《アンドレ・ドラン》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、フォーヴィスムの画家としてスタートし古典絵画へと回帰していったフランスの画家アンドレ・ドランを取り上げます。アンドレ・ドランは初期はマティスと共に行動していましたが、その後はピカソたちの洗濯船のメンバーと交流しキュビスム風の絵画も残しています。さらにイタリア旅行で古典への関心を深めて様々な古典を取り入れるなど、常に画風は変化していきました。 今日も過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
アンドレ・ドランは1880年にパリ郊外で生まれ、当初は工学の勉強をしていましたが1895年から絵を描き始めました。1898年にアカデミー・カリエールに入学し、そこでマティスやマルケと出会いウジェーヌ・カリエールの元で学んでいます。1900年にはヴラマンクとも出会い、パリ郊外で一緒に屋外で絵を描くようになり共同のアトリエを設けました。兵役でしばらくの中断を挟んで1904年から制作を開始しています。
アンドレ・ドラン 「La seine au Pecq」

こちらは1904年の作品で。ル・ペックという街のセーヌ川を描いていると思われます。強い色彩と単純化された作風となっていて、フォーヴィスムの画家の1人とされているのも頷けると思います。と言っても割と落ち着いた雰囲気で叙情性も感じるかな。
翌年の1905年にはドランはマティスとスペイン国境に近いコリウールに滞在し、一緒に制作しています。このコリウールで地中海の光を発見し、両画家の作風に大きな影響を与えました。
アンドレ・ドラン 「La Rivière」

こちらは1904~05年の作品で、タイトルは「川」となります。先程の絵よりも赤や黄色が多く、緑も使われているので対比的に強い色彩となっています。筆致も素早くて木々がうねうねしていて動的な印象を受けます。かなり先進的な表現ですね。
1905年のサロン・ドートンヌにおいて批評家のルイ・ヴォークセルがマティスやドランの激しい色彩を観て「野獣(フォーヴ)の檻の中にいるようだ」と評したことからフォーヴィスムと呼ばれるようになりました。1905年末から1906年初めには、画商アンブロワーズ・ヴォラールの勧めでロンドンに滞在して、テムズ川沿いの風景を描いています。この頃は川辺の絵が多いかも。
アンドレ・ドラン 「Trois personnages assis dans l'herbe」

こちらは1906年の作品で、タイトルを日本語にすると「草むらに座る3人の人物」といった感じです。単純化が一層に進んでいてナビ派に通じるものも感じます。色面の強さだけでなく黒くてゴツゴツした輪郭も力強さを感じます。野獣と呼ばれたのも納得の画風です。
こうしてフォーヴィスムの一員として活躍していましたが、ドランのフォーヴ時代は1904年から1906年頃までの約2年間と言われていて、それ以降はキュビスムを試したり、古典主義への関心から構成された絵画を目指すようになりました。
アンドレ・ドラン 「Pinède, cassis」

こちらは1907年の作品で、タイトルは「松林、カシス」となります。まだフォーヴィスムっぽさが強いものの、単純化された形のリズムが感じられて、単なる風景画ではなく構成された画面になっていると思います。特に手前の青い木のカクカクした幹のインパクトが強いw
この1907年にはパリのモンマルトルへと移り、ピカソやブラック達の「洗濯船」(バトー・ラヴォワール)のメンバーと交流するようになりました。そのため、この後しばらくの間はキュビスム風の作品が制作されています。
アンドレ・ドラン 「Baigneuses」

こちらは1908年の作品で、「浴場」の意味です。むちゃくちゃ画風が変わってキュビスムっぽくなりピカソたちの影響が強く感じられます。色彩も一気に落ち着いた感じに仕上がっていて、新たな画風へとチャレンジしていたのが伺えます。
1908年には南仏のマルティーグ(マルセイユの近く)に滞在して、キュビスムより前の画風で風景画も描いていたようです。また、1909年には洗濯船のメンバーの詩人アポリネールの最初の詩集『腐ってゆく魔術師』の挿絵も手掛けています。ドランはそれ以降も挿絵を手掛けていたようで、ルネサンス期の文学者ラブレーの長編物語『パンタグリュエル』や18~19世紀のボーマルシェの『セヴィリアの理髪師』の挿絵などもあります。こうした挿絵は「単純化され、色面の境界(の白)で輪郭を現すトランプやタロットのような手法」となっていて油彩絵画とはまた違った趣となっています。
アンドレ・ドラン 「Nature morte à la table」

