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Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION 【東京ミッドタウン】

今日は写真多めです。先週の日曜日に六本木のミッドタウンの地下で「Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC07613.jpg

【展覧名】
 Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION

【公式サイト】
 https://www.tokyo-midtown.com/jp/award/

【会場】東京ミッドタウン プラザB1Fメトロアベニュー
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2019年10月18日(金)~11月10日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この「Tokyo Midtown Award」は毎年開催されているデザインコンペで、今年で12回目となっています。昨年のテーマは「HUMAN」でしたが、それ以来アイデアや作品を生み出す「人」にフォーカスしたアワードとなったそうで、今年も39歳以下の若い才能による機知に富んだデザインが並んでいました。撮影可能となっていましたのでいくつか気に入ったものを写真を使ってご紹介していこうと思います。
 参考記事:
  Tokyo Midtown Award 2019 EXHIBITION (東京ミッドタウン)
  Tokyo Midtown Award 2017 デザインコンペ受賞作品展示 (東京ミッドタウン3階)
  Tokyo Midtown Award 2012 (東京ミッドタウン)


伊藤直樹 「トロフィー」
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こちらはデザインコンペの審査員の伊藤直樹 氏がデザインした2019年のトロフィー。脳をサボテンの盆栽に見立てたもので、配線のようにも見えるかな。アイディアが光る作品が集まるコンペだけにトロフィーも凝った作りとなっていました。

河合航路・南和宏・西川佳織 「すべてティッシュでできたティッシュペーパー」
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こちらは今年のデザイン部門のグランプリ。白地に白で分かりづらいですが、箱までティッシュペーパーで出来た無駄のないデザインとなっています。環境に優しくて商品にしたら売れるかも?? コロンブスの卵のような発想となっていました。

吉田隆大・北浦俊 「おみくず」
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こちらはペットボトルのビニールカバーを剥がす部分がおみくじになったデザイン。これなら楽しみながら分別もできそう。作業を楽しみに変える発想が凄い。

比護拓郎 「継木鉛筆」
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こちらは釘を使わないで木を継ぐ「組木」の技術を鉛筆の先に使ったデザイン。短くなっても鉛筆同士を継いで使えるようになっています。これもエコロジーと日本古来の伝統が結びついた面白い作品でした。

鳥山翔太・柳澤駿 「アイコンブリスター」
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こちらは薬のブリスターという容器をデザインした作品。遠目で観ると何が変わっているか分かりづらいかな。

アップにするとこんな感じ
DSC07656.jpg
胃薬は胃のアイコンの形になっています。これで薬が増えても何の薬か分かって飲み間違いを防ぐことができるようです。何に効くのかも一目瞭然で分かりやすい

nyokki(三谷悠・八幡佑希・柿木大輔) 「逆から履歴書」
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こちらは働き方の希望や特技・趣味などが先に来るという履歴書。普通の履歴書の逆になっていて、何をしたいのか何が出来るのかが学歴などより先に観られるようになっています。私は履歴書自体がもはや時代遅れで不要と思っていますが、こういう発想は様々な分野で活かせそうに思えました。

槇野結・渡辺光 「お年玉カード」
DSC07666.jpg
こちらはキャッシュレス化したお年玉w ついにこんな所にまでキャッシュレス化の波が押し寄せるのか…w まあ最近はアマゾンギフトカードがプレゼントとかよくあるので、時代の流れとしては順当と言えそうですね。

伊藤かをり・大村龍也 「白い電線」
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こちらは電線を白くするというデザイン。青空に映えてネガティブな印象の電線が爽やかになるという逆転の発想です。災害の多い日本では地中化は一長一短なので、電線を上手くデザインするというのは面白いかも。

近くには過去の受賞作などが並んでいました。
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和風のデザインが多いのが特徴かな。

続いてはアートコンペの受賞作のコーナー。アート部門は今年からかな?

古屋真美 「躍っていたいだけ」
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服の素描が並んでクローゼットみたいな印象を受けるかな。誰が袖のテーマを現代化したような人の余韻を感じました。

井原宏蕗 「made in ground」
DSC07689.jpg
こちらはグランプリ作品。ミミズの糞塚を窯で焼成し陶にしたそうです。金彩されて何だか豪華な印象を受けますw

アップにするとこんな感じ。
DSC07691_20191102015152d2f.jpg
ミミズの糞は畑にとって大事だそうですが、実際に観たのは初めてです。小さいミミズがこんなに大きな塚を作るとは驚きでした。

会場ではシールを貼って人気投票をしていました。
DSC07692.jpg
一番人気は「おみくず」のようでした。中々に圧倒的な数です。


ということで、今年は環境に配慮したようなデザインが多かったように思います。マイナスをプラスに転換する発想が見事なものもあり楽しめました。 この展示は地下通路で行われていて気軽に観ることができますので、六本木に行く用事がある方は是非立ち寄ってみてください。

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