《オディロン・ルドン》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、幻想的な絵画で知られるオディロン・ルドン(本名ベルトラン=ジャン・ルドン)を取り上げます。ルドンの実質的なデビューは39歳頃と遅く、当初は白黒の版画で陰鬱かつ不可思議なモチーフを描いていました。植物学者の友人から文学・音楽・科学など多くの人文学的な知識を身につけると、そのルーツを示すように多くの版画集を残しています。1890年代からは色彩の時代と移って行き、神話や象徴的なモチーフを描き、神秘性のある独自の画風を確立していきました。今日も過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
オディロン・ルドンは1840年にフランスのボルドーで生まれました。アメリカで財をなした父とフランス系アメリカ人の母を持ち裕福な家庭だったようですが、病弱で生まれて間もなくボルドー近郊のペイル=ルバードという荘園屋敷(ルドン家のぶどう園があった)に送られ、親戚の老人に育てられました。11歳で学校教育を受けるためにボルドーに連れ戻され、15歳で最初の絵の師匠である地元の画家スタニスラス・ゴランの家に通って手ほどきを受けています。20代になると国立美術学校建築科を受験したものの失敗し、20代なかばにはパリで新古典主義の画家にジャン=レオン・ジェロームに師事しました。しかし、挫折してボルドーに戻り、ボルドーにいた放浪の版画家 ロドルフ・ブレスダンを通じて白黒の表現に可能性を見出したようです。1870年の普仏戦争の後、30代となったルドンはパリに家を借りて、冬はパリ 夏はペイル=ルバードで木炭画を作成しています。そして、1879年の『夢のなかで』のシリーズで実質的なデビューを果たしました。
オディロン・ルドン 「自画像」

こちらは1875年の貴重な初期作品。描きかけだったのか下の方は塗り残しがあるものの 顔の部分はしっかり描かれていて、若干神経質っぽいけど強い目線を向けています。後の画風とはだいぶ異なる点においても珍しい作品です。
1878年頃にはアンリ・ファンタン=ラトゥールから転写法リトグラフを教わっていて、『夢のなかで』に活かしています。ルドンは長い修業の中で1864年にはカミーユ・コロー助言を受けたり、前述のブレスダンからエッチングの指導を受ける機会があったようで、その成果をリトグラフ、パステル、油彩、デトランプといった多彩な技法を使って表現しています。
参考記事:《アンリ・ファンタン=ラトゥール》 作者別紹介
オディロン・ルドン 「蜘蛛」の看板

