《フランシスコ・デ・ゴヤ》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、18世紀末から19世紀始めにかけてスペインの首席宮廷画家として活躍したフランシスコ・デ・ゴヤ(フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス)について取り上げます。ゴヤは宮廷画家として肖像画や「裸のマハ」「着衣のマハ」といった傑作を産み スペイン最大の画家と謳われる一方、「我が子を食らうサトゥルヌス」のように狂気を感じさせる作品も残しています。また、版画を数多く制作していて、世相への皮肉や無知を揶揄する作品や、戦争を描いた残酷で悪夢的な作品なども存在します。時代はやがてナポレオンによるスペイン侵攻やスペイン独立戦争を迎え、ゴヤ自身もそれに巻き込まれ波乱の人生を送ることとなり、確実に作風に影響を及ぼしました。今日もそんなゴヤについて過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。(後半はグロい絵も出るのでご注意ください)
最初にゴヤの生涯を簡単に説明すると、ゴヤはスペインの寒村の鍍金師の家の生まれで、最初は地元で絵を学びました。17歳でマドリードへ出てアカデミーに2回落選しているなど若い頃はそんなに順風満帆というわけではなかったようですが、24歳で自力でローマに留学し、ルネサンス期の傑作に出会いフレスコ画などを学んだ後、25歳で帰国して王家のタピストリーの原画制作に携わり本格的な画業がスタートします。壁画なども手がけ、40代で宮廷画家に抜擢されると首席宮廷画家にまで登りつめ、画家としての絶頂を極めました。しかし、病気で聴覚を失い、その後ナポレオン率いるフランス軍がスペインに侵攻してきた頃など苦難も味わいます。78歳でフランスのボルドーに亡命するなど晩年まで波乱があったようですが、ゴヤはそうした状況でも82年の生涯を終えるまで学ぶ姿勢をみせていたようで、当時の世相を反映したような恐ろしい絵も残しています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 1番 画家フランシスコ・ゴヤ・イ。ルシエンテス」

こちらは1799年(53歳頃)の版画集の中の自画像。ゴヤは自信家で皮肉屋で啓蒙主義的な人物ではないかと思います。この顔を見てもちょっと斜に構えた知性を感じる気がします。
ゴヤは生涯に渡って自画像を描いていたそうで中には戯画的なものも残されています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「ベラスケスの模写 バルタサール・カルロス王子」

こちらは1778年の作品で、30代前半頃にスペイン王室コレクションにあったベラスケスの油彩を模写版画に起こしたものです。以前にご紹介したベラスケスの絵と比べるとかなり正確な模写に思えますが、単に模写しているだけでなく輪郭線で形態を写し取ることを避けて エッチングによる細かい破線を用いているなどの工夫があるようです。これはベラスケスの光の表現に興味を持ち、輝きや空気感をグラデーションで表現するのが目的だったのだとか。まだ宮廷画家になる前なのにこれだけの腕があったのは流石ですね。
参考記事:《ディエゴ・ベラスケス》 作者別紹介
残念ながら20代のタペストリーの写真はありませんでした。20代後半は王宮のためにタピスリー原画を製作した頃で、ゴヤは首席宮廷画家のメングスと義理の兄の元で働いていました。メングスの意向でタピスリーには市民の日常生活を取り入れていたそうで、理想化された共存したイメージだったようです。それに対してゴヤは現実に即して庶民の側に描いていたのだとか。この辺のエピソードは後の版画と通じるものを感じます。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「ベラスケスの模写 メニッポ」

こちらも1778年のベラスケスの模写版画。顔の印象が若干オリジナルと違っているようにも思えますが、黒衣で分かりづらい部分を丁寧に陰影をつけて表現しています。
ゴヤは後に「ベラスケスとレンブラントと自然」が自分の芸術の師であったと語っていたようです。ベラスケスは少し前のスペインの宮廷画家なので、残した作品を目にする機会も多かったのかも知れませんね。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「デル・カルピオ伯爵夫人、ラ・ソラナ侯爵夫人」

