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【池袋】 美術館巡りルート

今日は池袋 周辺のアートスポット巡りについてのご紹介です。


ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした3箇所となります。また、kiiromaru.pngaomaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

池袋はかつて西武にセゾン美術館(西武美術館)があったものの現在は美術館らしい美術館は無く、今日はアート関連スポットという感じになります。見所になりそうなのは西口の<自由学園 明日館>で、周辺には豊島区立郷土資料館や池袋防災館と言った施設もあります。要町や椎名町あたりまで範囲を広げると池袋モンパルナスと呼ばれた芸術村の跡などもあります。(これは細かすぎるので詳しくは下記参照)
 参考リンク:豊島区アトリエ散策マップ

一方の東口ではサンシャインシティの中に<サンシャイン水族館><古代オリエント博物館>があり、他にコニカミノルタプラネタリウム満天も見所となります。また、池袋は演劇の街と知られ、青で示したように東京芸術劇場をはじめ、池袋演芸場(落語・漫才)、サンシャイン劇場、シアターグリーンなどがあり つい最近では豊島区立芸術文化劇場(Hareza池袋)なども加わりました。(私は演劇には疎いので東京芸術劇場しか入ったことがなく地図で示すだけですがw)

西口→東口→演劇関係という感じでご紹介していこうと思います。




まずはメトロポリタン口から徒歩10分圏内にある「自由学園 明日館」(みょうにちかん)についてです。

<自由学園 明日館>

DSC_0055_enc_20181210001214d1e.jpg

【公式サイト】
 https://jiyu.jp/tour/

【鑑賞時間目安】
 3時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展(ごく小規模)・常設・建物

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは美術館という訳ではなく現役の文化施設と言った感じですが、近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトによる設計として建物好きには有名なスポットとなっています。普段は地域のコミュニティの集まりや結婚式場として使われているので見学できませんが、月1日程度の休日見学日と毎月第3金曜日の夜間見学日が設けられていて そのタイミングでのみ見学できます。特に休日見学日には講堂で東京音楽大学生による無料コンサートや建物のガイドツアーも行われるのでかなり充実した体験となると思います。建物内の撮影も可能で、フランク・ロイド・ライトの設計を隅々までじっくりと見て回りながら 自分のお気に入りポイントを探すのも楽しい所です。さらにここの食堂は今でもカフェとして使われていて、ここが凄い!
こちらが食堂の中。
DSC_0128_enc_20181210230739795.jpg

こんな洒落た雰囲気の中でお茶することができます。フランク・ロイド・ライトの弟子の遠藤新が増築した部分もあり、椅子も遠藤新によるものです。幾何学的な構造が美しく、ここに来るだけででもかなりの満足度です。(カフェだけ利用可能な日もあるようです。)
また、敷地の奥にはミュージアムショップもあり、明日館に関するグッズが売っています。遠藤新の椅子のミニチュアや ライトの照明をデザインしたTシャツなどここにしかない面白い品もあるので、見学の後には必ず寄りたいお店です。

ということで、建物・音楽・カフェ・ショップと揃って非常に素晴らしいスポットです。それほど広くはないですがコンサートやカフェを楽しんでいるとあっという間に2~3時間経ちますので、時間に余裕を持って行った方が良いかな。ちなみにここは結婚式場にもなるので、建物好きの方は検討してみるのも良いかも??



自由学園 明日館の近くには豊島区立郷土資料館と池袋防災館があります。

豊島区立郷土資料館は見学無料で、豊島区の歴史などを紹介しています。最近リニューアルしたようなので変わっているかもしれませんが、近代化の様子や戦時の頃の紹介があり、よくある地元の資料館と言った感じです。そんなに時間もかからないので気軽に寄って行けると思います。

池袋防災館は防災体験ができる施設で、ツアー形式で観ていくことになります。(ネット予約可能) 1日3回、所要時間1時間40分となるので時間を守るのが必要となりますが、地震・煙・消化といった普段経験できないような防災体験が可能となっていて、いざという時の備えになると思います。私は東日本大震災の次の年辺りに行きましたが、定期的に訪れた方が良いかなと思っています。アートではないけどオススメのスポットです。
 参考記事:池袋防災館の案内




続いては東口のサンシャインシティ周辺についてです。まずはサンシャイン水族館から。

<サンシャイン水族館>

DSC04074.jpg

【公式サイト】
 https://sunshinecity.jp/aquarium/

【鑑賞時間目安】
 1時間30分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらは昔から有名な水族館で、サンシャインシティの中でも特に人気のスポットとなっています。1階は海の生物、2階は淡水の生物と言った感じでエリアが分かれ、ビルの中とは思えないほど大きな水槽もあって様々な生き物の生態を観ることが出来ます。かつてはラッコ(今はいません)やウーパールーパーなどで人気を博しましたが、2017年7月にリニューアルオープンしてからの目玉は「天空のオアシス」をコンセプトとした「天空の旅」で、こちらでは冒頭の写真のように都会の建物を背景にペンギンが空を飛ぶように泳ぐ姿が観られます。

