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映画「ジョーカー」 (ネタバレあり)

2週間ほど前に、レイトショーで映画「ジョーカー」を観てきました。この記事にはネタバレが含まれていますので、ネタバレなしで観たい方はご注意ください。

DSC09181.jpg

【作品名】
 ジョーカー

【公式サイト】
 http://wwws.warnerbros.co.jp/jokermovie/

【時間】
 2時間00分程度

【ストーリー】
 退屈_1_2_3_④_5_面白

【映像・役者】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【総合満足度】
 駄作_1_2_3_④_5_名作

【感想】
公開からかなり経ってから観たので割と空いていました。

さて、この映画はDCコミックスの『バットマン』に出てくる悪役のジョーカーが如何に誕生したかを描く内容で、コミック原作とは言え かなり重く暗い雰囲気となっています。アメリカでは公開初日に軍が出動して警戒するなど、「ダークナイト ライジング」の時の乱射事件が再発するのでは?と懸念されるくらい影響力の高い作品です。日本でも昨今の事件で増えてきた持たざる者による社会への報復(いわゆる無敵の人)に通じる所があり、その懸念もうなずけます。
まず、主人公のアーサーは貧困層で痴呆症気味の母親を養い、さらに障害持ちという過酷な状況で、それでもコメディアンを目指しているという同情せざるを得ない設定です。無力で四方八方から疎んじられて、これでもかと追い込まれていく様子は観ていて心痛むものがありますが、自暴自棄になって自業自得な面もあったりするかな。現実逃避で妄想に耽ることも多く、観ている側も妄想と現実の区別がつかなくなってしまう作りは中々に怖さを感じます。やがて追い込まれすぎて狂気に駆られていく様子は ここ数年の無差別事件の様相に似ていてリアルな問題に思えました。この辺は簡単に答えが出せない複雑な気持ちになるので、かなり切り込んだテーマだと思うけど この胸糞の悪さは昔観た「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以来かも。富裕層の傲慢さや そこまで追い込む必要ある?ってくらい意地の悪さにやり過ぎ感があったので 途中から逆に冷めました。 ただ、暴動に発展する流れも昨今のパリの暴動にも通じるところがあり、これも社会問題を取り入れて提示している感がありました。好みではないけど、裁判記録を観るような重厚さがあります。

続いて映像についてですが、何と言っても主演のホアキン・フェニックスが凄みすら感じる演技で見事でした。古い映画ファンとしてはジョーカーと言えばジャック・ニコルソンを思い起こすけど、ダークナイト以降のジョーカーたちもそれに負けず劣らずで、特に今回はヤバいくらいの存在感です。表情や口調だけでなく、痩せ細った体つきまで役作りをしていて 一層にリアリティを出していました。

あとオマケというか、登場人物はしっかりとバットマンに通じていて、バットマン自身の子供時代や両親も出てきます。ジョーカーとの関わりもストーリーで重要なポイントとなっているので、シリーズ自体としても見逃せない所です。ただちょっと親父さんのイメージが変わりそうですが…w また、今回の日本語訳は絶妙な言い回しとなっている箇所があり、それも映画を盛り上げていました。


ということで、単なるアメコミヒーローの映画ではなく格差社会の問題に切り込んでいて、実際の事件のあらましを観ているような気分になりました。高い評価を受けるのも分かりますが、暗澹たる気分になるので満足度としては少し下げました。今年観た映画の中でも特に記憶に残る傑作です。
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