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最近観た展示 (202305)

もうだいぶ前ですが、5月に観た展示について夏休み終盤の子供たちのように今更振り返っておこうと思います。5月に見たのは以下の展示です。

・憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷 (国立西洋美術館)
・橋本コレクション展―指輪よりどりみどり (国立西洋美術館)
・開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品-琳派、若冲 (日本橋タカシマヤ)
・奇想の絵師 歌川国芳 (うらわ美術館)
・リサ・ラーソン展 Seen and Unseen 知られざる創造の世界ークラシックな名作とともに (松屋銀座)
・画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉ブルターニュの光と風 (SOMPO美術館)
・三宅一樹 展 「拝啓、碌山殿。」(中村屋サロン美術館)
・六本木アートナイト2023



まずはフランスをテーマにした絵画展

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【展覧名】
 憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷

【公式サイト】
 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023bretagne.html

【会場】国立西洋美術館
【最寄】上野駅

【会期】2023年3月18日(土)~6月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
こちらはフランスのブルターニュ地方をテーマにした内容で、近代の絵画が中心となっていました。ブルターニュはフランスにありながら文化的にはイギリスと同じくケルトの歴史があるのでフランス人にとっても異郷を感じられる地として、パリとは違った魅力が描かれてきました。こちらは一部が撮影可能だったので2つほどご紹介。

クロード・モネ 「ポール=ドモワの洞窟」
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荒れた海の雰囲気がよく伝わって来る作品。こうした自然や気候も含めて異郷に感じられていたようです。

モーリス・ドニ 「花飾りの船」
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何処となく神話か理想郷を描いたような感じがしますが、ヨットレースの祝祭のようです。日の丸らしきものが見えるのは児島虎次郎が仲介して大原孫三郎のコレクションに入ることになったのに配慮したという説もあります。

大型展なので普段見られない作品もあったのですが、上の2枚のように国内のコレクションや、西洋美術館の常設作品が多かったので、この内容でこの値段か…とちょっと疑問符がつくところもあったかなw とは言え、独特の風習や服装なども含めて改めて知ることができたので参考になる内容でした。




こちらは前述のブルターニュ展と同時開催の版画室での展示。

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【展覧名】
 橋本コレクション展―指輪よりどりみどり

【公式サイト】
 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2023hashimoto.html

【会場】国立西洋美術館 版画室
【最寄】上野駅

【会期】2023年3月18日(土)~6月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_4_⑤_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
常設でも見られる橋本貫志氏から寄贈されたコレクションを一気に観られる内容となっていました。華美で面白い発想の指輪が並んでいて、普段の版画室より賑わっていたかな。何よりも一目で誰もがわかる美しさなのでアート初心者にも楽しめたのではないかと思います。
こちらは様々な色を組み合わせた指輪
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まるで花束のようで綺麗です。私は綺麗な宝石よりも意匠が面白いほうが好きなので、そういった視点で観ていましたがこのように非常に手がこんだものから指輪とは思えないほど斬新なものまで様々な意匠があって予想以上でした。



こちらはデパートでの展覧会

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【展覧名】
 開館25周年記念展 京都 細見美術館の名品-琳派、若冲

【公式サイト】
 https://www.mbs.jp/hosomi25-tokimeki/
 https://www.takashimaya.co.jp/store/special/hosomi25_tokimeki/index.html

【会場】日本橋タカシマヤ
【最寄】日本橋駅

【会期】2023年4月26日(水)~5月15日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間30分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
琳派と伊藤若冲という日本美術の人気どころをタイトルにした欲張りセットみたいな内容で、尾形光琳は1点しかなかったものの酒井抱一や神坂雪佳などは何点かあり、若冲も水墨を中心に見応えある内容だったので十分に楽しめました。細見美術館の展示は何度も観ていますがクオリティが良いのでハズレ無し。これは短期間だったのがちょっと惜しい。



続いては浮世絵の展示

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【展覧名】
 政令指定都市移行・区制施行20周年 奇想の絵師 歌川国芳

【公式サイト】
 https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/exhibition/schedule/p071488.html

【会場】うらわ美術館
【最寄】浦和駅

【会期】2023年4月22日(土)~6月18日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
こちらは空いていましたが、内容は素晴らしいものとなっていました。若干、色合いが褪せてる印象はありましたが歌川国芳の代表作が揃い踏みで、ベスト版とも言えるような充実ぶりです。量もしっかりあって、デビューから晩年までの変遷もたどることができました。これは歌川国芳を好きな人はもちろん、これから浮世絵の魅力を知りたい人にもうってつけの展示でした。