こちらは既に宮廷画家として活躍していた1795年(50歳頃)の作品。モデルは貴族階級の戯曲作家の夫人で、亡くなる直前に描かれています。その為、やつれた雰囲気も感じますが、ピンクの花飾りや伝統的な衣装などを身にまとい可憐な印象を受けます。半透明のスカーフが軽やかな印象を受け、凛々しい顔つきをしているかな。ゴヤとこの夫人は親しかったらしく、死を覚悟していた夫人を尊厳の眼差しを持って描いていたのだとか。
ゴヤは1780年にアカデミー会員となり、各界の著名人を描いて最も優れた肖像画家と評されたそうです。この頃にはゴヤは独自の様式を築いていて、その形成までにはベラスケスだけでなくゲインズバラやレノルズからの影響もあったようですが 人間的な本質を捉えた肖像画によって頂点を極めていきました。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「着衣のマハ」のポスター

こちらは1797~1803年頃のゴヤの代表作で、実物は等身大くらいで描かれています。ふわっとした透明感のある表現や、暗闇の中で浮かび上がるような感じが見事で、こちらをじっと見つめる意味深な目が魅力的です。この絵は数年前に描かれた「裸のマハ」という作品と同じ構図なのですが、何故2点作られたかについては諸説紛々です。マハとは下町の娘のことで、当時は一般女性の裸を描くのは禁止されていたため 元々はビーナス(神話の絵の裸はOK)とされていたようです。しかし、異端審問によってマハであると決めつけられ、ゴヤは上手く言い逃れたものの、1901年頃までアカデミーの小部屋の中に隠されてしまったというエピソードがあります。また、2つの作品のモデルは美女として名高い上に絶大な権力を持っていたアルバ公爵夫人ではないかとされています。アルバ公爵夫人はゴヤを寵愛したパトロンでもあり、確実なことは分かりませんが2人の仲を勘ぐる説も存在します。まあこれだけ親密な雰囲気の絵を見たらそうではないかと思うのも分かりますね。憶測が憶測を呼ぶ名画です。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「スペイン皇子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像」のポスター

こちらは1800年の作品で、まるで女の子のように可愛らしい子供時代の王子の肖像です。頭と上半身だけ細かく描かれ、それより下はまだ描かれていないので習作のような感じかな? 全体的に明るく楽しげな雰囲気です。
ちょっと年代が前後しますが、ゴヤは1799年に版画集『ロス・カプリーチョス』を作っています。この作品の構想は1796年~97年頃に描かれた「夢」というタイトルの26点の素描から始まったらしく、最初は版画集も夢という題にしようと考えていたそうです。冒頭でご紹介したこの版画集の自画像には「卑俗なる因習を放逐し、気まぐれによるこの作品によって真理の確かな証しを永遠にする」との目的が書いてあり、これはこの頃の啓蒙主義の考えと一致したようで、特に聖職者の堕落を痛烈に批判しています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 5番 類は友を呼ぶ」

こちらは1799年の版画集の5番で、下町女性のマハの格好の女性とフランス風にめかしこんだ男性が描かれていて、背後の2人の老婆は手にロザリオを持ち、女性を斡旋する取り持ち女を意味しているようです。つまり売春婦とその客を描いてるってことですね。悪しき本性は性別を問わずに誰でも同様に備わっているという考え方を表しているのだとか。
ちなみにロス・カプリーチョスは気まぐれという意味となります。全80点あるので結構なボリュームです
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 43番 理性の眠りは怪物を生む」

こちらは1799年の版画集の43番で、理性を失う危険性を説いています。周りの動物たちはコウモリやミミズクなど夜行性で、悪徳の隠喩のようです。一方、寝ているのは芸術家でフクロウは筆記具を渡していることから理性を超越することで初めて想像力が自由に羽ばたく という眠りの世界に対するロマン主義的な憧憬も込められていると考えられるようです。いずれが正しいか分かりませんが、眠りは別の面を表すと考えていたのでしょうね。
ロス・カプリーチョスはこんな感じで風刺的な内容となっていて、あまりの過激さから僅か2日で販売中止になったようです。それも仕方ないくらい全方位を風刺していますw
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 53番 何て有難いお説教」

