《レンブラント・ファン・レイン》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、17世紀オランダの黄金時代に活躍した巨匠レンブラント・ファン・レインについて取り上げます。レンブラントはバロック絵画の代表の1人であり、明暗表現で非常に評価が高く「光の魔術師」と呼ばれることもあります。宗教画も描いていますが肖像画や風景画など当時のオランダの様子を伝える作品が多くあり、自画像は50点近く残したとされています。一方、生前から名声を得ていたものの 50歳で破産し、それ以降は貧しい生活を送りました。そんなレンブラントについて過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
レンブラントは1606年の生まれで父はオランダのライデンの製粉業だったようです。ファン・レインは日本語でいうと「ライン川の」という意味で、父親がライン川沿いの風車で製粉を行っていました。14歳で飛び級でライデン大学に入学し法律家の道を目指したものの、すぐに画家への転向を志し、ヤーコプ・ファン・スヴァーネンブルフという画家に弟子入りして学んでいます。さらに18歳からは当時のオランダで最高の歴史画家とされたピーテル・ラストマンに弟子入りし、アムステルダムで学びました。19歳でライデンに戻るとアトリエを構えて画業を開始し、すぐにエッチングにも取り組み それによって名前が広まっていきました。
レンブラント・ファン・レイン 「音楽を奏でる人々」の壁紙

こちらは最初期から1年程度の1626年の頃の作品。楽譜を広げて座り手を挙げて歌っている女性や、後ろで竪琴を弾く人、じっと聴いている女性、左でバスガンバという大きなチェロのような楽器を弾いている人などが描かれた油彩画です。強い光が当たっているようで、ドレスや本に質感・立体感があります。後の作風とはだいぶ違って観えるものの この頃から明暗を意識し始めたようで、貴重な作品です。
レンブラントはピーテル・ラストマンのところでカラヴァッジョやデューラーについて多くを学んでいたようです。カラヴァッジョも明暗が劇的な画家なので、その影響は大きそうですね。
レンブラント・ファン・レイン 「アトリエの画家」の壁紙

こちらも初期の1628年頃(22歳頃)の作品。この絵は、ガランとした部屋の中、手前に大きなイーゼルとそこに掛けられた絵、その前のちょっと離れたところに立って絵を観ている画家(レンブラント本人?)が描かれています。窓から入る光で部屋の中に陰影がつき、遠近感や立体感、質感などを感じます。これは画家が絵の構想を練っているところらしく、自らの絵画理念を視覚化した初期の傑作とされます。どんな絵が描かれているんでしょうか…。
1630年に父親が亡くなると、レンブラントはアムステルダムへと進出しました。
レンブラント・ファン・レイン 「Portrait de l'artiste en costume oriental(東洋風の衣装をまとう自画像)」

こちらは1631~33年頃(25歳頃)の油彩の自画像で、足元の犬は狩猟に使われたプードルのようです。レンブラントには光が当たり、その周りの闇のグラデーションが見事で、服の光沢や犬の毛並みなどの質感もさすがです。レンブラントは自信のありそうな顔をしていて、若いはずなのに威厳も感じます。
この頃のオランダは黄金時代を迎え海運で栄えていました。その交易は遥か遠い日本にまで及んでいて、プロテスタントの国だったので開かれたばかりの江戸幕府との交易を独占しています。経済的に発展していたので市民階級の生活水準も高く、肖像画などを発注する余裕のある商人もいて芸術も花開きました。それまでの絵画は教会の宗教画が中心でしたが、オランダではプロテスタントの市民が芸術庇護したので、肖像画、静物画、風景画、風俗画など新しいジャンルが発展したのも特徴となっています。
レンブラント・ファン・レイン 「Portrait de l'artiste à la toque et à la chaîne d'or(縁なし帽をかぶり、金の鎖をつけた自画像)」

