《ジョルジュ・ルオー》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、独自の分厚いマチエールの画風で宗教画やサーカスの人々を描いたジョルジュ・ルオーを取り上げます。ルオーはマティスと共にモローに学び、フォーヴィスムの活動にも参加していました。しかしその後は唯一無二の作風へと進化し、晩年にはまるで彫刻作品のように起伏に富んだ画面の作品を残しています。その多くは貧しい人々や聖書の物語を題材としていて、色彩は次第に明るくなっていきました。今日も過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
ジョルジュ・ルオーは1871年にパリの貧しい家庭に生まれ、14歳からステンドグラス職人の下で徒弟奉公となり、1890年の19歳の時に画家となる決心をしてパリの国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)に入学しました。エコール・デ・ボザールではギュスターヴ・モローの指導を受けていて、学校では古典主義的風景画の描き方を指導していたそうです。そのため初期はレンブラント、プッサン、クロード・ロランへの傾倒を見せ、概念形成した作品だけでなく実写したものまであったようです。高い才能を持ちレンブラントの再来とまで称されていたようですが、1898年に敬愛するモローの死と共に学校を去りました。そしてその後はアカデミックから遠ざかり、自身の絵画世界に邁進していくことになります。
ジョルジュ・ルオー 「人物のいる風景」のポスター

こちらは1897年の作品で、まだモローに師事していた頃に制作された大きめのパステル画です。三日月が浮かぶ夕暮れ時で、右手前にはうっそうとした木々、左下には水辺で水浴している裸体の人物(ニンフ)が5人描かれています。柔らかくぼんやりとモヤが立ち込めるような幻想的な光景で、背景の空の薄っすらとした光の表現が見事です。レオナルド風との指摘もありますが、コローのような雰囲気もあるかな。ルオーはキリストやピエロ、版画などを描いていたイメージがあるので、後のルオーの画風とは違った印象を受け、風景画も珍しく感じます。しかし、実際にはルオーは初期から晩年まで風景を絶えず描いていたそうで、生まれ育ったパリ郊外や父親の故郷のブルターニュ、一時期家族と暮らしたヴェルサイユなどを描いた作品が多いようです。
モローの生徒にはアンリ・マティスもいて、ルオーもマティスなどのフォーヴィスムの作家と共に1905年のサロン・ドートンヌ展にしています。そのためルオーはフォーヴィスムに分類されています。モローは個性を尊重する人だったので優秀な前衛画家が生まれました。 ルオーは在学中から1900年初頭は古典的な絵画技法で描いていて、技術の高さは抜きにでていたようです。また、以前観た展示では学生時代からの最初期を金、1920年代までを青、1910~20年代の銅版・石版を黒というように色使いを分類していて、各時代を象徴するような色と言えるようです。
ジョルジュ・ルオー 「Lutteur」

こちらは1906~10年頃の作品で、日本語にすると「レスラー」です。黒く太い輪郭や強い色彩、ややざらついたマチエールなど既に唯一無二の独自性が感じられます。(もっと後の時代の画風のようにも思えます) 頭を抱えて苦悩するような表情も印象的で、悲哀を感じさせます。
ルオーはローマ賞に落選した後、学校を退学してアカデミックな描き方から独自の表現を模索するようになりました。観たものをそのまま描くのではなく、自分に取り込んでから自分の経験や内面を交えて表現するようになり、貧民など人間の苦悩を描いた「悲劇性」と「自然の美」という2つの特徴があるようです。貧しい家庭で育ったので、それが根底にあるのかもしれませんね。
ジョルジュ・ルオー 「L'Accusé」

こちらは1907年の作品で日本語にすると「被告」となります。この頃、セーヌ県検事局の司法官に誘われて公判に出席するようになり、こうした法廷を描いた作品をいくつか残していてこれもその1枚です。ちょっと戯画的というか皮肉っぽいニュアンスを含む描写となっていて、みんな悪そうw 濃いめの色彩やマチエールで重厚な印象を受けます。
1908年に画家のアンリ・ル・シダネルの妹のマルトと結婚しています。シダネルもルオー夫妻もヴェルサイユに住んでいたようですが、お互いに特に交流した記録はないようです。画風は全然違うとは言え、ちょっとは付き合い有っても良いだろうにw
ジョルジュ・ルオー 「『ユビュおやじの再生』 マリココ」

