HOME   »  テーマ別紹介  »  《カンパニー・デ・キダム》 テーマ別紹介

《カンパニー・デ・キダム》 テーマ別紹介

今日はテーマ別紹介で、フランスのパフォーマンス集団「カンパニー・デ・キダム」を取り上げます。カンパニー・デ・キダムは演劇、ダンス、音楽、サーカスなど、様々な異なるジャンルのアーティストや技術者を集めた集団で、神秘的な音楽と光などを用いた摩訶不思議なパフォーマンスを繰り広げます。近年では六本木アートナイトや香川県の「せとうちサマーナイトフェスティバル」などに招聘されて披露されることがあり、一度観たら忘れられない光景を展開してくれます。今日は六本木アートナイトで撮った映像や公式映像などを交えながらご紹介していこうと思います。


カンパニー・デ・キダムは、1994年に、演出家ジャン=バティスト・デュペレにより設立されました。先述のように様々なジャンルのアーティストが音響や装置を使って一種の野外劇のような感じのパフォーマンスを行います。ストリートアートの認識を高めるために公開リハーサルやワークショップなども行っているようで、目の前で繰り広げられるライブ感も魅力です。その評価は世界的にも高く、世界各国で上演され人気を集めています。


まずは2010年に六本木アートナイトで行われた「ハーバードの夢」についてです。1997年に製作されて以降、世界中で約400回上演されている代表的なパフォーマンスです。

こちらは演目が始まる前の入場の様子。既に何かの宗教儀式のような雰囲気が漂ってますw

手前の人と比べると、光るバルーンの大きさが分かるかな。かなり巨大です。

何かの意思を伝えるように点滅しながら行進中。正面から観ると白塗りの外国人が腕などを操作しているのがわかります。足は竹馬かな?

この光るバルーンを多用するのが1つの特徴となっています。ゆったりとしたジェスチャーで、お互いに歩み寄ったり離れたりしながら集団で意思疎通を図ってる感じ。

やがて球体の前で音楽に合わせて、踊り始めました。

何とも幻想的でシュールさと神秘性が感じられます。

球体に集まって祈りのようなものをしていると、球体が浮き上がりました。

まるで夢の中の光景みたいで、タイトルも頷けるかなw

球体は光を発しながら不思議な揺らめきで上昇していきました…。

この辺の不思議さはマジックショーやサーカスに通じるところがあるように思えます。仕掛けも気になるところですね。。。


続いては2016年に六本木アートナイトで行われた「FierS a Cheval~誇り高き馬~」についてです。

こちらは丸い人影ではなく巨大な光る馬が主役となります。(この時はブログを休止していたので当時撮った映像を見つけられず写真です)
20161022 174746
この馬たちが回転したり駆けたりして幻想的な光景を展開してくれます。手前にいる白い服の人はリングマスターで、この人の魔法にかかってるような感じ。

この時、ぽわ~っとした宇宙っぽい音楽と馬のいななきが響き渡っていました。
20161022 174747
この馬は平和と純真さ、魂をシンボライズしているそうです。

今年(2021年)の2月に、六本木アートナイトのスピンオフ・プロジェクトとして過去のパフォーマンスの映像が公開され、カンパニー・デ・キダムの「FierS a Cheval~誇り高き馬~」もオープニングアクトの時の映像が公開されました。33分たっぷり楽しめますので、下記リンクか公式youtubeの埋め込みでお楽しみください。
 参考リンク:https://www.roppongiartnight.com/spinoff/contents/295/

カンパニー・デ・キダムの「FierS a Cheval~誇り高き馬~」



この他に香川県のサンポート高松で行われている「せとうちサマーナイトフェスティバル」に2015年、2017年、2019年に出演したことがあるようです。2017年には「ハーバードの夢」と「FierS a Cheval~誇り高き馬~」をあわせた「カンパニー・デ・キダム 2つの光の物語」、2019年には「Love Song of TOTEMS」という最新作も披露されたそうで、六本木より頻度が高いかも。


ということで、非常に魅力的なパフォーマンス集団となっています。コロナの世の中になってしまい今後のイベントはどうなってしまうのか分かりませんが、日本でも観られる機会が多かったアーティスト集団なので今後もまた来日して披露してほしいところです。今は過去の映像などを観て我慢ですかね。。。
関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
48位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
7位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。