こちらは1633年の自画像。こちらを観る顔はすこし険しくて27歳とは思えないほど威厳があります。金の鎖が黒に映えて質感豊かに表現されているのも上流階級のような雰囲気です。この年には裕福な妻と結婚していて、この妻のおかげで富裕層とのコネクションもできて順風満帆といった時代となっています。イケイケで無敵だった様子が表れてるんでしょうねw
この前の年には「テュルプ博士の解剖学講義」を手掛けています。集団肖像で解剖の講義という全く新しいモチーフという点でも画期的な作品です。
レンブラント・ファン・レイン 「石の手摺りにもたれる自画像」

こちらは1639年の作品です。まだ未完成なのか、人物の右の方は描き足している途中みたいな感じがします。(背景も真っ白だし) 意図したものか分かりませんが、背景が白いのが緻密に描かれた自画像の存在感をかえって強めているように思えます。歳を重ねて一層に厳格そうな顔つきも印象的です。このポーズは当時アムステルダムにあったティツィアーノの「詩人アリオストの肖像」を手本にしたと考えられているそうで、翌年には同じようなポーズでラファエロの作品を意識した油彩画も残しています。巨匠に学び追いつき追い越せという気概の表れなんでしょうね。
この年にレンブラントは豪邸を手に入れ、大きな工房を設けました。この頃が人生の絶頂期かも。
レンブラント・ファン・レイン 「Rembrandt à la toque sur fond d'architecture」

こちらは1640年の自画像。だいぶ髪が伸びましたねw やや目つきが穏やかになっているように思えます。背景の建物の柔らかい陰影と緻密さが面白い。
この年には代表作となる「夜警」の発注を火縄銃手組合から受けて、1642年に完成させています。「夜警」は美術家には高く評価されましたが発注者たちには不評でした。というのも、登場人物の配置や大きさがまちまちでお金を出したのに目立ってない人が不満に思ったからですw むしろ擬人が一番目立ってたりするので怒る気も分かるけど、不朽の名作として名高い作品です。
レンブラント・ファン・レイン(弟子?) 「La Saint Famille,dite parfois Le Ménage du menisier」

こちらは1640年に描かれた聖家族をテーマにした作品。弟子の作品かもしれないってことで、ちょっと画風が異なる気がします。赤みがやや強めで雰囲気が柔らかいような…。ちなみにレンブラントは以前は1000点以上の作品が残されたと考えられていましたが、真贋を再評価する為に組織された「レンブラント・リサーチ・プロジェクト」によって現在は真作は349点とされています。弟子だったり工房だったりでだいぶ減ってしまいました。
栄華を極めたレンブラントですが、「夜警」が完成した1642年に妻が亡くなると人生が暗転します。画家としてよりも美術商の仕事に力を入れた結果、売買のトラブルや借金を作り、さらに召使いと恋仲になったことで亡き妻の実家と険悪になってしまい金銭的に苦境へと追い込まれていきます。絵画の仕事も遅延や注文主の要望よりも自分の芸術を優先することが敬遠されたという説もあり、徐々に減っていきました。
レンブラント・ファン・レイン 「Abraham Francen」

こちらは1647年の版画作品で、友人のアブラハム・フランセンをモデルにした肖像です。白黒写真じゃないか?ってくらい緻密な陰影表現で、絵そのものに衰えは感じませんね。この人は苦境の中でもレンブラントの友達であり続けた人物のようです。
レンブラントは版画作品を多く残しています。版画は修正を何度も繰り返したそうで、同じ作品でも「ステート」と呼ばれるバージョンの違いがあります。さらに、レンブラントは紙にもこだわり、インド紙、中国紙、淡い色の紙など様々な版画用紙を用いて版画を刷っていたようで、中でも最も重要だったのが和紙でした。和紙は白い西洋紙と異なり薄いクリーム色(象牙色)をしていて陰影表現を緻密に表現でき、原版も痛みが少ないなど様々な利点があったようです。(和紙刷り版画の開始はこの作品と同じ1647年でした。) しかし50歳辺りになると銅板画はほとんど作らなくなったそうで、視力や体力の衰えが原因のようです。
レンブラント・ファン・レイン 「Le Christ se révélant aux pèlerins d'Emmaüs」