こちらは1918年の作品で『ユビュおやじの再生』からの1枚。「ユビュおやじ」とは、元はフランスのアルフレッド・ジャリが創作した不条理な劇『ユビュ王』の主人公です。この劇は当時のフランスで大いに流行ったようで、その作品に即発された画商のアンブロワーズ・ヴォラールがユビュの使用権を買い上げ、フランスの植民地を舞台とした『ユビュおやじの再生』という著書を書きます。そして、その挿絵をルオーに依頼したのが、一連の作品のきっかけになりました。挿絵の依頼は1917年で、1918~19年頃には22点の挿絵を完成させたものの、1928年に再加筆や修正が行われ1932年になって『ユビュおやじの再生』が出版されています。ここに描かれているのはコンゴののバテケ族の王の姿で、簡略化されているけれども描かれた人の個性を感じ力強い雰囲気があるように思います。当時、「ルオーの描く黒人ほど黒人らしい黒人は見たことが無い」と評されたのだとか。
ルオーは1917年にアンブロワーズ・ヴォラールと専属契約を結ぶと、当時 社交場となっていた華やかなサーカスに通うようになりました(ヴォラールはサーカスのボックス席を所有していて、画家たちに提供していた) そしてルオーはそのスペクタクルから「色・形・ハーモニー」という自身の芸術の重要な要素を発見し、1920年以降の作品では「色・形・ハーモニー」がより一層強調されるようになりました。
ジョルジュ・ルオー 「郊外のキリスト」

こちらは1920~24年頃の作品。夜の街の中でキリストと2人の子供らしき姿があり、静かな雰囲気となっています。聖書のどの場面か分かりませんが、しんみりと心に染み入るような光景です。青い空に白く輝く月が清廉な印象となっていますね。
前述の通りルオーはヴォラールと契約していますが後に裁判を起こしています。というのも、ルオーは自分の納得しない作品は世に出さず焼却しようと考えていたのですが、ヴォラールは未発表の作品も画商のものだと言ってそれを許しませんでした。結果としてルオーが勝訴し、戦後に300点近くの作品が焼却されたのだとか。今残ってるルオー作品は自身が満足した作品ってことですね。
ジョルジュ・ルオー 「L'apprenti ouvrir」

こちらは1925年の作品で、日本語ではL'apprentiは見習い、ouvrirは開く という意味のようです(繋げると意味わかりませんがw) ぼんやりした顔をしていて青い背景と相まって憂鬱そうな雰囲気となっています。前述の通りこの時代は青が多く使われたようで、それが一種の心理描写になっているようにも思えます。
この時期に青が多用された理由はルオーの海への憧れや、中世のステンドグラスへの傾倒にあるのではないかと考えられるそうで、ルオーが14歳の時に父の故郷ブルターニュで観た海への強い衝撃や、ステンドグラス職人に弟子入りした際、古いステンドグラスから受けた深い感銘などが根底にあるようです。
ジョルジュ・ルオー 「ピエロ」

こちらは1925年の作品。目を閉じたピエロは瞑想しているように静かでまるで聖人のような佇まいに思えます。ルオー作品の色彩の濃さはそのまま絵の重厚さに繋がっていますね。
画風や画題は全く異なりますが、こうした作品からは先生のギュスターヴ・モロー達の象徴主義に通じるものを感じます。ちなみにルオーは1903年に開館したギュスターヴ・モロー美術館の初代館長も務めていました。(まだ売れてなかった頃です) 終生変わることなく師への敬愛は篤かったようです。
ジョルジュ・ルオー 「ミセレーレ」

こちらは1948年の出版のですが、41歳の1912年から15年を費やして作った版画集「ミセレーレ」のシリーズ。こちらは父の死がきっかけとなり第一次世界大戦の際に構想が深まった銅版画のシリーズで、ミセレーレは「神よ、われを憐れみたまえ」という意味で、慈悲と戦争をテーマにしています。1927年には58点がほぼ完成していたものの1948年になって出版され、ルオーのライフワーク的な作品と言えそうです。白黒でも油彩と変わらない濃密な描写となっていて、非常に太い輪郭が特徴となっています。
ルオーは1910年代までは正確なデッサンでしたが、やがて独特のデフォルメによって長く伸びる腕や丸みを持たせた腹などを描くようになりました。また、画面上に額のような縁飾りがついているのが多いのも特徴となっています。
ジョルジュ・ルオー 「キリスト」のポスター

こちらは1937~38年頃の作品で、横を向いてうつむいているキリストが描かれています。これは『ミセレーレ』の第2作目を油彩画にしたもので、白黒だったものを色彩で表現しています。周りは薄い青で、背景には港町のようなところに塔が立っている様子が描かれています。キリストは深く瞑想しているような感じで、頭の上には赤い雲がぽわ~んと浮かび、まるでキリストの意識が飛んでいるように思えます。この雲を観ていたら萬鉄五郎の自画像を思い出すので、影響を与えているんでしょうね。
1930年以降は宗教的題材とサーカスがメインとなっていてます。
ジョルジュ・ルオー 「道化師」

