《織田一磨》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、明治から昭和にかけて市井の様子を描いた石版画家の織田一磨(おだかずま)を取り上げます。織田一磨は北斎などの浮世絵を研究し『東京風景』や『大阪風景』といったシリーズで街の風景画をリトグラフで出版した人物で、同時代の光景を詩情豊かに表現しました。大正~昭和初期のモダンさを感じる作品もあれば江戸時代の名残を感じさせるような作品もあり、現代人から観ても洒脱さや郷愁を誘われるものがあると思います。今日も過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
織田一磨は1882年に東京で生まれ、12歳の頃に家族と共にに石版画工であった実兄の東禹がいる大阪に移り住みました。兄と金子政次郎から石版の技術を学び、21歳の頃には上京して各所の印刷工場で石版印刷や図案に関する仕事に就いています。(時期はわかりませんが、川村清雄に洋画も学んでいます)その傍らで巴会展や第1回文展に水彩画を出品していて、1907年には石井柏亭、森田恒友、山本鼎らが刊行した美術雑誌『方寸』の同人となって創作版画運動に身を投じました。同時に若い文学者や美術家が参集した「パンの会」にも参加して、やがて自画石版による版画家として自立することを決意して1916年~1919年にかけて『東京風景』『大阪風景』の連作を制作しました。
織田一磨 「東京風景より 駿河台」

こちらは1916年の作品で、同時代のニコライ堂が描かれています。画面下の方は日本風の家屋が建ち並んでいますが、対比的なようでお互いに違和感がなくて美しい街並みです。傘を持って歩く人の様子など、当時の生活感もあって温かみを感じます。
この『東京風景』のシリーズは初期の代表作で20点連作となっています。幕末の面影を感じさせる一方でモダンな建物なども表れ、この時代の空気感まで伝わってきます。こうした作品は永井荷風の随筆『日和下駄』(1915年)で描写された世界を絵によって表わしたと言えるのだとか。
織田一磨 「東京風景より 上野廣小路」

こちらも1916年の連作の1枚で関東大震災の前の上野の風景。情感溢れる描写のおかげかもしれませんが、かつてはこんなお洒落な街だったんですね。高い位置から見下ろす構図で広々とした光景となっています。
この後、1923年に関東大震災が起きて町並みが一変してしまった場所もあり、織田一磨は自ら「東京風景は記念的なもの」と述懐していたそうです。
織田一磨 「東京風景より 日本ばし」

こちらも1916年の連作で、当時の日本橋を描いた作品。町並みはすっかり西洋化しているけど、舟は日本らしさがあるのが面白い。叙情的な雰囲気も好みです。ちょっと素描のような素朴さも感じますね。
私は織田一磨の作品は石版画しか観たことがありませんが、水彩も手掛けていたようで第1~2回文展に出品し、日本水彩画会審査員なども務めたようです。
織田一磨 「東京風景より 待乳山から隅田川」

こちらも1916年の連作からで、待乳山は今の浅草の待乳山聖天(浅草公園の辺り)です。着物姿の女性たちが川を眺めていて、何とも穏やかな光景です。帆掛け船とかいてまだ江戸時代の名残もあるような。モノクロに感じる色彩も何だかノスタルジックに感じます。
この『東京風景』は江戸時代の浮世絵の研究の成果で、江戸名所絵の系譜に連なると言えます。震災前の大正ロマン溢れる良い時期の光景です。
織田一磨 「東京風景より 和田倉門」

こちらも1916年の連作からで、東京駅から近い和田倉門のかつての姿を描いています。この後の関東大震災で大破しているので貴重な風景と言えるかな。大きく威厳がある一方で静けさのほうが強い印象です。門の中にある2つの人影も何とも叙情的で、ユベール・ロベールなどの絵に通じるものを感じます。
美術雑誌『方寸』の同人たちの創作版画運動は、自画・自刻・自摺りを主唱していたそうで、織田一磨は単なる画工ではない美術家としての強い意識を持っていたようです。また、「パンの会」は当時の耽美主義や浪涅主義の傾向が強かったようで画風を形成する上で重要な役割となっています。
織田一磨 「東京風景より 十二階」