こちらは1648年の作品で、日本語では「エマオの晩餐」でしょうか。復活したキリストがエマオの町で弟子と食事をするシーンが描かれています。キリストは柔らかい後光がさして一際目を引きます。やや疲れて虚ろな顔つきに観えるのは復活したばかりだからかな? 弟子たちは慄いているようにも観えます。後ろの召使いが運んでいるのは羊だそうで、犠牲の象徴だったりと読み解こうとすると色々見つかるようです。
レンブラントはキアロスクーロと呼ばれる劇的な明暗の対比を使っていましたが、レンブラントの深い明暗と絵画性は同時代の著述家に「とても変わった技法」と呼ばれたそうです。明暗表現は彼の生涯のテーマであったものの、1650年代は別の可能性も探っていたのではないかと考えられるようで、あえて線描を強調した作品もあるようです。
レンブラント・ファン・レイン 「Bethsabee au bain tenant la lettre de David(ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴)」

こちらは1654年の作品で、人妻のバテシバに横恋慕したダビデ王が旦那のウリヤ将軍を戦場の最前線に追いやるという物語のワンシーンです。手に手紙を持ち、足元にいるのは年老いた侍女です。ダビデはいないけど、この組み合わせでバテシバの物語と分かるらしく、その官能性が遺憾なく表現されているように思います。実際、これを最高傑作と考える人もいるくらいで、非常に素晴らしい傑作です。
1652年に英蘭戦争が勃発してオランダ経済が不況に陥ると債権者たちの態度も厳しくなり1656年(50歳)でレンブラントは破産して無一文になりました。それでもレンブラントの絵画が駄目になったわけではなく、かえって純粋に絵画に向き合い評価の高い作品を残しています。晩年まで名声はあるものの暮らしは貧しい状態が続き、1669年に亡くなりました。(晩年の作品の写真は見つからず…)
ということで、明暗の見事な作風で 人生も明暗が分かれた…と言いたくなるような画家です。最後まで画風を進化させ絵に関しては凄かったので、もっと画家に専念してたら…と思うとちょっと惜しい気がします。レンブラントを観るときはそんな悲哀を考えながら観ると深みが出るかもしれませんね。
レンブラントは1606年の生まれで父はオランダのライデンの製粉業だったようです。ファン・レインは日本語でいうと「ライン川の」という意味で、父親がライン川沿いの風車で製粉を行っていました。14歳で飛び級でライデン大学に入学し法律家の道を目指したものの、すぐに画家への転向を志し、ヤーコプ・ファン・スヴァーネンブルフという画家に弟子入りして学んでいます。さらに18歳からは当時のオランダで最高の歴史画家とされたピーテル・ラストマンに弟子入りし、アムステルダムで学びました。19歳でライデンに戻るとアトリエを構えて画業を開始し、すぐにエッチングにも取り組み それによって名前が広まっていきました。
レンブラント・ファン・レイン 「音楽を奏でる人々」の壁紙

こちらは最初期から1年程度の1626年の頃の作品。楽譜を広げて座り手を挙げて歌っている女性や、後ろで竪琴を弾く人、じっと聴いている女性、左でバスガンバという大きなチェロのような楽器を弾いている人などが描かれた油彩画です。強い光が当たっているようで、ドレスや本に質感・立体感があります。後の作風とはだいぶ違って観えるものの この頃から明暗を意識し始めたようで、貴重な作品です。
レンブラントはピーテル・ラストマンのところでカラヴァッジョやデューラーについて多くを学んでいたようです。カラヴァッジョも明暗が劇的な画家なので、その影響は大きそうですね。
レンブラント・ファン・レイン 「アトリエの画家」の壁紙

