《恐竜》 テーマ別紹介
今日はテーマ別紹介で、恐竜を取り上げます。恐竜というと「数億年前に哺乳類より先に地球の覇権を得たものの隕石の落下で滅びた巨大生物」といったイメージがあると思いますが、実際にはペルム紀末の大絶滅(PT境界)の後は恐竜の先祖よりも哺乳類の先祖が栄えていました。また、ワニの先祖も恐竜を捕食するなど、決して恐竜が先に王者となったわけではありません。最初は二足歩行の小型の動物に過ぎなかった恐竜が三畳紀の後期からジュラ紀にかけて大型化して、ジュラ紀、白亜紀を通し一般に絶滅と言われるK-T境界まで栄えました。しかしそれも正確ではなく、獣脚類の一部の子孫は鳥となり、現在でも哺乳類の倍の1万種程度が繁栄しています。今日も過去の展示で撮った写真とともにご紹介していこうと思います。
参考記事:
世界最大 恐竜王国2012~恐竜オールスター、幕張に大集結。~ (幕張メッセ)
恐竜博2011 (国立科学博物館)
地球最古の恐竜展 (森アーツセンターギャラリー)
まずは何とか紀の時系列についてです。時期と特徴はこんな感じになります。
古生代
カンブリア紀 (約5億4500万年前~約5億0500万年前) 三葉虫などの時代
オルドビス紀 (約5億0900万年前~約4億4600万年前) オウムガイや三葉虫の時代
大量絶滅 6000光年以内の超新星爆発のガンマ線バーストによって全生物の85%程度が絶滅
シルル紀 (約4億3500万年前~約4億1000万年前) 陸上植物の生まれた時代
デボン紀 (約4億1600万年前~約3億6700万年前) 両生類、昆虫、シダ植物などが生まれた時代
大量絶滅 気候変動によって海洋生物の大量絶滅。全生物の85%程度が絶滅
石炭紀 (約3億6700万年前~約2億8900万年前) 爬虫類、哺乳類型爬虫類(単弓類)などが生まれた時代
ペルム紀 (約2億9000万年前~約2億5100万年前) 豊かな生態系の時代
P-T境界 火山活動(スーパープルーム?)による気候の大変動で90~95%程度の生物が絶滅
中生代
三畳紀 (約2億5100万年前~約1億9500万年前)恐竜の先祖、ワニの先祖、哺乳類の先祖が覇権を争っていた時代
大量絶滅 火山活動?によって全生物の76%程度が絶滅
ジュラ紀 (約1億9500万年前~約1億3500万年前) 大型恐竜の時代。被子植物や始祖鳥なども生まれた。
白亜紀 (約1億4550万年前~約6550万年前) ティラノサウルスやトリケラトプス、プテラノドンなどの時代
K-T境界 隕石?によって恐竜やアンモナイトが絶滅 全生物の70%程度が絶滅
新生代
第三紀 (約6500万年前~約250万年前) 哺乳類・鳥類が栄えてきた時代
第四紀 (約258万8000年前~現在) 人類の時代
上記のように、地球は5回ほど大量絶滅に見舞われてきましたが、その次に来る時代は逆にチャンスの時代で、がら空きとなったニッチ(生態的地位)を埋めるように新しい種が台頭してきます。今回のテーマである恐竜は史上最大規模の絶滅(P-T境界)を生き残ったものから生まれたわけですが、この頃は地球上のすべての大陸が1つの「パンゲア大陸」で火山活動が活発で、スーパーブルーム(巨大噴火)がペルム紀末のP-T境界を引き起こしたとされています。恐竜は三畳紀から広大なパンゲア大陸で進化していくわけですが、三畳紀の初期は恐竜の先祖、ワニの先祖、哺乳類の先祖が新たな王者となるべく覇権を争っていたようで、意外にも最初は哺乳類の先祖が栄えていました。また、ワニの先祖も恐竜を捕食するなど、決して恐竜の時代ではなかったようです。
<三畳紀> 約2億5100万年前~約1億9500万年前)
この時代は哺乳類とワニの先祖も重要なライバルなので合わせてご紹介。
まずこちらは「イスチグアラスティア」という「ディキノドン類」の生物。

