんでした。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アンバサドゥールのアリスティド・ブリュアン」
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

これは先ほどの作品と同じようなポスターで、有名作品です。役者自らロートレックに頼んで描かせたものですが、当時には斬新過ぎて、支配人と張る張らないの論議になったそうです。最終的には、役者がこのポスターでなければ役を降りると申し出たために使われました。少し性格の悪そうなニヒルな表情ですが、凛々しい雰囲気もあります。結構見る機会が多い作品ですが、いまだにインパクトを感じる作品です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ムーラン・ルージュのラ・グリュ」 ★こちらで観られます
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

これがポスター第1作目です。足を高くあげるカンカン踊りを踊る女性と手前で影絵のような男性(この2人はコンビ)が描かれています。一瞬の動きと、誇張されたポーズなどが面白い作品です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ジャヌ・アヴリル」
足を高く上げた踊り子が描かれています。この踊り子は当時のスターで、手前にはコントラバスの絵から延びた枠が絵全体を縁取っているように見えます。変わった雰囲気で面白い作品です。
ジュール・シェレ 「オペラ座 1894 年のカーニヴァル」
この画家はポスターの世界で成功していたらしく、ロートレックもポスターの道に入る際にこの人に助言を求めました。この作品は薄いけれどカラフルなポスターで、カーニバルの様々な人(ピエロとか扇子を持った女性など)が描かれ行進しています。その行進が空に待って踊っているかのようでした。
<3章 前衛集団の中で>
ロートレックは後年、娼婦の日常に生きる真実を見出し、個性を持たせ描きまくりました。線の力強さや線描と色彩の一体化に重きを置いていったと解説されていました。この章ではそうした前衛的な試みが取り上げられていました。
ピエール・ボナール 「靴をはく若い女」 ★こちらで観られます
ロートレックとボナールはどんな関係だか忘れましたがナビ派と交流があったようです。 ソファに腰掛けて前かがみになって靴を履く裸婦の絵です。ソファは華やかな装飾性があってナビ派らしい雰囲気です。一瞬の仕草が切り取られたようで、生活を垣間見た気分になりました。
エドガー・ドガ 「入浴後の朝食」 ★こちらで観られます
前かがみになった裸婦を描いています。生き生きとした動きを感じる瞬間です。それにしても裸で着替える女性はよく絵にされますw ロートレックは、こうした日常の一瞬を見逃さない目を持ったドガに影響され追従していったようです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「マルセル」 ★こちらで観られます
★この写真は展覧会のポスターを撮影したものです。

娼婦の横顔です。悲しみや暗い側面も持っている娼婦たちに人生の真実を見出したロートレックは娼婦を描き続け懇意になったようで、この絵も端整な顔立ちの女性の穏やかな表情を優しい筆致で描いています。社会の底辺に生きているとは思えないくらい落ち着きと生気を感じました。
モーリス・ドニ 「なでしこを持つ若い女」
パーマ気味の金髪の女性が匂いをかぐようになでしこを持っています。背景には野山が描かれ、非常に爽やかで清純な感じです。確か、日本の美術館名品展でも見たように記憶しています。
モーリス・ドニ 「ランソン夫人と猫」 ★こちらで観られます
ドレスを着た女性が高い椅子に腰掛けてティーカップを持っています。足元では猫が擦り寄ってきていて可愛い(><) 非常に優美で色彩や装飾性、うねるような曲線がそれを増しているようでした。かなり好みです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「歓楽の女王」 ★こちらで観られます
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

小説のポスターです。高級レストランの食卓で高級娼婦にキスしようとしている太った中年男性が描かれていて、どこか卑しい雰囲気を感じます。ユダヤ人の資本家がこれを観て、自分のことをあてこすっていると考え、このポスターと小説を差し押さえようとしたそうです。生き生きとしたというか、内面のえげつないところまでシニカルに描いているのはロートレックならではの感性かと思います。
アルフォンス・ミュシャ 「サラ・ベルナール主演『ジスモンダ』」
何故ミュシャが??と思ったらモンマルトルのポスター画家繋がりみたいです。実際に交流があったかは解説されていなかったのでわかりませんw このポスターは縦長で、豪華な衣装をまとったサラ・ベルナールが手には木の枝?を持っています。アールヌーボーらしい(というかミュシャらしい)作品でした。
参考:オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー (世田谷美術館)
最後の一角には「サロン・デ・サン展」のポスターが何枚かあり、ミュシャやボナールの作品などがありました。
ということで、ロートレックの人脈の広さが垣間見れる展覧会でした。(ちょっと強引な所もある気もしますがw) 冒頭に書いたように、この時代の芸術文化をあまりご存じない方は理解するのが大変かもしれませんが、逆に言えば一気に知ることのできる情報量の多い展覧会ですので、これをきっかけに世界を広げてみると面白いと思います。ロートレックも有名なものが多かったです。
おまけ
東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製。