こちらは1799年の版画集の53番で、フクロウを崇めるカリカチュア(戯画)的な表現となっています。まあタイトルからして皮肉たっぷりと言ったところでしょうか。聖職者の腐敗や偽善を批判すると同時に、嘘や迷信に簡単に騙される民衆の無知への批判も込められているようです。
ゴヤは宗教画についても生涯を通じて取り組んだようですが、啓蒙主義的立場から人間性豊かな表現で描いていたそうです。この作品も含め、批判的な雰囲気の作品が残されています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 68番 美しき女教師」

こちらは1799年の版画集の68番で、見習いの若い魔女がベテラン教師の魔女に従って箒にまたがり飛行法を学んでいる様子が描かれています。これは売春の隠喩であると解釈されるようで、女教師は取り持ち女、箒は男性、飛行は性行為を表し、空飛ぶフクロウは当時のスペインで売春婦を指す隠語だったのだとか。ちょっと色々と倒錯した感じで皮肉が効いてますねw
ゴヤは魔女を何度も描いていて関心があったようですが、その存在を信じているわけではなく非合理と悪徳の象徴として描いていたようです。また、フクロウなどの動物たちもよく出てきますが、動物も非理性的なものの象徴として古き因習に惑わされる人々を批判的に描いていると考えられています
1804年に帝政を樹立したフランスのナポレオンは、その野望によってスペインも戦争と混乱に巻き込みました。ゴヤは1808年に戦争で荒廃した故郷を訪れ、そこで目にしたものを版画集「戦争の惨禍」として着手します。(しかし、この版画集が日の目を見たのは死後のことだそうです)
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[戦争の惨禍] 15番 もう助かる道はない」

こちらは1810~20年頃の版画集の15番で、対仏独立戦争(1808~14年)の様子と思われます。タイトルからして希望が無いですが、暴力に対する絶望や無力感が伝わってくるようです。背景では同じように縛られた人達が銃殺され 手前では血を流して倒れている人もいて、地獄絵図の様相です。
ゴヤはスペインの市民の偉業を描くようにと召集されたようですが、故郷で見た光景の本質として英雄や具体的な戦いではなく、犠牲になった市民を描いたそうです。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[戦争の惨禍] 30番 戦争の惨害」

こちらは1810~20年頃の版画集の30番で、砲撃で崩れ落ちた瓦礫による犠牲者を表しています。戦争の痛ましさが目の前に広がるような残酷な光景ですね…。
ゴヤは自らの目と耳で見聞した経験に基づいて制作していますが、特定の事件の記録を意図したわけではないようです。また、フランス軍の蛮行を多数描いていますが、暴力への糾弾や愛国心の鼓舞を意図したわけではなく、いずれも敵味方問わず戦争が引き起こす非人間的な暴力のおぞましさ、不条理、人間の愚行などを暴くのが目的だったようです。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[戦争の惨禍] 33番 何をなすべきか?」

こちらは1810~20年頃の版画集の33番で、フランス軍によって裸の男性が剣で切り裂かれています。こういう残虐シーンを描くのが他の画家にはないゴヤの特徴の1つではないかと思います。また、ゴヤの版画の大きな特徴は油彩と比較して一個人としての芸術家が見たものを、より自由に より私的に表現した所にあるようです。
スペインでは独立戦争の後、フランスに加担した者は異端審問で取り締まられたそうです。ゴヤは英雄を描きたいといって首席宮廷画家の地位を保ったようですが、一方で当時の世相に批判的な作品を生んでいたようです。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[闘牛技] 20番 マドリード闘牛場でファニート・アピニャーニが見せた敏捷さと大胆さ」

こちらは1816年の版画集の20番目で、闘牛士の戦いの様子が描かれています。「闘牛技」は「戦争の惨禍」に続いて1816年に出された3番目の版画集で、名前から連想するような闘牛の華やかさや魅力ではなく、人間が理性に背いて他者を挑発して無意味な死の報いを受けるという、暴力と不条理をテーマにしています。この作品なんかは空中で静止するような場面で華麗な技術を感じますが、他の作品では事故の様子などもあり「戦争の惨禍」にも通じる表現となっています。それ故に闘牛好きには受け入れられなかったようで商業的には失敗したのだとか。
ゴヤは版画の他に40代終わりから晩年まで8冊の素描集を作りました。ゴヤにとっては素描は重要な位置にあったようですが、素描集には名前が無かったので、A~Hの名称が便宜的につけられています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[妄] 17番 忠誠」