こちらも1916年の連作からで、かつて存在した浅草の凌雲閣を描いています。凌雲閣は1890年に完成したエレベーターまであった52mの建物ですが、関東大震災で半壊して わずか7年半で解体されてしまいました。手前には酒場らしき店の前で立ち話している様子なども描かれ、活気があったのが伺えます。織田一磨は震災直後に「今渡しが一枚の片々たる浮世絵版画を指して、鉄筋コンクリート建築よりも確実な永遠性を備えたものであると断言すれば、或は一笑にふし去られるかもしれない、然し今回の大震大火災の実跡に照らしてみると、此の断言は決して盲目の言ではないことがますます明瞭にされたのである」と語っていたようです。その言葉通り、こうして作品として現代の我々が在りし日の様子を観られると思うと一層に価値を感じますね。
この連作では、近代化の名の元に古い物が廃れ壊されていく中で江戸や明治の面影を感じさせる情景を求めて下町を中心に取材されたのだとか。浅草とか神田は今でもそうした香りのある街ですね。
織田一磨 「東京風景より 小舟町河岸」

こちらも1916年の連作からで、小舟町は日本橋近くの一角(三越前駅と人形町駅の間くらい)です。建ち並ぶ蔵がリズミカルで、微妙に個性があって面白い。船着き場で作業している人の姿など、江戸時代がまだ残っている感じがしますね。
今回、写真が見つかりませんでしたが この後にかつて住んだ大阪を描いた『大阪風景』も20点の連作として制作しています。少年期を過ごしただけあり郷愁を感じさせる風景を求めていたようで、石版画特有の柔らかく微細な表現と相まってこれまた叙情的なシリーズとなっています。
織田一磨 「東京風景より 神楽坂」

こちらもシリーズの1枚で1917年の作品。いくらか多色になって夜の賑わいを描いています。黄色い街頭や店から溢れる光に温かみがあって夜なのに楽しげな光景に見えます。天ぷらのお店や寿司屋?なんかがあって、今も昔もグルメの街なんですねw
1919年には大阪や京都の夜の光景を描いた『都会夜趣』という4点連作の作品も制作しています。明治時代の浮世絵師の小林清親の「光線画」にも似た表現となっているようで、その辺も研究していたのかも。
織田一磨 「東京風景より 木場風景」

こちらもシリーズの1枚で1917年の作品。このシリーズで特に好きな作品で、雪の積もった街や水面に映る光が非常に美しく感じられます。傘の円や橋の曲線、家々の屋根のリズムなども心地よく構図も素晴らしい。白・黒・黄でこれほどまでに情感を出せるって凄いセンスです。
織田一磨は1918年に山本鼎らと日本創作版画協会を組織しています。
織田一磨 「新東京風景より 銀座(6月)」

こちらは1925年のシリーズで、震災後の東京の風景を描いています。この絵では路面電車やビルなど近代化した都市を感じさせる光景となっていて、『東京風景』とは趣が変わったように思えます。ちょっと寂しい感じもするけど、人の営みも描かれているのは以前と同じかな。
この3年前の1922年に山陰を旅行して松江出身の版画家の平塚運一に誘われて松江に滞在しています。また、1924年からは版元の渡辺庄三郎の渡辺版画店から「新版画」を出していて、こちらは浮世絵と同じ伝統技法の木版画の作品となっています。
織田一磨 「新東京風景より 新橋演舞場(8月)」

こちらも1925年のシリーズ。どういう光景かわかりませんが舞台の様子を描いているかな? 8月とあるけど雪の光景なのは芝居のセットでしょうか。ちょっと寂しい雰囲気でこれまでの作品とはまた違った印象を受けます。
織田一磨は1922年から25年にかけて東京を離れていたので直接に関東大震災を経験はしていません。東京に戻ってから復興していく東京の様子を描いています。
織田一磨 「新東京風景より 築地(11月)」

こちらも1925年のシリーズ。11月とあるけど、築地でこんな大雪になるのかな?w 提灯が揺れて吹雪いているような印象を受けます。小さく傘を差している人の後ろ姿が何とも寂しい。
この1925年には松江の赤山に版画研究所を開設していて、「松江大橋雪夜」という石版作品も残しています。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 銀座松屋より歌舞伎座(遠望)」

こちらは1928年(昭和3年)の6点連作の作品からで、かつての銀座松屋からの眺めです。こんなに近いか?ってくらい近くに歌舞伎座があるのが分かりますw 建設中の建物や多くの人が行き交う道などこの時代にも活気があったのが伺えますね。
この1928年には第9回帝展に「たそがれ」という石版作品を出品しています。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 酒場 フレーデルマウス」