下から見上げることもできるようになっています。
DSC_0429_enc.jpg
私はペンギン好きなので華麗な泳ぎを観ているだけで長時間楽しめますw 

たまに企画展なども開催されていて、テーマに沿って面白い生物が紹介されることがあります。知れば知るほど興味が湧いてくるので、子供だけでなく幅広い年代に楽しめると思います。
難点としてはいつも混んでいることですが、夏は結構遅くまでやってるので夜に行くのも良いかもしれません。サンシャインシティはショッピングや展望台、プラネタリウムなどもあるのでデートの定番が揃っている感じですねw 



サンシャイン水族館の隣にはプラネタリウム「満天」があり、ワールドインポートマートビル2階にはバンダイナムコのナンジャタウンもあります。満天はチケットがすぐに無くなるので、早めに予約して 水族館やナンジャタウンで遊んでから観るという流れがオススメです。時間を有効活用しやすいのがサンシャインシティの良いところですw
 参考記事:プラネタリウム「満天」とナンジャタウン




もう1つサンシャインシティにある施設「古代オリエント博物館」をご紹介

<古代オリエント博物館>

PB111498.jpg

【公式サイト】
 http://aom-tokyo.com/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 2020年参加 恐らく入館できる券種

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
こちらはサンシャインシティ文化会館の中にある博物館で、西洋~西アジア辺りの古代文明をテーマにしたコレクションとなっています。シリア、メソポタミア、エジプト、イランなど結構範囲が広めで、それぞれを見比べることで異なる特徴を持っていることがよく分かるようになっています。生活の様子を再現した展示などもあるので、身近に感じられて予想以上に分かりやすいのではないかと思います。ここでアート好きとして観ておきたいのは各文明の造形で、古典主義から現代アートまで様々な様式が古代文明から引用されていることに気づくのではないかと思います。単純化の仕方や幾何学性などに注目すると、一層に面白く感じられます。私が特に好きなのはキクラデスの出土品で、もはや現代アートそのものとも思えるフォルムなので是非観ていただきたい逸品です。また、常設にはハムラビ法典の柱の再現などもあり歴史に興味を持つきっかけになると思います。お子様連れで行くのも良いスポットです。

企画展も小規模ながら開催していて、オリエントに付随するテーマとなるようです。これも単に本や教科書では分からないような事を紹介してくれるので、意外な発見があって面白い内容だったりします。常設だけでなく企画展を目当てにするのも良いかもしれません。




最後にaomaru.pngで示した演劇関連施設もご紹介しておこうと思います。

私はあまり詳しくはないのですが、池袋は昔から演劇で有名な街で特に最近は文化で町おこしをしようという流れがあり一層に活気づいているようです。特に有名なのは東京芸術劇場で、ここは本格派かな。演劇のみならずバレエやオーケストラの演奏会なども行われるので、コンサートで訪れたことがあります(あと、絵画展に参加したことがあるので何度か行ってました) 

西口にはもう1つ池袋演芸場があり、ここは落語・漫才・寄席などが行われる場所で、関東の芸人がよく出てくるようです。2階にカフェがあって、そこで出番待ちしてる芸人がいるという話はTV等で聞きますねw 

東口のサンシャインの中にもサンシャイン劇場があり、ここはヲタ系のイベントが多いイメージがあるかなw そっち系のファンをよく見かける気がするのは乙女ロードが近いからだろうか…w

南池袋公園の近くにあるシアターグリーンは若手の実験的な演劇を行うのを目的としているそうで、大・中・小3つのステージのある個性的な小劇場となっているようです。ここは演劇通が好きそうな感じかな。

最後に、池袋駅の北東あたりに2020年7月にオープン予定のハレザ池袋の中で豊島区立芸術文化劇場(東京建物 Brillia HALL)が2019年11月から先行開業しました。この劇場は8つの劇場を備えミュージカルや演劇だけでなく歌舞伎やライブイベントなど様々な催し物が開かれる予定のようです。ハレザ池袋には映画館もできるようなので、芝居に関してはあらゆるものが集まる総合的な拠点になりそうです。

その他に池袋は野外演劇イベントなども定期的に行われるようなので、演劇が好きな方はそうしたイベントの日に訪れるのも良いかもしれません。私もそのうち観てみようと思います。


ということで、池袋は美術よりは演劇に力を注いでいる感じではありますが、多様な施設があります。私が一番好きなのは自由学園明日館で、日本が誇る世界的な建造物といえると思います。一方でサンシャインは家族向け・デート向けかな。池袋は一時はガラの悪いイメージでしたが、今はリニューアルされつつある街だと思います。



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