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Colliu「ディア マイ プリンス―Dear My Plinth―」 【LIXILギャラリー】

今日は写真多めです。前回ご紹介したLIXILギャラリー1の展示を観た後、隣のギャラリー2でクリエイションの未来展 第20回 清水敏男監修 Colliu「ディア マイ プリンス―Dear My Plinth―」を観てきました。こちらも撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC08324_201911070134439d7.jpg

【展覧名】
 クリエイションの未来展 第20回 清水敏男監修 Colliu「ディア マイ プリンス―Dear My Plinth―」 

【公式サイト】
 https://www.livingculture.lixil/topics/gallery/g2-1910/

【会場】LIXILギャラリー
【最寄】京橋駅(東京)

【会期】2019年10月12日(土)~12月24日(火)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は清水敏男 氏(アートディレクター)、宮田亮平 氏(金工作家)、伊東豊雄 氏(建築家)、隈研吾 氏(建築家)という日本を代表するクリエイター4人を監修者に迎えて3ヶ月毎に行われる現代美術の展示で、今回は女性アーティストでモデルでもあるColliu(コリュ)氏が紹介されていました。Colliu氏は2009年に武蔵野美術大学を卒業して、個展を何度も開催し 六本木アートナイト2015では六本木交差点に作品を展示するなど、現在活躍中のアーティストです。一方では企業広告から雑誌、ファッションショーで活躍するモデルでもあり、多才な方のようです。その作品はドローイングや絵画、立体、インスタレーションなど様々なメディアに渡るようで、普遍的な親しみを感じる作風が特徴となっています。今回の展示では「台座」をテーマにしていて、楽しげな作品が並んでいました。解説と作品名は無かったので、簡単に感想のみを書いていこうと思います。

会場内はこんな感じ。
DSC08326_201911070134446fe.jpg
1部屋のみですが、明るく爽やかな色彩で楽しげな空間となっています。

こちらは踊る人々を表した作品。
DSC08327.jpg
台座をテーマにということですが、青いカーペットが台座なのかな? それも含めて作品だと思われます。平面的なのも含めてマティスのダンスが飛び出てきたような印象を受けました。動きがあって生き生きしていました。

こちらは赤い円形は背景で、緑の台座に白い瓶が乗っているような作品です。
DSC08328_20191107013447ac6.jpg
こうして写真にすると遠近感が分からなくなるような色面を使ったシンプルさが特徴と言えそうです。この色彩が軽やかでポップに感じられます。

こちらも形態と色彩感覚が好みの作品。
DSC08330_20191107013449594.jpg
この単純化にセンスを感じます。やはりマティスやブラックに通じる感性じゃないかな。

会場の隅に謎の人物像がw
DSC08333.jpg
ちょっとトボけた表情をしていて可愛い。

こちらは階段状に台座が並んでいました。
DSC08334.jpg
個々の作品だけでなく空間そのものを表現しているように思えます。この黄色い台座がリズムを生んでいますね。

こちらはもはや作品なのか台座なのか判別できませんw
DSC08336_20191107013453be2.jpg
白い床にシンプルな赤が美しい。会場自体がモンドリアンの絵のような引き算の美学を感じさせます。

こちらも独特な台座に座っている人物像
DSC08337_201911070134550ae.jpg
乗っているのは裸婦像かな? キュビスム的な幾何学性があって、昔の巨匠の作品を思い起こさせます。

こちらも台座に乗った立体作品。
DSC08340.jpg
いずれも台座の色と共に調和している感じがあります。ちょっとプリミティブな感じの人物像が特に面白い

こちらも人物像の作品
DSC08343.jpg
青い部分は台座ではなく壁に色が塗ってあります。即興的で自由闊達な雰囲気です。

人物像のアップ
DSC08344.jpg
こちらもキュビスム彫刻のようで平坦でもあるのが面白い。この単純化具合が特にセンスを感じました。


ということで、詳しいことは分かりませんでしたが単純に色や形のリズムが心地よい展示空間となっていました。かなり好みのツボだったので今後も個展があったら観てみたいアーティストです。ここは無料で観ることができるので、京橋・銀座に行く機会があったら ふらっと立ち寄ってみるのもよろしいかと思います。
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