こちらは1881年の作品でルドンの中でも特に有名かな。ニヤニヤした人の顔を持つ黒い蜘蛛が描かれ、毛むくじゃらでどことなく憎めない感じです。蜘蛛に対する不合理な恐怖を巡る心理学的関心を元に描いたそうで、不気味だけど可愛いやつですw この夢想的で妖しい雰囲気がルドンの持ち味ですね
ルドン初期の陰鬱な雰囲気は孤独な幼少期を過ごした作者の内面を映していると考えられます。また、1886年には長男が生まれたものの半年で亡くなってしまい、画風も一層に暗いものになっていきます。
オディロン・ルドン 「それから魚の体に人間の頭を持った奇妙なものが現れる(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらは1888年の版画集の中の1枚。「聖アントワーヌの誘惑」は古くから幻想的な題材として多くの画家に描かれていますが、ルドンは特に不思議で何処か心惹かれる者たちを描いています。細部はリアルさもあるのに組み合わせることで奇妙な雰囲気となっていて、モノクロなのが一層に神秘的な印象を深めているように思います。この頃のフランスでは深海調査が行われていたようで、ルドンも海に関心を向けていたのだとか。
ルドンはコローに「想像に富むイメージの隣に自然に直接取材した事物を置くように」と言われたらしく、生涯これを守ったようです。想像の事物がリアルに思えるのはこうした教えのおかげかも知れませんね。
オディロン・ルドン 「彼は青銅の壺を持ち上げる(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらも同じ版画集からで、何かの儀式のようなシーンを深い明暗で表現しています。この時代のルドンは白黒の使い方が見事で、ぼんやりと神秘性を出したり深い影で存在感を出したりしています。
ルドンには大きく分けて黒の時代と色彩の時代があるのですが、黒の時代でも油彩を描かなかったわけではなく、彩色された作品も残っています。それらは「作者のためのエチュード」(エチュード=習作)と呼んで大切に保管されていたようで、自然をモデルとした風景画小品などだったようです。20代にはバルビゾン派と自然主義風景画に関心を示していて、コローから毎年同じ木を描くように教えられたそうで、それ以降もルドンの作品には木などの自然物がよく描かれています。
オディロン・ルドン 「…そして空から舞い降りてきた一羽の大きな鳥が彼女の髪の頂きに襲いかかる…(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらも同じ版画集の1枚。タイトルの通りの内容ではありますが、動きを感じるというよりは静かで瞑想的な雰囲気に思えます。この俯き気味で目を閉じた表情はルドンの作品によく出てくるかな。神話や異教の物語の登場人物のようにも思えます。
1880~1890年代にはルドンの黒の幻想は前衛的な文学者や若い芸術家に歓迎されたそうです。ちょうどこの頃は物質主義的な時代から精神的なものを求める時代となりあったのが背景としてあるようです。一方、ルドンも兄が音楽の神童だったため兄からの影響を受けて音楽に関心があったようです。音楽家のエルネスト・ショーソンとピアノとヴァイオリンで共演したこともあるらしいので、結構な腕前だったのかも? また、1887~1888年にかけて作曲されたドビュッシーの「選ばれし乙女」に感激して、絵を贈っています。ドビュッシーも「音楽と同じくらい絵が好き」と述べていたそうで、ルドンとはお互いに交流しています。「選ばれし乙女」はドビュッシーの言葉によると「神秘的で少し異教的な雰囲気のあるささやかなオラトリオ(聖譚曲)」とのことなので、ルドンの感性と共通していたんでしょうね。
オディロン・ルドン 「至る所に瞳が燃えさかる(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらも同じ版画集の1枚。ルドンの白黒作品にはこうした目玉がよく出てきてインパクトがありますw 『夢のなかで』でも目玉が気球になっている作品があるのですが、モチーフに三角・球・円などが多用されるのはデューラーから学んだ造形と考えられます。それにしても唐突な感じで、シュルレアリスムの先駆け的な要素があると思います。
こうしたルドンの作風の根源にはアルマン・クラヴォーという植物学者の親友の存在があります。クラヴォーは大変な読書家で、ボードレールやエドガー・アラン・ポーなどの現代文学や、ヒンズーの詩、スピノザ哲学など多くの蔵書を持っていたようで、それらはルドンに影響を与えて行きました。また、ルドンがダーウィンの『種の起源』を知ったのもクラヴォーからで、後にこれらに関した作品も製作しています。クラヴォーは植物の素描を残していて、図鑑や理科の教科書にあるような正確さで種子や花を描いています。かなり精緻でルドンの作品に出てくるモチーフを想起させるので、クラヴォーはルドンの精神的な師匠と言える存在だったと言えそうです。それだけ多くの影響を与えたクラヴォーですが、1890年に首吊り自殺をしてしまい、その翌年にルドンは版画集を彼に捧げました。
オディロン・ルドン 「II そして彼方には星の偶像、神格化(リトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』より)」

こちらは1891年の作品で、クラヴォーに捧げた版画集となります。この神格化はクラヴォーの姿かな? 単純な肖像ではなく神話の中の人物のように表現しているのが見て取れます。この作品の中には聖顔布のキリストの顔をクラヴォーにしたものもあり、その敬愛ぶりが伝わるものとなっています。
ルドンは他にも自分のルーツを示すように版画集を描いていて、『ゴヤ頌』『夜』『悪の華』『起源』などがあります。ゴヤはスペインの画家ですが、晩年はルドンの生まれ故郷のボルドーで過ごしていて、幻想的で陰鬱な印象を受ける点においてルドンと共通するものを感じます、また、『夜』は師匠のブレスダンの肖像とされる素描を元にした作品で、この作品を作る前年にブレスダンが亡くなっているのでオマージュ的な意味もあります。『悪の華』はボードレールの詩集、『起源』は進化論を題材にしていて、『悪の華』や『種の起源』もクラヴォーの家で読んだものとなります。
参考記事:《フランシスコ・デ・ゴヤ》 作者別紹介
オディロン・ルドン 「VI 日の光(リトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』より)」

