《ヴォルス》 作者別紹介
今日は作者別紹介で、アンフォルメルの先駆者とされるドイツ人画家のヴォルスを取り上げます。ヴォルスは元々は写真家として名を挙げたものの、第二次大戦が始まると敵性外国人として収容所に送られています。その収容と戦時下の生活の中で水彩を手掛けるようになり、戦後は画商の勧めで油彩に取り組みました。抽象的で絵の具を垂らしたりスタンプして作ったマチエールは独創的で、同時代の新進気鋭の画家たちに大いに刺激を与えました。しかし評価が高まった矢先に38歳で亡くなってしまい、死後になってから発見・出版された作品も数多く存在します。 今日も過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
ヴォルスの本名はアルフレート=オットー=ヴォルフガング・シュルツで、1913年にドイツの裕福な家庭に生まれました。父が教養人だったこともあり幼い頃から絵画、写真、音楽などに才能を示し独学で絵画を描くようになりました。16歳のときに最愛の父を亡くし、17歳で高校を退学処分となり(ユダヤ人の友人をかばったのが原因?)、1931年にドレスデンで女性写真家ゲンヤ・ヨナスの元で写真技術を身につけました。ドイツ時代には短期間ですがバウハウスに入ってパウル・クレーに教えも受けています。やがてナチスが台頭してくると1932年にパリに移り、まずは写真家として活動し始めます。1937年のパリ万国博覧会の「エレガンスと装飾館」の公式カメラマンを務めるなど成功を収め、この頃から「Wolfgang Shulze」の略で「Wols」を名乗るようになりました。
ヴォルス 「パリ」

こちらは1932~42年頃の作品。ちょっとどういう構図なのか分かりませんが、上の方は遠い街並み、下の方は近くの街頭が写っていて2つの世界が同時に目の前にあるようなシュールさを漂わせているように思えます。崖の上なんでしょうか?? ヴォルスの初期の写真はこうしたちょっとシュールな作風に思えます。
写真家としてヴォルスが最も活躍したのは1937年で、肖像写真で初めての個展も行っています。パリ時代にはマックス・エルンストやジョアン・ミロなどと知り合いになっていたようです。1937年頃にはシュルレアリストたちとのポートレートも撮影されています。
ヴォルス 「舗装石」

こちらは1932~42年頃の作品。何の変哲もない舗装路ですが、アンフォルメルの絵もこんな感じですよねw 画面を3分割してそれぞれの質感の違いが感じられるかな。
ヴォルスはタイトルや年記を残していなかったので、撮影年代の特定は困難なようです。撮影当時のプリントは際めて希少で、1970年代にグレティ夫人のもとでオリジナルフィルムから作成されたモダンプリントが没後に写真家としての再評価に繋がりました(今回ご紹介しているのはモダンプリントです)
ヴォルス 「無題」

こちらは1939年の作品。釘とテーブルだと思いますが、抽象そのものと言った雰囲気になっています。実際のものなのに抽象画のように思えるセンスが流石です。
この年に第二次世界大戦が勃発すると、ヴォルスは敵国人として収容所に収監されてしまいました。収容所を転々とする中でエルンストと一緒だったこともあったようです。そうした生活が約1年続いた後、フランス国籍を持つグレティ・ダビジャと結婚して収容所を逃れ 南仏のカシに移り住んで静かに制作を続けました。(グレティ・ダビジャはシュルレアリストの詩人ジャック・バロンの前妻で、1933年に出会っています。)
ヴォルス 「自写像(ヴォルス百面相)」

こちらは1940~41年頃の作品。このシリーズはたくさんあって、様々な顔で自分を写しています。どういう意図があったか分かりませんが、結構おちゃめな感じで写ってますねw 実際はかなり苦しい時期だったはずだけどユーモアを感じます。
収容所にいた頃からドローイングや水彩を本格的に手掛けるようになっていき「サーカス・ヴォルス」のアイディアを得ています。
こちらは1940年の「サーカス・ヴォルス」に関する記述