恐竜ではなく爬虫類と哺乳類の特徴を併せ持っていた生物で「キノドン類」はP-T境界を生き延びてこの時代に栄え、哺乳類の先祖になっていきます。
こちらは「フレングエリサウルス」という恐竜類の生物。

恐竜の先祖で、現在見つかっている中で最古の恐竜です。恐竜は三畳紀に生まれました。
こちらは「シロスクス」という「クルロタルシ類」の生物で、ワニの先祖のグループです。

恐竜そっくりで、骨格から速く走れたと考えられるそうです。
こちらは「サウロスクス」というクルロタルシ類の生物(ワニの先祖)。

三畳紀後期に捕食者として頂点に君臨していたそうです。これも速く走れたと考えられているそうです。
先ほどの「フレングエリサウルス」もそうでしたが、最初は恐竜といってもそんなに大きくなかったのですが、三畳紀の後期にかけて次第に巨大化していきます。巨大化の理由は諸説あるようですが、その1つに「大きいほうが食べられないから」という理由が挙げられます。(以前に観たディスカバリーチャンネルの恐竜番組でも体が大きいほど安全だったと言ってたのを思い出しました)
これは「エクサエレトドン」という哺乳類になりきれていないキノドン類です。

子供に乳や餌をやるなど哺乳類と共通する特徴があったようです。
哺乳類はこの三畳紀の末に現れたそうです。ちなみに哺乳類は、乳をやること、毛があって自分で発熱できること、よく聴こえる耳の3つの特徴があります。
と、ここまで哺乳類・ワニ・恐竜の先祖たちの三つ巴の戦いでしたが三畳紀後期に大きくなった恐竜が繁栄していきます。
左からエオラプトル、プラテオサウルス、エオドロマエウス。

エオドロマエウスは2011年命名されたばかりの新種のようです。化石が確認されている最古の恐竜なのだとか。
<ジュラ紀> 約1億9960万年前~約1億4550万年前~
三畳紀に続くジュラ紀は、恐竜の多様化と大型化が進んだ時期です。ジュラ紀になるとパンゲアは北のローラシアと南のゴンドワナに分裂し、大陸間に海が入り込み砂漠だった内陸が温暖湿潤になるなど気候も変わっていきました。やがてローラシアはさらに東西に分裂し、その間にはサンゴ礁の発達によって多島海が広がり、羽毛で空を飛ぶ獣脚類(鳥類)の進化の舞台となりました。また、西ローラシアでは広大な低地が広がり大型化した恐竜たちの生息地となっていきました。
ジュラ紀には有名な始祖鳥(アーケオプテリクス)もいました。

注目は足の親指で、現代の鳥とは違い後ろ向きの親指が無いそうです。現在の研究では始祖鳥より前に最古の鳥が出現していたことが確実となっています。
これは2009年に始祖鳥より古い空飛ぶ恐竜として発表されたアンキオルニス

手足に羽が付いていて、恐竜から鳥類に進化したという仮説の問題点の1つを解消してくれる発見だったようです。
こちらはアロサウルス。

最近の研究ではアロサウルスに羽毛があった可能性が高いと考えられています。2010年に発見された近縁の獣脚類コンカヴェナトルに羽毛が確認されたためにアロサウルスもそうではないかと考えられるようです。
一昔前は恐竜の再現といえば鱗のような肌をしていましたが、最近では羽毛が生えている再現を見るようになりました。中国で発掘された恐竜によって恐竜には羽毛があったのではないかという説が有力になってきているようです。羽毛は恐竜が1億年以上に渡って繁栄した大きな要因としても考えられているようで、恐竜と同じ先祖を持つ翼竜からも羽毛が見つかっていることから、恐竜と翼竜が枝分かれする前の原始爬虫類から備わっていた可能性もあるようです。恐竜の羽毛には体温調節、求愛行動、繁殖機能という3つの利点が考えられています。
こちらはヘスペロサウルス。

