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【大宮】 美術館巡りルート

今日は埼玉の大宮周辺のアートスポット巡りについてのご紹介です。

ご紹介するのはこちらの地図のakamaru.pngでポイントした2箇所となります。また、kiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

この辺で最も人気があるのは<鉄道博物館>ですが、そこから東に1kmくらい行った大宮公園の周辺に美術館・博物館が集中しています。大宮公園の北側には<さいたま市大宮盆栽美術館>とさいたま市立漫画会館があり、公園の敷地内には埼玉県立歴史と民俗の博物館(設計:前川國男)や大宮公園小動物園などもあります。大宮公園は氷川神社の敷地に繋がっていて、この神社の参道の先には土器の館やさいたま市立博物館といった施設が直線上に並んでいます。




まずは最も人気の鉄博についてです。

<鉄道博物館>

DSC_8908.jpg

【公式サイト】
 http://www.railway-museum.jp/

【鑑賞時間目安】
 3時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 あり

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 概ね可能

【特徴】
こちらは東日本最大級の鉄道専門の博物館で、新幹線や在来線の線路に囲まれた敷地に建っています。かつて秋葉原にあった交通博物館に代わるもので、スケールは何倍にも大きくなっています。小規模な企画展示もありますが大半は常設で、実際の車両が36両もズラリと並ぶ光景は圧巻です。車両の多くは東日本で活躍したものや歴史的な名車で、汽車から新幹線まで様々な車両が展示されています。また、鉄道シミュレーターをはじめ体験型の施設も多めで子供に大人気です。(人気過ぎて予約で埋まったりするので、特にシミュレーターは早めに確認したほうが良いと思います) 他にもかつて国鉄で使われた品々や、日本最大級のジオラマなど国鉄・JR東日本に関する内容はかなり幅広く展示されています。2018年には南館もオープンして一層に充実したので鉄道好きなら1日中楽しめるんじゃないかな。
レストランからは新幹線がすぐ横を通る景色を観ることが出来るし、駅弁屋さんもあって屋外の車両の中でお弁当を食べることもできたりします。こうした演出も楽しいので、是非こちらで食事をしてみると良いかと思います。

ここは1度や2度行っただけでは味わい尽くせないくらいのボリュームで、まさに鉄道博物館の決定版と言った感じです。関西や東海にも立派な鉄博はありますが、鉄道ファンなら一度は訪れておきたいのではないかと思います。



続いては外国人にも人気のさいたま市大宮盆栽美術館についてです。

<さいたま市大宮盆栽美術館>

DSC08536_20190612001043fe4.jpg

【公式サイト】
 https://www.bonsai-art-museum.jp/ja/

【鑑賞時間目安】
 2時間00分程度

【過去の展示】
 記事一覧はこちら

【企画展・常設】
 企画展・常設ともにあり

【併設のカフェ】
 なし

【近くのカフェ】 ※古い記事の場合、閉店/移転していることもあります
 記事一覧はこちら

【ミュージアムショップ】
 あり

【ぐるっとパス】 ※記事にした当時の情報です
 不参加

【館内撮影可否】 ※詳しくは館員さんにご確認ください
 場所による。一部はルールを守れば可能

【特徴】
こちらはその名の通り盆栽専門の美術館で、実際に多くの盆栽を屋内外に展示しています。この辺は盆栽町という地名で、関東大震災の後に多くの職人が疎開してきて盆栽の街となったようです。展示は小規模な企画展もありますが大半は常設となっていて、盆栽そのものだけでなく 盆栽の見方や歴史なども紹介されています。盆栽について何も知らなくても大体ここで説明されているので初心者も安心です。海外でも盆栽は人気があるようで、ここの来館者は外国人観光客(特に英語圏の方)が多いように思います。

実際の盆栽はこんな感じで庭園に並んでいます。
DSC08541_20190612001042e89.jpg
撮影可能な場所は限られているので注意が必要です。いずれも立派な盆栽ばかりです。

こちらは何と樹齢800年!
DSC08574_20190612001549f0f.jpg
鎌倉幕府の初期辺りから作り上げているアートと考えれば崇高さすら感じますね。

カフェはなく、周りは住宅街で1軒くらいしかお店はないので注意です。また、ミュージアムショップも少しだけですが裏手の駐車場の一角で盆栽の販売を行っていたりするので、興味を持った方はそちらも寄ってみると良いかもしれません。


ということで、日本では高齢の趣味のイメージのある盆栽ですが、見方が分かると予想以上に楽しめるのではないかと思います。最近は海外人気も高いので、日本人として再認識しておきたいところです




他にkiiromaru.pngで示した周辺で見どころになりそうな場所についてもご紹介していきます。

盆栽美術館から南下して大宮公園を目指すと、線路を超える前に さいたま市立漫画会館があります。こちらは日本近代風刺漫画の祖である北沢楽天の晩年の邸宅跡地で、日本初の漫画に関する美術館とのことで、一般にイメージされるコミックとは違って古い風刺画みたいな漫画が多めかな。アトリエや庭園などもあって静かな所です。閑静な住宅街の中にあるのでやや分かりづらいのが難点w

さらに南下して大宮公園の敷地に入ると北端辺りに埼玉県立歴史と民俗の博物館があります。こちらはレンガ造りのモダンな建物が魅力で設計は前川國男です。
PB191775.jpg
企画展・特別展と常設があり、主にこの辺の文化・歴史・民俗について紹介されています。いずれもしっかりした内容なので、大宮公園に行く際には立ち寄ってみると発見があると思います。

大宮公園には競技場や球場、競輪場なんかもありますが、小さな動物園(大宮公園小動物園)が見所になります。
PB191841.jpg PB191870.jpg
ここは無料で観られる動物園で、カピバラやベンガルヤマネコなどが可愛いですw
他にはヤギとか豚とか割とラインナップが身近な感じなのも特徴かな。気軽に寄れてほっこりするスポットです。

大宮公園は氷川神社の敷地に繋がっていて、この神社は2400年以上の歴史を持っています。大宮という名前も氷川神社に由来するそうで三賀日など祭りの時には多くの人で賑わいます。
P1100545.jpg
↑の門も立派。参道は紅葉すると非常に綺麗だったりします。

さらに参道を南下する(大宮駅方面に向かう)と土器の館やさいたま市立博物館といった施設もあります。先程の歴史と民俗の博物館と似た部分があるので、古代好きや古い文化がお好きな方はハシゴしやすいのではないかと思います。


ということで、大宮公園の周辺には鉄博だけでなく様々な施設が存在します。公園自体も清々しいので、この辺をゆっくり周ってみるのも楽しいのではないかと思います。

おまけ:
氷川神社から大宮駅に向かう途中、可愛い猫しかいない猫カフェを発見して以来 足繁く通っていますw
 参考記事:猫カフェ「猫家 大宮店」の写真
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