《古代アンデス文明》 テーマ別紹介
今日はテーマ別紹介で、古代アンデス文明について取り上げます。アンデス文明と一口に言ってもその歴史は長く 地域も広いわけですが、15000年~13000年ほど前に南北アメリカに人類が入って5000年前頃から先土器時代が始まり、3500年頃前の先土器時代後期には農業に基づく定住生活となり社会と政治が複雑になっていきました。5000年前の紀元前3000年~2500年にはカラル遺跡など大規模な神殿も現れ、この頃から各地に祭祀センターが発達し、その後何千年もの間も保たれました。今回は2017年の国立科学博物館での古代アンデス文明展を再編集する形で、先土器時代、チャビン文明、モチェ文明、ナスカ文明、ティワナク文化、ワリ文化、シカン文化、チムー文化、インカ文化といったアンデス文明全体の流れをダイジェスト的にご紹介しようと思います。
参考記事:
古代アンデス文明展 前編(国立科学博物館)
古代アンデス文明展 後編(国立科学博物館)
こちらはざっくりとしたアンデス文明の流れ

時系列で観ると、B.C.3000年頃からカラル文化、B.C.1000年前後にチャビン文化、紀元頃からナスカが始まり、その後にモチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムーと続き、スペインに滅ぼされたインカまでとなっています。
南北アメリカにはおよそ15000年前に人類が入ったようで、23000年前に東アジアやヨーロッパ人を祖先とする人達が当時陸地だったベーリング海峡を渡ってアラスカ辺りで8000年ほど暮らし、その後新大陸に入って13000年ほど前に南北アメリカ大陸を分布する集団と北アメリカに住む集団の2つに分かれたようです。その後、5000年前頃から先土器時代が始まり、3500年頃前の先土器時代後期には農業に基づく定住生活となり社会と政治が複雑になっていきました。5000年前の紀元前3000年~2500年にはカラル遺跡など大規模な神殿も現れ、その後も各地に祭祀センターが発達していき、それは何千年もの間も保たれたようです。4000年前の起源2000年頃には身分の差が生まれたようで、副葬品にその違いが現れています。
先土器時代後期 「未焼成の小型男性人像(レプリカ)」

こちらは紀元前3000年~前1500年頃のカラル文化の土偶。手が欠けているのは埋葬の儀式で壊されたのではないかと考えられているようで、これと同様の土偶も手が欠けていたのを観たことがあります。 ニット帽を被った子供にしか観えなくてちょっと親近感がw
この他にも北部高地にはコトシュ遺跡(紀元前2500~1800年頃)なども存在しました。
先土器時代後期 「線刻装飾のある骨製の笛2本(レプリカ)」

これはレプリカですが、ペリカンの骨でできた笛。側面には猿や鳥、ネコ科の動物などが表されています。穴の塞ぎ方で音色を調整するようで、割と本格的な装飾付きの笛が早くも作られていたことに驚きます。
続いては紀元前1300年~500年頃にアンデスを文化的に統一したと考えられるチャビン文化(現在のペルーのリマの北辺り)についてです。アンデスは文化の統一と各地に個別の文化が育つ時代が交互に現れたと考えられているようで、このチャビンが初めての文化的統一となったようです。チャビンの美術や宗教はそれまでのアンデスのいくつもの宗教伝統を統合し、多様な祭祀センターとの交流によってできあがったようですが、贅をこらした遺物からは権力への関心も伺えるようです。
チャビン文化 形成期後期 「テノンヘッド」

これは神殿の壁面に置かれた頭像。人間離れした異形をしていますが、神殿での儀式で幻覚剤を摂取した人がネコ科の動物に変容する感覚を体験したものを表していると考えられているようです。日本の鬼瓦みたいにも見えるけど、ちょっと意味合いは違いそう。
この文化の出土品にはには自分の首を切った人の像などもあります。不自然な方向に首が曲がっていて怖い像ですw
クピスニケ文化 形成期中期(前1200年~前800年) 「刺青またはフェイスペイントをした小像」

何かのマスコットみたいな顔をした人物像。目や鼻、お腹に穴が開いているのは焼いた時に破裂しないようにするためのようですが、何とその穴を使ってオカリナとして吹くこともできるのだとか。私にはマワシを付けたお相撲さんの像に見えましたが意外な用途w
形成期後期(前800年~前500年) 「十四人面金冠(レプリカ)」