てっきりステゴサウルスかと思ってしまいますが背中の板状の骨の形が違うそうで、ここで体温調節を行っていたと考えられているようです。
先述の体が大きくなったのは食べられない為という説の他に、気候がとても乾燥し植物の質が悪くなったため、草食恐竜が巨大化したという説もあります。つまり、干ばつになると植物が育ちませんが、体が大きくなると体内に長い時間エネルギーを蓄えられるようになるため、どんどん大きくなったという考えです。(現代の象の体が大きいのと同じような理屈のようです) そして、草食恐竜が大きくなると、それを狩る肉食恐竜も大きくならざるをえなかったらしく、こちらも巨大化していったと考えられます。
<ジュラ紀から白亜紀>
この時代はかつて恐竜研究の空白期となっていたそうですが、最近 中国などで見つかった新種の化石によって空白が埋まりつつあるようです。前期白亜紀になると大陸の分裂はかなり進行したそうで、恐竜は各地で進化していきました。
左から順にラプトレックスとプシッタコサウルス

ラプトレックスはティラノサウルスに似た小型恐竜で、もしかしたら大型種の子供かもしれないそうです。ラプトレックスは毛が生えたいた可能性があります。
プシッタコサウルスは角竜類だそうで、後のトリケラトプスの先祖なのかな。
<白亜紀末期> 約7060万年前~約6550万年前
後期白亜紀になると北半球は現在の大陸の配置にかなり近づきました。そして白亜紀最末期には恐竜のなかでも最も有名なティラノサウルスやトリケラトプスが現れました。
こちらはトリケラトプス。

最近の研究で、前足の甲を前向きではなく外向きであることがわかったそうです。
こちらはティラノサウルス。

なんだかやけにお腹が大きな感じがしますが、これも近年の研究成果に基づく展示で立ち上がる時に前足を着いて前傾姿勢となる姿のようです。
<絶滅> 約6550万年前
恐竜は約6550万年前に絶滅したのですが、2010年の研究でその原因は隕石落下によるものだった可能性が高いと確かめられたそうです。私がよく観ているディスカバリー・チャンネルの番組では隕石はとどめの一撃であってその他の原因が複合的だと言ってましたが、結局のところ隕石が原因なのかな??
しかし恐竜は完全に滅びたわけではなく、ジュラ紀に飛行能力を獲得した獣脚類の子孫は鳥類へと進化し、現在でも鳥は哺乳類の倍の1万種程度が繁栄しています。
ということで、恐竜の研究が進むごとに姿や生態のイメージが変わって行っています。今回取り上げた元記事も2010年代なので更にアップデートされているかもしれません。恐竜展は定期的に行くとその変化ぶりも味わえるので今後もチェックしていきたいところです。
参考記事:
世界最大 恐竜王国2012~恐竜オールスター、幕張に大集結。~ (幕張メッセ)
恐竜博2011 (国立科学博物館)
地球最古の恐竜展 (森アーツセンターギャラリー)
まずは何とか紀の時系列についてです。時期と特徴はこんな感じになります。
古生代
カンブリア紀 (約5億4500万年前~約5億0500万年前) 三葉虫などの時代
オルドビス紀 (約5億0900万年前~約4億4600万年前) オウムガイや三葉虫の時代
大量絶滅 6000光年以内の超新星爆発のガンマ線バーストによって全生物の85%程度が絶滅
シルル紀 (約4億3500万年前~約4億1000万年前) 陸上植物の生まれた時代
デボン紀 (約4億1600万年前~約3億6700万年前) 両生類、昆虫、シダ植物などが生まれた時代
大量絶滅 気候変動によって海洋生物の大量絶滅。全生物の85%程度が絶滅
石炭紀 (約3億6700万年前~約2億8900万年前) 爬虫類、哺乳類型爬虫類(単弓類)などが生まれた時代
ペルム紀 (約2億9000万年前~約2億5100万年前) 豊かな生態系の時代
P-T境界 火山活動(スーパープルーム?)による気候の大変動で90~95%程度の生物が絶滅
中生代
三畳紀 (約2億5100万年前~約1億9500万年前)恐竜の先祖、ワニの先祖、哺乳類の先祖が覇権を争っていた時代
大量絶滅 火山活動?によって全生物の76%程度が絶滅
ジュラ紀 (約1億9500万年前~約1億3500万年前) 大型恐竜の時代。被子植物や始祖鳥なども生まれた。
白亜紀 (約1億4550万年前~約6550万年前) ティラノサウルスやトリケラトプス、プテラノドンなどの時代
K-T境界 隕石?によって恐竜やアンモナイトが絶滅 全生物の70%程度が絶滅
新生代
第三紀 (約6500万年前~約250万年前) 哺乳類・鳥類が栄えてきた時代
第四紀 (約258万8000年前~現在) 人類の時代
上記のように、地球は5回ほど大量絶滅に見舞われてきましたが、その次に来る時代は逆にチャンスの時代で、がら空きとなったニッチ(生態的地位)を埋めるように新しい種が台頭してきます。今回のテーマである恐竜は史上最大規模の絶滅(P-T境界)を生き残ったものから生まれたわけですが、この頃は地球上のすべての大陸が1つの「パンゲア大陸」で火山活動が活発で、スーパーブルーム(巨大噴火)がペルム紀末のP-T境界を引き起こしたとされています。恐竜は三畳紀から広大なパンゲア大陸で進化していくわけですが、三畳紀の初期は恐竜の先祖、ワニの先祖、哺乳類の先祖が新たな王者となるべく覇権を争っていたようで、意外にも最初は哺乳類の先祖が栄えていました。また、ワニの先祖も恐竜を捕食するなど、決して恐竜の時代ではなかったようです。
<三畳紀> 約2億5100万年前~約1億9500万年前)
この時代は哺乳類とワニの先祖も重要なライバルなので合わせてご紹介。
まずこちらは「イスチグアラスティア」という「ディキノドン類」の生物。