こちらも同じ版画集の一枚。ガランとした室内が何とも寂しげな雰囲気に見えます。周りに真っ黒クロスケみたいなのが浮かんでいるのが気になりますが、恐らく微生物を模したもので クラヴォーから得た科学的知識を反映しているのだと思われます。それ以外は割と現実感あるモチーフばかりなのに幻想的に見えるのがルドンの凄さですね。
こうして大事な友人を失ってしまいましたが、一方では1889年に第二子が生まれていて、新しい希望のシンボルとなって作風が変わっていきます。ルドンは黒の作品が高く評価された頃には色彩の世界に脱皮しようとしていたらしく、木炭に材質が似たパステルに移行し、さらに油彩にも挑戦していきます。1898年にはペイル=ルバードの家が売却され、これはルドンの黒の時代の終了の象徴と言えるようです。その後の1900年代は肖像、花、神話など新しい分野にも作風を広げ名声を高めて行きました。
オディロン・ルドン 「眼をとじて」のポスター

こちらは1900年以降の制作で、青を背景に眼を閉じている女性と、ケシの花?などが描かれた作品です。カラーになってまた違った幻想性が感じられます。ルドンは眼を閉じた女性をよく描いていますが、これは静けさと共にやや明るめな雰囲気があるように思えます。曲線や花はアールヌーボーとの関連が指摘されています。
ルドンの色彩の時代にはこうした花や蝶がよく描かれました。くすんだ色彩でシュールな夢の中にいるような雰囲気が出ているものが多く、花のモチーフや色の取り合わせだけなら華やかになりそうなのに、そうはならないのがルドンらしいところかなw また、色彩の時代には神話や宗教に関連する伝統的な主題を改めて取り上げたようです。そうした意味では伝統回帰とも言えますが、表現的な色彩と写実的絵画の奥行きを拒否した空間は20世紀のモダニズムの到来を告げているようです。
オディロン・ルドン 「ドムシー男爵の食堂装飾」の複製

こちらは1901年の装飾作品。ドムシー男爵は1893年(ルドンが60歳の頃)にルドンと知己を得て作品を購入していき、やがて小品だけ描いていたルドンに父の城館の食堂装飾を依頼するようになりました。ドムシー男爵の食堂装飾は15点の壁画と「グランブーケ」が共に描かれ、これはその一部となります。装飾的でナビ派からの影響が感じられるかな。
こちらも壁画の一部。花が舞っているような部分です。

この配置も絶妙で、実際に見ると花が流れていくような構成となっています。
こんな感じで、細長い壁画もあります。

実際には窓なんかもあるので、そうした部分以外を埋めている感じかな。
こちらは人物っぽい姿もあります。上にあるのは太陽ではなく恐らくミモザ。

ルドンは壁画制作にあたって南仏のルノワールを訪ねたそうで、そこで観たミモザに感動してミモザを壁画に描いたそうです。
オディロン・ルドン 「グラン・ブーケ」の複製

こちらは1901年の作品で、先程のドムシー男爵の食堂装飾」とセットになった大型の絵画です。その名のとおり大きな作品で248.3cm×162.9cmもの大画面に青い花瓶に入った色とりどりの花が描かれています。オレンジ、黄色、緑など明るめの色で見栄えがしつつ、それでいてルドン独特の神秘的な雰囲気があり、非常に見事な傑作です。三菱一号館美術館で折々の機会で観ることが出来るので、是非実物を観て頂きたい作品です。
ルドンは1900~1911年頃に個人の収集家から装飾の依頼を受けることがあったようで、この作品以外にも屏風や椅子などのデザインも手掛けています。
オディロン・ルドン 「アポロンの二輪馬車」

こちらは1907年の作品で、ドラクロワがルーヴル美術館の天井に描いたアポロンの馬車に触発されて描かれました。くすんだ感じの色彩や超現実的な光景がルドンならではの独特の世界となっていて、神話の主題によく合います。この馬車は荒々しいので太陽神アポロンだけが御することができ、4頭の馬と馬車は平和や自由の象徴となっているようです。これも夢の中の光景のようですね。
ルドンは1905年以降にこの「アポロンの馬車」の主題を油彩やパステルで繰り返し描いていて、似た構図のバリエーションが多く残されています。
参考記事:《ウジェーヌ・ドラクロワ》 作者別紹介
オディロン・ルドン 「アポロンの戦車」のポスター