こちらはチャビン文化と同時期のクントゥル・ワシ遺跡(チャビンより北。紀元前800~前550年頃)からの出土品のレプリカ。六角形の中に14の頭部が表されています。切断された首が多数詰められた籠を表現しているとのことで、その意味を知ると怖い文化があったのかも。アンデスは割とその手の話題が多い気がします。
何故チャビンの宗教が権威を失ったか理由は分かりませんが、チャビンが力を失ってからその影響から離れた各地の伝統が復活していったようです。ペルー北部でペルー芸術の古典となったモチェや、南部でチャビンと隣接のパラカスから文化を取り入れたナスカなどもこの時代に栄えていきました
ガイソナ文化 「ガイソナの双胴壺」

ちょっと間が抜けたゆるキャラみたいな顔を持つ壺ですが、手には棍棒と盾を持っています。これも笛のようになるそうですが、それも意図して作ったのかな?? この表情がアンデスらしさなのかも。
モチェ文化 「アシカをかたどった鐙型単注口土器」

これとか完全にゆるキャラでしょw モチェの人は棍棒でアシカを狩って食料や物づくりの材料にしていたそうですが、宗教美術にも登場するので単なる食料以上の存在だったのかもとのことです。それにしてもこのデフォルメぶりは現代的なものを感じます。
モチェ文明(紀元後200年~後750(800)年頃)は灌漑施設を発達させ、経済的発展によって文化も豊かだったようです。洗練された写実的な土器や黄金の装飾品など様々な出土品があります。
モチェ文化 「金地に象嵌だれた人形面の装飾品」

こちらは胸飾りのパーツの1つだったと考えられている品。後ろからに紐を通す穴が2箇所あいているようです。目を見開いて歯が細かく表されていて中々迫力がある表情です。金地に象嵌する技術が見事。
モチェでは4つの世界を生きていたと考えられているようで、自然の世界、自然と隣合わせで生きる人間の世界、自然と人間に影響を与える神々の世界、そして死者や祖先の世界 の4つとなります。死者や自然を近くに感じてたのかもしれません。
後期モチェ文化 「ネコ科動物の毛皮を模した儀式用"ケープ"」

ネコ科動物が具体的に何なのか分かりませんが、結構身近な存在だったのかもしれません。これは毛皮を模した儀式用の品なので、宗教的に意味のある動物だったんじゃないかな。金ピカで威圧感もありますが、抜けた顔と猫っぽい手が可愛いw
モチェ文化(古シパン王墓) 「擬人化したネコ科動物(レプリカ)」

目のつり上がった鬼みたいな顔をしていますがネコ科動物を擬人化しているようです。頭の上の双頭の蛇はこの後のシカン時代にまで使われていくモチーフなのだとか。これも鋭い爪ですね。
続いてはモチェと同時期の地上絵で有名なナスカ文明(起源前200年頃~後650年頃)についてです。ナスカは北部に比べて農業には向かない干ばつの多い地域で、神へ願いを届けるために優れた芸術品を作りました。しかし気候変動の影響で近くの高地に移住して文化は途絶えてしまったのだとか。
ナスカ文化 「4つの首が描かれた土製内弩鉢」

これは首級(斬られた首)をモチーフにした鉢。目が上を向いているのは死んでるからのようです。ちょっと変顔したパフィみたいと思ったけど、そんな可愛いものじゃなかったw
なお、アンデスでは首級に力が宿っているという信仰がどの文化でも共通してあったようですが、ナスカは特に好んで土器などに表していたようです。
ナスカ文化 「クモが描かれた土器」

これもさっきの顔に似ていますが、クモを表しています。クモは豊穣と関連すると信じられていたそうで、そう言えば地上絵にもクモが描かれていますね。
ちなみにナスカの地上絵は水を求めた儀式に関係があると考えられているようです。宇宙人へのメッセージではなく神へのメッセージでしょうねw
ナスカ文化 「8つの顔で装飾された砂時計型土器」

こういう顔のイラストって現代でも見かける気がしますw 上部はちょっとキュビスムを感じるし色使いもアーティスティック。
パラカス・ネクロポリス期、前300~後200年頃 「刺繍マント」