こちらも1928年のシリーズからで、酒場の中の光景を描いています。やや高い位置から見下ろすような視点で、上部にあるランプが目を引きます。座っている人たちがぼんやりと映される中、奥にいる人が特に明るくなっています。明暗の違いで酒場が幻想的に見えるのが面白い。モダンで洒落た印象ですね。
今回ご紹介した作品はほとんどが風景画ですが、織田一磨は人物像なども残しています。今回の出典はすべて東京国立近代美術館の常設で、東近美には無さそうなので私も観たことがない…w いつか観てみたいものです。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 酒場バッカス」

こちらも同じシリーズで1929年の作品。さっきの酒場に比べて明るく、店内に赤い楓があるのがちょっと驚きw 手前の男女が会話している様子など当時の空気感まで伝わってきます。意外と健康的な感じですねw
この『画集銀座』は第二輯(第二集)もあり、いずれも夜の光景が主なテーマとなっています。夜の光景は石版画に適していたというのもあるようですが、織田一磨は都市の本質を夜の繁華街に見ていたようです。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 屋台店」

こちらも同じシリーズで1929年の作品。支那蕎麦と書かれた屋台や天と書かれた屋台が軒を連ねた光景がノスタルジックな感じ。光の表現も巧みで、支那そばの店の中に人影があるのが分かります。画面に人はいないのに人の生活の余韻が感じられて好みの作品です。
この翌年の1930年には銅版・石版作家らと共に洋風版画協会を設立しています。
織田一磨 「画集銀座 第二輯より 夜更銀座」

こちらは1929年の作品で、第二輯となります。全体的に縦に線が入って強い雨が降っているようです。淡い色彩なので冷たさは感じず幻想的な雰囲気が強まっているように思えます。
翌年の1930年には第11回帝展に「セメント工場」という石版作品を出品しました。
織田一磨 「画集銀座 第二輯より すきや河岸」

こちらも第二輯の1929年の作品。打って変わって素描のような版画となっていて、モノクロで都市化した様子を描いています。やはり夜の光景のようで、ぼんやりとしているのが神秘的にすら思えました。
織田一磨は葛飾北斎の北斎漫画や画本など百冊以上のコレクションを集めていたようで、収集した絵本類は死後に東京国立文化財研究所に織田文庫として収蔵されました。
織田一磨 「画集新宿より ほていや六階から新宿三越遠望」

こちらは1930年の作品で、新宿の様子を描いたシリーズの1枚です。ほてい屋は新宿三丁目にあった百貨店で、画面の中にある建設現場は1929年開店の三越のようです。東京の西側の新宿や渋谷は震災の被害が比較的少なく、20年代後半以降に東京の新たな中心地として急速に発展していきました。大通りだけ灯りがあって、これからという感じが出てますね。
1931年には吉祥寺に移ったようです。疎開の時期もありますが、終の棲家となっています。
織田一磨 「画集新宿より 新宿ステイション」

こちらも1930年の新宿のシリーズの1枚。新宿駅の様子で多くの人の姿が描かれています。ちょっとどの辺りかわからないけど、この頃から活気が出てきていたのがよく分かって歴史の証人みたいな側面があるかも。
1931年には日本版画協会の設立にも参加しています。割と何とか協会に積極的に参加・設立していますね。
織田一磨 「画集新宿より 新宿カフエー街」

こちらも1930年の新宿のシリーズの1枚で、カフェの並ぶ街を描いています。ここでは今の新宿と同様に活気に満ちた雰囲気と、夜のカフェの独特の洒落た雰囲気が出ているように見えます。色彩の使い方も効果的で、看板の装飾に時代を感じます。
1932年には日本橋の白木屋で開催された「第三回現代創作木版画展覧会」に山陰の光景を描いた木版画を出品しています。
織田一磨 「画集東京近郊八景より 玉の井雪景」