【展覧名】
ロートレック・コネクション
【公式サイト】
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_lautrec/index.html
【会場】Bunkamuraザ・ミュージアム
【最寄】渋谷駅/京王井の頭線神泉駅
【会期】2009年11月10日(火)-12月23日(水・祝)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日17時半頃です)】
混雑_1_2_3_④_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_④_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_③_4_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_③_4_5_満足
【感想】
いつも感覚で決めている作品充実度ですが、今回は④をつけたけれど、ロートレックの展覧はどうしてもリトグラフ中心になるので、③にしようか悩みましたw しかし、周りの画家の作品で東京では中々観られなそうなものもあったように思いますので、④にしておきました。その分、色々な画家が出てくる展示なので、ある程度この時代の絵画の知識がないと消化不良になるかもしれないです。あまり詳しくない方には若干わかりづらい可能性がありますので、ある程度予習したほうがいいかも?? この感想でも多目に画家をご紹介しますので、気になる画家は調べてみると良いかと思います。
今回も章ごとに気に入った作品をご紹介
<1章 画学生時代―出会いと影響>
まず最初の章ではロートレックの画業の始まりをテーマにしていました。先にちょっとご説明しますと、少年時代の事故で下半身の成長が止まったロートレックは、動物画家のルネ・プランストーに出会い、絵画の世界を目指すようになりました。その近所にはジャン=ルイ・フォランのアトリエもあり、そこからも大いに学んだそうです。その後、フェルナン・コルモンの画塾に移り、そこでは新しい潮流を受け入れることを奨励されていたようですが、保守的な手法だったそうです。 また、その画塾には1886年にゴッホが入ってきて、ベルナールらと共にロートレックと親交を深めました。みな日本の浮世絵への感心が高いという共通点があったようですが、ロートレックは印象派とは距離を置いたようです。
ルネ・プランストー 「眺め」
ロートレックの父や叔父が高く評価した画家で、この画家がロートレックの画業の出発点でした。この絵は手前から奥に伸びる背の高い並木道に、3組の騎馬兵が描かれています。ラッパ?を持って赤い制服を着て黒い帽子を被っています。 水彩の淡い色使いで、爽やかな印象です。影のつけ方もいい感じでした。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「厩舎の黒馬」
ロートレックの若い頃の作品です。狩猟で身近だった馬を題材にしていて、暗い厩舎の中にいる左向きの黒い馬が描かれています。隣には先生であるルネ・プランストーの「厩舎の馬」が飾られていて、比べると確かに雰囲気が似ていましたが、ちょっと印象派みたいな絵でした。
フェルナン・コルモン(本名フェルナン=アンヌ・ピエストル)「海を見る少女」
先ほどご紹介した画塾の先生の作品です。暗く曇った海辺で座って足を伸ばす裸婦が描かれています。左手をあげて、顔の前をさえぎるようなポーズをしています。肉感的で写実的な肌の色をしていて、艶やかな髪は毛の流れまで分かるくらいでした。謎めいていて幻想的です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ジャンヌ」
↑のコルモンの隣に展示されています。油彩で描かれた写実的な裸婦です。室内にいて、簡素で暗い色調です。解説によると伝統的でデッサンがしっかりしているとのことでした。既にベースがしっかりしていたようです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「初めての聖体拝領」
よく知るロートレックらしい雰囲気の作品です。街角でベビーカーを押す紳士、まるで花嫁衣裳のような服を着た少女、そしてその母親が描かれています。世俗の様子を描くところもその後のロートレックの作風を感じました。
ルイ・アンクタン 「自画像」
コルモン画塾での親友の作品。新しい画風を模索していた彼とロートレックは熱く芸術論を討議したらしいです。この絵は平坦でぼやけたような自画像で、帽子を被って振り返っています。あまり知られていない画家ですがロートレックにも影響を与えたみたいでした。
シュザンヌ・ヴァラドン 「自画像」
ユトリロの母です。彼女とロートレックは愛人関係だったそうで、お互い二十歳くらいの時に付き合っていたようですが、長くは続かなかったようです。(原因はロートレックの嫉妬) この絵はロートレックと別れてだいぶ経つ、シュザンヌ・ヴァラドンが53歳の頃の作品で、原始的な力強さを感じる自画像でした。結構怖い顔してるかも。(ユトリロ展で知る限り、あまり良い母親ではなかったようですし…。)
ポール・ゴーギャン 「ブルターニュの少年と鵞鳥(がちょう)」
ロートレックは同じ画塾のゴッホを通じて、ゴーギャンとも知り合いだったはずですが、親しくはなかったそうです。この絵はオレンジ、朱色、緑、黄緑、黄土色など力強い色の紅葉が描かれ、その下でガチョウが羽を広げて少年が岩に手を載せてぼーっとしています。ゴーギャンらしい平坦で鮮やかな色使いの作品でした。
エミール・ベルナール 「ポン=タヴェンの市場」
身勝手な振る舞いのためコルモンの画塾から追い出されたベルナールの作品です。画風はゴーギャンに似ています。この絵は白いフードを被った黒衣の女性達が市場で買い物をしている?様子が描かれていて、縦に帯がいくつも並んでいるのが目を引きます。平面的で色のコントラストが強い作品でした。
エドゥアール・マネ 「イザベル・ルモニエ嬢の肖像」 ★こちらで観られます
ロートレックが賞賛して憧れていたマネの作品です。女性が白いドレスを着て手を組んで立っています。暗い背景から浮き上がっているようで、清楚な雰囲気の作品でした。
フィンセント・ファン・ゴッホ 「モンマルトルの丘」
同じ画塾に入ったゴッホの絵です。この絵は丘の上の風車や沢山の小屋を描いた作品で、どこか寂しい雰囲気を感じました。 解説によるとゴッホとロートレックはかなり仲が良かったようで、それに関してのエピソードもありました。
<2章 モンマルトル―芸術の坩堝(るつぼ)>
コルモンの画塾はモンマルトルにあって、ロートレックはそこに移り住んで、夜な夜なムーランド・ラ・ギャレットやシャノワールといったダンスホール(キャバレー)に通っていたようです。そして、ムーラン・ルージュのポスター作成をきっかけに名が広まって行ったようです。この章ではロートレックの代表的なポスターが多々ありました。
テオフィル=アレクサンドル・スタンラン 「シャ・ノワール巡業公演」 ★こちらで観られます
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