こちらは1937~38年頃の作品。厚塗りで太い輪郭を使っているのに落ち着いた色が多いせいか全体的に寂しげな雰囲気が漂っています。華やかな舞台の裏側を観たようなリアリティがあり、一種の同情が込められているようにも思えます。
ルオーは幼少期からサーカスの世界に心奪われていたようで、道化師の姿がルオーの作品に初めて登場したのは1902年という極めて早い時期だそうです。それ以来ルオーは絶えずサーカスを描き続けたそうで、サーカスに通い、機会があれば移動サーカスも見て回ったようです。しかし、ルオーが描いたのは華やかなスペクタクルではなく、場末の貧民街に生きる人々の勇気・忍従・孤独・悲哀などでした。
ジョルジュ・ルオー 「聖顔」

こちらは1939年の作品で、大きな目を開いたキリストの顔を描いています。輪郭の黒の強さで一際キリストの顔に目が行き、特に眼に力を感じます。また、キリストの周りには幾重にも枠が囲うような構図となっていて、荘厳な雰囲気もあるように思えました。
聖顔の主題は1904年頃に登場し、1930年代に確固とした図像を確立して最晩年まで描かれ、モチーフは聖女ヴェロニカの聖顔布やトリノの聖骸布の顔写真に影響を受けました。ルオーはトリノの聖骸布の論文を描いた生物学者と知り合いだったそうで、大きな関心を持っていたようです。(実際の聖骸布の写真を観ると、確かにルオーの聖顔の顔に似た輪郭となっています。) また、1930年以降のルオーの人物像は類型化していき、群像から離れ単独~3人程度の像が多く、典型的な顔は
・アーモンド型に長く引き伸ばされた顔
・長く細い鼻
・鼻をつなぐゆるやかなアーチ状の眉
・小さい口
・大きく見開いた両目、もしくは伏目
といった点が挙げられます。真正面を向く顔は やがて軽く頷くようになり、これは人間性を強調する効果を出すためとなっています。
ジョルジュ・ルオー 「Veronique,vers」

こちらは1945年の作品で、日本語にすると聖ヴェロニカとなります。ゴルゴダの丘に登るキリストの汗をぬぐった聖女で、布にキリストの聖顔が写るという奇跡が起きました。この聖ヴェロニカは面長の顔に大きな目で歯を出して微笑むような表情をしています。色白で可憐な雰囲気かな。マチエールも比較的スッキリしていて、美しい顔ですね。
ルオーは「色、形、ハーモニー、祝福された三位一体よ 観えない目をあけ 聞こえない耳に喜びを与えよ」と語っていたそうで、色・形・調和は画家にとっての原点であり、一生かけて習得すべきものだと言っていたそうです。
ジョルジュ・ルオー 「Homo homini Lupus」

こちらは1944~48年の作品で、ホモ・ホミニ・ループスはラテン語のことわざで、「人は別の人に対する狼である」という意味になります。縛り首にされた人の姿を描いていて、タイトルはそれを批判しているものと考えられます。だらりと吊り下がった姿が何とも無残。ちょうど戦時中~戦後の頃なので世相にも関係しているかも知れませんね。
ルオーは絵画や版画だけでなく、装飾も手掛けていました。
ジョルジュ・ルオー 「飾りの花」「飾りの花」

こちらはいずれも1947年の作品で、2つを比べるとよく似ています。元々ルオーはステンドグラス職人の元で働いていたので、絵画もステンドグラスのような太い輪郭があるのはそのせいなのかも。生命力と力強さを感じる筆致です。
↑この左側の作品をステンドグラスにした作品が下記となります
ジョルジュ・ルオー 「盛り花I」

こちらは1949年の作品。かなりの再現度で、ルオーのルーツが強く感じられます。強い色彩で荘厳かつ華麗な印象を受けます。
山梨県の長坂にある清春芸術村にもこれと同じステンドグラスがあります。また、↓の十字架もルオーの死後に娘のイザベルによって清春芸術村のルオーに捧げた礼拝堂に寄贈されたものです。
参考記事:清春芸術村の写真 後編 (山梨 北杜編)
ジョルジュ・ルオー 「キリスト十字架像(ルオーにより着彩)」