こちらも初期の1628年頃(22歳頃)の作品。この絵は、ガランとした部屋の中、手前に大きなイーゼルとそこに掛けられた絵、その前のちょっと離れたところに立って絵を観ている画家(レンブラント本人?)が描かれています。窓から入る光で部屋の中に陰影がつき、遠近感や立体感、質感などを感じます。これは画家が絵の構想を練っているところらしく、自らの絵画理念を視覚化した初期の傑作とされます。どんな絵が描かれているんでしょうか…。
1630年に父親が亡くなると、レンブラントはアムステルダムへと進出しました。
レンブラント・ファン・レイン 「Portrait de l'artiste en costume oriental(東洋風の衣装をまとう自画像)」

こちらは1631~33年頃(25歳頃)の油彩の自画像で、足元の犬は狩猟に使われたプードルのようです。レンブラントには光が当たり、その周りの闇のグラデーションが見事で、服の光沢や犬の毛並みなどの質感もさすがです。レンブラントは自信のありそうな顔をしていて、若いはずなのに威厳も感じます。
この頃のオランダは黄金時代を迎え海運で栄えていました。その交易は遥か遠い日本にまで及んでいて、プロテスタントの国だったので開かれたばかりの江戸幕府との交易を独占しています。経済的に発展していたので市民階級の生活水準も高く、肖像画などを発注する余裕のある商人もいて芸術も花開きました。それまでの絵画は教会の宗教画が中心でしたが、オランダではプロテスタントの市民が芸術庇護したので、肖像画、静物画、風景画、風俗画など新しいジャンルが発展したのも特徴となっています。
レンブラント・ファン・レイン 「Portrait de l'artiste à la toque et à la chaîne d'or(縁なし帽をかぶり、金の鎖をつけた自画像)」

こちらは1633年の自画像。こちらを観る顔はすこし険しくて27歳とは思えないほど威厳があります。金の鎖が黒に映えて質感豊かに表現されているのも上流階級のような雰囲気です。この年には裕福な妻と結婚していて、この妻のおかげで富裕層とのコネクションもできて順風満帆といった時代となっています。イケイケで無敵だった様子が表れてるんでしょうねw
この前の年には「テュルプ博士の解剖学講義」を手掛けています。集団肖像で解剖の講義という全く新しいモチーフという点でも画期的な作品です。
レンブラント・ファン・レイン 「石の手摺りにもたれる自画像」

こちらは1639年の作品です。まだ未完成なのか、人物の右の方は描き足している途中みたいな感じがします。(背景も真っ白だし) 意図したものか分かりませんが、背景が白いのが緻密に描かれた自画像の存在感をかえって強めているように思えます。歳を重ねて一層に厳格そうな顔つきも印象的です。このポーズは当時アムステルダムにあったティツィアーノの「詩人アリオストの肖像」を手本にしたと考えられているそうで、翌年には同じようなポーズでラファエロの作品を意識した油彩画も残しています。巨匠に学び追いつき追い越せという気概の表れなんでしょうね。
この年にレンブラントは豪邸を手に入れ、大きな工房を設けました。この頃が人生の絶頂期かも。
レンブラント・ファン・レイン 「Rembrandt à la toque sur fond d'architecture」

こちらは1640年の自画像。だいぶ髪が伸びましたねw やや目つきが穏やかになっているように思えます。背景の建物の柔らかい陰影と緻密さが面白い。
この年には代表作となる「夜警」の発注を火縄銃手組合から受けて、1642年に完成させています。「夜警」は美術家には高く評価されましたが発注者たちには不評でした。というのも、登場人物の配置や大きさがまちまちでお金を出したのに目立ってない人が不満に思ったからですw むしろ擬人が一番目立ってたりするので怒る気も分かるけど、不朽の名作として名高い作品です。
レンブラント・ファン・レイン(弟子?) 「La Saint Famille,dite parfois Le Ménage du menisier」