こちらは1909年の作品で、先程と同じ主題となっています。天に向かって駆ける4頭の天馬と、その後ろに引かれる戦車に乗ったアポロンが描かれ、その下には岩山と合わせて すべて赤っぽい色合いの濃淡が付けられています。その繊細な色の違いが幻想的で、燃え立つような印象を受けます。この微妙な濃淡は版画時代の白黒の加減に似てるかも。
ルドンの奥さんは1909年にパリ郊外のビエーブルの土地と家を相続したそうで、そこがルドンの晩年の拠り所となりました。アトリエを設けて制作に励みここにあった作品なども制作していたようです。
オディロン・ルドン 「神秘の語らい」

こちらは製作年不詳の作品。色彩の時代なのは確かで、淡くくすんだ仕上がりになっています。何の場面かハッキリしませんが、タイトルのような神話の中のような神秘性が感じられます。
ルドンはオルフェウスやスフィンクスなどの神話をテーマにした作品なども多く残しています。象徴主義の画家ギュスターヴ・モロー等もこれらテーマをよく描いていて、影響が指摘されています。
オディロン・ルドン 「二人の踊子」

こちらは製作年不詳の作品。黄色と茶色の濃淡で巧みに表現していてルドン独特の色彩となっています。2人は踊り子とのことですが、何かの神話のワンシーンのようにも見えますね。
晩年の色彩のルドンは輝きに満ちていたように思われますが、第一次世界大戦によって再び暗雲が迫ったそうです。一人息子のアリが出征してしまい、ルドンは戦争のニュースを求めて外出した際に肺炎となり、1916年に76歳でパリの自宅で亡くなりました。
ということで、大きく分けて白黒の時代と色彩の時代があり どちらも魅力的な画風となっています。多くの先人の影響を受けながら、ひと目でルドンと分かる個性があり今でも人気の画家です。国内では岐阜県美術館のコレクションが有名で、都内でも三菱一号館美術館をはじめ数年おきに個展も開かれます。私も大好きな画家ですので、そうした機会は逃さず観ておきたい所です。
ルドン―秘密の花園 感想前編(三菱一号館美術館)
ルドン―秘密の花園 感想後編(三菱一号館美術館)
オディロン・ルドン ―夢の起源― 感想前編(損保ジャパン東郷青児美術館)
オディロン・ルドン ―夢の起源― 感想後編(損保ジャパン東郷青児美術館)
ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想前編(三菱一号館美術館)
ルドンとその周辺-夢見る世紀末展 感想後編(三菱一号館美術館)
オディロン・ルドンは1840年にフランスのボルドーで生まれました。アメリカで財をなした父とフランス系アメリカ人の母を持ち裕福な家庭だったようですが、病弱で生まれて間もなくボルドー近郊のペイル=ルバードという荘園屋敷(ルドン家のぶどう園があった)に送られ、親戚の老人に育てられました。11歳で学校教育を受けるためにボルドーに連れ戻され、15歳で最初の絵の師匠である地元の画家スタニスラス・ゴランの家に通って手ほどきを受けています。20代になると国立美術学校建築科を受験したものの失敗し、20代なかばにはパリで新古典主義の画家にジャン=レオン・ジェロームに師事しました。しかし、挫折してボルドーに戻り、ボルドーにいた放浪の版画家 ロドルフ・ブレスダンを通じて白黒の表現に可能性を見出したようです。1870年の普仏戦争の後、30代となったルドンはパリに家を借りて、冬はパリ 夏はペイル=ルバードで木炭画を作成しています。そして、1879年の『夢のなかで』のシリーズで実質的なデビューを果たしました。
オディロン・ルドン 「自画像」

こちらは1875年の貴重な初期作品。描きかけだったのか下の方は塗り残しがあるものの 顔の部分はしっかり描かれていて、若干神経質っぽいけど強い目線を向けています。後の画風とはだいぶ異なる点においても珍しい作品です。
1878年頃にはアンリ・ファンタン=ラトゥールから転写法リトグラフを教わっていて、『夢のなかで』に活かしています。ルドンは長い修業の中で1864年にはカミーユ・コロー助言を受けたり、前述のブレスダンからエッチングの指導を受ける機会があったようで、その成果をリトグラフ、パステル、油彩、デトランプといった多彩な技法を使って表現しています。
参考記事:《アンリ・ファンタン=ラトゥール》 作者別紹介
オディロン・ルドン 「蜘蛛」の看板