こちらは17世紀バロック様式の十字架で、この像を気に入ってルオーが入手して像に着色して毎日祈りを捧げていたものです。敬虔なカトリック教徒だった証ですね。
ルオーはカトリック教会の総本山であるヴァチカンと繋がりがあり、生前にはルオー自身が教皇に作品を寄贈し、没後は家族らが作品をヴァチカンに献納しています。そのため、ヴァチカンは今でも貴重なルオーコレクションを持っています。
ジョルジュ・ルオー 「リュリュ(道化の顔)」

こちらは1952年の作品。サーカスの人物を描くのはこれまでもありましたが、オレンジが多めとなっていてやや明るい雰囲気が出ています。とは言え表情は硬い真顔なので楽しげって訳ではないかな。以前と比べて色彩に変化が感じられます。
ルオーの晩年の道化師は、愛と犠牲を体現するキリスト的な人物像と一体化していったそうで、後年になるにつれ色彩は輝きを増し、最後は光のなかに融解していくような感じになっていきます。特に1950年以降はオレンジや黄色など一層鮮やかな暖色系が登場し、色彩の交響曲と言われる一連の生命の賛歌へと到達しました。ルオーは晩年までテーマを変えることなく道化や踊り子を描き続けたそうで、やがて主題として特別な意味を持つ彼らの表現は顔だけに集約し、そのほとんどが正面向きに描かれるようになりました。
ジョルジュ・ルオー 「マドレーヌ」のポスター

これは1956年の作品で、マグダラのマリアを思わせるマドレーヌという名前の人気女道化師が描かれています。縁を白い四角で囲むような感じで、その中に黄色、オレンジ、緑などを使って顔が描かれています。その表情は微笑んでいて、明るい印象を受けますね。なお、この絵は一見するとキャンバスに描かれているように見えて、実は麻布を裏打ちした紙に描かれています。裏面には娘のイザベラのサインと印も入っていて「アトリエ作品」と呼ばれる1枚です。
ルオーは80歳を過ぎても探求を続け、最晩年まで加筆をし続けた「アトリエ作品」と呼ばれる作品郡があります。これはルオーの死後にアトリエに残された作品の総称で、裏にはアトリエ印と次女イザベルのサインが入っています。
ここからは年代不明の作品なので、前後していると思われます。
ジョルジュ・ルオー 題名失念

すみません、題名も撮り忘れて分かりませんが恐らく道化を描いたものだと思います。疲れたような表情で寂しげな雰囲気です。ここまで観てきたルオーの特徴がよく出ているのではないかと思います。
ジョルジュ・ルオー 「Jeune Pierrot」

こちらも年代不明で、日本語にすると若いピエロです。正面向きで青っぽく、静かに瞑想しているかのように見えます。ルオーの描く道化師は何処か哲学者のような雰囲気の憂いが感じられ、愚かしさといったものは余りないように思えます。
ジョルジュ・ルオー タイトル失念

こちらも題名を撮り忘れましたが恐らく聖書の中の風景を描いたものだと思います。丸い月が浮かび2人の人影が街へと向かっているのはヨセフとマリアかも知れません。静けさが漂い神秘的な雰囲気です。
1930年代(60歳頃)以降、ルオーの風景画は実在する風景と関連性が希薄になり、宗教的な風景に変わっていきました。そうした聖書から選んだ場面は「降誕」「エジプトへの逃避」「子供たちを我もとに来させよ」「マルタとマリアの家のキリスト」の4つが多いようです
ジョルジュ・ルオー 「Paysage biblique」

最期にこちらも年代不明で、日本語にすると「聖書の風景」です。かなり抽象化が進んで何のシーンだか判別しづらいですが、明るい色合いとなっていて晩年の作風ではないかと思います。一種の理想郷のような神聖さが感じられますね。
ルオーは若い頃からセザンヌを崇拝し、絵というのは一種の建築であって、すべての構成要素が互いに関連しているものであると学びました。ルオーの風景画では地平線(水平線)と、樹木や塔の垂直線を基礎として、その前景に人物や物が明快に配置されていて、それによって緊密な統一感が生まれています。
ということで、近代絵画の中でも特に個性的な画家となっています。写真でご紹介したものの、ルオーは厚塗りが彫刻みたいになっている作品もあるので実際に観ないと真価が分からないと思います。関東ではパナソニック汐留美術館や出光美術館、国立西洋美術館などに常設作品があり、特にパナソニック汐留美術館は定期的にルオーの展示を行います。一度は実物を観て頂きたい画家です。
参考記事:
ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ (パナソニック 汐留ミュージアム)
パリ・ルオー財団特別企画展 I LOVE CIRCUS (パナソニック 汐留ミュージアム)
ジョルジュ・ルオー 名画の謎 展 (パナソニック 汐留ミュージアム)
ルオーと風景 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
ユビュ 知られざるルオーの素顔 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
ジョルジュ・ルオーは1871年にパリの貧しい家庭に生まれ、14歳からステンドグラス職人の下で徒弟奉公となり、1890年の19歳の時に画家となる決心をしてパリの国立高等美術学校(エコール・デ・ボザール)に入学しました。エコール・デ・ボザールではギュスターヴ・モローの指導を受けていて、学校では古典主義的風景画の描き方を指導していたそうです。そのため初期はレンブラント、プッサン、クロード・ロランへの傾倒を見せ、概念形成した作品だけでなく実写したものまであったようです。高い才能を持ちレンブラントの再来とまで称されていたようですが、1898年に敬愛するモローの死と共に学校を去りました。そしてその後はアカデミックから遠ざかり、自身の絵画世界に邁進していくことになります。
ジョルジュ・ルオー 「人物のいる風景」のポスター