自らの半生を振り返り、「雑多なものをすべて取り込み、機能を役立てサーカスの一部にしてしまう」という発想を綴っています。これ以降のヴォルス作品を読み解く鍵になりそうなアイディアです。
1941年にはアメリカ渡航を志し、作品をアメリカに運んで貰ってヴィザも取得しましたが、南仏をドイツ軍が占領したためアメリカ渡航を断念し、デュールフィに逃れました。デュールフィ近辺で3度引っ越しを繰り返し、終戦直後の1945年12月にパリへと戻っていきました。一方、運んでもらった作品で1942年にはアメリカで個展も行われていました。
ヴォルス 「作品、または絵画」

こちらは戦後の1946年のグワッシュ作品。無数の線とシミのような色彩が抽象的ですが、不思議と静かな調和を感じて音楽的に思えます。やはりパウル・クレーに通じるものがあるんじゃないかな。
1945年の年末にパリ ヴァンドームのルネ・ドルゥーアンの画廊で個展が行われ、ドルゥーアンの勧めで1946年1月から本格的に油彩の制作をはじめました。(一番古い油彩は1932年とされますが、戦前の作品は10点程度しか確認されていません)
ヴォルス 「葵色と黄土色」

こちらは1946年頃のグワッシュ作品。有機的で、初めて観たときは心臓かと思いましたw ちょっとキモいような原始を感じるような。
1945年には個展のカタログとして自らが編集した『ちいさな黒い本』も刊行されています。ちなみにヴォルスはこの頃に版画も多く手掛けましたが版画集は作ることがありませんでした。死後に夫人がオリジナルの原版を使って版画集を3度刊行しています。
こちらは『ちいさな黒い本』の写し。

本当に小さな本ですが、ヴォルス自身が制作したものなので作品に関する考えが書かれているのかも?
ヴォルス 「退屈な氾濫」

こちらは1946年頃のグワッシュ作品。青や黄色の色彩が鮮やかで何となく花とか蝶を思わせるかな。ヴォルスは南仏時代に自然をよく観察していたようなので、そうしたイメージに近いのではないかと思います。
この頃、アントナン・アルトーやサルトルなどとも知り合っています。彼らは1947年に行われたヴォルスの個展を注目していました。
ヴォルス 「つる草の星」

こちらは1947年頃の作品。タイトルのせいか、毛の生えた木の根っこみたいに見えますw シュールさもありつつ具象とも言えない独特の作風ですね。
この年にリュクサンブール画廊の「イマジネール展」に出品し、「ヨーロッパの抒情的抽象」と評されました。また、この翌年のモンパルナス画廊の展覧会に、デ・クーニング、アーシル・ゴーキー、マチュー、ピカビア、ジャクソン・ポロック、アド・ラインハルト、マーク・ロスコ、マーク・トビーといった現代絵画の巨匠となる画家たちとともに参加しています。
ヴォルス 「構成 白い十字」

こちらは1947年の油彩作品。確かに白い十字架ですねw これは厚塗りされていたりザラついていたり、一見しただけではどうやって描いたのか分からないようなところもあります。抽象性や技法などに次の時代への序曲といった雰囲気を感じます。
油彩は亡くなるまでに約90点程度あるそうで、5年くらいしかないので結構なペースかも。1947年のドルゥーアン画廊の個展では油彩を40点ほど発表し高い評価を得ました。この個展は後にアンフォルメルの主要メンバーとなるジョルジュ・マチューも絶賛し、ジャン・フォートリエらと共にしばしばヴォルスを訪れたようです。この辺がアンフォルメルの先駆者とされる所以ですね。
ヴォルス 「植物」

こちらは1947年の作品。タイトルを観て どこがやねん!?と心の中でツッコミました。一応、茎と花っぽく見えなくもないけど、植物だったらかなり毒々しいようなw むしろ鳥の頭みたいに見えるw
ヴォルスの油彩は薄く地塗りを施した上に画布を傾けて絵の具を流したり、絵の具のチューブで直接スタンプする、厚く絵の具を盛り上げる、ドリッピング、画面への陰刻線、ひっかくなど様々な技法が使われています。こうした技法もアンフォルメルやアクションペインティングの先駆けになったように思えます。
ヴォルス 「閉路」