こちらは1932年の作品で、永井荷風の小説『墨東綺譚』の舞台となった玉ノ井辺りを描いています。しんしんと降り積もる雪と家の明かりが何ともロマンチック。って、飲み屋街なんですけどねw 織田一磨の作品の中でも特に好きな1枚です。
戦時中から戦後にかけて富山に疎開し、その後も吉祥寺を拠点に制作をして1954年には個展なども開催して晩年まで活躍しましたが1956年に亡くなりました。
ということで、各時代の空気をつぶさに表現した画家となっています。知名度はそれほど高くないと思いますが、東京国立近代美術館の常設で特集展示されることがしばしばあり、目にする機会もあるかと思います。私もまだ観ぬシリーズ作品が多いので、今後も注視していきたい画家です。
織田一磨は1882年に東京で生まれ、12歳の頃に家族と共にに石版画工であった実兄の東禹がいる大阪に移り住みました。兄と金子政次郎から石版の技術を学び、21歳の頃には上京して各所の印刷工場で石版印刷や図案に関する仕事に就いています。(時期はわかりませんが、川村清雄に洋画も学んでいます)その傍らで巴会展や第1回文展に水彩画を出品していて、1907年には石井柏亭、森田恒友、山本鼎らが刊行した美術雑誌『方寸』の同人となって創作版画運動に身を投じました。同時に若い文学者や美術家が参集した「パンの会」にも参加して、やがて自画石版による版画家として自立することを決意して1916年~1919年にかけて『東京風景』『大阪風景』の連作を制作しました。
織田一磨 「東京風景より 駿河台」

こちらは1916年の作品で、同時代のニコライ堂が描かれています。画面下の方は日本風の家屋が建ち並んでいますが、対比的なようでお互いに違和感がなくて美しい街並みです。傘を持って歩く人の様子など、当時の生活感もあって温かみを感じます。
この『東京風景』のシリーズは初期の代表作で20点連作となっています。幕末の面影を感じさせる一方でモダンな建物なども表れ、この時代の空気感まで伝わってきます。こうした作品は永井荷風の随筆『日和下駄』(1915年)で描写された世界を絵によって表わしたと言えるのだとか。
織田一磨 「東京風景より 上野廣小路」

こちらも1916年の連作の1枚で関東大震災の前の上野の風景。情感溢れる描写のおかげかもしれませんが、かつてはこんなお洒落な街だったんですね。高い位置から見下ろす構図で広々とした光景となっています。
この後、1923年に関東大震災が起きて町並みが一変してしまった場所もあり、織田一磨は自ら「東京風景は記念的なもの」と述懐していたそうです。
織田一磨 「東京風景より 日本ばし」

こちらも1916年の連作で、当時の日本橋を描いた作品。町並みはすっかり西洋化しているけど、舟は日本らしさがあるのが面白い。叙情的な雰囲気も好みです。ちょっと素描のような素朴さも感じますね。
私は織田一磨の作品は石版画しか観たことがありませんが、水彩も手掛けていたようで第1~2回文展に出品し、日本水彩画会審査員なども務めたようです。
織田一磨 「東京風景より 待乳山から隅田川」

こちらも1916年の連作からで、待乳山は今の浅草の待乳山聖天(浅草公園の辺り)です。着物姿の女性たちが川を眺めていて、何とも穏やかな光景です。帆掛け船とかいてまだ江戸時代の名残もあるような。モノクロに感じる色彩も何だかノスタルジックに感じます。
この『東京風景』は江戸時代の浮世絵の研究の成果で、江戸名所絵の系譜に連なると言えます。震災前の大正ロマン溢れる良い時期の光景です。
織田一磨 「東京風景より 和田倉門」

こちらも1916年の連作からで、東京駅から近い和田倉門のかつての姿を描いています。この後の関東大震災で大破しているので貴重な風景と言えるかな。大きく威厳がある一方で静けさのほうが強い印象です。門の中にある2つの人影も何とも叙情的で、ユベール・ロベールなどの絵に通じるものを感じます。
美術雑誌『方寸』の同人たちの創作版画運動は、自画・自刻・自摺りを主唱していたそうで、織田一磨は単なる画工ではない美術家としての強い意識を持っていたようです。また、「パンの会」は当時の耽美主義や浪涅主義の傾向が強かったようで画風を形成する上で重要な役割となっています。
織田一磨 「東京風景より 十二階」