こちらは1897年の作品で、まだモローに師事していた頃に制作された大きめのパステル画です。三日月が浮かぶ夕暮れ時で、右手前にはうっそうとした木々、左下には水辺で水浴している裸体の人物(ニンフ)が5人描かれています。柔らかくぼんやりとモヤが立ち込めるような幻想的な光景で、背景の空の薄っすらとした光の表現が見事です。レオナルド風との指摘もありますが、コローのような雰囲気もあるかな。ルオーはキリストやピエロ、版画などを描いていたイメージがあるので、後のルオーの画風とは違った印象を受け、風景画も珍しく感じます。しかし、実際にはルオーは初期から晩年まで風景を絶えず描いていたそうで、生まれ育ったパリ郊外や父親の故郷のブルターニュ、一時期家族と暮らしたヴェルサイユなどを描いた作品が多いようです。
モローの生徒にはアンリ・マティスもいて、ルオーもマティスなどのフォーヴィスムの作家と共に1905年のサロン・ドートンヌ展にしています。そのためルオーはフォーヴィスムに分類されています。モローは個性を尊重する人だったので優秀な前衛画家が生まれました。 ルオーは在学中から1900年初頭は古典的な絵画技法で描いていて、技術の高さは抜きにでていたようです。また、以前観た展示では学生時代からの最初期を金、1920年代までを青、1910~20年代の銅版・石版を黒というように色使いを分類していて、各時代を象徴するような色と言えるようです。
ジョルジュ・ルオー 「Lutteur」

こちらは1906~10年頃の作品で、日本語にすると「レスラー」です。黒く太い輪郭や強い色彩、ややざらついたマチエールなど既に唯一無二の独自性が感じられます。(もっと後の時代の画風のようにも思えます) 頭を抱えて苦悩するような表情も印象的で、悲哀を感じさせます。
ルオーはローマ賞に落選した後、学校を退学してアカデミックな描き方から独自の表現を模索するようになりました。観たものをそのまま描くのではなく、自分に取り込んでから自分の経験や内面を交えて表現するようになり、貧民など人間の苦悩を描いた「悲劇性」と「自然の美」という2つの特徴があるようです。貧しい家庭で育ったので、それが根底にあるのかもしれませんね。
ジョルジュ・ルオー 「L'Accusé」

こちらは1907年の作品で日本語にすると「被告」となります。この頃、セーヌ県検事局の司法官に誘われて公判に出席するようになり、こうした法廷を描いた作品をいくつか残していてこれもその1枚です。ちょっと戯画的というか皮肉っぽいニュアンスを含む描写となっていて、みんな悪そうw 濃いめの色彩やマチエールで重厚な印象を受けます。
1908年に画家のアンリ・ル・シダネルの妹のマルトと結婚しています。シダネルもルオー夫妻もヴェルサイユに住んでいたようですが、お互いに特に交流した記録はないようです。画風は全然違うとは言え、ちょっとは付き合い有っても良いだろうにw
ジョルジュ・ルオー 「『ユビュおやじの再生』 マリココ」