詩人や歌手、画家の交流の酒場の影絵芝居のポスターです。スタンランはロートレックとも親交があったそうです。 スタイリッシュで可愛いです(><)
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アリスティド・ブリュアン」
後ろ向きの黒いマントと黒い広つば帽を被り、オレンジのマフラーをつけた役者の絵です。誇張され見栄を切るような構図は浮世絵の写楽などを思い浮かべます。画面いっぱいに描かれた黒い背中に強い存在感があります。ポスターっぽいけど文字がないので使い道はよくわかりませんでした。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「アンバサドゥールのアリスティド・ブリュアン」
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

これは先ほどの作品と同じようなポスターで、有名作品です。役者自らロートレックに頼んで描かせたものですが、当時には斬新過ぎて、支配人と張る張らないの論議になったそうです。最終的には、役者がこのポスターでなければ役を降りると申し出たために使われました。少し性格の悪そうなニヒルな表情ですが、凛々しい雰囲気もあります。結構見る機会が多い作品ですが、いまだにインパクトを感じる作品です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ムーラン・ルージュのラ・グリュ」 ★こちらで観られます
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

これがポスター第1作目です。足を高くあげるカンカン踊りを踊る女性と手前で影絵のような男性(この2人はコンビ)が描かれています。一瞬の動きと、誇張されたポーズなどが面白い作品です。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「ジャヌ・アヴリル」
足を高く上げた踊り子が描かれています。この踊り子は当時のスターで、手前にはコントラバスの絵から延びた枠が絵全体を縁取っているように見えます。変わった雰囲気で面白い作品です。
ジュール・シェレ 「オペラ座 1894 年のカーニヴァル」
この画家はポスターの世界で成功していたらしく、ロートレックもポスターの道に入る際にこの人に助言を求めました。この作品は薄いけれどカラフルなポスターで、カーニバルの様々な人(ピエロとか扇子を持った女性など)が描かれ行進しています。その行進が空に待って踊っているかのようでした。
<3章 前衛集団の中で>
ロートレックは後年、娼婦の日常に生きる真実を見出し、個性を持たせ描きまくりました。線の力強さや線描と色彩の一体化に重きを置いていったと解説されていました。この章ではそうした前衛的な試みが取り上げられていました。
ピエール・ボナール 「靴をはく若い女」 ★こちらで観られます
ロートレックとボナールはどんな関係だか忘れましたがナビ派と交流があったようです。 ソファに腰掛けて前かがみになって靴を履く裸婦の絵です。ソファは華やかな装飾性があってナビ派らしい雰囲気です。一瞬の仕草が切り取られたようで、生活を垣間見た気分になりました。
エドガー・ドガ 「入浴後の朝食」 ★こちらで観られます
前かがみになった裸婦を描いています。生き生きとした動きを感じる瞬間です。それにしても裸で着替える女性はよく絵にされますw ロートレックは、こうした日常の一瞬を見逃さない目を持ったドガに影響され追従していったようです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「マルセル」 ★こちらで観られます
★この写真は展覧会のポスターを撮影したものです。

