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【信濃町・外苑前】 美術館巡りルート

今日は信濃町・外苑前 周辺のアートスポット巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、kiiromaru.pngaomaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

信濃町の駅の近くには北側に佐藤美術館、南側に<聖徳記念絵画館>があり、東方向(四谷)に向かうと迎賓館赤坂離宮があります。絵画館から南方向(青山一丁目/外苑前)に向かうと神宮外苑いちょう並木があり、近くには新しくできた日本オリンピックミュージアムなどもあります。外苑前駅の周辺には<ワタリウム美術館>、青山一丁目駅付近の在日カナダ大使館の地下には高円宮記念ギャラリーといった感じで、ややバラけてアートスポットが点在するエリアです。



まずはこの辺で特に目立つ聖徳記念絵画館についてです。

<聖徳記念絵画館>

DSC_7788.jpg

【公式サイト】
 http://www.meijijingugaien.jp/art-culture/seitoku-gallery/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 常設のみ(企画展もあるけどごく小規模)

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 不可

【特徴】
こちらは明治天皇・昭憲皇太后の功績を題材に当時の画家たちが描いた80点ほどの壁画がズラりと並んで展示されている施設です。それぞれが縦3m×横2.5~2.7mという大画面で、年代を追って明治維新やその後の日本の発展を目にすることができます。展示は一応は企画展もありますが、一部に資料的なものがある程度なので、まあオマケみたいなw メインは常設されている壁画で、ここでしか観ることができません。正面から入って右半分が日本画、左半分が西洋画で名だたる画家たちが手掛けています。絵としてはあまり個性を出していない気がしますが、一目で渾身の作であるのが見て取れる圧巻の作品ばかりです。
また、建物もこの辺のシンボルのようになっていて、国道246号から銀杏並木越しに観る風景は特に有名だと思います。歴史的建造物で見栄えも良いのですが、冷房が無くて真夏に行った時に汗だくになったことがありますw(今はどうなっているか分かりませんが、それ以来 夏場は避けるようになりました) 秋になるとイチョウが色づき、周囲では いちょう祭も開催されるので、その頃がベストシーズンではないかと思います。

こちらが銀杏並木
DSC02743.jpg
絵画館の南側(青山一丁目/外苑前方面)に並んでいます。この時期はいつも凄い混雑になりますが、非常に美しい光景です。

と言うことで、建物や景観も併せて楽しめる施設だと思います。巨匠たちの競作も観られるので、美術ファンは一度は訪れておきたい場所ではないでしょうか。



信濃町駅の近くには他にもいくつか見所があります。

まず、信濃町駅の北側にある佐藤美術館ですが、こちらは国内外の学生への奨学援助を目的としているので、学生やスカラシップの展示が行われています。有名な美術大学の展示も行われるので、若い才能が見つかるかも知れません。

信濃町から東方向に向かうと、四ツ谷駅との中間あたりに迎賓館赤坂離宮があります。元々は東宮御所として建てられ、様々な公館を歴て1974年から迎賓館として使われるようになりました。以前はここを見学する為にはハガキで応募→抽選という狭き門(しかも期間が決まっていた)でしたが、2016年からは予約なしで通年で観られるようになりました。ただし、公用される日などは勿論入れませんので、公式サイトでのスケジュール確認は必須です。

正面から観るとこんな感じ
DSC04298.jpg
外観は撮影でき、内観は撮影できませんが豪華な内装を楽しめます。一応、企画展もやっていることもあり迎賓館にまつわる品が並びます。

館内で飲食する所はありませんが、前庭にキッチンカーが来ることもあります。
DSC04301.jpg
運が良ければ迎賓館を愛でながらアフタヌーンティーを楽しむことができます。

ここも一度は訪れてみたいスポットではないでしょうか。
 参考記事:片山東熊 迎賓館赤坂離宮(外観の写真 2018年9月)

他に、絵画館のすぐ近くにオリンピックの為の新国立競技場が完成しましたが、その脇には日本オリンピックミュージアムという新しい博物館も出来ました。てっきり以前にこの辺にあった秩父宮記念スポーツ博物館のリニューアルかと思っていましたが別物のようで、中は体験型多めの施設のようです。まだここには行ったことがないので、いずれ足を運んでみたいと思います。




続いては少し離れて外苑前駅辺りにあるワタリウム美術館についてです。

<ワタリウム美術館>

P9030464.jpg

【公式サイト】
 http://www.watarium.co.jp/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展のみ

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 展示による

【特徴】
ここは現在進行系の現代アートをメインとする美術館で、2~4階で企画展のみが行われます。会場そのものを作品に取り込むような大胆な展示になることも多々あり、いつも個性的で刺激的な展示をやっています。中には難解でよく分からないこともありますが、感覚で楽しめるような傾向があるかな。撮影OKの割合も高いので、写真を撮ったりしながら自分なりに解釈して自由に観るのが私の楽しみ方です。そしてここはミュージアムショップが群を抜いて充実していて、1階と地下1階で様々な品を取り扱っています。特に地下の書庫は壮観で、半地下にあるカフェからそれを眺めながらお茶をするのも楽しいです。
また、毎週水曜日は21時までだったりとサービス面も気に入っていて、私は専ら水曜日の会社帰りに寄っています。夜は空いていて静かに観られるのも嬉しい。現代アートが好きな方にオススメの美術館です。

他にワタリウム美術館からは1駅隣の青山一丁目になりますが、在日カナダ大使館の地下には高円宮記念ギャラリーがあります。小規模なもののカナダのアーティストや文化を紹介する展示が行われ、無料で観ることができます。青山一丁目から銀杏並木や絵画館に行く際などに立ち寄ってみるのも良いかと思います。


ということで、このエリアは分散している感じではありますが以前ご紹介した表参道のルートや乃木坂、六本木の美術館(後日ご紹介予定)とも組み合わせやすい場所にあるので、様々な施設とハシゴしやすいと思います。

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