こちらは1918年の作品で『ユビュおやじの再生』からの1枚。「ユビュおやじ」とは、元はフランスのアルフレッド・ジャリが創作した不条理な劇『ユビュ王』の主人公です。この劇は当時のフランスで大いに流行ったようで、その作品に即発された画商のアンブロワーズ・ヴォラールがユビュの使用権を買い上げ、フランスの植民地を舞台とした『ユビュおやじの再生』という著書を書きます。そして、その挿絵をルオーに依頼したのが、一連の作品のきっかけになりました。挿絵の依頼は1917年で、1918~19年頃には22点の挿絵を完成させたものの、1928年に再加筆や修正が行われ1932年になって『ユビュおやじの再生』が出版されています。ここに描かれているのはコンゴののバテケ族の王の姿で、簡略化されているけれども描かれた人の個性を感じ力強い雰囲気があるように思います。当時、「ルオーの描く黒人ほど黒人らしい黒人は見たことが無い」と評されたのだとか。
ルオーは1917年にアンブロワーズ・ヴォラールと専属契約を結ぶと、当時 社交場となっていた華やかなサーカスに通うようになりました(ヴォラールはサーカスのボックス席を所有していて、画家たちに提供していた) そしてルオーはそのスペクタクルから「色・形・ハーモニー」という自身の芸術の重要な要素を発見し、1920年以降の作品では「色・形・ハーモニー」がより一層強調されるようになりました。
ジョルジュ・ルオー 「郊外のキリスト」

こちらは1920~24年頃の作品。夜の街の中でキリストと2人の子供らしき姿があり、静かな雰囲気となっています。聖書のどの場面か分かりませんが、しんみりと心に染み入るような光景です。青い空に白く輝く月が清廉な印象となっていますね。
前述の通りルオーはヴォラールと契約していますが後に裁判を起こしています。というのも、ルオーは自分の納得しない作品は世に出さず焼却しようと考えていたのですが、ヴォラールは未発表の作品も画商のものだと言ってそれを許しませんでした。結果としてルオーが勝訴し、戦後に300点近くの作品が焼却されたのだとか。今残ってるルオー作品は自身が満足した作品ってことですね。
ジョルジュ・ルオー 「L'apprenti ouvrir」

こちらは1925年の作品で、日本語ではL'apprentiは見習い、ouvrirは開く という意味のようです(繋げると意味わかりませんがw) ぼんやりした顔をしていて青い背景と相まって憂鬱そうな雰囲気となっています。前述の通りこの時代は青が多く使われたようで、それが一種の心理描写になっているようにも思えます。
この時期に青が多用された理由はルオーの海への憧れや、中世のステンドグラスへの傾倒にあるのではないかと考えられるそうで、ルオーが14歳の時に父の故郷ブルターニュで観た海への強い衝撃や、ステンドグラス職人に弟子入りした際、古いステンドグラスから受けた深い感銘などが根底にあるようです。
ジョルジュ・ルオー 「ピエロ」

こちらは1925年の作品。目を閉じたピエロは瞑想しているように静かでまるで聖人のような佇まいに思えます。ルオー作品の色彩の濃さはそのまま絵の重厚さに繋がっていますね。
画風や画題は全く異なりますが、こうした作品からは先生のギュスターヴ・モロー達の象徴主義に通じるものを感じます。ちなみにルオーは1903年に開館したギュスターヴ・モロー美術館の初代館長も務めていました。(まだ売れてなかった頃です) 終生変わることなく師への敬愛は篤かったようです。
ジョルジュ・ルオー 「ミセレーレ」

こちらは1948年の出版のですが、41歳の1912年から15年を費やして作った版画集「ミセレーレ」のシリーズ。こちらは父の死がきっかけとなり第一次世界大戦の際に構想が深まった銅版画のシリーズで、ミセレーレは「神よ、われを憐れみたまえ」という意味で、慈悲と戦争をテーマにしています。1927年には58点がほぼ完成していたものの1948年になって出版され、ルオーのライフワーク的な作品と言えそうです。白黒でも油彩と変わらない濃密な描写となっていて、非常に太い輪郭が特徴となっています。
ルオーは1910年代までは正確なデッサンでしたが、やがて独特のデフォルメによって長く伸びる腕や丸みを持たせた腹などを描くようになりました。また、画面上に額のような縁飾りがついているのが多いのも特徴となっています。
ジョルジュ・ルオー 「キリスト」のポスター

こちらは1937~38年頃の作品で、横を向いてうつむいているキリストが描かれています。これは『ミセレーレ』の第2作目を油彩画にしたもので、白黒だったものを色彩で表現しています。周りは薄い青で、背景には港町のようなところに塔が立っている様子が描かれています。キリストは深く瞑想しているような感じで、頭の上には赤い雲がぽわ~んと浮かび、まるでキリストの意識が飛んでいるように思えます。この雲を観ていたら萬鉄五郎の自画像を思い出すので、影響を与えているんでしょうね。
1930年以降は宗教的題材とサーカスがメインとなっていてます。
ジョルジュ・ルオー 「道化師」