こちらは1816~19年の版画集の17番で、やはり世相を皮肉った内容となっています。直接的に教会を描いたわけではないですが、既存の制度や価値観への盲目的な従順に対する批判が込められているようです。この版画集「妄」は恐怖、愚行、男女などをテーマに描いているようですが、これまでの批判で社会の改良を促す姿勢は無くなり、人間の愚かさと不条理を救いがたいと提示しているかのような作品郡となっています。(一方で闇と対比された光の表現もあるので、かすかな希望を見ることもできるのではないかとも考えられています。) 私には救いがなく愚かさを感じる作品が多いように思え、ゴヤは人間が嫌いだったのでは?と疑ってしまいますw
この妄を完成させた1819年頃から1823年頃にかけて晩年の代表作「我が子を食らうサトゥルヌス」を描いています。マドリード郊外のゴヤの別荘の壁に直接描かれた「黒い絵」のシリーズの1枚で非常に狂気を感じさせる恐ろしい絵です。やはり当時の内乱や戦争の惨禍を寓意的に表現しているんでしょうね。
独立戦争後も首席宮廷画家だったゴヤですが、1824年に休職してマドリードを離れパリへ移りました。その後、ボルドーに居を構え、たまに一時帰国するくらいでボルドーに住んでいたようです。1826年に一時帰国して宮廷画家の辞職を認められ、1828年に亡命先のボルドーで亡くなりました。ちなみにゴヤが亡くなった12年後にボルドーでルドンが生まれています。ルドンはゴヤに影響を受けて夢想的かつ悪夢的な版画を残していて、ゴヤの生まれ変わりじゃないかと思ってみたりw
ということで、華麗な宮廷での絵画と陰鬱な絵画の両面が特徴となっています。ゴヤはドラクロワやマネなどにも影響を与え大きな足跡を残しました。日本で観る機会は少ないですが、美術史上で重要な人物ですので覚えておきたい画家だと思います。
参考記事:
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 感想前編(国立西洋美術館)
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 感想後編(国立西洋美術館)
最初にゴヤの生涯を簡単に説明すると、ゴヤはスペインの寒村の鍍金師の家の生まれで、最初は地元で絵を学びました。17歳でマドリードへ出てアカデミーに2回落選しているなど若い頃はそんなに順風満帆というわけではなかったようですが、24歳で自力でローマに留学し、ルネサンス期の傑作に出会いフレスコ画などを学んだ後、25歳で帰国して王家のタピストリーの原画制作に携わり本格的な画業がスタートします。壁画なども手がけ、40代で宮廷画家に抜擢されると首席宮廷画家にまで登りつめ、画家としての絶頂を極めました。しかし、病気で聴覚を失い、その後ナポレオン率いるフランス軍がスペインに侵攻してきた頃など苦難も味わいます。78歳でフランスのボルドーに亡命するなど晩年まで波乱があったようですが、ゴヤはそうした状況でも82年の生涯を終えるまで学ぶ姿勢をみせていたようで、当時の世相を反映したような恐ろしい絵も残しています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 1番 画家フランシスコ・ゴヤ・イ。ルシエンテス」

こちらは1799年(53歳頃)の版画集の中の自画像。ゴヤは自信家で皮肉屋で啓蒙主義的な人物ではないかと思います。この顔を見てもちょっと斜に構えた知性を感じる気がします。
ゴヤは生涯に渡って自画像を描いていたそうで中には戯画的なものも残されています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「ベラスケスの模写 バルタサール・カルロス王子」