こちらは1910年の作品。完全にキュビスムの画風になっていて、ドランの作品と言われなかったら分からなそうですw 幾何学的ではあるけど多面的ってほどではないかな。この頃は色彩よりも構成を重視していたのが伺えます。
こうしてキュビスムに傾倒していたドランですが、1911年頃からより伝統的なスタイルへと回帰していきました。
アンドレ・ドラン 「自画像」

こちらは1913年の自画像。また画風が一気に変わって、写実的な感じになっています。顔のパーツなどはちょっとキュビスムが残っっているようにも思えるけど、古典に回帰したというのがよく分かりますね。色も控えめで繊細な表現となっています。
アンドレ・ドラン 「画帳のある静物」

こちらは1914年の作品。古典に回帰しているとは言え、やはりキュビスムっぽい画風が残っているように思います。斜めになった画帳や本など直線的なモチーフと、水差しやカップの曲線のモチーフを上手く組み合わせています。この画帳は台形みたいになってるし、デフォルメの仕方も面白いw
1914年に第一次世界大戦が始まると、ドランは従軍して1919年まであまり絵画制作は行われなかったようです。そんな中、後に深い関係となる若き日のポール・ギヨームはパリのヴィリエ通りのギャラリーでドランの作品を発表していました。
アンドレ・ドラン 「Portrait de Paul Cuilaume」

こちらは1919~20年頃の作品で、画商のポール・ギヨームの28歳頃の肖像となります。(ちょっと歪んだ感じに見えますが、こういう絵ですw) やや薄めの色彩な一方で筆致は粗めで、人物の周りは背景が明るくなっているので、オーラのような感じに思えます。ポール・ギヨームは元々は自動車修理工場に勤めていましたが、アフリカ彫刻の仲買人を始めたことで詩人のアポリネールと知り合い、やがて画廊を構えるようになりました。1920年代にはパリで最も重要な画商の1人となり、マティスやピカソの作品を扱い、モディリアーニやスーティンの才能を見出し、さらにアフリカやオセアニア美術の市場を開拓するなど美術界に多大な貢献をしています。モディリアーニなどもこの人の肖像が有名なのでこの顔は何度も観たことがありますが、実年齢は20代後半と若くて驚きます。若くして堂々たる威厳を感じさせますね。 ちなみにポール・ギヨームが集めたコレクションは1960年代にフランス政府によって購入され、現在のオランジュリー美術館の所蔵品となっています。そのため、オランジュリー美術館にはこの頃のドランの傑作が数多く収蔵されています。
1919年にはセルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュスの「風変わりな店」の美術と衣装を手掛けています。これが非常に好評だったこともあり、晩年の1953年までバレエやオペラの衣装・舞台装飾も手掛けました。
アンドレ・ドラン 「アルルカンとピエロ」

こちらは1924年にギヨームから注文を受けて描いた大型作品で、ギターを弾くアルルカンと白いピエロが等身大くらいの大きさで描かれています。軽快に片足を上げて踊っていますが、顔は真顔でつまらなそうな顔をしてるかなw 背景が斜面になっていることもあって姿勢と共に動きも感じさせます。なお、このピエロはギヨームがモデルなのだとか。陽気なようで疲れた悲哀が感じられるけど、ギヨームは気に入ったようで自宅の壁に長らく飾ったようです。ドランとギヨームの信頼関係は亡くなるまで続きました。
ドランは1921年にイタリア旅行をしていて、一層に古典への傾倒を深めました。「アルルカンとピエロ」でもその傾向が分かると思いますが、写実性が増し、陰影や色彩も古典的な表現となっています。
アンドレ・ドラン 「台所のテーブル」

