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横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」 【ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX】

前々回、前回ご紹介した展示を観る前に銀座のポーラミュージアム アネックスで横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」を観てきました。この展示は撮影可能となっていましたので写真を使ってご紹介して参ります。

DSC02333_20211225234439b30.jpg
 
【展覧名】
 横溝美由紀「Landscape やわらかな地平のその先に」

【公式サイト】
 https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/index.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス POLA MUSEUM ANNEX
【最寄】銀座駅・京橋駅

【会期】2021年12月10日(金)~2022年1月30日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間15分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_③_4_5_満足

【感想】
特に入場制限などはなく、空いていて快適に鑑賞することができました。

さて、この展示は90年代半ば頃から国内外で活躍されている横溝美由紀 氏の個展となっています。1994年に多摩美術大学彫刻学科を卒業したあと、ギャラリーだけでなく、水戸芸術館、 埼玉県立近代美術館、 東京都現代美術館、川村記念美術館など多くの美術館でサイトスペシフィックな(特定の場所で、その特性を活かして制作・表現した)大型のインスタレーションを発表してきたとのことで、今回の展示室にも大型作品が展示されていました。詳しくは写真と共にご紹介していこうと思います。

展示会場を入るとこんな感じ
DSC02334_202112252344407a7.jpg
白く長いベンチかと思ったら作品で、壁には5枚から成る絵画作品が展示されています。写真を撮っている側の壁にも数点の絵画作品が並んでいました。

こちらは絵画作品のアップ。名前はちょっと分からず。
DSC02337.jpg
白を地に水平方向と垂直方向に線が引かれているのが分かります。展覧会の名前から察するに風景画を抽象的にしたものでしょうか。

こちらは一番右側をアップにしたもの。よく観ると様々な色の線が入っているのが分かります
DSC02346_20211225234447239.jpg
作者の言葉として紹介されていたのがポーラ美術館所蔵のゴッホ「草むら」についてで、これを観て自身が20年前に制作したアクリルチューブに水を満たして数百本を配置した「green」というインスタレーションを思い出したようです。曖昧な記憶とゴッホのサン=レミの草むらからインスピレーションを受けたのかもしれませんね。おぼろげながら地平線と森の絵のようにも見えました。

こちらは展示室の真ん中にあった「aero sculpture」
DSC02340_202112252348025c8.jpg DSC02342_20211225234445122.jpg
煉瓦を模してセロハンテープとプラスティックシートで作った箱を4000個も並べているようです。空気を閉じ込めた彫刻と言った感じでしょうか。横から見ると積み重なって一種の構造物のようでした。

再びこちらは絵画作品。
DSC02348.jpg
これはちょっとゴッホの「草むら」を意識しているのかも? 細かい線や点が集まって抽象的だけどゴッホの作品と共通するものを感じました。
 参考リンク:ポーラ美術館 ゴッホ「草むら」

こちらは真っ白な作品。
DSC02349_20211225234450050.jpg
よく観るとスラッシュ状に白い絵の具が塗られているのが分かりますでしょうか。素材感や線を使った表現が特徴なのかな。


ということで、解説も少なくて難解ではありましたがそれほど広くない会場でもスケールを感じさせる作品が並んでいました。ここは無料で観られるし、写真も撮れるので銀座に行く機会があったら寄ってみると良いかと思います。
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