こちらは高位者のミイラの包みの1枚。非常に緻密な模様となっています。
アップするとこんな漢字

このクオリティで沢山織り込まれているのが凄い技術です。身分と権力がよく伝わってきます。
アンデスでは6世紀後半に干ばつや洪水などの深刻な気候変動によって社会が大きく変化したようで、人口の集中が顕著に現れました。北部海岸や中部海岸のモチェやリマには特に多くの人が集まり都市とみなすことができる街となったようです。一方、南部海岸のナスカでは多くの人が海岸部を離れて高地へと移り住みました。こうした中、中部高地南部のアヤクチョ地域の1つの集落が急速に都市化し、ワリという国家の首都になり、ワリはティワナクとナスカの要素を合わせた新しい宗教も生んだようです。同じ頃、ティワナクの人々も太平洋岸に近い谷に植民地を築き、10世紀にはペルー北部海岸に強力な国家シカンも成立するなど同時期にいくつかの国家が地域ごとに発生しました。
ティワナク文化 「かみ合う犬歯が生えた髑髏をかたどった銀の葬送用冠」

これは葬送用の冠で、穴の部分が目になた髑髏をかたどっているようです。何故牙が生えているのか分かりませんが、よく見ると横向きの髑髏が表されているなど高度な加工技術が見て取れました。
ティワナク文化(紀元後500年~後1100年頃)は標高3800mにある巨大なティティカカ湖の湖畔にある盆地で繁栄した文化で、巨大な石造建造物が並び石の文化・石の文明と呼ばれるようです。15000~30000人ほどの人口があったようで、7世紀頃から周囲に宗教的・経済的に影響力をもったようですが、11世紀頃に衰退していきました。
ティワナク文化 「2人の男性の顔が彫られたティワナク様式の石のブロック」

石の文化と呼ばれるだけあって、こうした石造が出土しています。これはコカの葉を噛んでいる像と考えられるそうで、わずかに右の頬が膨れています。
ティワナクは標高3800mという富士山の頂上くらいの所にあるのですが、こんな所でどうやって都市が繁栄できたのか疑問に思われていたようです。しかしジャガイモの農法を工夫したり、寒さに強いリャマを飼って標高の低い土地までキャラバンを組んで遠征するなどして生活を維持していたと考えられているのだとか。
ティワナク文化 「カラササヤで出土した金の儀式用装身具」

ネコ科の動物やラクダ科の動物などを模した装身具。権力者が金で装飾するのは洋の東西問わず共通の文化なのかも。祭祀や葬送用に使われたそうです。
パリティ島はティティカカ湖の小島で、精巧に作った土器をわざわざ粉々にして生贄のリャマの骨と共に収めたりしていました。遠くはなれたアマゾン低地の住民の肖像が何故か出てきたり不明な点もあるようですが、交流があったことが伺えます。
ティワナク文化 「パリティ島で出土した肖像土器」

耳飾りと口にピアスのようなもの(テンベタ)をしたアマゾン低地の住民と思われる肖像土器。かなり写実的に作られていて当時の人々の顔が想像できそう。 それにしてもアマゾンとティワナクの間に交易でもあったんでしょうか??
続いてはワリ(紀元後650年~後1000年頃)の文化についてです。図像や建築技術が似ていることなどから以前はティワナクの一部と考えられていたようですが、今では武力で広い範囲を領土として他民族を統治した帝国と考えられているようです。ナスカとティワナクの要素を融合した新しい宗教を持ち、ペルー海岸部に飛び地の植民地を持つなど海と高地の覇権を握った国だったようです。
ワリ文化 「人間の顔が描かれた多彩色鉢」

様々な種族の人が描かれた鉢。それぞれ舌を出して可愛く見えますが、これは権力者が人々に語りかける様子 もしくは 敵を絞殺した様子を表しているようです。後者だと怖いですが、いずれにせよ多くの種族と関係のあった文化なのは伝わってきました。
ワリ文化 「ワリのキープ」

こちらはキープと呼ばれる糸。文字を持たないアンデスではこのキープの結び目が文字の替わりとなっています。この後のインカ帝国でも行政に使われましたが、インカが我々と同じ10進法であるのに大してワリは5進法なのだとか。これを解読するのは文字よりよっぽど難しそうに見えるw
続いてシカン文化(紀元後800年~後1375年頃)についてです。シカンはモチェとワリの文化の特徴を併せ持つ新たな様式と宗教を持っていて、ワリ帝国もシカンの地域には覇権を確立できないくらいの勢力だったようです。
参考記事:
特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン 1日ブログ記者 感想前編(国立科学博物館)
特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン 1日ブログ記者 感想後編(国立科学博物館)
中期シカン文化 「打ち出し技法で装飾をほどこした金のコップ(アキリャ)5点セット」

シカンは金を使った品が結構多いように思いますが、こちらは飲料の容器。蛇の頭や神・王などが表されているようです。割とどれも同じに見えるので、どうやって作ったのか気になります。型でも無いとこんなに似せるの難しいんじゃないかな。
中期シカン文化 「金めっきした儀式用ナイフ(トゥミ)」

