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奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム 【東京都庭園美術館】

何週間か前に目黒の東京都庭園美術館で「奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム」を観てきました。この展示は既に終了しておりますが、一部撮影可能でしたので写真を使ってご紹介しておこうと思います。

DSC03245_20220411004236898.jpg

【展覧名】
 奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム

【公式サイト】
 https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/220115-0410_ModeSurreal.html

【会場】東京都庭園美術館
【最寄】目黒駅・白金台駅

【会期】2022年1月15日(土)~2022年4月10日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
日時指定制の展示だったものの簡単に予約が取れました。中は混み合うところがあったけど、概ね自分のペースで観ることができました。

この展示はシュルレアリスムがモードに与えた影響をテーマに「奇想のモード」を取り上げたもので、シュルレアリスム的な感性のファッションを古今東西から集めたものとなります。本館は割りと歴史的な作品が中心で、新館は主に日本の現代の作家の作品が並ぶといった内容となっていました。簡単に各会場の様子を振り返っておこうと思います。

<本館>
こちらはまずダリの「抽き出しのあるミロのヴィーナス」がお出迎えをしてくれました。早速シュルレアリスム的なものが来たものの、その後は西洋の1880年代のコルセットや中国の纏足といった古い価値観・美に基づく窮屈そうな品が並びます。また、虫をモチーフにしたブローチなどが並び、アール・ヌーボー的なものもありました。1階で目を引いたのは髪の毛でできたアクセサリーで、故人の髪を入れて思い出にするものや着飾るためのものなど中々のインパクトでした。他にもエルザ・スキャパレリ関連(ドレスや香水瓶など)なども中々観る機会がないので貴重だったと思います。2階はドレスなどとともに『ヴォーグ』を始めとしたファッション誌とその表紙などがあり、『ハーパース・バザー』などは1930年代にかなり攻めたデザインの表紙(目が大きく描かれたような作品)で、ファッションにシュルレアリスムを取り入れていたのが伺えました。一方、マン・レイやダリなどシュルレアリストの作品もあり、服や室内、女性をテーマにしているものが並んでいました。 まあデ・キリコはマネキンが代表的なモチーフなので元々両者に親和性があったのかも


<新館>
新館は撮影可能でした。

ユアサエボシ 「着衣のトルソーと八つの砲弾」「着衣のトルソーと二匹の魚」「着衣のトルソーと燃えている本」
DSC03272.jpg
いずれも無関係の品が組み合わされていてシュルレアリスムっぽさが感じられます。マグリットもよく大砲とかとマケットを組み合わせていたので、それに通じるものがあるかも。

豊原国周 「玉揃美人之図」
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こちらは明治初期の錦絵。ど派手な色彩で吉原を描いています。色とりどりで何とも艶やかな雰囲気です。そう言えばこの絵とは関係ないですが、地獄太夫なんかはシュルレアリスト的な遊女なのでこの展示に関連作品が出ても良かったのではw

浮世絵は何枚か並んでいました。

舘鼻則孝 「ヒールレスシューズ」「サンダーペインティング」
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大小様々な形の紫色のシューズ。背景に稲妻があって何処となく先進的な雰囲気がします。

近くで見るとこんな感じ
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ハイヒールのヒールが無いようなデザインとなっています。その分、爪先部分が分厚くなってるけど、実際に履いたら前につんのめりそうw

こちらもヒールレスシューズ
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もはや履けそうにないw 赤いリボンが洒落た感じだけど確かにシュールです。

永澤陽一 「ジョッパーズパンツ[恐れと狂気]」
DSC03351.jpg
こちらは馬のようなデザインのパンツ。一種のコスプレのようにも見えて中々楽しげですw

こちらは串野真也 氏による作品。動物を模したシリーズのうちの1つで名前を失念…
DSC03363.jpg
まるで鳥が前のめりになっているような印象を受けます。これも実用性はないだろうけど、見立てが面白い。

串野真也 「Guardian deity Bird」
DSC03390.jpg
こちらは鳥の頭を思わせる靴かな。これはヒールの部分に羽がついていて履いたらカッコ良さそうw ゴージャスな雰囲気ですね。

串野真也 「Guardian deity Crocodile」
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これは靴なのかな? フラミンゴを思わせるけどクロコダイルの守護者ってのがどういう意味なんだろうか。

最後に映像ホールにも作品がありました。

ANOTHER FARM 「Modified Paradise」
DSC03399_20220411004353cd4.jpg
修正された天国って意味かな。青く光るドレスが無数の糸に引っ張られる感じ。これと似た作品を以前見た覚えがありますが、詳細を失念。

角度違い。直接見ると目を痛めるので黄色いフィルムを渡されてそれ越しに観ました。この写真はフィルム越しに撮影したもの。
DSC03401.jpg
拘束されているようにも見えるけど、エネルギーがほとばしっているようにも思えて神秘的でした。


ということで、かなり広範なテーマだったように思えますが単純に奇異なものが多くて面白く感じました。コロナ禍になってから庭園美術館にも行ってなかったので、美術館とカフェに行けたこと自体も非常に嬉しかったです(この日は庭園は閉鎖中でしたがw) 印象に残りそうな展示でした。

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