こちらは1640年に描かれた聖家族をテーマにした作品。弟子の作品かもしれないってことで、ちょっと画風が異なる気がします。赤みがやや強めで雰囲気が柔らかいような…。ちなみにレンブラントは以前は1000点以上の作品が残されたと考えられていましたが、真贋を再評価する為に組織された「レンブラント・リサーチ・プロジェクト」によって現在は真作は349点とされています。弟子だったり工房だったりでだいぶ減ってしまいました。
栄華を極めたレンブラントですが、「夜警」が完成した1642年に妻が亡くなると人生が暗転します。画家としてよりも美術商の仕事に力を入れた結果、売買のトラブルや借金を作り、さらに召使いと恋仲になったことで亡き妻の実家と険悪になってしまい金銭的に苦境へと追い込まれていきます。絵画の仕事も遅延や注文主の要望よりも自分の芸術を優先することが敬遠されたという説もあり、徐々に減っていきました。
レンブラント・ファン・レイン 「Abraham Francen」

こちらは1647年の版画作品で、友人のアブラハム・フランセンをモデルにした肖像です。白黒写真じゃないか?ってくらい緻密な陰影表現で、絵そのものに衰えは感じませんね。この人は苦境の中でもレンブラントの友達であり続けた人物のようです。
レンブラントは版画作品を多く残しています。版画は修正を何度も繰り返したそうで、同じ作品でも「ステート」と呼ばれるバージョンの違いがあります。さらに、レンブラントは紙にもこだわり、インド紙、中国紙、淡い色の紙など様々な版画用紙を用いて版画を刷っていたようで、中でも最も重要だったのが和紙でした。和紙は白い西洋紙と異なり薄いクリーム色(象牙色)をしていて陰影表現を緻密に表現でき、原版も痛みが少ないなど様々な利点があったようです。(和紙刷り版画の開始はこの作品と同じ1647年でした。) しかし50歳辺りになると銅板画はほとんど作らなくなったそうで、視力や体力の衰えが原因のようです。
レンブラント・ファン・レイン 「Le Christ se révélant aux pèlerins d'Emmaüs」

こちらは1648年の作品で、日本語では「エマオの晩餐」でしょうか。復活したキリストがエマオの町で弟子と食事をするシーンが描かれています。キリストは柔らかい後光がさして一際目を引きます。やや疲れて虚ろな顔つきに観えるのは復活したばかりだからかな? 弟子たちは慄いているようにも観えます。後ろの召使いが運んでいるのは羊だそうで、犠牲の象徴だったりと読み解こうとすると色々見つかるようです。
レンブラントはキアロスクーロと呼ばれる劇的な明暗の対比を使っていましたが、レンブラントの深い明暗と絵画性は同時代の著述家に「とても変わった技法」と呼ばれたそうです。明暗表現は彼の生涯のテーマであったものの、1650年代は別の可能性も探っていたのではないかと考えられるようで、あえて線描を強調した作品もあるようです。
レンブラント・ファン・レイン 「Bethsabee au bain tenant la lettre de David(ダビデ王の手紙を手にしたバテシバの水浴)」

こちらは1654年の作品で、人妻のバテシバに横恋慕したダビデ王が旦那のウリヤ将軍を戦場の最前線に追いやるという物語のワンシーンです。手に手紙を持ち、足元にいるのは年老いた侍女です。ダビデはいないけど、この組み合わせでバテシバの物語と分かるらしく、その官能性が遺憾なく表現されているように思います。実際、これを最高傑作と考える人もいるくらいで、非常に素晴らしい傑作です。
1652年に英蘭戦争が勃発してオランダ経済が不況に陥ると債権者たちの態度も厳しくなり1656年(50歳)でレンブラントは破産して無一文になりました。それでもレンブラントの絵画が駄目になったわけではなく、かえって純粋に絵画に向き合い評価の高い作品を残しています。晩年まで名声はあるものの暮らしは貧しい状態が続き、1669年に亡くなりました。(晩年の作品の写真は見つからず…)
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