こちらは1937~38年頃の作品。厚塗りで太い輪郭を使っているのに落ち着いた色が多いせいか全体的に寂しげな雰囲気が漂っています。華やかな舞台の裏側を観たようなリアリティがあり、一種の同情が込められているようにも思えます。
ルオーは幼少期からサーカスの世界に心奪われていたようで、道化師の姿がルオーの作品に初めて登場したのは1902年という極めて早い時期だそうです。それ以来ルオーは絶えずサーカスを描き続けたそうで、サーカスに通い、機会があれば移動サーカスも見て回ったようです。しかし、ルオーが描いたのは華やかなスペクタクルではなく、場末の貧民街に生きる人々の勇気・忍従・孤独・悲哀などでした。
ジョルジュ・ルオー 「聖顔」

こちらは1939年の作品で、大きな目を開いたキリストの顔を描いています。輪郭の黒の強さで一際キリストの顔に目が行き、特に眼に力を感じます。また、キリストの周りには幾重にも枠が囲うような構図となっていて、荘厳な雰囲気もあるように思えました。
聖顔の主題は1904年頃に登場し、1930年代に確固とした図像を確立して最晩年まで描かれ、モチーフは聖女ヴェロニカの聖顔布やトリノの聖骸布の顔写真に影響を受けました。ルオーはトリノの聖骸布の論文を描いた生物学者と知り合いだったそうで、大きな関心を持っていたようです。(実際の聖骸布の写真を観ると、確かにルオーの聖顔の顔に似た輪郭となっています。) また、1930年以降のルオーの人物像は類型化していき、群像から離れ単独~3人程度の像が多く、典型的な顔は
・アーモンド型に長く引き伸ばされた顔
・長く細い鼻
・鼻をつなぐゆるやかなアーチ状の眉
・小さい口
・大きく見開いた両目、もしくは伏目
といった点が挙げられます。真正面を向く顔は やがて軽く頷くようになり、これは人間性を強調する効果を出すためとなっています。
ジョルジュ・ルオー 「Veronique,vers」

こちらは1945年の作品で、日本語にすると聖ヴェロニカとなります。ゴルゴダの丘に登るキリストの汗をぬぐった聖女で、布にキリストの聖顔が写るという奇跡が起きました。この聖ヴェロニカは面長の顔に大きな目で歯を出して微笑むような表情をしています。色白で可憐な雰囲気かな。マチエールも比較的スッキリしていて、美しい顔ですね。
ルオーは「色、形、ハーモニー、祝福された三位一体よ 観えない目をあけ 聞こえない耳に喜びを与えよ」と語っていたそうで、色・形・調和は画家にとっての原点であり、一生かけて習得すべきものだと言っていたそうです。
ジョルジュ・ルオー 「Homo homini Lupus」

こちらは1944~48年の作品で、ホモ・ホミニ・ループスはラテン語のことわざで、「人は別の人に対する狼である」という意味になります。縛り首にされた人の姿を描いていて、タイトルはそれを批判しているものと考えられます。だらりと吊り下がった姿が何とも無残。ちょうど戦時中~戦後の頃なので世相にも関係しているかも知れませんね。
ルオーは絵画や版画だけでなく、装飾も手掛けていました。
ジョルジュ・ルオー 「飾りの花」「飾りの花」


こちらはいずれも1947年の作品で、2つを比べるとよく似ています。元々ルオーはステンドグラス職人の元で働いていたので、絵画もステンドグラスのような太い輪郭があるのはそのせいなのかも。生命力と力強さを感じる筆致です。
↑この左側の作品をステンドグラスにした作品が下記となります
ジョルジュ・ルオー 「盛り花I」

こちらは1949年の作品。かなりの再現度で、ルオーのルーツが強く感じられます。強い色彩で荘厳かつ華麗な印象を受けます。
山梨県の長坂にある清春芸術村にもこれと同じステンドグラスがあります。また、↓の十字架もルオーの死後に娘のイザベルによって清春芸術村のルオーに捧げた礼拝堂に寄贈されたものです。
参考記事:清春芸術村の写真 後編 (山梨 北杜編)
ジョルジュ・ルオー 「キリスト十字架像(ルオーにより着彩)」

こちらは17世紀バロック様式の十字架で、この像を気に入ってルオーが入手して像に着色して毎日祈りを捧げていたものです。敬虔なカトリック教徒だった証ですね。
ルオーはカトリック教会の総本山であるヴァチカンと繋がりがあり、生前にはルオー自身が教皇に作品を寄贈し、没後は家族らが作品をヴァチカンに献納しています。そのため、ヴァチカンは今でも貴重なルオーコレクションを持っています。
ジョルジュ・ルオー 「リュリュ(道化の顔)」