変わった形のトゥミという儀式用ナイフ。生贄の首を切るのに使われたナイフです。禿げて下地が見えるので金箔が如何に薄いかが分かるようでした。
中期シカン文化 「ロロ神殿[西の墓]の中心被葬者の仮面」

面白い顔の形の仮面。金を銅・銀に混ぜて表面だけ金の含有量を多くしていたらしく、当時は表面を磨いて金色に見えていたと考えられるようです。ちょっと赤っぽいのは辰砂(赤色硫化水銀)が塗られていたためで、血を想起させる生命力の象徴だったとかんがえられるようです。割と可愛い顔してますが、かなりの権力者だったのかも。
続いてはチャンカイ文化についてです。チャンカイはペルー海岸部にあり、強大なチムー帝国と宗教的中心地パチャカマクの間に位置していました。白黒の土器と優れた織物が有名だったようです。
チャンカイ文化 「図案サンプル」

こちらは多様な技法で織り込んだ4枚の布をつなぎ合わせたもの。パターンの見本と考えられているようで、模様も様々です。鳥っぽいのが多いかな。幾何学的に動物を表した模様のように思える部分もあります。
そして最後に強大な帝国を築いたチムーとインカについてです。紀元1000年頃にワリとティワナクの生態が崩壊すると再び多数の地域政体が成立し、対立や衝突が生じたようですが、北部海岸でチムー王国が急速に拡大し14世紀末にはシカンを征服して有力勢力となりました。一方、ペルー南部高地のクスコでは小勢力だったインカが急速に力を付けていき、1470年にインカはチムーを破り最大規模の帝国となっていきました。その領域は4000kmにも及ぶものでしたが、急速に発展しただけに不安定で帝国内部には反乱もあったようで、1532年にスペイン人が来る時には内戦状態でした。その後はたった168人のスペイン人の侵略でインカ帝国は崩壊へと向かっていきます。 この辺の詳細は下記の記事などをご参照ください。
参考記事:
マチュピチュ「発見」100年 インカ帝国展 感想前編(国立科学博物館)
マチュピチュ「発見」100年 インカ帝国展 感想後編(国立科学博物館)
チムー文化 「木製柱状人物像」

チムーの首都チャンチャンの遺跡で見つかった柱。王宮の入口にあったようで、何かを持っているのですが保存が悪くて詳細は分からないようです。兵士っぽいし武器なんじゃないかな??
チムー王国(紀元後1100年頃~後1470年頃)はシカンを征服しシカンの金属精錬の技術も受け継いだそうです。海岸部などとの交易のネットワークなどもあり強い国だったようですが、1470年頃にインカと激突し敗北してしまいました。他にもチリバヤ文化(紀元900年頃~1440年頃)などもあり、外科手術を施した頭蓋骨や男児のミイラなどが出土されています。乾燥した地域なので死ぬと自然にミイラになるようで、ミイラと共に暮すなど独特のミイラ文化があったようです。定期的にミイラの衣服を取り替えていたのだとか。
チムー文化 「木製ミニチュア建築物模型」

こちらは建築物の模型。何のために作ったのか分かりませんが、儀式をする人の像もあったと考えられているらしいので何か宗教的なものかもしれません。
インカ帝国(15世紀前半~1572年)は彼らのケチュア語で「タワンティンスーユ(4つの部分が一緒になった)」と呼んでいたようで、アンデスを統一した意味が込められているようです。アンデス史上最大にして最も強い政体で、ワリやティワナクなどの習慣や制度を用いて大規模な開発(インカ道など)も作って強大な帝国を作りました。(しかし皮肉にもインカ道はスペイン人の征服にも使われたりしました。)
インカ文化 「金合金製の小型人物像(男性と女性)」

面白い顔をしていますが、生贄の儀式で子供と共に神に捧げられた人形らしく、それを知るとちょっと怖い。ちなみにこれは金の合金で出来た品ですが、インカの遺物で現存する金製品は少ないようです。何しろスペイン人が徹底的に集めて溶かして本国に送っていたので…。色々な意味でインカの歴史が感じられる品です。
インカ文化 「インカ帝国のチャチャボヤス地方で使われたケープ」