こちらは1881年の作品でルドンの中でも特に有名かな。ニヤニヤした人の顔を持つ黒い蜘蛛が描かれ、毛むくじゃらでどことなく憎めない感じです。蜘蛛に対する不合理な恐怖を巡る心理学的関心を元に描いたそうで、不気味だけど可愛いやつですw この夢想的で妖しい雰囲気がルドンの持ち味ですね
ルドン初期の陰鬱な雰囲気は孤独な幼少期を過ごした作者の内面を映していると考えられます。また、1886年には長男が生まれたものの半年で亡くなってしまい、画風も一層に暗いものになっていきます。
オディロン・ルドン 「それから魚の体に人間の頭を持った奇妙なものが現れる(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらは1888年の版画集の中の1枚。「聖アントワーヌの誘惑」は古くから幻想的な題材として多くの画家に描かれていますが、ルドンは特に不思議で何処か心惹かれる者たちを描いています。細部はリアルさもあるのに組み合わせることで奇妙な雰囲気となっていて、モノクロなのが一層に神秘的な印象を深めているように思います。この頃のフランスでは深海調査が行われていたようで、ルドンも海に関心を向けていたのだとか。
ルドンはコローに「想像に富むイメージの隣に自然に直接取材した事物を置くように」と言われたらしく、生涯これを守ったようです。想像の事物がリアルに思えるのはこうした教えのおかげかも知れませんね。
オディロン・ルドン 「彼は青銅の壺を持ち上げる(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらも同じ版画集からで、何かの儀式のようなシーンを深い明暗で表現しています。この時代のルドンは白黒の使い方が見事で、ぼんやりと神秘性を出したり深い影で存在感を出したりしています。
ルドンには大きく分けて黒の時代と色彩の時代があるのですが、黒の時代でも油彩を描かなかったわけではなく、彩色された作品も残っています。それらは「作者のためのエチュード」(エチュード=習作)と呼んで大切に保管されていたようで、自然をモデルとした風景画小品などだったようです。20代にはバルビゾン派と自然主義風景画に関心を示していて、コローから毎年同じ木を描くように教えられたそうで、それ以降もルドンの作品には木などの自然物がよく描かれています。
オディロン・ルドン 「…そして空から舞い降りてきた一羽の大きな鳥が彼女の髪の頂きに襲いかかる…(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらも同じ版画集の1枚。タイトルの通りの内容ではありますが、動きを感じるというよりは静かで瞑想的な雰囲気に思えます。この俯き気味で目を閉じた表情はルドンの作品によく出てくるかな。神話や異教の物語の登場人物のようにも思えます。
1880~1890年代にはルドンの黒の幻想は前衛的な文学者や若い芸術家に歓迎されたそうです。ちょうどこの頃は物質主義的な時代から精神的なものを求める時代となりあったのが背景としてあるようです。一方、ルドンも兄が音楽の神童だったため兄からの影響を受けて音楽に関心があったようです。音楽家のエルネスト・ショーソンとピアノとヴァイオリンで共演したこともあるらしいので、結構な腕前だったのかも? また、1887~1888年にかけて作曲されたドビュッシーの「選ばれし乙女」に感激して、絵を贈っています。ドビュッシーも「音楽と同じくらい絵が好き」と述べていたそうで、ルドンとはお互いに交流しています。「選ばれし乙女」はドビュッシーの言葉によると「神秘的で少し異教的な雰囲気のあるささやかなオラトリオ(聖譚曲)」とのことなので、ルドンの感性と共通していたんでしょうね。
オディロン・ルドン 「至る所に瞳が燃えさかる(『聖アントワーヌの誘惑』第1集より)」