こちらは1948~49年の油彩作品。私がヴォルスの中で特に好きなのがこちらです。チューブから直接キャンバスに落としたりしているのでマチエールが力強く感じられます。タシスムなどに通じる質感があるように思います。
ヴォルスが開いたのは形象を描くのではなく、ヴォルスの生きる時間と絵画の時間が一体化する生の動感がそのまま造形となる新しい世界だったようです。よく分からないけど心地よいリズムだったり、キモかったり生き物のように見えるのはそういうことなのかな。
ヴォルス 「街の秘密」

こちらは1951年のグワッシュ。油彩とは作風が違って線が多いのが特徴かな。確かに街に見えるような形象の重なりとなっていて廃墟のようにも思えてきます。
ヴァルスは1945~49年に集中して版画制作を行いました。ジャン=ポール・サルトルやアントナン・アルトーら文学者たちの挿画として制作したようですが、内容とは必ずしも呼応していなかったようです。また、9点の詩集や小説にヴォルスの銅版画が寄せられたようです。
ヴォルス 「街の中心」

こちらは死後の1955年に出された銅版画。ヴォルスの銅版画は細く尖った針で金属表面を削って微細な描線を刻み込んでいて、ドライポイントの技法にあたります。線が炸裂したような画風で、ちょっとパウル・クレーに似たものを感じます。
こうして名声が上がりつつあったヴォルスですが、アルコール中毒だった上 腐った馬肉を食べて食中毒を起こし1951年に38歳の若さで亡くなりました。苦しい時代を耐えてようやくという時にそんな死に方なの?とちょっと不憫です。
ということで現代絵画において功績の大きな画家となっています。それほど知られていないと思いますが、川村記念美術館やアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)、横浜美術館などにコレクションがあり、たまに紹介される機会もあります。世代の架け橋のような存在なので、覚えておきたい画家です。
参考記事:
ヴォルス――路上から宇宙へ (DIC川村記念美術館)
アンフォルメルとは何か?-20世紀フランス絵画の挑戦 (ブリヂストン美術館)
ヴォルスの本名はアルフレート=オットー=ヴォルフガング・シュルツで、1913年にドイツの裕福な家庭に生まれました。父が教養人だったこともあり幼い頃から絵画、写真、音楽などに才能を示し独学で絵画を描くようになりました。16歳のときに最愛の父を亡くし、17歳で高校を退学処分となり(ユダヤ人の友人をかばったのが原因?)、1931年にドレスデンで女性写真家ゲンヤ・ヨナスの元で写真技術を身につけました。ドイツ時代には短期間ですがバウハウスに入ってパウル・クレーに教えも受けています。やがてナチスが台頭してくると1932年にパリに移り、まずは写真家として活動し始めます。1937年のパリ万国博覧会の「エレガンスと装飾館」の公式カメラマンを務めるなど成功を収め、この頃から「Wolfgang Shulze」の略で「Wols」を名乗るようになりました。
ヴォルス 「パリ」

こちらは1932~42年頃の作品。ちょっとどういう構図なのか分かりませんが、上の方は遠い街並み、下の方は近くの街頭が写っていて2つの世界が同時に目の前にあるようなシュールさを漂わせているように思えます。崖の上なんでしょうか?? ヴォルスの初期の写真はこうしたちょっとシュールな作風に思えます。
写真家としてヴォルスが最も活躍したのは1937年で、肖像写真で初めての個展も行っています。パリ時代にはマックス・エルンストやジョアン・ミロなどと知り合いになっていたようです。1937年頃にはシュルレアリストたちとのポートレートも撮影されています。
ヴォルス 「舗装石」