先程のキープよりも紐の本数が多くて半端ない大きさです。しかも途中で枝分かれしてたりするし、インカは文字が無くても高度に発展した文化であったことがよく分かります。
1532年にインカ王が殺された後、傀儡政権となってからもスペインとの戦いは意外と長く、征服されてからも反乱があったようです。ようやくスペインから独立したのは1821年なので、実に300年くらいは征服されることになります。
ということで、長い歴史の間に数多くの文化が興っては消えて行きました。アンデスの文明は日本でも人気があり、定期的に国立科学博物館で展示が行われる傾向があるので今後もそうした機会があるのではないかと思います。歴史の流れを知っておくと、一層に興味深い文化です。
参考記事:
古代アンデス文明展 前編(国立科学博物館)
古代アンデス文明展 後編(国立科学博物館)
こちらはざっくりとしたアンデス文明の流れ

時系列で観ると、B.C.3000年頃からカラル文化、B.C.1000年前後にチャビン文化、紀元頃からナスカが始まり、その後にモチェ、ティワナク、ワリ、シカン、チムーと続き、スペインに滅ぼされたインカまでとなっています。
南北アメリカにはおよそ15000年前に人類が入ったようで、23000年前に東アジアやヨーロッパ人を祖先とする人達が当時陸地だったベーリング海峡を渡ってアラスカ辺りで8000年ほど暮らし、その後新大陸に入って13000年ほど前に南北アメリカ大陸を分布する集団と北アメリカに住む集団の2つに分かれたようです。その後、5000年前頃から先土器時代が始まり、3500年頃前の先土器時代後期には農業に基づく定住生活となり社会と政治が複雑になっていきました。5000年前の紀元前3000年~2500年にはカラル遺跡など大規模な神殿も現れ、その後も各地に祭祀センターが発達していき、それは何千年もの間も保たれたようです。4000年前の起源2000年頃には身分の差が生まれたようで、副葬品にその違いが現れています。
先土器時代後期 「未焼成の小型男性人像(レプリカ)」

こちらは紀元前3000年~前1500年頃のカラル文化の土偶。手が欠けているのは埋葬の儀式で壊されたのではないかと考えられているようで、これと同様の土偶も手が欠けていたのを観たことがあります。 ニット帽を被った子供にしか観えなくてちょっと親近感がw
この他にも北部高地にはコトシュ遺跡(紀元前2500~1800年頃)なども存在しました。
先土器時代後期 「線刻装飾のある骨製の笛2本(レプリカ)」

これはレプリカですが、ペリカンの骨でできた笛。側面には猿や鳥、ネコ科の動物などが表されています。穴の塞ぎ方で音色を調整するようで、割と本格的な装飾付きの笛が早くも作られていたことに驚きます。
続いては紀元前1300年~500年頃にアンデスを文化的に統一したと考えられるチャビン文化(現在のペルーのリマの北辺り)についてです。アンデスは文化の統一と各地に個別の文化が育つ時代が交互に現れたと考えられているようで、このチャビンが初めての文化的統一となったようです。チャビンの美術や宗教はそれまでのアンデスのいくつもの宗教伝統を統合し、多様な祭祀センターとの交流によってできあがったようですが、贅をこらした遺物からは権力への関心も伺えるようです。
チャビン文化 形成期後期 「テノンヘッド」

これは神殿の壁面に置かれた頭像。人間離れした異形をしていますが、神殿での儀式で幻覚剤を摂取した人がネコ科の動物に変容する感覚を体験したものを表していると考えられているようです。日本の鬼瓦みたいにも見えるけど、ちょっと意味合いは違いそう。
この文化の出土品にはには自分の首を切った人の像などもあります。不自然な方向に首が曲がっていて怖い像ですw
クピスニケ文化 形成期中期(前1200年~前800年) 「刺青またはフェイスペイントをした小像」

何かのマスコットみたいな顔をした人物像。目や鼻、お腹に穴が開いているのは焼いた時に破裂しないようにするためのようですが、何とその穴を使ってオカリナとして吹くこともできるのだとか。私にはマワシを付けたお相撲さんの像に見えましたが意外な用途w
形成期後期(前800年~前500年) 「十四人面金冠(レプリカ)」

こちらはチャビン文化と同時期のクントゥル・ワシ遺跡(チャビンより北。紀元前800~前550年頃)からの出土品のレプリカ。六角形の中に14の頭部が表されています。切断された首が多数詰められた籠を表現しているとのことで、その意味を知ると怖い文化があったのかも。アンデスは割とその手の話題が多い気がします。
何故チャビンの宗教が権威を失ったか理由は分かりませんが、チャビンが力を失ってからその影響から離れた各地の伝統が復活していったようです。ペルー北部でペルー芸術の古典となったモチェや、南部でチャビンと隣接のパラカスから文化を取り入れたナスカなどもこの時代に栄えていきました
ガイソナ文化 「ガイソナの双胴壺」