こちらも百貨店での展覧会

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【展覧名】
 リサ・ラーソン展 Seen and Unseen 知られざる創造の世界ークラシックな名作とともに

【公式サイト】
 https://shop.tonkachi.co.jp/blogs/special/lisaten_2023

【会場】松屋銀座
【最寄】銀座駅

【会期】2023年5月17日(水)~6月5日(月)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
こちらは女性陶芸家の個展で、独特の感性で作られた作品が並んでいました。特に有名で人気があるのは動物の像ですが、人間や建物の形の作品などもあり色や形のデフォルメが何とも楽しい。その自由さと大らかさの一方で精神性を感じさせる作品もあったり、奥深いものがありました。動物は反則レベルで可愛いしw リサ・ラーソンは知名度の高さの割に初めて個展を観る機会だったので図録も購入しました。これは思い出に残りそう。



続いてもブルターニュに関する展示

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【展覧名】
 画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉ブルターニュの光と風

【公式サイト】
 https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2022/bretagne2023/

【会場】SOMPO美術館
【最寄】新宿駅

【会期】2023年03月25日(土)~ 06月11日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 2時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_③_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_4_⑤_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
西洋美術館の展示に呼応するように開催されていたのがこちら。私としてはこちらの方が興味深く、カンペール美術館が所蔵するフランスでしか観られないような画家の作品も多数ありました。こんな画家がいたのかという発見が多く、たぶんもう日本で観られる機会は滅多にないのでは?

テオドール・ギュダン 「ベル=イル沿岸の暴風雨」
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ロマン主義っぽい画風で波が強く飛沫を上げる様子が力強い。背景も神々しくて雄大な雰囲気でした。

リュシアン・レヴィ=デュルメール 「パンマールの聖母」
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この地方の民族衣装にビザンチンのイコンのような画風など普段よく見るフランス絵画とはちょっと違う感じが面白い。風俗や伝統も垣間見える傑作

エミール・ジュールダン 「嵐の後」
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ポン=タヴァン派の1人のようですが馴染みのない画家。しかしこの赤の使い方やどこか懐かしい情景は非常に心に染みるものがあります。

ということで名前を知らなくても良い作品ばかりで帰ってから検索したりしていましたw 同じ切り口でもだいぶ内容が違うのも面白いですね。



こちらはSOMPO美術館からハシゴで観た展示。

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【展覧名】
 中村屋サロン アーティストリレー第5回 三宅一樹 展 「拝啓、碌山殿。」

【公式サイト】
 https://www.nakamuraya.co.jp/museum/exhibitions/2023.html

【会場】中村屋サロン美術館
【最寄】新宿駅

【会期】2023年4月19日~5月28日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
こちらは現代彫刻家の三宅一樹 氏の個展で、前半は荻原守衛(碌山)の作品から学んだ様子、後半は自由な発想の作品が並んでいました。

こちらが碌山の作品を学んだもの。
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本人の作品だろ?と思うほどの出来栄え。これを観ていたら御本人がギャラリーで解説していました。

こちらは後半にあった作品。
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流麗なフォルムが個性的でとても良かった。題材も現代的です。

こちらも面白かった作品。
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単に可愛いだけでなく鏡に映して鑑賞するような仕掛けでウィットに富んでいます。

と、他にも面白い作品ばかりで今後も気になる存在となりました。是非また個展を観てみたい。



最後にこちらは毎年恒例の1日限りのアートのお祭り

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【展覧名】
 六本木アートナイト2023

【公式サイト】
 https://www.roppongiartnight.com/

【会場】六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館、六本木の町中など
【最寄】六本木駅/乃木坂駅

【会期】2023年5月27日~28日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 4時間00分程度

【感想】
何度も受難に遭いながら続いているこちらのアートナイトですが、今年はちょっと規模が小さかったかな。単純に作品数が少なくなっていてお祭り感が薄くなったというのが正直なところ。

しかしパレードはかなり気合が入っていて、輝きながら竹馬に乗って行進する様子は非常に幻想的でした。
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これを観ただけでも満足だったと言えそうです。




おまけで、5月にいった八王子の大学セミナーハウスの写真。
DSC08313_2023082722383774b.jpg

プロビデンスの目みたいなのがお迎えしてくれますw この逆三角形の建物以外にも変わった建物だらけで、軽く建物園っぽい楽しさがありました。


ということで、時間が経っても意外と覚えていましたw 最近はインスタのストーリーで観たときに感想を呟いておりますので、そちらもよろしくお願いします。
 インスタ:https://www.instagram.com/artanuki/
 
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■2011/9/29
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