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【白金台】 美術館巡りルート

コロナウィルスの影響で一切外出しない生活となり、必然的にネタ切れとなってしまったので新企画を立ててみました。画家とか画派とかの紹介か 美術ニュースでも書こうかと思っていたのですが、その前にかねてからよく訊かれていたご質問に対して答えてみようと思います。それは「本当にこんなに展覧会を観てるの?」です。(今はコメントできない状態ですが)コメント欄やTWのDM、リアルでもこの質問をよくされます。勿論実際に観てメモしているので、「観ないと書けない」と回答すると、次に来るのは「そういう仕事ですか?」もしくは「働いてないんですか?」ですw まあそこまでストレートな物言いではないですが、やんわりと無職やろ?と訊かれます。 要するに暇だから毎日巡ってるんだろと思われているのでしょうが、私が美術館に行くのは休日と金曜の夜間開催くらいです。(一般的なサラリーマンとして働いてますよw) では、どうやって毎日のように記事が書けるかというと、1回の外出で効率よく周っている為です。記事を時系列順に読んで頂くと分かるのですが、同じ日に2~3の展示を見て回って、途中に立ち寄る併設カフェとかも記事にしているので毎日 美術展を観ているかのように思えるだけです。(大きい展示の時は2分割したりしてます)

と、前置きが長くなってきましたが、この企画は要するに美術館を効率良く観るためのルートをご紹介するものです。美術館や文化施設はどういう訳か狭い地域に集中する傾向があり、1都3県だけでも無数にそうした地区が存在します。私はそうした地区ごとに展覧会の会期を見比べて、最も効率良く目当ての展示が観られるタイミングで足を運んでいます。同じ地区内で興味のある展示が重なる瞬間が見頃ですw まずは一例として白金台駅周辺の美術館巡りを取り上げてみようと思います。

こちらの地図のaomaru.pngでポイントした4箇所が今日ご紹介するルートです。(コロナウィルスの影響で2020年3月現在は休館してたりします)

東京都庭園美術館、国立科学博物館附属自然教育園、松岡美術館が徒歩10分圏内にあり、それらとは少し離れた所に畠山記念館があります。

このルートでは基本的には東京都庭園美術館を中心に、もう1箇所を何処にするかという感じで巡っています。各美術館の特徴は下記の通りです。



<東京都庭園美術館>
DSC06808.jpg

【公式サイト】
 https://www.teien-art-museum.ne.jp/

【鑑賞時間目安
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ぐるっとパス】
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【ミュージアムショップ】
 あり

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による。庭園部分はルールを守れば可能

【特徴】
旧朝香宮家の邸宅を美術館にしていて、アール・デコ様式の装飾が非常に美しい所です。展示の傾向としては近現代の絵画・彫刻・装飾などを幅広く扱っていて多彩ですが、アールデコ関連の展示は定期的に行っています。この美術館は建物自体に魅力があるので、作品と響き合って他の美術館では観られないような独特の空間となり 2割増し位で引き立ちます。また、庭は日本庭園と洋式の庭園に分かれていて、庭だけの利用も可能となっています。庭の花は見どころという程でもないですが、四季によって異なる顔を見せます。カフェは入口付近と新館にあり、ミュージアムショップも同様に入口付近と新館の2箇所にあります。いずれも満足度の高いお店なので、展示の前後に気分を盛り上げてくれると思います。デートや観光にも良い場所です。




<国立科学博物館附属自然教育園>
DSC04378_2019090623381208d.jpg

【公式サイト】
 http://www.ins.kahaku.go.jp/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
  記事一覧はこちら 

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ぐるっとパス】
 2020年参加 割引の券種

【ミュージアムショップ】
 なし

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは上野にある国立科学博物館に付属する広大な自然園で、東京都庭園美術館に隣接する森となります。園内を1周するだけでも1時間くらいかかり、じっくり観て回れば2時間以上はかかると思います。園内では鳥の声や虫の音が響き、ちょっとしたハイキング気分になれます。また、かつて築かれた土塁の跡や 大名庭園だった名残などもあり かつての様子を忍ばせます。勿論、草花も様々な種類が生息していて、四季折々で見頃を迎えます。写真撮影やスケッチをすることもでき、自然を身近に感じることができるスポットです。




<松岡美術館>
P1120950.jpg

【公式サイト】
 https://www.matsuoka-museum.jp/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ぐるっとパス
 2020年は参加せず。(休館中。例年は入館できる券種)

【ミュージアムショップ】
 あり

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは2020年3月時点では休館中です。1階が常設、2階が企画展のスペースとなっていて、多岐にわたる品が並びます。1階の常設はエジプト等の古代文明の品、近代彫刻、アジアの仏像などが並んでいて、特にジャコメッティの「猫の給仕頭」が人気となっています。2階は3部屋に分かれていて、日本画・西洋画のコーナーが2部屋、中国磁器のコーナーが1部屋と言った感じです。いずれも企画展によって内容が変わります。ここのコレクションは方向性がないと批判されることもありますが、よくこれだけ集めたものだとその幅の広さに感心させられます。あまり目立たない場所にあるのが難点ですが、それ故いつも空いていて心静かに鑑賞することができる美術館です。




<畠山記念館>
P1170241.jpg

【公式サイト】
 https://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】
 なし

【ぐるっとパス】
 参加せず

【ミュージアムショップ】
 あり

【館内撮影可否】
 不可

【特徴】
こちらは2020年3月時点では休館中ですが、近々再開予定となっています。住宅街の中にあり駅からも離れているのであまり知名度はありませんが、国宝6件、重要文化財33件を所有する立派なコレクションです。その内容は茶道具を中心に、書画、陶磁、漆芸、能装束などで、日本だけでなく中国や朝鮮の古美術品も取り扱っています。展示室内に畳敷きがあったりするのが特徴で、茶席を設けることもあるようです。たまに琳派の展示を行ったりするので、日本美術が好きな方はチェックしておきたい美術館です。


となっています。現在は松岡美術館が長期休館に入っているので、もう少し範囲を広げて目黒のルートと組み合わせたりもしています。美しい建築物もあれば自然もあって、しかも良いカフェも多い…という美術館巡りをするのに嬉しい要素が満載の地区と言えます。今はコロナウィルスの騒動でそれどころでは無いですが、落ち着いたらこの辺を散策してみるのも楽しいと思います。
次回はお隣の目黒界隈の美術館巡りルートをご紹介しようと思います。

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