ちょっと間が抜けたゆるキャラみたいな顔を持つ壺ですが、手には棍棒と盾を持っています。これも笛のようになるそうですが、それも意図して作ったのかな?? この表情がアンデスらしさなのかも。
モチェ文化 「アシカをかたどった鐙型単注口土器」

これとか完全にゆるキャラでしょw モチェの人は棍棒でアシカを狩って食料や物づくりの材料にしていたそうですが、宗教美術にも登場するので単なる食料以上の存在だったのかもとのことです。それにしてもこのデフォルメぶりは現代的なものを感じます。
モチェ文明(紀元後200年~後750(800)年頃)は灌漑施設を発達させ、経済的発展によって文化も豊かだったようです。洗練された写実的な土器や黄金の装飾品など様々な出土品があります。
モチェ文化 「金地に象嵌だれた人形面の装飾品」

こちらは胸飾りのパーツの1つだったと考えられている品。後ろからに紐を通す穴が2箇所あいているようです。目を見開いて歯が細かく表されていて中々迫力がある表情です。金地に象嵌する技術が見事。
モチェでは4つの世界を生きていたと考えられているようで、自然の世界、自然と隣合わせで生きる人間の世界、自然と人間に影響を与える神々の世界、そして死者や祖先の世界 の4つとなります。死者や自然を近くに感じてたのかもしれません。
後期モチェ文化 「ネコ科動物の毛皮を模した儀式用"ケープ"」

ネコ科動物が具体的に何なのか分かりませんが、結構身近な存在だったのかもしれません。これは毛皮を模した儀式用の品なので、宗教的に意味のある動物だったんじゃないかな。金ピカで威圧感もありますが、抜けた顔と猫っぽい手が可愛いw
モチェ文化(古シパン王墓) 「擬人化したネコ科動物(レプリカ)」

目のつり上がった鬼みたいな顔をしていますがネコ科動物を擬人化しているようです。頭の上の双頭の蛇はこの後のシカン時代にまで使われていくモチーフなのだとか。これも鋭い爪ですね。
続いてはモチェと同時期の地上絵で有名なナスカ文明(起源前200年頃~後650年頃)についてです。ナスカは北部に比べて農業には向かない干ばつの多い地域で、神へ願いを届けるために優れた芸術品を作りました。しかし気候変動の影響で近くの高地に移住して文化は途絶えてしまったのだとか。
ナスカ文化 「4つの首が描かれた土製内弩鉢」

これは首級(斬られた首)をモチーフにした鉢。目が上を向いているのは死んでるからのようです。ちょっと変顔したパフィみたいと思ったけど、そんな可愛いものじゃなかったw
なお、アンデスでは首級に力が宿っているという信仰がどの文化でも共通してあったようですが、ナスカは特に好んで土器などに表していたようです。
ナスカ文化 「クモが描かれた土器」

これもさっきの顔に似ていますが、クモを表しています。クモは豊穣と関連すると信じられていたそうで、そう言えば地上絵にもクモが描かれていますね。
ちなみにナスカの地上絵は水を求めた儀式に関係があると考えられているようです。宇宙人へのメッセージではなく神へのメッセージでしょうねw
ナスカ文化 「8つの顔で装飾された砂時計型土器」

こういう顔のイラストって現代でも見かける気がしますw 上部はちょっとキュビスムを感じるし色使いもアーティスティック。
パラカス・ネクロポリス期、前300~後200年頃 「刺繍マント」

こちらは高位者のミイラの包みの1枚。非常に緻密な模様となっています。
アップするとこんな漢字

このクオリティで沢山織り込まれているのが凄い技術です。身分と権力がよく伝わってきます。
アンデスでは6世紀後半に干ばつや洪水などの深刻な気候変動によって社会が大きく変化したようで、人口の集中が顕著に現れました。北部海岸や中部海岸のモチェやリマには特に多くの人が集まり都市とみなすことができる街となったようです。一方、南部海岸のナスカでは多くの人が海岸部を離れて高地へと移り住みました。こうした中、中部高地南部のアヤクチョ地域の1つの集落が急速に都市化し、ワリという国家の首都になり、ワリはティワナクとナスカの要素を合わせた新しい宗教も生んだようです。同じ頃、ティワナクの人々も太平洋岸に近い谷に植民地を築き、10世紀にはペルー北部海岸に強力な国家シカンも成立するなど同時期にいくつかの国家が地域ごとに発生しました。
ティワナク文化 「かみ合う犬歯が生えた髑髏をかたどった銀の葬送用冠」