こちらは1925年の作品で、台所の道具を描いた連作の最初の作品にあたります。テーブルにあるフライパンや皿、調理器具、布などが描かれ、濃い目の色彩と黒い輪郭によって力強い印象を受けます。明暗が強く光が当たっているように見え、静物なのに劇的な雰囲気もありますね。
ドランは1922年から1925年頃にかけてキッチン用品を描いた一連の静物画を描いています。先程の絵を観た人の注文が相次いで1927年から展示・複製され、人気を博してドランは売れっ子になりました。1930年代の美術評論家たちは、明暗のコントラストがカラヴァッジョと類似していると指摘していたらしいので、やはりイタリア旅行の成果だったのではないかと思われます。
アンドレ・ドラン 「Grand Nu couché」

こちらは1926~1927年頃の作品で「横たわる裸婦」を描いています。海辺を背景にしていますが やや不自然な感じで、モデルと風景を組み合わせたような感じに見えます。暗めの背景に明るい裸婦が浮き上がるように描かれ、輪郭も強いので地味な色彩ながらも ちょっとフォーヴの頃を思わせるかな。
1920年代にドランはこうしたヌードを多く描いて、様々な技法を試していたようです。
アンドレ・ドラン 「Melon et fruits」

こちらは1927年の作品で、日本語にすると「メロンとフルーツ」です。この絵は他の絵と比べると非常に柔らかい印象を受けるのですが、これは輪郭線を使わずに描いているためで、ややぼんやりとしているとも言えます。これはオランダの古典絵画の白い点を用いたためで、ドランはこの技法が物体に生命を与えると考えたようです。かなり繊細でこれも古典への傾倒を示す作品です。
1920年代にアンドレ・ドランはフランス絵画を代表する画家とされ、1928年にはカーネギー賞を受賞して国際的な名声を得ました。今でもフランスの美術館ではドランの絵を観る機会が多く、その評価の高さが伺えます。
アンドレ・ドラン 「胸を開いた婦人の半身像」

こちらは1928~29年の作品で、半裸の女性像となっています。平坦なイメージのあるドランにしてはややざらついた仕上がりになっているように見えるかな。先程の裸婦と異なり装飾的な印象を受けます。
ドランは、裸婦においてはロココ期のフランソワ・ブーシェやオノレ・フラゴナールの女性ヌードや、ルノワールなどからもインスピレーションを得ていたようです。幅広く研究していたので画風もよく変わります。
アンドレ・ドラン 「Paysage de Provence」

こちらは1930年の作品で、日本語だと「プロヴァンスの風景」となります。遠くの丘に家らしきものが見えますが、まるで荒れ地のような光景で手前にある木も枯れていて物悲しい印象を受けます。色も控えめで割と地味だけど、妙に心に残る作品です。
1930年にドランは南フランスのヴァール地方(マルセイユの辺り)で風景画のシリーズを制作しています。いくつかプロヴァンス付近の作品があるのはこの時期のものです。
アンドレ・ドラン 「プロヴァンス地方の村」

こちらは1930年の作品。こちらは明暗が強くてプロヴァンスらしい日差しの強さを感じさせます。周りの建物は幾何学的でリズムを感じるけど、人っ子一人いないのでちょっとシュールな印象すら受けるかな。右上に鳥らしき姿がちょこんとあるのが可愛いw
この頃には海外でもドランの作品が展示されるようになり、高い評価を得ていました。
アンドレ・ドラン 「La Nièce du peintre」

こちらは1931年の作品で、日本語にすると「画家の姪」です。後ろの足を上げてこちらをチラッと観る女の子が何とも可憐で、愛情を持って描かれているのが伝わってきます。よく見ると つま先立ちしているし、ポーズへのこだわりも感じられますね。
ドランはこの姪を溺愛していたようで、生後9ヶ月から100枚以上の絵を描いたようです。ちなみに1930年代にドランのアトリエにバルテュスがよく訪れてきたようで、ドランに影響を受けたようです。この絵もバルテュスが好きそうな題材ですねw
アンドレ・ドラン 「Arbres et village」

こちらは1932年の作品で、日本語にすると「木と村」です。この年に滞在したプロヴァンスのエガリエール村の風景で、夏の暑さや空模様をつぶさに表現しています。特に空の色が深くて地面や木々の色との対比が美しく感じられます。
ドランはこの年、エガリエール村で数多くの風景画を描いています。別の角度や構図を変えて連作のような感じです。
アンドレ・ドラン 「La Route」