恐竜ではなく爬虫類と哺乳類の特徴を併せ持っていた生物で「キノドン類」はP-T境界を生き延びてこの時代に栄え、哺乳類の先祖になっていきます。
こちらは「フレングエリサウルス」という恐竜類の生物。

恐竜の先祖で、現在見つかっている中で最古の恐竜です。恐竜は三畳紀に生まれました。
こちらは「シロスクス」という「クルロタルシ類」の生物で、ワニの先祖のグループです。

恐竜そっくりで、骨格から速く走れたと考えられるそうです。
こちらは「サウロスクス」というクルロタルシ類の生物(ワニの先祖)。

三畳紀後期に捕食者として頂点に君臨していたそうです。これも速く走れたと考えられているそうです。
先ほどの「フレングエリサウルス」もそうでしたが、最初は恐竜といってもそんなに大きくなかったのですが、三畳紀の後期にかけて次第に巨大化していきます。巨大化の理由は諸説あるようですが、その1つに「大きいほうが食べられないから」という理由が挙げられます。(以前に観たディスカバリーチャンネルの恐竜番組でも体が大きいほど安全だったと言ってたのを思い出しました)
これは「エクサエレトドン」という哺乳類になりきれていないキノドン類です。

子供に乳や餌をやるなど哺乳類と共通する特徴があったようです。
哺乳類はこの三畳紀の末に現れたそうです。ちなみに哺乳類は、乳をやること、毛があって自分で発熱できること、よく聴こえる耳の3つの特徴があります。
と、ここまで哺乳類・ワニ・恐竜の先祖たちの三つ巴の戦いでしたが三畳紀後期に大きくなった恐竜が繁栄していきます。
左からエオラプトル、プラテオサウルス、エオドロマエウス。

エオドロマエウスは2011年命名されたばかりの新種のようです。化石が確認されている最古の恐竜なのだとか。
<ジュラ紀> 約1億9960万年前~約1億4550万年前~
三畳紀に続くジュラ紀は、恐竜の多様化と大型化が進んだ時期です。ジュラ紀になるとパンゲアは北のローラシアと南のゴンドワナに分裂し、大陸間に海が入り込み砂漠だった内陸が温暖湿潤になるなど気候も変わっていきました。やがてローラシアはさらに東西に分裂し、その間にはサンゴ礁の発達によって多島海が広がり、羽毛で空を飛ぶ獣脚類(鳥類)の進化の舞台となりました。また、西ローラシアでは広大な低地が広がり大型化した恐竜たちの生息地となっていきました。
ジュラ紀には有名な始祖鳥(アーケオプテリクス)もいました。