これは葬送用の冠で、穴の部分が目になた髑髏をかたどっているようです。何故牙が生えているのか分かりませんが、よく見ると横向きの髑髏が表されているなど高度な加工技術が見て取れました。
ティワナク文化(紀元後500年~後1100年頃)は標高3800mにある巨大なティティカカ湖の湖畔にある盆地で繁栄した文化で、巨大な石造建造物が並び石の文化・石の文明と呼ばれるようです。15000~30000人ほどの人口があったようで、7世紀頃から周囲に宗教的・経済的に影響力をもったようですが、11世紀頃に衰退していきました。
ティワナク文化 「2人の男性の顔が彫られたティワナク様式の石のブロック」

石の文化と呼ばれるだけあって、こうした石造が出土しています。これはコカの葉を噛んでいる像と考えられるそうで、わずかに右の頬が膨れています。
ティワナクは標高3800mという富士山の頂上くらいの所にあるのですが、こんな所でどうやって都市が繁栄できたのか疑問に思われていたようです。しかしジャガイモの農法を工夫したり、寒さに強いリャマを飼って標高の低い土地までキャラバンを組んで遠征するなどして生活を維持していたと考えられているのだとか。
ティワナク文化 「カラササヤで出土した金の儀式用装身具」

ネコ科の動物やラクダ科の動物などを模した装身具。権力者が金で装飾するのは洋の東西問わず共通の文化なのかも。祭祀や葬送用に使われたそうです。
パリティ島はティティカカ湖の小島で、精巧に作った土器をわざわざ粉々にして生贄のリャマの骨と共に収めたりしていました。遠くはなれたアマゾン低地の住民の肖像が何故か出てきたり不明な点もあるようですが、交流があったことが伺えます。
ティワナク文化 「パリティ島で出土した肖像土器」

耳飾りと口にピアスのようなもの(テンベタ)をしたアマゾン低地の住民と思われる肖像土器。かなり写実的に作られていて当時の人々の顔が想像できそう。 それにしてもアマゾンとティワナクの間に交易でもあったんでしょうか??
続いてはワリ(紀元後650年~後1000年頃)の文化についてです。図像や建築技術が似ていることなどから以前はティワナクの一部と考えられていたようですが、今では武力で広い範囲を領土として他民族を統治した帝国と考えられているようです。ナスカとティワナクの要素を融合した新しい宗教を持ち、ペルー海岸部に飛び地の植民地を持つなど海と高地の覇権を握った国だったようです。
ワリ文化 「人間の顔が描かれた多彩色鉢」

様々な種族の人が描かれた鉢。それぞれ舌を出して可愛く見えますが、これは権力者が人々に語りかける様子 もしくは 敵を絞殺した様子を表しているようです。後者だと怖いですが、いずれにせよ多くの種族と関係のあった文化なのは伝わってきました。
ワリ文化 「ワリのキープ」

こちらはキープと呼ばれる糸。文字を持たないアンデスではこのキープの結び目が文字の替わりとなっています。この後のインカ帝国でも行政に使われましたが、インカが我々と同じ10進法であるのに大してワリは5進法なのだとか。これを解読するのは文字よりよっぽど難しそうに見えるw
続いてシカン文化(紀元後800年~後1375年頃)についてです。シカンはモチェとワリの文化の特徴を併せ持つ新たな様式と宗教を持っていて、ワリ帝国もシカンの地域には覇権を確立できないくらいの勢力だったようです。
参考記事:
特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン 1日ブログ記者 感想前編(国立科学博物館)
特別展 インカ帝国のルーツ 黄金の都シカン 1日ブログ記者 感想後編(国立科学博物館)
中期シカン文化 「打ち出し技法で装飾をほどこした金のコップ(アキリャ)5点セット」

シカンは金を使った品が結構多いように思いますが、こちらは飲料の容器。蛇の頭や神・王などが表されているようです。割とどれも同じに見えるので、どうやって作ったのか気になります。型でも無いとこんなに似せるの難しいんじゃないかな。
中期シカン文化 「金めっきした儀式用ナイフ(トゥミ)」

変わった形のトゥミという儀式用ナイフ。生贄の首を切るのに使われたナイフです。禿げて下地が見えるので金箔が如何に薄いかが分かるようでした。
中期シカン文化 「ロロ神殿[西の墓]の中心被葬者の仮面」

