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谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 昭和というたからもの 岩崎俊一のコピーとともに 【横須賀美術館】

今日は写真多めです。先週の土曜日に横須賀の横須賀美術館に行ってきました。特別展を見る前に谷内六郎館で「谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展 昭和というたからもの 岩崎俊一のコピーとともに」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

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【展覧名】
 谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展
 昭和というたからもの 岩崎俊一のコピーとともに 

【公式サイト】
 https://www.yokosuka-moa.jp/exhibit/taniuchi/tani1903.html

【会場】横須賀美術館
【最寄】馬堀海岸駅/浦賀駅

【会期】2019年10月5日(土)~12月15日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この谷内六郎館は昭和の頃に週刊新潮の表紙を飾っていた作品の原画が常設されていて、季節ごとに内容が入れ替わります。今回は谷内六郎の絵だけでなく、数多くの名コピーで広告を彩ったコピーライターの岩崎俊一が絵に添えたキャッチコピーも合わせて観るという いつもとは違った趣向となっていました。今回は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

まず最初はいつも通り原画を観ていきました。

谷内六郎 「柿に残る西陽」
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こちらは今回のポスターになっている作品。私の家でも柿が取れたので木登りした記憶もあって懐かしく思えます。秋の風情もしんみりして好みの作品でした。

谷内六郎 「リボンについてくる蝶」
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白い蝶が髪に乗ってリボンのようになっているのが可愛い。谷内六郎の作風はこうした素朴な見立てが多いのが特徴だと思います。

谷内六郎 「制限速度で来てよ」
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燕は非常に速く飛べる鳥なので、30kmなんてレベルじゃないでしょうねw 5月頃の爽やかな雰囲気が伝わってきます。

谷内六郎 「葉っぱのアクアラング」
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大きな葉っぱを足ひれにしている発想が面白い。子供の遊びはこういう代用の発想が凄かったりしますね。地方では今でもこんな光景があるんでしょうか…

谷内六郎 「ミシンの音」
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こちらはミシンの音を鉄道の音に見立てた作品。こちらも発想が面白いですが、それ以上に谷内六郎の作品を観ていると子供時代のことを思い起こしてノスタルジックな気分になります。

谷内六郎 「招かざる客」
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鳥でも捕まえようとしてたのかな? 罠の餌を全部食べられていて可愛いw

谷内六郎 「みかん」
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子供がミカンを差し出していて、せっかく張った障子も台無しにw 子供と猫は無邪気に障子を破る生き物だから仕方ないかなw

他にも沢山可愛らしくて懐かしい作品がありました。一通り見て回った後、出入口付近で流されていたスライドを観ました。今回の主旨はこのスライドにあります。

谷内六郎/岩崎俊一 「月夜の蚊帳」
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流石は一流のコピーライターだけあって詩的なコピーです。蚊帳は張ったことがないけどテント気分になれそうw

谷内六郎/岩崎俊一 「待ちぼうけ」
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冷たい井戸水にひたしてじっと待つ坊やが可愛いw みんなでワイワイ食べてるのが一番美味しいでしょうね…

谷内六郎/岩崎俊一 「たもとの中」
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私は大人になるまでホタルを観たことが無かったので、このコピーは妙に心に響きました。豊かさとは何かを考えさせられますね。

谷内六郎/岩崎俊一 「コオロギのまつり」
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都心では月を見る機会が少ないのは間違いないので、これも納得感がありますね。


ということで、谷内六郎の絵もさることながら岩崎俊一のコピーも心に染み入るような展示となっていました。便利になったことで失ってしまったものを思い出させてくれるかもしれません。この美術館に行く機会があったらこの館もじっくり観ることをオススメします。
この後、特別展も観てきましたので次回はそれについてご紹介の予定です。

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