こちらも1932年の作品で、日本語にすると「道」です。これも先程のエガリエール村で、一層に青が鮮やかで爽やかな印象を受けます。道にも影が強く落ちていて日差しの強さも感じるかな。南仏の気候が端的に表されたような作品ですね。美術史家のエリー・フォールはこうしたドランの絵画を1923年の著書で「風景の中の木は、その孤独を凝縮して捉えるために、ただそこにあるようにしか見えない。」と著したのだとか。
この2年後の1934年にはポール・ギヨームが亡くなっています。そしてドランの晩節は不名誉なものへとなっていきます。
アンドレ・ドラン 「エーヴ・キュリーの肖像」

こちらは1934~39年の作品で、有名なキュリー夫人の娘でフランスの芸術家であるエーヴ・キュリーを描いた肖像です。何となくお母さんの面影もあるような。優しそうで気品ありますね。もうこの頃になるとフォーヴやキュビスムの要素はほとんどありません。
この1939年に第二次世界大戦が始まっています。ドランはフランス絵画の権威と見なされていたことがこの後仇になってしまいます。
アンドレ・ドラン 「オーの風景」

こちらは1939年の作品。水平線が低めに取られ、開放感のある風景となっていますが暗雲が迫り不穏な雰囲気となっています。この絵の詳細は分かりませんが、時代背景を考えると当時の世相とリンクしているのではないかと勘ぐってしまいますね。
この翌年の1940年にフランスはドイツに占領され、傀儡のヴィシー政府となります。この時、ドランはドイツにフランス文化の権威として利用されるようになり、1941年にはフランスの芸術家グループとドイツを訪問しています。これが戦後にナチスへの協力者だったと見なされ、ドランの評判とキャリアを汚し 追放処分となってしまいました。
アンドレ・ドラン 「果物」

最期にこちらは年代不明の静物。濃いめの色彩でフォーヴィスムっぽさも感じますが、ややキュビスム的なところもあって恐らく1920年代から30年代頃じゃないかなあ。滑らかで艶のある仕上がりで瑞々しい印象を受けます。
1953年に目を患い そのまま片目の視力を失い、1954年にガルシェの街で自動車事故で亡くなりました。
ということで、画風がよく変わる画家となっています。日本ではヤマザキマザック美術館などが多く所蔵しているけど、私はドランの個展は観たことがありません。本国のフランスの美術館では結構厚めに展示されたりしているので、日本でも今後更に評価されて行くんじゃないかと思います。
アンドレ・ドランは1880年にパリ郊外で生まれ、当初は工学の勉強をしていましたが1895年から絵を描き始めました。1898年にアカデミー・カリエールに入学し、そこでマティスやマルケと出会いウジェーヌ・カリエールの元で学んでいます。1900年にはヴラマンクとも出会い、パリ郊外で一緒に屋外で絵を描くようになり共同のアトリエを設けました。兵役でしばらくの中断を挟んで1904年から制作を開始しています。
アンドレ・ドラン 「La seine au Pecq」

こちらは1904年の作品で。ル・ペックという街のセーヌ川を描いていると思われます。強い色彩と単純化された作風となっていて、フォーヴィスムの画家の1人とされているのも頷けると思います。と言っても割と落ち着いた雰囲気で叙情性も感じるかな。
翌年の1905年にはドランはマティスとスペイン国境に近いコリウールに滞在し、一緒に制作しています。このコリウールで地中海の光を発見し、両画家の作風に大きな影響を与えました。
アンドレ・ドラン 「La Rivière」

こちらは1904~05年の作品で、タイトルは「川」となります。先程の絵よりも赤や黄色が多く、緑も使われているので対比的に強い色彩となっています。筆致も素早くて木々がうねうねしていて動的な印象を受けます。かなり先進的な表現ですね。
1905年のサロン・ドートンヌにおいて批評家のルイ・ヴォークセルがマティスやドランの激しい色彩を観て「野獣(フォーヴ)の檻の中にいるようだ」と評したことからフォーヴィスムと呼ばれるようになりました。1905年末から1906年初めには、画商アンブロワーズ・ヴォラールの勧めでロンドンに滞在して、テムズ川沿いの風景を描いています。この頃は川辺の絵が多いかも。
アンドレ・ドラン 「Trois personnages assis dans l'herbe」