こちらも1916年の連作からで、かつて存在した浅草の凌雲閣を描いています。凌雲閣は1890年に完成したエレベーターまであった52mの建物ですが、関東大震災で半壊して わずか7年半で解体されてしまいました。手前には酒場らしき店の前で立ち話している様子なども描かれ、活気があったのが伺えます。織田一磨は震災直後に「今渡しが一枚の片々たる浮世絵版画を指して、鉄筋コンクリート建築よりも確実な永遠性を備えたものであると断言すれば、或は一笑にふし去られるかもしれない、然し今回の大震大火災の実跡に照らしてみると、此の断言は決して盲目の言ではないことがますます明瞭にされたのである」と語っていたようです。その言葉通り、こうして作品として現代の我々が在りし日の様子を観られると思うと一層に価値を感じますね。
この連作では、近代化の名の元に古い物が廃れ壊されていく中で江戸や明治の面影を感じさせる情景を求めて下町を中心に取材されたのだとか。浅草とか神田は今でもそうした香りのある街ですね。
織田一磨 「東京風景より 小舟町河岸」

こちらも1916年の連作からで、小舟町は日本橋近くの一角(三越前駅と人形町駅の間くらい)です。建ち並ぶ蔵がリズミカルで、微妙に個性があって面白い。船着き場で作業している人の姿など、江戸時代がまだ残っている感じがしますね。
今回、写真が見つかりませんでしたが この後にかつて住んだ大阪を描いた『大阪風景』も20点の連作として制作しています。少年期を過ごしただけあり郷愁を感じさせる風景を求めていたようで、石版画特有の柔らかく微細な表現と相まってこれまた叙情的なシリーズとなっています。
織田一磨 「東京風景より 神楽坂」

こちらもシリーズの1枚で1917年の作品。いくらか多色になって夜の賑わいを描いています。黄色い街頭や店から溢れる光に温かみがあって夜なのに楽しげな光景に見えます。天ぷらのお店や寿司屋?なんかがあって、今も昔もグルメの街なんですねw
1919年には大阪や京都の夜の光景を描いた『都会夜趣』という4点連作の作品も制作しています。明治時代の浮世絵師の小林清親の「光線画」にも似た表現となっているようで、その辺も研究していたのかも。
織田一磨 「東京風景より 木場風景」

こちらもシリーズの1枚で1917年の作品。このシリーズで特に好きな作品で、雪の積もった街や水面に映る光が非常に美しく感じられます。傘の円や橋の曲線、家々の屋根のリズムなども心地よく構図も素晴らしい。白・黒・黄でこれほどまでに情感を出せるって凄いセンスです。
織田一磨は1918年に山本鼎らと日本創作版画協会を組織しています。
織田一磨 「新東京風景より 銀座(6月)」

こちらは1925年のシリーズで、震災後の東京の風景を描いています。この絵では路面電車やビルなど近代化した都市を感じさせる光景となっていて、『東京風景』とは趣が変わったように思えます。ちょっと寂しい感じもするけど、人の営みも描かれているのは以前と同じかな。
この3年前の1922年に山陰を旅行して松江出身の版画家の平塚運一に誘われて松江に滞在しています。また、1924年からは版元の渡辺庄三郎の渡辺版画店から「新版画」を出していて、こちらは浮世絵と同じ伝統技法の木版画の作品となっています。
織田一磨 「新東京風景より 新橋演舞場(8月)」

こちらも1925年のシリーズ。どういう光景かわかりませんが舞台の様子を描いているかな? 8月とあるけど雪の光景なのは芝居のセットでしょうか。ちょっと寂しい雰囲気でこれまでの作品とはまた違った印象を受けます。
織田一磨は1922年から25年にかけて東京を離れていたので直接に関東大震災を経験はしていません。東京に戻ってから復興していく東京の様子を描いています。
織田一磨 「新東京風景より 築地(11月)」

こちらも1925年のシリーズ。11月とあるけど、築地でこんな大雪になるのかな?w 提灯が揺れて吹雪いているような印象を受けます。小さく傘を差している人の後ろ姿が何とも寂しい。
この1925年には松江の赤山に版画研究所を開設していて、「松江大橋雪夜」という石版作品も残しています。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 銀座松屋より歌舞伎座(遠望)」

こちらは1928年(昭和3年)の6点連作の作品からで、かつての銀座松屋からの眺めです。こんなに近いか?ってくらい近くに歌舞伎座があるのが分かりますw 建設中の建物や多くの人が行き交う道などこの時代にも活気があったのが伺えますね。
この1928年には第9回帝展に「たそがれ」という石版作品を出品しています。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 酒場 フレーデルマウス」

