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【渋谷・神泉】 美術館巡りルート

今日は渋谷~神泉周辺の美術館巡りについてのご紹介です。渋谷は神泉駅周辺に見どころが点在しています。

今日ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした3箇所となります。合わせてkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

この辺で最も有名で大きな展示が開催されるのは渋谷東急本店にある<Bunkamura ザ・ミュージアム>です。bunkamuraは美術館だけでなく、音楽のオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、映画館のル・シネマもある一大文化施設となっています。また、bunkamuraから北西方向に歩いて5分くらいの所には<戸栗美術館>があり、南西方向に10分くらいの所には<渋谷区立松濤美術館>があって、いずれも静かな住宅街の中で個性的な展示を行っています。渋谷区立松濤美術館の近くには鍋島松濤公園があり、その畔にはギャラリーTOMもあります

この辺を訪れる際はbunkamuraを軸にして、戸栗美術館か松濤美術館、もしくはル・シネマで映画を観るという流れが多いかな。bunkamuraから松濤美術館にかけては良いカフェも多く、歩いていて楽しいエリアです。



<Bunkamura ザ・ミュージアム>
P1040379.jpg

【公式サイト】
 https://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり(常設は2~3点程度)

【併設のカフェ】
 同じ建物内にあり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり チケットが無いと入れない場所です。

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらは東京の中でも特に重要な展示を行う美術館で、その内容は多岐に渡ります。一時期は現代アートの割合が増えた時期もあったけど、最近はまた伝統的な美術の割合が上がったように思います。強いて言えばロシア美術やシュルレアリスム辺りの潮流の展示が他の大手より多いかな。会場は地下にあり1~2時間で観られるのですが休憩できる所があまり無いので混雑時は結構大変です。また、携帯の電波が届きづらいので、お連れさんとはぐれた時にはミュージアムショップなどで待ち合わせると良いかもしれません。ミュージアムショップは充実していて、開催中の展示の品と共に各種アートグッズなども取り揃えています。ついでに向かいにある本屋さん(ナディッフモダン)も美術書の揃えが良いので、合わせて訪れるのも楽しいです。また、併設カフェという位置づけではないかもしれませんが、隣接してドゥマゴパリというパリのカフェの支店があり、優雅な時間が過ごせる空間となっています。この辺りも含めて非常に魅力的な美術館です。

さらに冒頭にも書いたように このbunkamuraは美術館だけでなく音楽のオーチャードホール、演劇のシアターコクーン、映画館のル・シネマもあって、いずれも高いクオリティの施設となっています。(私はしばらくオーチャードホールには行ってませんが、ル・シネマはたまに行っています。シアターコクーンは行ったことはありません) ル・シネマでは他の映画館ではやらないような芸術関連の作品を上映することが多く、美術展に連動した作品をやる時もあるので美術ファンにも要チェックだと思います。
 参考記事:bunkamuraル・シネマで観た映画

ということで、bunkamuraは東京を代表する美術館の1つであるのは間違いないと思います。




続いてはbunkamuraから徒歩5分程度の所にある戸栗美術館についてです。

<戸栗美術館>

DSC01488_201803090126300f8.jpg

【公式サイト】
 http://www.toguri-museum.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 給茶コーナーで飲み物の販売あり。ラウンジで休める

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 一部可能

【特徴】
こちらは陶磁器専門の美術館で、特に伊万里と鍋島をテーマにした展示が多いように思えます。この辺りには旧鍋島藩屋敷跡があったので それに因んでいるものと思われますが肥前磁器の他に中国・朝鮮などの品もあり、7000点ものコレクションを有しているようです。展示室は主に2階で、特別展示の部屋はそれほど広くはありません。しかし、専門性の高い内容となっているので陶器が好きな方には特に面白いと思います。また、常設では釉薬の違いや文様を比べるような展示となっていて特に鍋島焼の名品が目を引きます。ウィットに富んでいて気品がある鍋島焼をいつでも見られるというのは贅沢な話です。
ミュージアムショップは入口付近にあり、たまに展示中の作家の器も店頭に並ぶこともあるようです。お値段はそれなりにしますが、他にはない魅力的な器が見つかるかもしれません。さらに、1階には広いラウンジがあり、庭を眺めながらゆっくり寛ぐことができます。過去の展示のパネルとかもあるので、カフェよりもお得な気がします。ここは ぐるっとパスで入場することもできるので、色々と凄い美術館なのですが、場所が分かりづらいのが難点w この分かりづらさがいつも静かな要因な気がしますが、bunkamuraから近いので是非ハシゴして欲しい美術館です。




続いては松濤美術館です。

<渋谷区立松濤美術館>

P1170067.jpg

【公式サイト】
 https://shoto-museum.jp/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
こちらは渋谷区の美術館で、美術展の他に渋谷区関連の展覧会も開催されています。まず最初に目に入るのが建物自体の威風堂々たる姿で、これは白井晟一による設計となっています。地上2階・地下2階となっていて、特別展は大体2階と地下で行われています。展示の傾向としては他の地区の美術館との巡回展をよくやっているように思います。その為、大きな美術館では行われないような個性派やユニークな視点の展示が行われることがあり、美術ファンの注目を集めることも多々あります。独特の雰囲気と静けさのある美術館なので、そういった展示とよく合っているかも。神泉駅からもやや離れていて場所が分かりづらいのが難点ですが、どのような展示を行うのか常にチェックしておきたい美術館です。

また、松濤美術館の近くには鍋島松濤公園があり、その畔にはギャラリーTOMもあります(こちらは中に入ったことはありません) 鍋島松濤公園は紀伊徳川家の下屋敷だったところを鍋島家が払い下げを受けて茶園を開いた場所で、「松濤」というのは そこで売っていたお茶の銘柄だったようです。池と風車があり さらに桜の名所となっているので春は特に風情のある景色となります。今年はコロナウィルスの影響でお花見は自粛要請されていますが、来年以降のお花見スポットとして認識しておくと良いかもしれません。
P1180295.jpg


なお、この他に渋谷駅の近くには古代エジプト美術館(こちらも行ったことがありません)や、東口のヒカリエの中にもギャラリーもあります。以前はたばこと塩の博物館も渋谷にあったものの現在は墨田に移動しているなど 新陳代謝のある街です。新しい建物がどんどん建っているので今後もアートスポットは増えるかもしれませんが、逆に1駅隣の神泉辺りは時代の流れを感じないというのが不思議なものですw 慌ただしいようで変わらないものもある、渋谷・神泉はそんなエリアです。

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