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【柴又】 アート巡りルート

今日は柴又についてです。美術館巡りと言いつつこの辺には美術館らしきものは無いわけですが、アートやカルチャーに関するスポットが密集しているので、ご紹介しておこうと思います。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、kiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

アートとしては柴又で一番の見所は<帝釈天題経寺>ですが、このお寺を含めてこの辺は映画『男はつらいよ』の舞台となっているだけあって、駅前から寅さん像、とらや(初期の撮影場所)、<葛飾柴又寅さん記念館>、山田洋次ミュージアムと言った関連の見所が多く存在しています。また、それ以外にも庭園が外国人に人気の山本亭や、演歌で有名な矢切の渡しなどもあり、昭和が残っているような風景となっています。



まずは意外と知られていない凄い彫刻と庭園のある題経寺についてです。

<帝釈天題経寺>

DSC02320.jpg

【公式サイト】
 http://www.taishakuten.or.jp/

【鑑賞時間目安】
 0時間40分程度

【過去の記事】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 彫刻と庭園のみ

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 なし

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば可能

【特徴】
こちらのお寺も映画『男はつらいよ』で毎回出てくるので、ファンの方にはお馴染みかと思いますが このお寺には彫刻ギャラリーと庭園もあり立派なアートスポットとなっています。

写真を観るとわかりやすいので、こんな感じです。
DSC02383_20171208010559105.jpg
大正から昭和にかけて9人の彫刻家が作った壁面が延々と続いていて、4段くらいに渡って法華経の教えを彫刻化しています。

ぱっと観ても恐ろしく手間がかかっているのが分かりますが、1個1個じっくり観ていったら1日かかっても観終わらなそうな…w 解説もついていて、この場面はどういう内容なのかも分かりやすくなっています。目立たないような所まで彫刻で埋め尽くされているのは圧巻です。

彫刻ギャラリーと庭園はセット券になっています。園内の大客殿も歴史的建造物です。

こちらが庭園の様子。秋に行ったら紅葉していました。
DSC02517.jpg
池泉式庭園となっていて、ぐるりと周るコースとなっています。映画では表の門辺りしか出てきませんが、裏にはこんなに立派なお庭もあるんですw

ということで、映画を抜きにしても十分に楽しめるお寺となっています。勿論、『男はつらいよ』で出てくる鐘楼や二天門なども当時の姿を残しているのでファンには一層楽しい所だと思います。



この辺は昭和から変わらないような風景で、『男はつらいよ』に関するスポットが数多くあります。

こちらは駅前にある寅さん像
DSC02309.jpg
最近、妹のさくら像も出来ました。

町並みも当時の面影がそのまま残っています。
DSC02720.jpg
このお店が寅さんの実家という設定になっていますが、最初の数作のみ使われ それ以降はセットを使っていたようです。

他にも映画に出てきた店がそのまま残っていたりするので、ファンの方が多く訪れる街です。



そして極めつけは葛飾柴又寅さん記念館という専門の施設があります。

<葛飾柴又寅さん記念館>

DSC02582.jpg

【公式サイト】
 http://www.katsushika-kanko.com/tora/

【鑑賞時間目安】
 1時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 常設のみ

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 ルールを守れば概ね可能

【特徴】
こちらは『男はつらいよ』の設定に関する展示や、名シーンの映像、家の再現/模型などがある施設で、完全にファン向けの内容となっています。私は全作を何回も観ていますが割と知らなかったことも紹介されていました。

こんな感じで再現もあります。
DSC02602.jpg
あえてセット風に作られていて、撮影現場のような演出となっています。

他にも歴代マドンナの紹介や柴又の街の模型など濃い内容となっています。2019年末には まさかの新作が発表されたので本当なら今年は盛り上がるはずだったのかな…。ファンには聖地的な場所ですが、若者の新規ファンはあまりいなそうなので、昭和の薫りがいつまで残ってくれるのか気がかりなところです。

この寅さん記念館の隣にはシリーズの監督である山田洋次のミュージアムもあります。
DSC02673.jpg
こちらは『学校』や『幸福の黄色いハンカチ』などを含む山田洋次監督の代表作に関する展示を行っています。小規模ではあるものの、寅さん記念館とのセット券があるのでファンなら併せて訪れると良いかと思います。



寅さんとは関係の無い所では、山本亭などが人気です。

こちらが山本亭。
DSC02534.jpg
和洋折衷の屋敷で、カメラ部品の経営者の家だったようです。

裏手に和風の庭があり、アメリカの日本庭園専門誌で日本庭園ランキング3位(2014~2016年)に選ばれました。
DSC02549.jpg
1位が足立美術館、2位が桂離宮で3位がここだったそうです。まあ、流石に評価高すぎじゃね??と思ったりしますが、100円で観られる施設としてはかなり見応えのあるお庭です。
部屋の中も洋間や和室が見学可能で美意識に溢れています。寅さんミュージアムのすぐ近くなので、ここも併せて訪れることをオススメします。

この辺には江戸川が流れていて、演歌で有名な矢切の渡しもあります。
DSC02706.jpg
実際に乗ることもできますが、交通の便を考えると渡る意味はあまりないかなw 演歌も昭和の文化なので、そのうち消えてしまうかもなあ。私もこの曲はサビしか知らないしw

この他に、少し離れていますが水元公園なども足を運ぶのに良いところです。レンタサイクルもあって、晴れた日は爽やかな公園です。


ということで、レトロな雰囲気のエリアとなっています。意外なアートスポットもあって古い日本を感じられると思います。

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