こちらは1906年の作品で、タイトルを日本語にすると「草むらに座る3人の人物」といった感じです。単純化が一層に進んでいてナビ派に通じるものも感じます。色面の強さだけでなく黒くてゴツゴツした輪郭も力強さを感じます。野獣と呼ばれたのも納得の画風です。
こうしてフォーヴィスムの一員として活躍していましたが、ドランのフォーヴ時代は1904年から1906年頃までの約2年間と言われていて、それ以降はキュビスムを試したり、古典主義への関心から構成された絵画を目指すようになりました。
アンドレ・ドラン 「Pinède, cassis」

こちらは1907年の作品で、タイトルは「松林、カシス」となります。まだフォーヴィスムっぽさが強いものの、単純化された形のリズムが感じられて、単なる風景画ではなく構成された画面になっていると思います。特に手前の青い木のカクカクした幹のインパクトが強いw
この1907年にはパリのモンマルトルへと移り、ピカソやブラック達の「洗濯船」(バトー・ラヴォワール)のメンバーと交流するようになりました。そのため、この後しばらくの間はキュビスム風の作品が制作されています。
アンドレ・ドラン 「Baigneuses」

こちらは1908年の作品で、「浴場」の意味です。むちゃくちゃ画風が変わってキュビスムっぽくなりピカソたちの影響が強く感じられます。色彩も一気に落ち着いた感じに仕上がっていて、新たな画風へとチャレンジしていたのが伺えます。
1908年には南仏のマルティーグ(マルセイユの近く)に滞在して、キュビスムより前の画風で風景画も描いていたようです。また、1909年には洗濯船のメンバーの詩人アポリネールの最初の詩集『腐ってゆく魔術師』の挿絵も手掛けています。ドランはそれ以降も挿絵を手掛けていたようで、ルネサンス期の文学者ラブレーの長編物語『パンタグリュエル』や18~19世紀のボーマルシェの『セヴィリアの理髪師』の挿絵などもあります。こうした挿絵は「単純化され、色面の境界(の白)で輪郭を現すトランプやタロットのような手法」となっていて油彩絵画とはまた違った趣となっています。
アンドレ・ドラン 「Nature morte à la table」

こちらは1910年の作品。完全にキュビスムの画風になっていて、ドランの作品と言われなかったら分からなそうですw 幾何学的ではあるけど多面的ってほどではないかな。この頃は色彩よりも構成を重視していたのが伺えます。
こうしてキュビスムに傾倒していたドランですが、1911年頃からより伝統的なスタイルへと回帰していきました。
アンドレ・ドラン 「自画像」

こちらは1913年の自画像。また画風が一気に変わって、写実的な感じになっています。顔のパーツなどはちょっとキュビスムが残っっているようにも思えるけど、古典に回帰したというのがよく分かりますね。色も控えめで繊細な表現となっています。
アンドレ・ドラン 「画帳のある静物」

こちらは1914年の作品。古典に回帰しているとは言え、やはりキュビスムっぽい画風が残っているように思います。斜めになった画帳や本など直線的なモチーフと、水差しやカップの曲線のモチーフを上手く組み合わせています。この画帳は台形みたいになってるし、デフォルメの仕方も面白いw
1914年に第一次世界大戦が始まると、ドランは従軍して1919年まであまり絵画制作は行われなかったようです。そんな中、後に深い関係となる若き日のポール・ギヨームはパリのヴィリエ通りのギャラリーでドランの作品を発表していました。
アンドレ・ドラン 「Portrait de Paul Cuilaume」

こちらは1919~20年頃の作品で、画商のポール・ギヨームの28歳頃の肖像となります。(ちょっと歪んだ感じに見えますが、こういう絵ですw) やや薄めの色彩な一方で筆致は粗めで、人物の周りは背景が明るくなっているので、オーラのような感じに思えます。ポール・ギヨームは元々は自動車修理工場に勤めていましたが、アフリカ彫刻の仲買人を始めたことで詩人のアポリネールと知り合い、やがて画廊を構えるようになりました。1920年代にはパリで最も重要な画商の1人となり、マティスやピカソの作品を扱い、モディリアーニやスーティンの才能を見出し、さらにアフリカやオセアニア美術の市場を開拓するなど美術界に多大な貢献をしています。モディリアーニなどもこの人の肖像が有名なのでこの顔は何度も観たことがありますが、実年齢は20代後半と若くて驚きます。若くして堂々たる威厳を感じさせますね。 ちなみにポール・ギヨームが集めたコレクションは1960年代にフランス政府によって購入され、現在のオランジュリー美術館の所蔵品となっています。そのため、オランジュリー美術館にはこの頃のドランの傑作が数多く収蔵されています。
1919年にはセルゲイ・ディアギレフが率いるバレエ・リュスの「風変わりな店」の美術と衣装を手掛けています。これが非常に好評だったこともあり、晩年の1953年までバレエやオペラの衣装・舞台装飾も手掛けました。
アンドレ・ドラン 「アルルカンとピエロ」

