関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

Surface and Custom 【資生堂ギャラリー】

前回ご紹介した展示を観た後、資生堂ギャラリーで「Surface and Custom ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ、サーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二」という展示を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので写真と共にご紹介していこうと思います。

DSC08513_20191108011158be5.jpg

【展覧名】
 Surface and Custom
 ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ、サーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二

【公式サイト】
 https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/index.html

【会場】資生堂ギャラリー
【最寄】銀座駅 新橋駅など

【会期】2019年10月18日(金)~12月22日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
空いていて快適に鑑賞することことができました。

さて、この展示はベルリンを拠点に活動する新進気鋭のアーティスト・デュオ「ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ」が選んだ5名のアーティスト、サーラ・ドゥラート、ピエール・ルギヨン、クララ・リーデン、カリッサ・ロドリゲス、竹岡雄二の作品が並ぶ内容となっています。と言ってもそれぞれ数点程度なので15分くらいで観られる小規模な展示です。ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダは資生堂とも関係が深いようで、資生堂のビジュアルイメージの変遷などを交えた作品もありました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。

ジェイ・チュン&キュウ・タケキ・マエダ 「Moulting」
DSC08541_201911080112080b2.jpg
こちらは階段付近にあった今回の展示のテーマとなる作品です。1923年~1959年までの資生堂の広告や雑誌から抜粋された80枚のスライドショーで、タイトルは脱皮や羽化を意味するそうです。このスライドではモダンな女性が映され、気品溢れる姿となっていました。

こちらもスライドの1つ
DSC08542.jpg
こちらは銀座の町かな。いくつもの写真をコラージュしたような感じで、サイズがまちまちでミニチュアみたいな印象を受けます。みんな洒落た格好で楽しげな雰囲気です。

こちらもスライドで、花椿の表紙
DSC08545_20191108011211bac.jpg
カンディンスキーの絵などを彷彿とさせる抽象となっています。躍動感があって生き生きとしたイメージとなっていました。

続いてメインフロアの展示です。

クララ・リーデン 「ライトボックス」
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こちらは部屋の中央に置かれていた4点セットの立体作品。東京の路上で拾った素材で作っているらしく、椅子の足とか標識などをダンボールと組み合わせていました。ちょっと意味は分かりませんが、大量生産品を使っているけど割と手作り感があったように思えました。

竹岡雄二 「マルセル・デュシャン[自転車の車輪] 1913へのオマージュ」
DSC08521.jpg
こちらはマルセル・デュシャンの「自転車の車輪」の台座となった椅子を描いたもの。って、主役の車輪じゃないのかよ!とツッコミたくなりますが、このドローイングでは彫刻における台座の必要性・不必要性についてを考察しているそうです。あの作品は既製品を組み合わせているので、椅子も台座というより作品の一部のように思っていましたが…w 見た目以上に深い意味のある作品です。
 参考記事:マルセル・デュシャンと日本美術 (東京国立博物館 平成館)

竹岡雄二 「オーギュスト・ロダン[青銅時代]」
DSC08526_20191108011202e84.jpg
こちらもロダンの作品の台座を描いたもの。もはや只の平べったい段差みたいなw ちょっと可笑しく思えますが、彫刻家の中では私が思っている以上に台座の存在の論議は尽きることがないようです。

サーラ・ドゥラート 「ケルン大聖堂」
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こちらはドイツの有名なケルン大聖堂の素描。濃淡のみで荘厳な尖塔を見事に表現しています。日本で言うと鎌倉時代くらいから明治時代くらいまでかけて作ってたとてつもない聖堂だけに装飾も複雑で圧倒的な存在感ですね。

ピエール・ルギヨン 「メリダ絵画(メートル毎の切り売り)」
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こちらは5点ならんでいて、タイトルの通り1mごとに本当に切り売りしているようで、約7万円で買うことができるようですw(しかもどんどん値上がりしていく)今まで23枚売れたのだとか。

アップするとこんな感じ。八女市の絣(かすり)で作られたテキスタイルです。
DSC08530.jpg
作者はメキシコの都市メリダのバーで観た迷彩風の壁に魅了され、それを織物で再現しているようです。パターン化されているように見えるけど1つ1つ微妙に異なる模様らしく、和と洋の融合といった雰囲気です。それにしても今回の展示でも買う人は現れるのかな??

カリッサ・ロドリゲス 「The Maid」
DSC08531_201911080112055be.jpg
こちらはシェリー・レヴィーンの彫刻シリーズ「ニューボーン」を搬送している映像が移されていました。アート作品を取り巻く流通などを通して関係者を家族と見なしているとのことですが、ちょっと映像ではそうしたところまでは分からなかったかなw 卵みたいな形の美しい作品が如何に運ばれていくかは中々興味深いものがありました。


ということで、解説があっても中々難解な作品が多かったようにも思えますが、面白い発想の作品もありました。ここは無料で観られますので、銀座に行く機会があったら寄ってみるのもよろしいかと思います。

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