こちらも同じ版画集の1枚。ルドンの白黒作品にはこうした目玉がよく出てきてインパクトがありますw 『夢のなかで』でも目玉が気球になっている作品があるのですが、モチーフに三角・球・円などが多用されるのはデューラーから学んだ造形と考えられます。それにしても唐突な感じで、シュルレアリスムの先駆け的な要素があると思います。
こうしたルドンの作風の根源にはアルマン・クラヴォーという植物学者の親友の存在があります。クラヴォーは大変な読書家で、ボードレールやエドガー・アラン・ポーなどの現代文学や、ヒンズーの詩、スピノザ哲学など多くの蔵書を持っていたようで、それらはルドンに影響を与えて行きました。また、ルドンがダーウィンの『種の起源』を知ったのもクラヴォーからで、後にこれらに関した作品も製作しています。クラヴォーは植物の素描を残していて、図鑑や理科の教科書にあるような正確さで種子や花を描いています。かなり精緻でルドンの作品に出てくるモチーフを想起させるので、クラヴォーはルドンの精神的な師匠と言える存在だったと言えそうです。それだけ多くの影響を与えたクラヴォーですが、1890年に首吊り自殺をしてしまい、その翌年にルドンは版画集を彼に捧げました。
オディロン・ルドン 「II そして彼方には星の偶像、神格化(リトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』より)」

こちらは1891年の作品で、クラヴォーに捧げた版画集となります。この神格化はクラヴォーの姿かな? 単純な肖像ではなく神話の中の人物のように表現しているのが見て取れます。この作品の中には聖顔布のキリストの顔をクラヴォーにしたものもあり、その敬愛ぶりが伝わるものとなっています。
ルドンは他にも自分のルーツを示すように版画集を描いていて、『ゴヤ頌』『夜』『悪の華』『起源』などがあります。ゴヤはスペインの画家ですが、晩年はルドンの生まれ故郷のボルドーで過ごしていて、幻想的で陰鬱な印象を受ける点においてルドンと共通するものを感じます、また、『夜』は師匠のブレスダンの肖像とされる素描を元にした作品で、この作品を作る前年にブレスダンが亡くなっているのでオマージュ的な意味もあります。『悪の華』はボードレールの詩集、『起源』は進化論を題材にしていて、『悪の華』や『種の起源』もクラヴォーの家で読んだものとなります。
参考記事:《フランシスコ・デ・ゴヤ》 作者別紹介
オディロン・ルドン 「VI 日の光(リトグラフ集『夢想(わが友アルマン・クラヴォーの想い出に)』より)」

こちらも同じ版画集の一枚。ガランとした室内が何とも寂しげな雰囲気に見えます。周りに真っ黒クロスケみたいなのが浮かんでいるのが気になりますが、恐らく微生物を模したもので クラヴォーから得た科学的知識を反映しているのだと思われます。それ以外は割と現実感あるモチーフばかりなのに幻想的に見えるのがルドンの凄さですね。
こうして大事な友人を失ってしまいましたが、一方では1889年に第二子が生まれていて、新しい希望のシンボルとなって作風が変わっていきます。ルドンは黒の作品が高く評価された頃には色彩の世界に脱皮しようとしていたらしく、木炭に材質が似たパステルに移行し、さらに油彩にも挑戦していきます。1898年にはペイル=ルバードの家が売却され、これはルドンの黒の時代の終了の象徴と言えるようです。その後の1900年代は肖像、花、神話など新しい分野にも作風を広げ名声を高めて行きました。
オディロン・ルドン 「眼をとじて」のポスター

こちらは1900年以降の制作で、青を背景に眼を閉じている女性と、ケシの花?などが描かれた作品です。カラーになってまた違った幻想性が感じられます。ルドンは眼を閉じた女性をよく描いていますが、これは静けさと共にやや明るめな雰囲気があるように思えます。曲線や花はアールヌーボーとの関連が指摘されています。
ルドンの色彩の時代にはこうした花や蝶がよく描かれました。くすんだ色彩でシュールな夢の中にいるような雰囲気が出ているものが多く、花のモチーフや色の取り合わせだけなら華やかになりそうなのに、そうはならないのがルドンらしいところかなw また、色彩の時代には神話や宗教に関連する伝統的な主題を改めて取り上げたようです。そうした意味では伝統回帰とも言えますが、表現的な色彩と写実的絵画の奥行きを拒否した空間は20世紀のモダニズムの到来を告げているようです。
オディロン・ルドン 「ドムシー男爵の食堂装飾」の複製