こちらは1924年にギヨームから注文を受けて描いた大型作品で、ギターを弾くアルルカンと白いピエロが等身大くらいの大きさで描かれています。軽快に片足を上げて踊っていますが、顔は真顔でつまらなそうな顔をしてるかなw 背景が斜面になっていることもあって姿勢と共に動きも感じさせます。なお、このピエロはギヨームがモデルなのだとか。陽気なようで疲れた悲哀が感じられるけど、ギヨームは気に入ったようで自宅の壁に長らく飾ったようです。ドランとギヨームの信頼関係は亡くなるまで続きました。
ドランは1921年にイタリア旅行をしていて、一層に古典への傾倒を深めました。「アルルカンとピエロ」でもその傾向が分かると思いますが、写実性が増し、陰影や色彩も古典的な表現となっています。
アンドレ・ドラン 「台所のテーブル」

こちらは1925年の作品で、台所の道具を描いた連作の最初の作品にあたります。テーブルにあるフライパンや皿、調理器具、布などが描かれ、濃い目の色彩と黒い輪郭によって力強い印象を受けます。明暗が強く光が当たっているように見え、静物なのに劇的な雰囲気もありますね。
ドランは1922年から1925年頃にかけてキッチン用品を描いた一連の静物画を描いています。先程の絵を観た人の注文が相次いで1927年から展示・複製され、人気を博してドランは売れっ子になりました。1930年代の美術評論家たちは、明暗のコントラストがカラヴァッジョと類似していると指摘していたらしいので、やはりイタリア旅行の成果だったのではないかと思われます。
アンドレ・ドラン 「Grand Nu couché」

こちらは1926~1927年頃の作品で「横たわる裸婦」を描いています。海辺を背景にしていますが やや不自然な感じで、モデルと風景を組み合わせたような感じに見えます。暗めの背景に明るい裸婦が浮き上がるように描かれ、輪郭も強いので地味な色彩ながらも ちょっとフォーヴの頃を思わせるかな。
1920年代にドランはこうしたヌードを多く描いて、様々な技法を試していたようです。
アンドレ・ドラン 「Melon et fruits」

こちらは1927年の作品で、日本語にすると「メロンとフルーツ」です。この絵は他の絵と比べると非常に柔らかい印象を受けるのですが、これは輪郭線を使わずに描いているためで、ややぼんやりとしているとも言えます。これはオランダの古典絵画の白い点を用いたためで、ドランはこの技法が物体に生命を与えると考えたようです。かなり繊細でこれも古典への傾倒を示す作品です。
1920年代にアンドレ・ドランはフランス絵画を代表する画家とされ、1928年にはカーネギー賞を受賞して国際的な名声を得ました。今でもフランスの美術館ではドランの絵を観る機会が多く、その評価の高さが伺えます。
アンドレ・ドラン 「胸を開いた婦人の半身像」

こちらは1928~29年の作品で、半裸の女性像となっています。平坦なイメージのあるドランにしてはややざらついた仕上がりになっているように見えるかな。先程の裸婦と異なり装飾的な印象を受けます。
ドランは、裸婦においてはロココ期のフランソワ・ブーシェやオノレ・フラゴナールの女性ヌードや、ルノワールなどからもインスピレーションを得ていたようです。幅広く研究していたので画風もよく変わります。
アンドレ・ドラン 「Paysage de Provence」

