関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

ジム・トンプソン・ハウス 【タイ編 バンコク】

今日も写真多めでタイのバンコクについてです。バンコクでは「ジムトンプソン・ハウス」というタイシルクで財を成した人物が建てた家を訪れてみました。

 公式サイト:https://www.thailandtravel.or.jp/jim-thompsons-house/

こちらがジム・トンプソン・ハウスの入口。
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バンコクの観光地としてはそれほど有名ではないのですが、古いタイの建築物を移築し、美術品を展示している一種の美術館のようになっています。

敷地内に入るといくつかの建物があります。
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右にあるのはレストラン、左にあるのはジム・トンプソンのブランドショップです。本命の建物は奥の方にあります。

こちらはレストラン。
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美しい庭を眺めながら食事できるようになっています。バンコクに訪れた際、時間があればここで食べるのも良いかも。

向かいはブランドショップ。2階はカフェとなっています。
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タイシルクを代表する最高級ブランドだけに、結構なお値段ですw しかしそれだけ上質で優れたデザインの品があるのでお土産にも良さそうです。なお、創始者のジム・トンプソンは元々建築家だったアメリカ人で、第二次世界大戦中にタイに派遣されて戦後も残り、家内産業だったタイのシルクの手織りに興味を持ってその普及に没頭したようです。デザイナーや染織家としても才能に恵まれ、プリント模様のシルクを生み出してタイシルクの名前を世界に広めました。

そしてこちらがジムトンプソン・ハウス
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タイの古い建築様式を多く取り入れていて、アユタヤにあった6軒の家を集めて建てられたようです。

角度違い。元々は建築家だっただけにタイの伝統を活かしつつモダンな雰囲気となっています。
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この建物を建てるにあたってタイの風習に従って占い師の占いも行ったのだとか。中には多くの美術品が展示されています。

中に入る為にはチケットを買って受付でツアーの予約をします。大体20分も待たないくらいでガイドツアーが組まれます。日本語のガイドもあり、曜日によっては日本人スタッフの方もいるようです。

ツアーを待つ間、庭を散策することができます。
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いかにも南国的な雰囲気の植物が生い茂っていて異国情緒があります。11月はタイでも冬ですが、30度を超えていましたw

こちらは絹の原材料などのレプリカかな
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このジム・トンプソン・ハウスの裏手に水路があり、その対岸がイスラム系の人たちが多く住む地域だったそうで、そうした人たちに絹織物を作らせたのが始まりだったようです。

こちらは先程の建物の高床の1階部分。中は撮影禁止ですが、外は撮影可能です。
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古い衝立や狛犬やシーサーのような置物が置かれていてセンスが光ります。

こちらも高床の下にあった仏像
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首が無いので恐らくアユタヤから持ってきたのかな。アユタヤにはこうした頭や腕の無い仏像が多くあります。

こちらも高床の下にあった中国風の版木
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ジム・トンプソンはこれを染色に用いたそうです。魚や海老などが生き生きと描かれていました

こちらは建物内の1階部分。外から撮るのはセーフw
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確かタイの伝統的な建物にはこうした階段は無いとのことでしたが、市松模様の床と共にジム・トンプソンによるアレンジも行われています。非常にモダンな雰囲気で好み。

こちらはリビングを外から撮ったもの
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シャンデリアを取り付けたり、和洋折衷ならぬ泰洋折衷みたいな感じですw このリビングだけでも観に行った甲斐がありました。

リビングの中のアップ
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壁面には仏像を収めるなど面白い趣向となっています。タイの文化も大事にしている姿勢が素晴らしい。

こちらもリビング付近で、先程の場所から逆方向を観たもの。
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割と中国っぽいものも多いのは、タイは古くから中国との関係が深い為です。ガイドしてくれた若い女性も中国系のタイ人でした。

ツアーではこうした部屋の内部に置かれているものや建物などについても説明してくれます。特に興味深かったのは、窓や部屋が台形をしていることで、これはお互いを支え合って暴風雨に耐えやすい形だからとのことでした。

メインの建物以外にも納屋や使用人の家なんかもあります。
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こちらは中も撮影可能です。中には美術品が展示されていました。

ちょっと詳細は分かりませんが、何かの物語を表した作品
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何か王族に関する話でしょうか。

タイの芸術品は目にする機会が少ないので、こうして観られるのは貴重です。
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タイでは壊れたものは不幸を招くという考えがあるそうで、それが原因で古美術品の海外流出が懸念されていたようです。それに歯止めをかけた1人がジム・トンプソンらしいので、日本のフェノロサみたいな存在なのかも。しかしそんなジム・トンプソンも休暇でマレーシアの高原を訪れた際に行方不明となってしまい、今でも見つかっていないのだとか。建物はその後 財団の手に渡り私設美術館として現在に至ります。

裏手には船着き場がありました。
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建物は分解され運河を使って運び込まれてきました。今は使っていませんが、敷地の裏手は運河です。

おまけで裏手の運河の写真。
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今でも水上バスが走っています。東京の川より濁っていて匂いもあれなやつですが、運河として今でも健在のようでした。


ということで、予想以上に楽しめる観光地でした。タイに行くと美術館や博物館の類があまりないので、こうした場所は貴重だと思います。ここは建物自体も魅力的なので建物好きの方がバンコクに行く機会があったらチェックしてみると良いかもしれません。


タイ編(2019年11月)
 バンコク
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