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ダミアン・ハースト 桜 【国立新美術館】

GW中に六本木の国立新美術館で「ダミアン・ハースト 桜」を観てきました。この展示は撮影可能でしたので、写真を使ってご紹介して参ります。

DSC04921_20220523003057d02.jpg

【展覧名】
 ダミアン・ハースト 桜

【公式サイト】
 https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/damienhirst/

【会場】国立新美術館
【最寄】乃木坂駅/六本木駅

【会期】2022年3月2日(水)~5月23日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
GWとは言え平日だったこともあり、事前予約なしでもそれほど混み合うこともなく快適に鑑賞することができました。

さて、この展示はイギリスを代表する現代作家であるダミアン・ハーストの「桜」シリーズを一挙に紹介するもので、2021年にカルティエ現代美術財団が初めて紹介し、世界で高く評価されたものです。ダミアン・ハーストは有名なわりに関東圏では2008年の「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み」(森美術館)で展示されたのは覚えているけど、それ以降は恐らく大型展ではお目にかける機会がなかったのではないかと思います。その為、ダミアン・ハーストといえば動物を輪切りにするというショッキングな作風というイメージのままだったのですが、今回の出品作はいずれもアクション・ペインティング風の大型絵画ということでちょっと意外でした。詳しくは撮ってきた写真と共にご紹介して参ります。


ダミアン・ハースト 「生命の桜」
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こちらは3連の桜。かなりの大型の画面で、実物大の桜を目の当たりにしているような没入感があります。花は明るく感じられ、幹も力強く伸びるなど生命力にあふれる雰囲気です。今回はこうした作品が四方の壁に並び、圧巻の光景となっていました。

絵を近くで見るとこんな感じ。
DSC04941_20220523003059253.jpg
かなりダイナミックな表現となっています。大型の筆で新印象主義のように点描したり、ジャクソン・ポロックのアクションペインティングのように絵の具を飛沫にして飛ばすような描き方をしているようです。

ダミアン・ハースト 「山桜」
DSC04946.jpg
こちらは2連の桜。所々に赤や白だけでなく緑や青、黄色など様々な色を混ぜています。関係ない色を混ぜたほうがリアルに感じられるというのが視覚の不思議で面白いところです。

ダミアン・ハーストはこれ以前に「ベール・ペインティング」という点描の抽象画を描いていて、それが木に見えたということで桜に繋がっていったと語っています。抽象と具象の合間で、子供の頃に観た母親の桜の絵や、ボナールやベーコンといった過去の巨匠に影響を受けたのだとか。

ダミアン・ハースト 「早咲きの桜」
DSC04980.jpg
似た作品が多いけどよく見ると色合いがちょっとずつ違っていて、これは赤みが強めかな。空も一際青々としています。これは特にボナールっぽく感じる。

こちらもアップするとこんな感じ。
DSC04981_2022052300310678a.jpg
幾重にも厚塗りされていて(と言うか飛沫を筆先から投げて叩きつける)、近くに寄りすぎると何だか分かりませんw 自然界にはルールが無いのでルールを作っては壊すという作業を繰り返したそうで、ロックダウン中に助手がいない時は1人で没頭していたのだとか。

ダミアン・ハースト 「神聖な日の桜」
DSC04995_20220523003107c0a.jpg
こちらも巨大な桜。これだけ大きいのは自信の現れでもあると語っています。本人は攻撃的な絵を目指していたのに、ある人から「恋している?」と聞かれて確かにそう感じることもあったようです。

ダミアン・ハースト 「この桜より大きな愛はない」
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一番の見所は奥の部屋にあったこちら。4面セットで最も大きく見栄えがします。本物の桜より枝の付き方がうねうねしているけど、それが勢いを感じさせて迫りくるものがありました。

休憩スペースではこの作品の制作の様子を交えたダミアン・ハーストのインタビューを流していました。
DSC05030.jpg
これは公式サイトでも観ることができます。軽くダミアン・ハーストが辿った変遷にも触れていて、作品を知らない空白期間も何となく分かりましたw

 公式サイト:https://www.nact.jp/exhibition_special/2022/damienhirst/


ということで、ダミアン・ハーストの新たな一面を知ることが出来ました。あまり難しいことを考えなくても桜の木々に囲まれるような華やかで儚い雰囲気を味合うこともでき、開催期間にぴったりの内容だったと思います。いつかしっかりとした個展も観てみたいアーティストです。
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