注目は足の親指で、現代の鳥とは違い後ろ向きの親指が無いそうです。現在の研究では始祖鳥より前に最古の鳥が出現していたことが確実となっています。
これは2009年に始祖鳥より古い空飛ぶ恐竜として発表されたアンキオルニス

手足に羽が付いていて、恐竜から鳥類に進化したという仮説の問題点の1つを解消してくれる発見だったようです。
こちらはアロサウルス。

最近の研究ではアロサウルスに羽毛があった可能性が高いと考えられています。2010年に発見された近縁の獣脚類コンカヴェナトルに羽毛が確認されたためにアロサウルスもそうではないかと考えられるようです。
一昔前は恐竜の再現といえば鱗のような肌をしていましたが、最近では羽毛が生えている再現を見るようになりました。中国で発掘された恐竜によって恐竜には羽毛があったのではないかという説が有力になってきているようです。羽毛は恐竜が1億年以上に渡って繁栄した大きな要因としても考えられているようで、恐竜と同じ先祖を持つ翼竜からも羽毛が見つかっていることから、恐竜と翼竜が枝分かれする前の原始爬虫類から備わっていた可能性もあるようです。恐竜の羽毛には体温調節、求愛行動、繁殖機能という3つの利点が考えられています。
こちらはヘスペロサウルス。

てっきりステゴサウルスかと思ってしまいますが背中の板状の骨の形が違うそうで、ここで体温調節を行っていたと考えられているようです。
先述の体が大きくなったのは食べられない為という説の他に、気候がとても乾燥し植物の質が悪くなったため、草食恐竜が巨大化したという説もあります。つまり、干ばつになると植物が育ちませんが、体が大きくなると体内に長い時間エネルギーを蓄えられるようになるため、どんどん大きくなったという考えです。(現代の象の体が大きいのと同じような理屈のようです) そして、草食恐竜が大きくなると、それを狩る肉食恐竜も大きくならざるをえなかったらしく、こちらも巨大化していったと考えられます。
<ジュラ紀から白亜紀>
この時代はかつて恐竜研究の空白期となっていたそうですが、最近 中国などで見つかった新種の化石によって空白が埋まりつつあるようです。前期白亜紀になると大陸の分裂はかなり進行したそうで、恐竜は各地で進化していきました。
左から順にラプトレックスとプシッタコサウルス

ラプトレックスはティラノサウルスに似た小型恐竜で、もしかしたら大型種の子供かもしれないそうです。ラプトレックスは毛が生えたいた可能性があります。
プシッタコサウルスは角竜類だそうで、後のトリケラトプスの先祖なのかな。
<白亜紀末期> 約7060万年前~約6550万年前
後期白亜紀になると北半球は現在の大陸の配置にかなり近づきました。そして白亜紀最末期には恐竜のなかでも最も有名なティラノサウルスやトリケラトプスが現れました。
こちらはトリケラトプス。

最近の研究で、前足の甲を前向きではなく外向きであることがわかったそうです。
こちらはティラノサウルス。

なんだかやけにお腹が大きな感じがしますが、これも近年の研究成果に基づく展示で立ち上がる時に前足を着いて前傾姿勢となる姿のようです。
<絶滅> 約6550万年前
恐竜は約6550万年前に絶滅したのですが、2010年の研究でその原因は隕石落下によるものだった可能性が高いと確かめられたそうです。私がよく観ているディスカバリー・チャンネルの番組では隕石はとどめの一撃であってその他の原因が複合的だと言ってましたが、結局のところ隕石が原因なのかな??
しかし恐竜は完全に滅びたわけではなく、ジュラ紀に飛行能力を獲得した獣脚類の子孫は鳥類へと進化し、現在でも鳥は哺乳類の倍の1万種程度が繁栄しています。
ということで、恐竜の研究が進むごとに姿や生態のイメージが変わって行っています。今回取り上げた元記事も2010年代なので更にアップデートされているかもしれません。恐竜展は定期的に行くとその変化ぶりも味わえるので今後もチェックしていきたいところです。
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