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日本のアートディレクション展 2019 【ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)】

今日は写真多めです。前回ご紹介した展示を観た後、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に移動して「日本のアートディレクション展 2019」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC08361_20191107220455653.jpg

【展覧名】
 日本のアートディレクション展 2019

【公式サイト】
 http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000741

【会場】ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
【最寄】銀座駅

【会期】2019年10月23日(水)~11月16日(土)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
意外と多くの人で賑わっていて、場所によっては人だかりができるような感じでした。

さて、この展示は日本を代表するアートディレクター79名により構成される「ADC」(正式名称:東京アートディレクターズクラブ)の全員が審査員となって行われる年次の公募展で、日本の広告やグラフィックデザインの先端の動向を反映するアートディレクション賞となっています。今年度は2018年5月から2019年4月までに発表・使用・掲載された約8,500点の中から受賞作品・優秀作品を紹介する内容となっていました。以前に観た日本グラフィックデザイナー協会の展示とはまた別のようですが、割と同じ作品もあったかな。詳しくは写真を使ってご紹介していこうと思います。なお、デザイナー等関係者の名前がかなり多いので、今回は作品名だけ記載しておきます。
 参考記事:日本のグラフィックデザイン2019 (東京ミッドタウン・デザインハブ)

「酔独楽のジェネラルグラフィック、パッケージデザイン、環境空間、マーク&ロゴタイプ」
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こちらは白と黒のサイコロを振って 飲む盃の大きさと酒の等級を決めるという体験型の作品。カラフルな盃が洒落ていて、確かに独楽みたいな形に見えるかな。デザインを使った面白いブランド作りに思えました。

「Yohji Yamamoto hommage M.Cubisme/Mon cher Azzedine のブック&エディトリアル」
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こちらはヨウジヤマモト氏のブックレットかな。大胆な構図で高級感ある写真となっていて、服の魅力が伝わってくるようでした。

「Tartine」
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こちらは菓子メーカープレジィールの新ブランド「Tartine(タルティン)」のパッケージ。ポップで可愛らしく心浮き立つような雰囲気があります。平面的でちょっと絵本のような絵柄が親しみやすい

「AUDREY」
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こちらも菓子メーカープレジィール「AUDREY(オードリー)」のパッケージ。こちらもテイストは似てるけど乙女チックな感じがするかな。どっちも食べてみたいものですw

「COMME des GARCONS SEIGEN ONO/日本コロムビアのポスター、ジェネラルグラフィック」
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こちらはADCグランプリ作品。鳥をアップに撮った写真で、特に左から2番目の鳥の顔がインパクト大! 威嚇するようであり叫ぶようであり何かを訴えているように思えました。この写真はポスター以外にCDのジャケットなどにも使われたようで、近くにそうした品も並んでいます。

「AUDIO ARCHITECTURE:音のアークテクチャ展」
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こちらは21_21 DESIGN SIGHTの展示風景を映像で紹介していました。この展示は斬新な映像と音楽が融合して かなり面白かったのでよく覚えていました。
 参考記事:AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展 (21_21 DESIGN SIGHT)

続いて地下の展示。

「デザインあ」
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こちらはNHKの番組「デザインあ」の関連グッズ。「デザインあ展」なども行われ、根強い人気のある番組です。先程の音のアーキテクチャと同じく中村勇吾 氏や佐藤卓 氏、コーネリアスなんかが関わっているので共通するものがあるように思えます。

「JINS Inc.」
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こちらは眼鏡のJINSの紙袋やメガネケースなど。だまし絵のように紐と絵が一体化したデザインで、ポップな雰囲気です。紙袋だけでも一気にオシャレなブランドに思えるんじゃないかなw

「コクヨ」
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こちらはコクヨのグラフィックマーカーで、芯を交換できるパステルみたいな商品です。パステルで絵を描くと結構手についたり 短くなって描きづらくなるので、こうしたプロダクトデザインは確かに描きやすそうです。画材も進化しているんですね。

「イッセイミヤケ」
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こちらは佐藤卓 氏にようポスター。まるで蛸みたいw 他にもクラゲのように見えるポスターもあって発想が面白い。何度観ても傑作だと思います。

「Sense of Humor展」
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こちらも昨年の21_21 DESIGN SIGHTのポスター。割とカオスな展示だったけど、浅葉克己 氏のセンスを感じさせる内容でした。このカエルの玩具も表情豊かで迫ってくるようですねw
 参考記事:ユーモアてん。/SENSE OF HUMOR  (21_21 DESIGN SIGHT)

「輝く人のSTAR FLYER」
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こちらは動きと表情が面白く感じられました。ジョジョ立ちみたいなw 右の写真にも小さく飛行機が写り込んでいるのが面白い。

「良品計画」
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こちらも絵柄が気に入った作品。直線や三角錐など単純な形のみで自然とキャンプの様子を表していて、ちょっとぼやけた所がノスタルジックな雰囲気もだしているように思えました。それにしても無印のキャンプ場なんてあるんですね。

「東日本旅客鉄道」
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こちらは「行くぜ東北」のポスター。遠近感を圧縮して絵画的な構図に思えるかな。電車に乗ったワクワク感が詰まったような光景です。JRのポスターは詩的でどれも傑作揃い。


ということで、見覚えのある品も多く 入選も納得の優れたデザインばかりとなっていました。商品や広告もデザインによって一層に価値が高まるのが見て取れると思います。ここは無料で観られますので、グラフィックデザインに興味がある方はチェックしてみるとよろしいかと思います。

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