こちらは1932~42年頃の作品。何の変哲もない舗装路ですが、アンフォルメルの絵もこんな感じですよねw 画面を3分割してそれぞれの質感の違いが感じられるかな。
ヴォルスはタイトルや年記を残していなかったので、撮影年代の特定は困難なようです。撮影当時のプリントは際めて希少で、1970年代にグレティ夫人のもとでオリジナルフィルムから作成されたモダンプリントが没後に写真家としての再評価に繋がりました(今回ご紹介しているのはモダンプリントです)
ヴォルス 「無題」

こちらは1939年の作品。釘とテーブルだと思いますが、抽象そのものと言った雰囲気になっています。実際のものなのに抽象画のように思えるセンスが流石です。
この年に第二次世界大戦が勃発すると、ヴォルスは敵国人として収容所に収監されてしまいました。収容所を転々とする中でエルンストと一緒だったこともあったようです。そうした生活が約1年続いた後、フランス国籍を持つグレティ・ダビジャと結婚して収容所を逃れ 南仏のカシに移り住んで静かに制作を続けました。(グレティ・ダビジャはシュルレアリストの詩人ジャック・バロンの前妻で、1933年に出会っています。)
ヴォルス 「自写像(ヴォルス百面相)」

こちらは1940~41年頃の作品。このシリーズはたくさんあって、様々な顔で自分を写しています。どういう意図があったか分かりませんが、結構おちゃめな感じで写ってますねw 実際はかなり苦しい時期だったはずだけどユーモアを感じます。
収容所にいた頃からドローイングや水彩を本格的に手掛けるようになっていき「サーカス・ヴォルス」のアイディアを得ています。
こちらは1940年の「サーカス・ヴォルス」に関する記述

自らの半生を振り返り、「雑多なものをすべて取り込み、機能を役立てサーカスの一部にしてしまう」という発想を綴っています。これ以降のヴォルス作品を読み解く鍵になりそうなアイディアです。
1941年にはアメリカ渡航を志し、作品をアメリカに運んで貰ってヴィザも取得しましたが、南仏をドイツ軍が占領したためアメリカ渡航を断念し、デュールフィに逃れました。デュールフィ近辺で3度引っ越しを繰り返し、終戦直後の1945年12月にパリへと戻っていきました。一方、運んでもらった作品で1942年にはアメリカで個展も行われていました。
ヴォルス 「作品、または絵画」

こちらは戦後の1946年のグワッシュ作品。無数の線とシミのような色彩が抽象的ですが、不思議と静かな調和を感じて音楽的に思えます。やはりパウル・クレーに通じるものがあるんじゃないかな。
1945年の年末にパリ ヴァンドームのルネ・ドルゥーアンの画廊で個展が行われ、ドルゥーアンの勧めで1946年1月から本格的に油彩の制作をはじめました。(一番古い油彩は1932年とされますが、戦前の作品は10点程度しか確認されていません)
ヴォルス 「葵色と黄土色」

こちらは1946年頃のグワッシュ作品。有機的で、初めて観たときは心臓かと思いましたw ちょっとキモいような原始を感じるような。
1945年には個展のカタログとして自らが編集した『ちいさな黒い本』も刊行されています。ちなみにヴォルスはこの頃に版画も多く手掛けましたが版画集は作ることがありませんでした。死後に夫人がオリジナルの原版を使って版画集を3度刊行しています。
こちらは『ちいさな黒い本』の写し。

本当に小さな本ですが、ヴォルス自身が制作したものなので作品に関する考えが書かれているのかも?
ヴォルス 「退屈な氾濫」

こちらは1946年頃のグワッシュ作品。青や黄色の色彩が鮮やかで何となく花とか蝶を思わせるかな。ヴォルスは南仏時代に自然をよく観察していたようなので、そうしたイメージに近いのではないかと思います。
この頃、アントナン・アルトーやサルトルなどとも知り合っています。彼らは1947年に行われたヴォルスの個展を注目していました。
ヴォルス 「つる草の星」