こちらは1778年の作品で、30代前半頃にスペイン王室コレクションにあったベラスケスの油彩を模写版画に起こしたものです。以前にご紹介したベラスケスの絵と比べるとかなり正確な模写に思えますが、単に模写しているだけでなく輪郭線で形態を写し取ることを避けて エッチングによる細かい破線を用いているなどの工夫があるようです。これはベラスケスの光の表現に興味を持ち、輝きや空気感をグラデーションで表現するのが目的だったのだとか。まだ宮廷画家になる前なのにこれだけの腕があったのは流石ですね。
参考記事:《ディエゴ・ベラスケス》 作者別紹介
残念ながら20代のタペストリーの写真はありませんでした。20代後半は王宮のためにタピスリー原画を製作した頃で、ゴヤは首席宮廷画家のメングスと義理の兄の元で働いていました。メングスの意向でタピスリーには市民の日常生活を取り入れていたそうで、理想化された共存したイメージだったようです。それに対してゴヤは現実に即して庶民の側に描いていたのだとか。この辺のエピソードは後の版画と通じるものを感じます。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「ベラスケスの模写 メニッポ」

こちらも1778年のベラスケスの模写版画。顔の印象が若干オリジナルと違っているようにも思えますが、黒衣で分かりづらい部分を丁寧に陰影をつけて表現しています。
ゴヤは後に「ベラスケスとレンブラントと自然」が自分の芸術の師であったと語っていたようです。ベラスケスは少し前のスペインの宮廷画家なので、残した作品を目にする機会も多かったのかも知れませんね。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「デル・カルピオ伯爵夫人、ラ・ソラナ侯爵夫人」

こちらは既に宮廷画家として活躍していた1795年(50歳頃)の作品。モデルは貴族階級の戯曲作家の夫人で、亡くなる直前に描かれています。その為、やつれた雰囲気も感じますが、ピンクの花飾りや伝統的な衣装などを身にまとい可憐な印象を受けます。半透明のスカーフが軽やかな印象を受け、凛々しい顔つきをしているかな。ゴヤとこの夫人は親しかったらしく、死を覚悟していた夫人を尊厳の眼差しを持って描いていたのだとか。
ゴヤは1780年にアカデミー会員となり、各界の著名人を描いて最も優れた肖像画家と評されたそうです。この頃にはゴヤは独自の様式を築いていて、その形成までにはベラスケスだけでなくゲインズバラやレノルズからの影響もあったようですが 人間的な本質を捉えた肖像画によって頂点を極めていきました。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「着衣のマハ」のポスター

こちらは1797~1803年頃のゴヤの代表作で、実物は等身大くらいで描かれています。ふわっとした透明感のある表現や、暗闇の中で浮かび上がるような感じが見事で、こちらをじっと見つめる意味深な目が魅力的です。この絵は数年前に描かれた「裸のマハ」という作品と同じ構図なのですが、何故2点作られたかについては諸説紛々です。マハとは下町の娘のことで、当時は一般女性の裸を描くのは禁止されていたため 元々はビーナス(神話の絵の裸はOK)とされていたようです。しかし、異端審問によってマハであると決めつけられ、ゴヤは上手く言い逃れたものの、1901年頃までアカデミーの小部屋の中に隠されてしまったというエピソードがあります。また、2つの作品のモデルは美女として名高い上に絶大な権力を持っていたアルバ公爵夫人ではないかとされています。アルバ公爵夫人はゴヤを寵愛したパトロンでもあり、確実なことは分かりませんが2人の仲を勘ぐる説も存在します。まあこれだけ親密な雰囲気の絵を見たらそうではないかと思うのも分かりますね。憶測が憶測を呼ぶ名画です。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「スペイン皇子フランシスコ・デ・パウラ・アントニオの肖像」のポスター

こちらは1800年の作品で、まるで女の子のように可愛らしい子供時代の王子の肖像です。頭と上半身だけ細かく描かれ、それより下はまだ描かれていないので習作のような感じかな? 全体的に明るく楽しげな雰囲気です。
ちょっと年代が前後しますが、ゴヤは1799年に版画集『ロス・カプリーチョス』を作っています。この作品の構想は1796年~97年頃に描かれた「夢」というタイトルの26点の素描から始まったらしく、最初は版画集も夢という題にしようと考えていたそうです。冒頭でご紹介したこの版画集の自画像には「卑俗なる因習を放逐し、気まぐれによるこの作品によって真理の確かな証しを永遠にする」との目的が書いてあり、これはこの頃の啓蒙主義の考えと一致したようで、特に聖職者の堕落を痛烈に批判しています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 5番 類は友を呼ぶ」