面白い顔の形の仮面。金を銅・銀に混ぜて表面だけ金の含有量を多くしていたらしく、当時は表面を磨いて金色に見えていたと考えられるようです。ちょっと赤っぽいのは辰砂(赤色硫化水銀)が塗られていたためで、血を想起させる生命力の象徴だったとかんがえられるようです。割と可愛い顔してますが、かなりの権力者だったのかも。
続いてはチャンカイ文化についてです。チャンカイはペルー海岸部にあり、強大なチムー帝国と宗教的中心地パチャカマクの間に位置していました。白黒の土器と優れた織物が有名だったようです。
チャンカイ文化 「図案サンプル」

こちらは多様な技法で織り込んだ4枚の布をつなぎ合わせたもの。パターンの見本と考えられているようで、模様も様々です。鳥っぽいのが多いかな。幾何学的に動物を表した模様のように思える部分もあります。
そして最後に強大な帝国を築いたチムーとインカについてです。紀元1000年頃にワリとティワナクの生態が崩壊すると再び多数の地域政体が成立し、対立や衝突が生じたようですが、北部海岸でチムー王国が急速に拡大し14世紀末にはシカンを征服して有力勢力となりました。一方、ペルー南部高地のクスコでは小勢力だったインカが急速に力を付けていき、1470年にインカはチムーを破り最大規模の帝国となっていきました。その領域は4000kmにも及ぶものでしたが、急速に発展しただけに不安定で帝国内部には反乱もあったようで、1532年にスペイン人が来る時には内戦状態でした。その後はたった168人のスペイン人の侵略でインカ帝国は崩壊へと向かっていきます。 この辺の詳細は下記の記事などをご参照ください。
参考記事:
マチュピチュ「発見」100年 インカ帝国展 感想前編(国立科学博物館)
マチュピチュ「発見」100年 インカ帝国展 感想後編(国立科学博物館)
チムー文化 「木製柱状人物像」

チムーの首都チャンチャンの遺跡で見つかった柱。王宮の入口にあったようで、何かを持っているのですが保存が悪くて詳細は分からないようです。兵士っぽいし武器なんじゃないかな??
チムー王国(紀元後1100年頃~後1470年頃)はシカンを征服しシカンの金属精錬の技術も受け継いだそうです。海岸部などとの交易のネットワークなどもあり強い国だったようですが、1470年頃にインカと激突し敗北してしまいました。他にもチリバヤ文化(紀元900年頃~1440年頃)などもあり、外科手術を施した頭蓋骨や男児のミイラなどが出土されています。乾燥した地域なので死ぬと自然にミイラになるようで、ミイラと共に暮すなど独特のミイラ文化があったようです。定期的にミイラの衣服を取り替えていたのだとか。
チムー文化 「木製ミニチュア建築物模型」

こちらは建築物の模型。何のために作ったのか分かりませんが、儀式をする人の像もあったと考えられているらしいので何か宗教的なものかもしれません。
インカ帝国(15世紀前半~1572年)は彼らのケチュア語で「タワンティンスーユ(4つの部分が一緒になった)」と呼んでいたようで、アンデスを統一した意味が込められているようです。アンデス史上最大にして最も強い政体で、ワリやティワナクなどの習慣や制度を用いて大規模な開発(インカ道など)も作って強大な帝国を作りました。(しかし皮肉にもインカ道はスペイン人の征服にも使われたりしました。)
インカ文化 「金合金製の小型人物像(男性と女性)」

面白い顔をしていますが、生贄の儀式で子供と共に神に捧げられた人形らしく、それを知るとちょっと怖い。ちなみにこれは金の合金で出来た品ですが、インカの遺物で現存する金製品は少ないようです。何しろスペイン人が徹底的に集めて溶かして本国に送っていたので…。色々な意味でインカの歴史が感じられる品です。
インカ文化 「インカ帝国のチャチャボヤス地方で使われたケープ」

先程のキープよりも紐の本数が多くて半端ない大きさです。しかも途中で枝分かれしてたりするし、インカは文字が無くても高度に発展した文化であったことがよく分かります。
1532年にインカ王が殺された後、傀儡政権となってからもスペインとの戦いは意外と長く、征服されてからも反乱があったようです。ようやくスペインから独立したのは1821年なので、実に300年くらいは征服されることになります。
ということで、長い歴史の間に数多くの文化が興っては消えて行きました。アンデスの文明は日本でも人気があり、定期的に国立科学博物館で展示が行われる傾向があるので今後もそうした機会があるのではないかと思います。歴史の流れを知っておくと、一層に興味深い文化です。
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