娼婦の横顔です。悲しみや暗い側面も持っている娼婦たちに人生の真実を見出したロートレックは娼婦を描き続け懇意になったようで、この絵も端整な顔立ちの女性の穏やかな表情を優しい筆致で描いています。社会の底辺に生きているとは思えないくらい落ち着きと生気を感じました。
モーリス・ドニ 「なでしこを持つ若い女」
パーマ気味の金髪の女性が匂いをかぐようになでしこを持っています。背景には野山が描かれ、非常に爽やかで清純な感じです。確か、日本の美術館名品展でも見たように記憶しています。
モーリス・ドニ 「ランソン夫人と猫」 ★こちらで観られます
ドレスを着た女性が高い椅子に腰掛けてティーカップを持っています。足元では猫が擦り寄ってきていて可愛い(><) 非常に優美で色彩や装飾性、うねるような曲線がそれを増しているようでした。かなり好みです。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 「歓楽の女王」 ★こちらで観られます
★この写真は東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製を撮影したものです。

小説のポスターです。高級レストランの食卓で高級娼婦にキスしようとしている太った中年男性が描かれていて、どこか卑しい雰囲気を感じます。ユダヤ人の資本家がこれを観て、自分のことをあてこすっていると考え、このポスターと小説を差し押さえようとしたそうです。生き生きとしたというか、内面のえげつないところまでシニカルに描いているのはロートレックならではの感性かと思います。
アルフォンス・ミュシャ 「サラ・ベルナール主演『ジスモンダ』」
何故ミュシャが??と思ったらモンマルトルのポスター画家繋がりみたいです。実際に交流があったかは解説されていなかったのでわかりませんw このポスターは縦長で、豪華な衣装をまとったサラ・ベルナールが手には木の枝?を持っています。アールヌーボーらしい(というかミュシャらしい)作品でした。
参考:オルセー美術館展 パリのアール・ヌーヴォー (世田谷美術館)
最後の一角には「サロン・デ・サン展」のポスターが何枚かあり、ミュシャやボナールの作品などがありました。
ということで、ロートレックの人脈の広さが垣間見れる展覧会でした。(ちょっと強引な所もある気もしますがw) 冒頭に書いたように、この時代の芸術文化をあまりご存じない方は理解するのが大変かもしれませんが、逆に言えば一気に知ることのできる情報量の多い展覧会ですので、これをきっかけに世界を広げてみると面白いと思います。ロートレックも有名なものが多かったです。
おまけ
東急のショーウインドウ(交差点の辺り)に飾られている複製。



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No title
ブログへコメントありがとうございます。
さっそくリンクに追加させていただきました。
こちらのブログも駄文ですが、よろしければリンクお願いします。
ロートレック展、終了前ギリギリにどうにか行けました。
ご指摘通り、この時代の美術に関する知識がないと少々消化不良に感じますね。
もっと勉強すべきだと感じました(;´д`)
さっそくリンクに追加させていただきました。
こちらのブログも駄文ですが、よろしければリンクお願いします。
ロートレック展、終了前ギリギリにどうにか行けました。
ご指摘通り、この時代の美術に関する知識がないと少々消化不良に感じますね。
もっと勉強すべきだと感じました(;´д`)
Re: No title
こんばんは。こちらからもリンクを張りました。今後ともよろしくお願いします。
この展示はロートレック展というか微妙なくらい多くの画家を紹介しているので、若干焦点がぼけてるかもしれませんw 結構、強引な感じもあったし消化するのも大変でしたw
観たままに美しいと感じるのが一番重要だとは思いますが、ある程度知識があるとより楽しめますよね。
この展示はロートレック展というか微妙なくらい多くの画家を紹介しているので、若干焦点がぼけてるかもしれませんw 結構、強引な感じもあったし消化するのも大変でしたw
観たままに美しいと感じるのが一番重要だとは思いますが、ある程度知識があるとより楽しめますよね。
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