関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

特別公開「高御座と御帳台」 【東京国立博物館 本館】

今日は写真多めです。先週の日曜日に上野の東京国立博物館 本館で特別公開「高御座と御帳台」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので、写真を使ってご紹介していこうと思います。

DSC02319_2019122901561743f.jpg

【展覧名】
 特別公開「高御座と御帳台」

【公式サイト】
 https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1994

【会場】東京国立博物館 本館 特別4室・特別5室
【最寄】上野駅

【会期】 2019年12月22日(日)~ 2020年1月19日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_①_2_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
かなり混んでいて、トーハクに着いた時は30分待ちとなっていました。他の展示を観て16時頃に行ったら並ばずに済んだので、時間帯によって混み具合が異なると思われます。ツイッターで混雑具合も確認できるようなので、それを確認しつつなるべく余裕を持ってスケジュールすることをオススメします。
 参考リンク:公式ツイッター

さて、この展示は令和元年(2019年)10月22日に行われた新天皇の即位礼正殿の儀で使われた高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)が実際に観られる機会となっています。高御座は古代より天皇の即位の儀式に用いられた調度品で、過去の儀式の様子を描いた絵などにも出てきます。一方の御帳台は近代以降に皇后の御座として用いられるようになったようです。いずれも大正天皇即位の際に作られ、普段は京都御所の紫宸殿に置かれているようですが、今回はそれを間近で観ることができました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。
 参考記事:
  天皇と宮中儀礼 (東京国立博物館 平成館)
  【番外編】 京都旅行 京都御所

まずはさっそく高御座が現れます。
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8角形で8本の柱が立ち それぞれの上に小鳳が表され、頂上部分には大鳳がいます。つまり合わせて9羽の鳳凰がいるようです。

こちらは御倚子のアップ
DSC02327.jpg
両脇に置かれているのは剣璽と国璽・御璽を置く「案」という小卓だそうです。

こちらは頂上にいる大凰のアップ
DSC02324.jpg
まばゆいほどに輝く金の羽根が神々しい。よく観ると周りは太陽のような装飾も並んでいます。

こちらは高御座の裏側。今回はグルっと回って様々な角度から観ることができます。
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後ろ側もしっかりと装飾されています。階段もあったりしてここから昇るんですね。

こちらは大鳳の後ろ側からのアップ
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沢山の尾を立てています。後ろから見ても立派な姿

続いては御帳台です。高御座の右側に置かれていました。
DSC02339_2019122901562686b.jpg
高御座と比べると作りはよく似ていますが やや小ぶりです。

こちらも御倚子のアップ。こっちの方が正面から撮りやすかったw
DSC02340.jpg
背もたれの部分などに螺鈿細工らしきものが薄っすらと観えました。こちらも皇后に相応しい格式の高さを感じさせます。

御帳台の上には鸞(らん)という瑞鳥が飾られています。
DSC02332.jpg
遠目で観ると鳳凰そっくりw

こちらは横から観た鸞
DSC02345.jpg
尻尾がカールしているのが優美な印象を受けます。鳳凰に比べると女性的なイメージかも

こちらは台座のアップ
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おそらく麒麟かな? こちらも瑞兆の幻獣です。

御帳台も裏から観ることができます。
DSC02355.jpg
高御座には周りにも鳳凰がいましたが、御帳台には鸞は1羽しかいませんね。太陽みたいな装飾も無いようでした。

鸞の後ろからのアップ
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こういう機会でもないと観られるアングルじゃないかもw

実際の儀式の際の写真も展示されていました。
DSC02389.jpg
私もテレビで観ていましたが、儀式が始まる頃に急に晴れてきて皇居周辺では虹もさしたというのには驚きましたw 最高の儀式となったので明るい時代になって欲しいですね。

続いて第2会場は即位礼正殿の儀の参加者たちの服装や儀式に使用する品が並んでいました。

こちらは束帯(武官)=威儀の者
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本来は左右10名並ぶ所が雨のために令和の際は各2名となったようです。金色の鎧がカッコいいw

こちらは束帯(文官)=威儀物捧持者
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こちらは太刀・弓・やなぐい・桙・楯を持つ人たち。やはり本来はそれぞれ4名ずつ左右各20人の予定でしたが、各1名ずつ各5名となったようです。こちらは持ち物によって服も違うようでした。

こちらが儀式に使う品々。
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先程の威儀物捧持者たちが持つ武具なども並んでいました

こちらは束帯(文官)の像
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平安貴族みたいな印象を受けます。伝統を感じさせますね。

こちらは五衣・唐衣・裳(女官) それぞれ、「いつつぎぬ・からぎぬ・も」と読みます
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女性皇族がお召になったもので、中継で観た覚えがありました。これも古式ゆかしい雰囲気です。

最後にいくつかの写真がありました。
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こちらは令和元年10月25日に豊明殿で行われた饗宴の儀の様子。背景の壁画は中村岳陵の「豊幡雲」を原画にした綴織です。雄大な雰囲気で儀式によく合います。


ということで、歴史的な儀式に使われた高御座・御帳台を観ることができました。非常に人気で混雑していますが、古代から続く儀式を目の当たりに出来る貴重な機会だと思います。気になる方はお早めにどうぞ。

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