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2019年の振り返り

今年も残す所あと1日となりましたので、毎年恒例の年間の展覧会の振り返りで終わりにしようと思います。今年も恐らく150くらいは展示を観たと思いますが、特に気に入った展示をベスト10をご紹介しようと思います。

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参考記事:
 2018年の振り返り
 2017年の振り返り
 2016年はブログ休止中
 2015年はブログ休止中
 2014年の振り返り
 2013年の振り返り
 2012年の振り返り
 2011年の振り返り
 2010年の振り返り
 2009年の振り返り

今年は久々にカウントダウン形式でもったいぶって行きますw 傾向としては
 ・個展が好きで、テーマ展は相対的に順位が下がる
 ・過去に似た展示を観たことがあるものも順位は下がる
 ・観てしばらく経ってからもすぐに思い出せるものは順位を上げて評価を変えている
と言った感じです。


10位:クリスチャン・ボルタンスキー - Lifetime (国立新美術館)
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死や幽霊をテーマにしたやや不気味な作風が独特で、記憶に強く残っています。展示会場は来世に続いていましたw


9位:コートールド美術館展 魅惑の印象派 (東京都美術館)
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マネの「フォリー=ベルジェールのバー」をはじめとして傑作の数々を観られて素晴らしいラインナップでした。今年の大型展の中でも特に豪華だったと思います。


8位:没後50年 坂本繁二郎展 (練馬区立美術館)
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坂本繁二郎の代表作が目白押しで、静かで幻想的な作風を楽しむことができました。元々好きな画家なのでまとめて系統的な展示が観られただけでも非常に嬉しかった。


7位:メスキータ (東京ステーションギャラリー)
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こんな素晴らしい版画家がいたのかと驚くような展示でした。コントラストの強さと絶妙な単純化で強烈なインパクトで、記憶に残りました。


6位:塩田千春展:魂がふるえる (森美術館)
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この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示-非営利-改変禁止 4.0 国際」ライセンスでライセンスされています。
こちらはタイトル通り魂がふるえるような生と死をテーマにした作品群が印象的でした。まだ若いアーティストなので今後の活躍も楽しみです。

5位:未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか (森美術館)
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この写真/動画は「クリエイティブ・コモンズ表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際」ライセンスの下で許諾されています。
こちらは最先端技術がもたらす夢と危うさの両面を観ることが出来て、倫理観を問い直すような深い内容となっていました。SF好きとしてはワクワクしっぱなしでしたw


4位:チェコ・デザイン 100年の旅 (世田谷美術館)
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チェコのデザインの歴史を知ることが出来る内容で、特に知られざる旧東側時代のデザインが目を引きました。レトロ・フューチャー感溢れるデザインが強く印象に残っています。


3位:ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ (DIC川村記念美術館)
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こちらは元々熱望していた展示で、終わってからしばらく経った今でも内容を鮮明に思い起こすことが出来るので当時より評価を上げました。ますますコーネルが好きになれたかなw


2位:岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 (東京都庭園美術館)
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こちらは1位にしようか最後まで悩みましたw シュールで耽美で不気味でエレガントな作風がインパクト抜群で、庭園美術館での開催というのもマッチしていた展示です。今まで本格的に紹介されていなかっただけにこの展示の意義は大きかったと思います。


1位:クリムト展 ウィーンと日本 1900 (東京都美術館)
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こちらは言わずもがなですねw 今年一番の目玉展示だったと思います。私もクリムト好きなので、これだけの内容を日本で観られるのは感動ものでした。レプリカとは言え「ベートーヴェン・フリーズ」の再現も見事でした。


次点:
以下はベスト10に入れようか迷った展示。こちらも今回は個性派の展示が多いかも。


ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代 (国立西洋美術館)
インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史 (埼玉近代美術館)
へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで (府中市美術館)
ギュスターヴ・モロー展― サロメと宿命の女たち ― (パナソニック汐留美術館)
キスリング展 エコール・ド・パリの夢 (東京都庭園美術館)
モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち (国立西洋美術館)
ラウル・デュフィ展― 絵画とテキスタイル・デザイン ― (パナソニック汐留美術館)
バスキア展 メイド・イン・ジャパン (森アーツセンターギャラリー)
ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年 (国立新美術館)
オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち (横浜美術館)
「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- (日本科学未来館)
ジョン・ルーリー展 Walk this way (ワタリウム美術館)
顔真卿 王羲之を超えた名筆 (東京国立博物館 平成館)

奥さんのベスト3:
今年も一緒に展示を観てきた奥さんにも意見を聞いてみました。

 3位:岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟 (東京都庭園美術館)
 2位:「マンモス展」-その『生命』は蘇るのか- (日本科学未来館)
 1位:ジョゼフ・コーネル コラージュ&モンタージュ (DIC川村記念美術館)

今年は私のランキングと似ていましたw マンモスは子供の頃からの夢だったので嬉しかったようです。
 

ということで、今年は大型展よりも個性派中心の順位となりました。単に豪華な展示よりも知られざる素晴らしいアーティストの展示を観るほうが面白くて記憶に残ります。来年もまた面白そうな展示が沢山ありそうなので、出来る限り世間にフィードバックしていこうと思います。また来年もよろしくお願い致します。良いお年を。
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