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【佐野美術館】の案内 (2021年10月)[三島編]

今日も写真多めです。前回までご紹介していたクレマチスの丘の美術館群を巡った後、三島駅まで戻りそこからタクシーで三島の南にある佐野美術館に行ってきました。ここは池泉回遊式庭園も見どころとなっていますのでその写真を使ってご紹介していこうと思います。

タクシーで行ったら美術館の裏側で降ろされましたw 大した距離じゃないのでバスか歩きでも良かったかな。
DSC06806.jpg
この入口の隣に日本料理のお店があって、美術館の庭園が借景みたいになってましたw

こちらが佐野美術館。ここに来るまでに庭園を突っ切ったのですが、それについては後ほど。
DSC06827_20211030010343afe.jpg

【公式サイト】
 https://www.sanobi.or.jp/

【会場】佐野美術館
【最寄】三島駅 (タクシーで約10分)

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

佐野と言っても地名ではなく、三島出身の実業家の佐野隆一の名前を取ったものです。佐野隆一は合金を開発し電機事業で財をなし、昭和初期にこの地に両親のために邸宅を築きました。その敷地の一部にこの美術館が建っています

2階が展示室となっていて、私が行った時は「加守田章二 天極をさす」をやっていました(既に終了)
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近代陶芸の大家で、初期から晩年までの作品が並び益子や遠野といった土地でどのように表現が培われて行ったかがよく分かり、後半には斬新さと伝統が同居するような感じの作風で楽しめました。
 参考リンク:加守田章二 天極をさす
また、数点ですが常設コーナーがあり、佐野隆一が蒐集した刀や仏像などが展示されていました。佐野隆一は三島に文化施設をいくつも作った地元の名士だったようです。

と、美術館は30分くらいで足早に観てきたわけですが、ここに来たのは庭と建物が目的でした。先日の百年名家で観て行ってみたくなったw
 参考リンク:百年名家(様式美の極み 近代和風建築~静岡県三島市「佐野美術館 隆泉苑」~)

こちらが庭園の地図。
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一番最初の写真の裏口の辺りにあった地図です。美術館は右の方にあります。

庭園はこんな感じ
DSC06809.jpg
まるで大名の屋敷のような豪華な庭園です。約二千坪も敷地となっています。

角度違い。
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池には鴨などもいて風情がありました。水が非常に綺麗で、三島は富士からの湧水で有名な街となっています。(湧水に関しては後日ご紹介予定です)

庭石や彫刻なども置かれています。
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5分もあればぐるっと廻れますが、絵になる光景が多い庭園で非常に美しかったです。

庭園の奥にあるこちらが両親のために作った「隆泉苑」 左が書院棟、中央が洋間、右が数寄屋棟となっています。屋根の形もそれぞれです。
DSC06816.jpg
残念ながらこちらは一般公開されておらず、茶会や文化講座等の会場として利用されています。佐野美術館に問い合わせると利用できるようです。

こちらは数寄屋の間などがある棟。先程の写真の右側に見切れてる辺りですw
DSC06839.jpg
雨戸が閉まっていて中は観られませんでしたが、広縁があったりしてかなり落ち着いた雰囲気の建物です。雨戸が開いていると、庭に向かってガラス張りとなっていて中からの眺めはかなり良いようです。

こちらは書院の間がある棟。こちらはギリギリ中を観ることができました。
DSC06841_202110300107143f1.jpg
この右側には洋間もあり、洋間を挟んで数寄屋と書院という日本的な2つの様式が揃っている家となります。

書院棟の中のアップ。雨戸が閉められそうだったので急いで撮ったため変な構図ですw
DSC06844.jpg
こちらもスッキリとした美しさで、欄間などもじっくり観てみたかった…

玄関は庭の裏側にあります。
DSC06851_20211030010718102.jpg
軒先が銅板となっていて、重厚さよりも軽やかさを感じます。

こちらは玄関前の門
DSC06863_202110300107115f8.jpg
閉ざされていて通る事はできませんでしたw 一文字瓦を使った真っ直ぐな屋根となっているので幾何学的な印象が強いかな。

ということで、建物の中を観ることはできませんでしたが、美術館と庭園の両方を楽しめました。すぐ近くには伊豆箱根鉄道の駅もあるし、三嶋大社もそれほど遠くないので三島観光で足を伸ばすのにも良い所だと思います。

この後、百年名家で紹介していた三島のもう1つの古い建物を訪れました。次回はそちらの写真をご紹介予定です。

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