こちらも1928年のシリーズからで、酒場の中の光景を描いています。やや高い位置から見下ろすような視点で、上部にあるランプが目を引きます。座っている人たちがぼんやりと映される中、奥にいる人が特に明るくなっています。明暗の違いで酒場が幻想的に見えるのが面白い。モダンで洒落た印象ですね。
今回ご紹介した作品はほとんどが風景画ですが、織田一磨は人物像なども残しています。今回の出典はすべて東京国立近代美術館の常設で、東近美には無さそうなので私も観たことがない…w いつか観てみたいものです。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 酒場バッカス」

こちらも同じシリーズで1929年の作品。さっきの酒場に比べて明るく、店内に赤い楓があるのがちょっと驚きw 手前の男女が会話している様子など当時の空気感まで伝わってきます。意外と健康的な感じですねw
この『画集銀座』は第二輯(第二集)もあり、いずれも夜の光景が主なテーマとなっています。夜の光景は石版画に適していたというのもあるようですが、織田一磨は都市の本質を夜の繁華街に見ていたようです。
織田一磨 「画集銀座 第一輯より 屋台店」

こちらも同じシリーズで1929年の作品。支那蕎麦と書かれた屋台や天と書かれた屋台が軒を連ねた光景がノスタルジックな感じ。光の表現も巧みで、支那そばの店の中に人影があるのが分かります。画面に人はいないのに人の生活の余韻が感じられて好みの作品です。
この翌年の1930年には銅版・石版作家らと共に洋風版画協会を設立しています。
織田一磨 「画集銀座 第二輯より 夜更銀座」

こちらは1929年の作品で、第二輯となります。全体的に縦に線が入って強い雨が降っているようです。淡い色彩なので冷たさは感じず幻想的な雰囲気が強まっているように思えます。
翌年の1930年には第11回帝展に「セメント工場」という石版作品を出品しました。
織田一磨 「画集銀座 第二輯より すきや河岸」

こちらも第二輯の1929年の作品。打って変わって素描のような版画となっていて、モノクロで都市化した様子を描いています。やはり夜の光景のようで、ぼんやりとしているのが神秘的にすら思えました。
織田一磨は葛飾北斎の北斎漫画や画本など百冊以上のコレクションを集めていたようで、収集した絵本類は死後に東京国立文化財研究所に織田文庫として収蔵されました。
織田一磨 「画集新宿より ほていや六階から新宿三越遠望」

こちらは1930年の作品で、新宿の様子を描いたシリーズの1枚です。ほてい屋は新宿三丁目にあった百貨店で、画面の中にある建設現場は1929年開店の三越のようです。東京の西側の新宿や渋谷は震災の被害が比較的少なく、20年代後半以降に東京の新たな中心地として急速に発展していきました。大通りだけ灯りがあって、これからという感じが出てますね。
1931年には吉祥寺に移ったようです。疎開の時期もありますが、終の棲家となっています。
織田一磨 「画集新宿より 新宿ステイション」

こちらも1930年の新宿のシリーズの1枚。新宿駅の様子で多くの人の姿が描かれています。ちょっとどの辺りかわからないけど、この頃から活気が出てきていたのがよく分かって歴史の証人みたいな側面があるかも。
1931年には日本版画協会の設立にも参加しています。割と何とか協会に積極的に参加・設立していますね。
織田一磨 「画集新宿より 新宿カフエー街」

こちらも1930年の新宿のシリーズの1枚で、カフェの並ぶ街を描いています。ここでは今の新宿と同様に活気に満ちた雰囲気と、夜のカフェの独特の洒落た雰囲気が出ているように見えます。色彩の使い方も効果的で、看板の装飾に時代を感じます。
1932年には日本橋の白木屋で開催された「第三回現代創作木版画展覧会」に山陰の光景を描いた木版画を出品しています。
織田一磨 「画集東京近郊八景より 玉の井雪景」

こちらは1932年の作品で、永井荷風の小説『墨東綺譚』の舞台となった玉ノ井辺りを描いています。しんしんと降り積もる雪と家の明かりが何ともロマンチック。って、飲み屋街なんですけどねw 織田一磨の作品の中でも特に好きな1枚です。
戦時中から戦後にかけて富山に疎開し、その後も吉祥寺を拠点に制作をして1954年には個展なども開催して晩年まで活躍しましたが1956年に亡くなりました。
ということで、各時代の空気をつぶさに表現した画家となっています。知名度はそれほど高くないと思いますが、東京国立近代美術館の常設で特集展示されることがしばしばあり、目にする機会もあるかと思います。私もまだ観ぬシリーズ作品が多いので、今後も注視していきたい画家です。
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