こちらは1799年の版画集の5番で、下町女性のマハの格好の女性とフランス風にめかしこんだ男性が描かれていて、背後の2人の老婆は手にロザリオを持ち、女性を斡旋する取り持ち女を意味しているようです。つまり売春婦とその客を描いてるってことですね。悪しき本性は性別を問わずに誰でも同様に備わっているという考え方を表しているのだとか。
ちなみにロス・カプリーチョスは気まぐれという意味となります。全80点あるので結構なボリュームです
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 43番 理性の眠りは怪物を生む」

こちらは1799年の版画集の43番で、理性を失う危険性を説いています。周りの動物たちはコウモリやミミズクなど夜行性で、悪徳の隠喩のようです。一方、寝ているのは芸術家でフクロウは筆記具を渡していることから理性を超越することで初めて想像力が自由に羽ばたく という眠りの世界に対するロマン主義的な憧憬も込められていると考えられるようです。いずれが正しいか分かりませんが、眠りは別の面を表すと考えていたのでしょうね。
ロス・カプリーチョスはこんな感じで風刺的な内容となっていて、あまりの過激さから僅か2日で販売中止になったようです。それも仕方ないくらい全方位を風刺していますw
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 53番 何て有難いお説教」

こちらは1799年の版画集の53番で、フクロウを崇めるカリカチュア(戯画)的な表現となっています。まあタイトルからして皮肉たっぷりと言ったところでしょうか。聖職者の腐敗や偽善を批判すると同時に、嘘や迷信に簡単に騙される民衆の無知への批判も込められているようです。
ゴヤは宗教画についても生涯を通じて取り組んだようですが、啓蒙主義的立場から人間性豊かな表現で描いていたそうです。この作品も含め、批判的な雰囲気の作品が残されています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[ロス・カプリーチョス] 68番 美しき女教師」

こちらは1799年の版画集の68番で、見習いの若い魔女がベテラン教師の魔女に従って箒にまたがり飛行法を学んでいる様子が描かれています。これは売春の隠喩であると解釈されるようで、女教師は取り持ち女、箒は男性、飛行は性行為を表し、空飛ぶフクロウは当時のスペインで売春婦を指す隠語だったのだとか。ちょっと色々と倒錯した感じで皮肉が効いてますねw
ゴヤは魔女を何度も描いていて関心があったようですが、その存在を信じているわけではなく非合理と悪徳の象徴として描いていたようです。また、フクロウなどの動物たちもよく出てきますが、動物も非理性的なものの象徴として古き因習に惑わされる人々を批判的に描いていると考えられています
1804年に帝政を樹立したフランスのナポレオンは、その野望によってスペインも戦争と混乱に巻き込みました。ゴヤは1808年に戦争で荒廃した故郷を訪れ、そこで目にしたものを版画集「戦争の惨禍」として着手します。(しかし、この版画集が日の目を見たのは死後のことだそうです)
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[戦争の惨禍] 15番 もう助かる道はない」

こちらは1810~20年頃の版画集の15番で、対仏独立戦争(1808~14年)の様子と思われます。タイトルからして希望が無いですが、暴力に対する絶望や無力感が伝わってくるようです。背景では同じように縛られた人達が銃殺され 手前では血を流して倒れている人もいて、地獄絵図の様相です。
ゴヤはスペインの市民の偉業を描くようにと召集されたようですが、故郷で見た光景の本質として英雄や具体的な戦いではなく、犠牲になった市民を描いたそうです。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[戦争の惨禍] 30番 戦争の惨害」