こちらは1901年の装飾作品。ドムシー男爵は1893年(ルドンが60歳の頃)にルドンと知己を得て作品を購入していき、やがて小品だけ描いていたルドンに父の城館の食堂装飾を依頼するようになりました。ドムシー男爵の食堂装飾は15点の壁画と「グランブーケ」が共に描かれ、これはその一部となります。装飾的でナビ派からの影響が感じられるかな。
こちらも壁画の一部。花が舞っているような部分です。

この配置も絶妙で、実際に見ると花が流れていくような構成となっています。
こんな感じで、細長い壁画もあります。

実際には窓なんかもあるので、そうした部分以外を埋めている感じかな。
こちらは人物っぽい姿もあります。上にあるのは太陽ではなく恐らくミモザ。

ルドンは壁画制作にあたって南仏のルノワールを訪ねたそうで、そこで観たミモザに感動してミモザを壁画に描いたそうです。
オディロン・ルドン 「グラン・ブーケ」の複製

こちらは1901年の作品で、先程のドムシー男爵の食堂装飾」とセットになった大型の絵画です。その名のとおり大きな作品で248.3cm×162.9cmもの大画面に青い花瓶に入った色とりどりの花が描かれています。オレンジ、黄色、緑など明るめの色で見栄えがしつつ、それでいてルドン独特の神秘的な雰囲気があり、非常に見事な傑作です。三菱一号館美術館で折々の機会で観ることが出来るので、是非実物を観て頂きたい作品です。
ルドンは1900~1911年頃に個人の収集家から装飾の依頼を受けることがあったようで、この作品以外にも屏風や椅子などのデザインも手掛けています。
オディロン・ルドン 「アポロンの二輪馬車」

こちらは1907年の作品で、ドラクロワがルーヴル美術館の天井に描いたアポロンの馬車に触発されて描かれました。くすんだ感じの色彩や超現実的な光景がルドンならではの独特の世界となっていて、神話の主題によく合います。この馬車は荒々しいので太陽神アポロンだけが御することができ、4頭の馬と馬車は平和や自由の象徴となっているようです。これも夢の中の光景のようですね。
ルドンは1905年以降にこの「アポロンの馬車」の主題を油彩やパステルで繰り返し描いていて、似た構図のバリエーションが多く残されています。
参考記事:《ウジェーヌ・ドラクロワ》 作者別紹介
オディロン・ルドン 「アポロンの戦車」のポスター

こちらは1909年の作品で、先程と同じ主題となっています。天に向かって駆ける4頭の天馬と、その後ろに引かれる戦車に乗ったアポロンが描かれ、その下には岩山と合わせて すべて赤っぽい色合いの濃淡が付けられています。その繊細な色の違いが幻想的で、燃え立つような印象を受けます。この微妙な濃淡は版画時代の白黒の加減に似てるかも。
ルドンの奥さんは1909年にパリ郊外のビエーブルの土地と家を相続したそうで、そこがルドンの晩年の拠り所となりました。アトリエを設けて制作に励みここにあった作品なども制作していたようです。
オディロン・ルドン 「神秘の語らい」

こちらは製作年不詳の作品。色彩の時代なのは確かで、淡くくすんだ仕上がりになっています。何の場面かハッキリしませんが、タイトルのような神話の中のような神秘性が感じられます。
ルドンはオルフェウスやスフィンクスなどの神話をテーマにした作品なども多く残しています。象徴主義の画家ギュスターヴ・モロー等もこれらテーマをよく描いていて、影響が指摘されています。
オディロン・ルドン 「二人の踊子」

こちらは製作年不詳の作品。黄色と茶色の濃淡で巧みに表現していてルドン独特の色彩となっています。2人は踊り子とのことですが、何かの神話のワンシーンのようにも見えますね。
晩年の色彩のルドンは輝きに満ちていたように思われますが、第一次世界大戦によって再び暗雲が迫ったそうです。一人息子のアリが出征してしまい、ルドンは戦争のニュースを求めて外出した際に肺炎となり、1916年に76歳でパリの自宅で亡くなりました。
ということで、大きく分けて白黒の時代と色彩の時代があり どちらも魅力的な画風となっています。多くの先人の影響を受けながら、ひと目でルドンと分かる個性があり今でも人気の画家です。国内では岐阜県美術館のコレクションが有名で、都内でも三菱一号館美術館をはじめ数年おきに個展も開かれます。私も大好きな画家ですので、そうした機会は逃さず観ておきたい所です。
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