こちらは1952年の作品。サーカスの人物を描くのはこれまでもありましたが、オレンジが多めとなっていてやや明るい雰囲気が出ています。とは言え表情は硬い真顔なので楽しげって訳ではないかな。以前と比べて色彩に変化が感じられます。
ルオーの晩年の道化師は、愛と犠牲を体現するキリスト的な人物像と一体化していったそうで、後年になるにつれ色彩は輝きを増し、最後は光のなかに融解していくような感じになっていきます。特に1950年以降はオレンジや黄色など一層鮮やかな暖色系が登場し、色彩の交響曲と言われる一連の生命の賛歌へと到達しました。ルオーは晩年までテーマを変えることなく道化や踊り子を描き続けたそうで、やがて主題として特別な意味を持つ彼らの表現は顔だけに集約し、そのほとんどが正面向きに描かれるようになりました。
ジョルジュ・ルオー 「マドレーヌ」のポスター

これは1956年の作品で、マグダラのマリアを思わせるマドレーヌという名前の人気女道化師が描かれています。縁を白い四角で囲むような感じで、その中に黄色、オレンジ、緑などを使って顔が描かれています。その表情は微笑んでいて、明るい印象を受けますね。なお、この絵は一見するとキャンバスに描かれているように見えて、実は麻布を裏打ちした紙に描かれています。裏面には娘のイザベラのサインと印も入っていて「アトリエ作品」と呼ばれる1枚です。
ルオーは80歳を過ぎても探求を続け、最晩年まで加筆をし続けた「アトリエ作品」と呼ばれる作品郡があります。これはルオーの死後にアトリエに残された作品の総称で、裏にはアトリエ印と次女イザベルのサインが入っています。
ここからは年代不明の作品なので、前後していると思われます。
ジョルジュ・ルオー 題名失念

すみません、題名も撮り忘れて分かりませんが恐らく道化を描いたものだと思います。疲れたような表情で寂しげな雰囲気です。ここまで観てきたルオーの特徴がよく出ているのではないかと思います。
ジョルジュ・ルオー 「Jeune Pierrot」

こちらも年代不明で、日本語にすると若いピエロです。正面向きで青っぽく、静かに瞑想しているかのように見えます。ルオーの描く道化師は何処か哲学者のような雰囲気の憂いが感じられ、愚かしさといったものは余りないように思えます。
ジョルジュ・ルオー タイトル失念

こちらも題名を撮り忘れましたが恐らく聖書の中の風景を描いたものだと思います。丸い月が浮かび2人の人影が街へと向かっているのはヨセフとマリアかも知れません。静けさが漂い神秘的な雰囲気です。
1930年代(60歳頃)以降、ルオーの風景画は実在する風景と関連性が希薄になり、宗教的な風景に変わっていきました。そうした聖書から選んだ場面は「降誕」「エジプトへの逃避」「子供たちを我もとに来させよ」「マルタとマリアの家のキリスト」の4つが多いようです
ジョルジュ・ルオー 「Paysage biblique」

最期にこちらも年代不明で、日本語にすると「聖書の風景」です。かなり抽象化が進んで何のシーンだか判別しづらいですが、明るい色合いとなっていて晩年の作風ではないかと思います。一種の理想郷のような神聖さが感じられますね。
ルオーは若い頃からセザンヌを崇拝し、絵というのは一種の建築であって、すべての構成要素が互いに関連しているものであると学びました。ルオーの風景画では地平線(水平線)と、樹木や塔の垂直線を基礎として、その前景に人物や物が明快に配置されていて、それによって緊密な統一感が生まれています。
ということで、近代絵画の中でも特に個性的な画家となっています。写真でご紹介したものの、ルオーは厚塗りが彫刻みたいになっている作品もあるので実際に観ないと真価が分からないと思います。関東ではパナソニック汐留美術館や出光美術館、国立西洋美術館などに常設作品があり、特にパナソニック汐留美術館は定期的にルオーの展示を行います。一度は実物を観て頂きたい画家です。
参考記事:
ジョルジュ・ルオー 聖なる芸術とモデルニテ (パナソニック 汐留ミュージアム)
パリ・ルオー財団特別企画展 I LOVE CIRCUS (パナソニック 汐留ミュージアム)
ジョルジュ・ルオー 名画の謎 展 (パナソニック 汐留ミュージアム)
ルオーと風景 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
ユビュ 知られざるルオーの素顔 (パナソニック電工 汐留ミュージアム)
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