こちらは1930年の作品で、日本語だと「プロヴァンスの風景」となります。遠くの丘に家らしきものが見えますが、まるで荒れ地のような光景で手前にある木も枯れていて物悲しい印象を受けます。色も控えめで割と地味だけど、妙に心に残る作品です。
1930年にドランは南フランスのヴァール地方(マルセイユの辺り)で風景画のシリーズを制作しています。いくつかプロヴァンス付近の作品があるのはこの時期のものです。
アンドレ・ドラン 「プロヴァンス地方の村」

こちらは1930年の作品。こちらは明暗が強くてプロヴァンスらしい日差しの強さを感じさせます。周りの建物は幾何学的でリズムを感じるけど、人っ子一人いないのでちょっとシュールな印象すら受けるかな。右上に鳥らしき姿がちょこんとあるのが可愛いw
この頃には海外でもドランの作品が展示されるようになり、高い評価を得ていました。
アンドレ・ドラン 「La Nièce du peintre」

こちらは1931年の作品で、日本語にすると「画家の姪」です。後ろの足を上げてこちらをチラッと観る女の子が何とも可憐で、愛情を持って描かれているのが伝わってきます。よく見ると つま先立ちしているし、ポーズへのこだわりも感じられますね。
ドランはこの姪を溺愛していたようで、生後9ヶ月から100枚以上の絵を描いたようです。ちなみに1930年代にドランのアトリエにバルテュスがよく訪れてきたようで、ドランに影響を受けたようです。この絵もバルテュスが好きそうな題材ですねw
アンドレ・ドラン 「Arbres et village」

こちらは1932年の作品で、日本語にすると「木と村」です。この年に滞在したプロヴァンスのエガリエール村の風景で、夏の暑さや空模様をつぶさに表現しています。特に空の色が深くて地面や木々の色との対比が美しく感じられます。
ドランはこの年、エガリエール村で数多くの風景画を描いています。別の角度や構図を変えて連作のような感じです。
アンドレ・ドラン 「La Route」

こちらも1932年の作品で、日本語にすると「道」です。これも先程のエガリエール村で、一層に青が鮮やかで爽やかな印象を受けます。道にも影が強く落ちていて日差しの強さも感じるかな。南仏の気候が端的に表されたような作品ですね。美術史家のエリー・フォールはこうしたドランの絵画を1923年の著書で「風景の中の木は、その孤独を凝縮して捉えるために、ただそこにあるようにしか見えない。」と著したのだとか。
この2年後の1934年にはポール・ギヨームが亡くなっています。そしてドランの晩節は不名誉なものへとなっていきます。
アンドレ・ドラン 「エーヴ・キュリーの肖像」

こちらは1934~39年の作品で、有名なキュリー夫人の娘でフランスの芸術家であるエーヴ・キュリーを描いた肖像です。何となくお母さんの面影もあるような。優しそうで気品ありますね。もうこの頃になるとフォーヴやキュビスムの要素はほとんどありません。
この1939年に第二次世界大戦が始まっています。ドランはフランス絵画の権威と見なされていたことがこの後仇になってしまいます。
アンドレ・ドラン 「オーの風景」

こちらは1939年の作品。水平線が低めに取られ、開放感のある風景となっていますが暗雲が迫り不穏な雰囲気となっています。この絵の詳細は分かりませんが、時代背景を考えると当時の世相とリンクしているのではないかと勘ぐってしまいますね。
この翌年の1940年にフランスはドイツに占領され、傀儡のヴィシー政府となります。この時、ドランはドイツにフランス文化の権威として利用されるようになり、1941年にはフランスの芸術家グループとドイツを訪問しています。これが戦後にナチスへの協力者だったと見なされ、ドランの評判とキャリアを汚し 追放処分となってしまいました。
アンドレ・ドラン 「果物」

最期にこちらは年代不明の静物。濃いめの色彩でフォーヴィスムっぽさも感じますが、ややキュビスム的なところもあって恐らく1920年代から30年代頃じゃないかなあ。滑らかで艶のある仕上がりで瑞々しい印象を受けます。
1953年に目を患い そのまま片目の視力を失い、1954年にガルシェの街で自動車事故で亡くなりました。
ということで、画風がよく変わる画家となっています。日本ではヤマザキマザック美術館などが多く所蔵しているけど、私はドランの個展は観たことがありません。本国のフランスの美術館では結構厚めに展示されたりしているので、日本でも今後更に評価されて行くんじゃないかと思います。
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