こちらは1810~20年頃の版画集の30番で、砲撃で崩れ落ちた瓦礫による犠牲者を表しています。戦争の痛ましさが目の前に広がるような残酷な光景ですね…。
ゴヤは自らの目と耳で見聞した経験に基づいて制作していますが、特定の事件の記録を意図したわけではないようです。また、フランス軍の蛮行を多数描いていますが、暴力への糾弾や愛国心の鼓舞を意図したわけではなく、いずれも敵味方問わず戦争が引き起こす非人間的な暴力のおぞましさ、不条理、人間の愚行などを暴くのが目的だったようです。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[戦争の惨禍] 33番 何をなすべきか?」

こちらは1810~20年頃の版画集の33番で、フランス軍によって裸の男性が剣で切り裂かれています。こういう残虐シーンを描くのが他の画家にはないゴヤの特徴の1つではないかと思います。また、ゴヤの版画の大きな特徴は油彩と比較して一個人としての芸術家が見たものを、より自由に より私的に表現した所にあるようです。
スペインでは独立戦争の後、フランスに加担した者は異端審問で取り締まられたそうです。ゴヤは英雄を描きたいといって首席宮廷画家の地位を保ったようですが、一方で当時の世相に批判的な作品を生んでいたようです。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[闘牛技] 20番 マドリード闘牛場でファニート・アピニャーニが見せた敏捷さと大胆さ」

こちらは1816年の版画集の20番目で、闘牛士の戦いの様子が描かれています。「闘牛技」は「戦争の惨禍」に続いて1816年に出された3番目の版画集で、名前から連想するような闘牛の華やかさや魅力ではなく、人間が理性に背いて他者を挑発して無意味な死の報いを受けるという、暴力と不条理をテーマにしています。この作品なんかは空中で静止するような場面で華麗な技術を感じますが、他の作品では事故の様子などもあり「戦争の惨禍」にも通じる表現となっています。それ故に闘牛好きには受け入れられなかったようで商業的には失敗したのだとか。
ゴヤは版画の他に40代終わりから晩年まで8冊の素描集を作りました。ゴヤにとっては素描は重要な位置にあったようですが、素描集には名前が無かったので、A~Hの名称が便宜的につけられています。
フランシスコ・デ・ゴヤ 「[妄] 17番 忠誠」

こちらは1816~19年の版画集の17番で、やはり世相を皮肉った内容となっています。直接的に教会を描いたわけではないですが、既存の制度や価値観への盲目的な従順に対する批判が込められているようです。この版画集「妄」は恐怖、愚行、男女などをテーマに描いているようですが、これまでの批判で社会の改良を促す姿勢は無くなり、人間の愚かさと不条理を救いがたいと提示しているかのような作品郡となっています。(一方で闇と対比された光の表現もあるので、かすかな希望を見ることもできるのではないかとも考えられています。) 私には救いがなく愚かさを感じる作品が多いように思え、ゴヤは人間が嫌いだったのでは?と疑ってしまいますw
この妄を完成させた1819年頃から1823年頃にかけて晩年の代表作「我が子を食らうサトゥルヌス」を描いています。マドリード郊外のゴヤの別荘の壁に直接描かれた「黒い絵」のシリーズの1枚で非常に狂気を感じさせる恐ろしい絵です。やはり当時の内乱や戦争の惨禍を寓意的に表現しているんでしょうね。
独立戦争後も首席宮廷画家だったゴヤですが、1824年に休職してマドリードを離れパリへ移りました。その後、ボルドーに居を構え、たまに一時帰国するくらいでボルドーに住んでいたようです。1826年に一時帰国して宮廷画家の辞職を認められ、1828年に亡命先のボルドーで亡くなりました。ちなみにゴヤが亡くなった12年後にボルドーでルドンが生まれています。ルドンはゴヤに影響を受けて夢想的かつ悪夢的な版画を残していて、ゴヤの生まれ変わりじゃないかと思ってみたりw
ということで、華麗な宮廷での絵画と陰鬱な絵画の両面が特徴となっています。ゴヤはドラクロワやマネなどにも影響を与え大きな足跡を残しました。日本で観る機会は少ないですが、美術史上で重要な人物ですので覚えておきたい画家だと思います。
参考記事:
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 感想前編(国立西洋美術館)
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 感想後編(国立西洋美術館)
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