こちらは1947年頃の作品。タイトルのせいか、毛の生えた木の根っこみたいに見えますw シュールさもありつつ具象とも言えない独特の作風ですね。
この年にリュクサンブール画廊の「イマジネール展」に出品し、「ヨーロッパの抒情的抽象」と評されました。また、この翌年のモンパルナス画廊の展覧会に、デ・クーニング、アーシル・ゴーキー、マチュー、ピカビア、ジャクソン・ポロック、アド・ラインハルト、マーク・ロスコ、マーク・トビーといった現代絵画の巨匠となる画家たちとともに参加しています。
ヴォルス 「構成 白い十字」

こちらは1947年の油彩作品。確かに白い十字架ですねw これは厚塗りされていたりザラついていたり、一見しただけではどうやって描いたのか分からないようなところもあります。抽象性や技法などに次の時代への序曲といった雰囲気を感じます。
油彩は亡くなるまでに約90点程度あるそうで、5年くらいしかないので結構なペースかも。1947年のドルゥーアン画廊の個展では油彩を40点ほど発表し高い評価を得ました。この個展は後にアンフォルメルの主要メンバーとなるジョルジュ・マチューも絶賛し、ジャン・フォートリエらと共にしばしばヴォルスを訪れたようです。この辺がアンフォルメルの先駆者とされる所以ですね。
ヴォルス 「植物」

こちらは1947年の作品。タイトルを観て どこがやねん!?と心の中でツッコミました。一応、茎と花っぽく見えなくもないけど、植物だったらかなり毒々しいようなw むしろ鳥の頭みたいに見えるw
ヴォルスの油彩は薄く地塗りを施した上に画布を傾けて絵の具を流したり、絵の具のチューブで直接スタンプする、厚く絵の具を盛り上げる、ドリッピング、画面への陰刻線、ひっかくなど様々な技法が使われています。こうした技法もアンフォルメルやアクションペインティングの先駆けになったように思えます。
ヴォルス 「閉路」

こちらは1948~49年の油彩作品。私がヴォルスの中で特に好きなのがこちらです。チューブから直接キャンバスに落としたりしているのでマチエールが力強く感じられます。タシスムなどに通じる質感があるように思います。
ヴォルスが開いたのは形象を描くのではなく、ヴォルスの生きる時間と絵画の時間が一体化する生の動感がそのまま造形となる新しい世界だったようです。よく分からないけど心地よいリズムだったり、キモかったり生き物のように見えるのはそういうことなのかな。
ヴォルス 「街の秘密」

こちらは1951年のグワッシュ。油彩とは作風が違って線が多いのが特徴かな。確かに街に見えるような形象の重なりとなっていて廃墟のようにも思えてきます。
ヴァルスは1945~49年に集中して版画制作を行いました。ジャン=ポール・サルトルやアントナン・アルトーら文学者たちの挿画として制作したようですが、内容とは必ずしも呼応していなかったようです。また、9点の詩集や小説にヴォルスの銅版画が寄せられたようです。
ヴォルス 「街の中心」

こちらは死後の1955年に出された銅版画。ヴォルスの銅版画は細く尖った針で金属表面を削って微細な描線を刻み込んでいて、ドライポイントの技法にあたります。線が炸裂したような画風で、ちょっとパウル・クレーに似たものを感じます。
こうして名声が上がりつつあったヴォルスですが、アルコール中毒だった上 腐った馬肉を食べて食中毒を起こし1951年に38歳の若さで亡くなりました。苦しい時代を耐えてようやくという時にそんな死に方なの?とちょっと不憫です。
ということで現代絵画において功績の大きな画家となっています。それほど知られていないと思いますが、川村記念美術館やアーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)、横浜美術館などにコレクションがあり、たまに紹介される機会もあります。世代の架け橋のような存在なので、覚えておきたい画家です。
参考記事:
ヴォルス――路上から宇宙へ (DIC川村記念美術館)
アンフォルメルとは何か?-20世紀フランス絵画の挑戦 (ブリヂストン美術館)
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