ボルゲーゼ美術館展 【東京都美術館】
だいぶ前から楽しみにしていて、この間の土曜日から始まったボルゲーゼ美術館展に初日に行ってきました。まだ初日だったせいか、めちゃくちゃ混んでいるというわけではありませんでしたが、既に絵の前に何人か集まるくらいの混み具合でした。(会期が進むとかなり混みそうな予感)

【展覧名】
ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」
【公式サイト】
http://www.tobikan.jp/museum/borghese.html
http://www.borghese2010.jp/
【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2010年1月16日(土)~4月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日13時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この展覧会は50点程度と点数は少ないのですが内容がかなり濃かったです。点数が少ない分、観るスペースが広いのがありがたかった。おかげである程度混んでいてもじっくりと自分のペースで観ることができました。今回もメモを元に、章ごとに気に入った作品を中心にご紹介しようかと思います。 (名前や作品名が複雑なので、打ち間違っていたらごめんなさい)
<序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生>
まずはボルゲーゼ美術館そのものについての説明となる序章からスタートします。
ボルゲーゼ美術館はルネサンス、バロック美術の宝庫で、その起源はローマ皇帝パウルス5世の甥で、教皇庁で権勢のあったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿のコレクションを元にしています。1615年には伊達政宗の家臣である支倉常長の慶長遣欧使節がここで歓待を受けるなど、日本とは400年近い繋がりがあるようです。
展覧会の入口では大きなパネルでボルゲーゼ美術館の白く美しい姿が観られました。(後のほうで映像で観られるコーナーがあります) 序章は美術館の成り立ちに関する作品が中心となっていました。
マルチェッロ・プロヴェンツァーレ 「パウルス5世(カミッロ・ボルゲーゼ)の肖像」
赤い衣と赤い帽子を被った初老の男性の肖像です。実はこの人はローマ教皇で、ボルゲーゼ美術館の祖であるシピオーネの叔父さんにあたる、カミッロ・ボルゲーゼです。右上にはボルゲーゼ家の紋章が描かれています。この作品はモザイクを使って描かれていて、特に顔の部分ではそれがよく分かります。作者はサンピエトロ聖堂の大天井の修復も手がけた人らしいです。モザイクの細かさと色合いの巧みさが見事な作品でした。
マルチェッロ・プロヴェンツァーレ 「オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ」
色鮮やかな赤と白の衣を着て、バイオリン?を持っているオルフェウスです。周りには竜、鷲、ライオン、鶏、ダチョウ、牛などなど沢山の動物が集まっています。この絵は、オルフェウスの音楽はキリストの話が人々を魅了するようなもの と捕らえているそうです。そして、作品名の通り、シピオーネをオルフェウスに見立てていて、さらにボルゲーゼ家の紋章である鷲と竜を際立たせているのだとか(確かに目立っていました) 普通に観たらそんなこと絶対わからなかったw 多くの意味を隠した興味深い作品でした。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ 「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像」 ★こちらで観られます
この美術館の祖となったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像です。口を開き視線を横に向けて、誰かと話しているみたいに見えます。大理石でできていて表面は滑らかで生気を感じます。 作者はバロックを代表する彫刻家で、流石といった作品でした。
序章の最後のあたりにはボルゲーゼ家の建物や周辺を描いた版画のコーナー(5点ほど)がありました。細かく描かれていて、当時の様子がよくわかる版画でした。
<Ⅰ章 15世紀・ルネサンスの輝き>
まずはルネサンスのコーナーです。この時代の作品は日本国内では中々観られないので貴重な経験になります。
サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち 「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」 ★こちらで観られます
直径2mくらいある円形の絵です。円形の絵は「トンド」と呼ばれルネサンス期によく作られたようです。ほほを寄せてキリストを抱くマリアと、傍らでひざまずいているヨハネを中心に背後には天使たちが祈りを捧げています。キリストは赤子ながら祝福のポーズをとって左手にはざくろを持っていました。ざくろは豊穣や復活の象徴なのだとか。円形の中に緻密な構図で色々な要素が納まっているように思いました。また、一部分ですが上から塗ったと思われる花とかが透けて背景が見えるのが気になったw わざと?
マルコ・ドッジョーノ 「祝福のキリスト」
地球儀を持って祝福のポーズをとる青年のキリストです。一時期はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品と思われていたのだとか。若々しく女性的な顔立ちで、にこやかな優しい表情をしていました。 そして地球儀が結構正確で驚いたw 1505年頃の作品のようですが当時すでに地球儀があったのかな…。
ラファエロ・サンツィオ 「一角獣を抱く貴婦人」 ★こちらで観られます
今回の目玉作品です。目のパッチリした少し童顔の愛らしい女性が右側に視線を向けて座り、小さな一角獣(ユニコーン)を抱いています。背景には左右の端に2本の柱が立ち、広大な風景が広がっています。 これを観た時にレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザに構図が似てるなと思いました。(解説でもピラミッド型の人物図はダ・ヴィンチの影響と言ってたからあながち間違いじゃないかも) そして、もう一つ気になるのが小脇に抱えた一角獣です。この絵は婚礼の際に注文されて作られ、一角獣は貞淑と純潔の証ということですが、やけに小さくないか?w 仮にも馬ならもっと大きいのでは? と思ったら、この一角獣は元々、犬を描こうとしていたのを一角獣に変更したのではないかということでした。 また、この絵の近くに同じような絵の白黒写真があるぞ?と思ったら、修復前のこの絵の写真でした。 一角獣は車輪に置き換わり、女性は肩にマントを羽織って、聖カタリナとして書き換えられていたようです。(車輪はカタリナの持ち物。それに関しては後述します) 修復の際にX線で調べてみて、一角獣の存在が分かったそうで、何故上から描かれていたのかはわかりませんが、ミステリアスな運命を辿った作品のようです。 そんな作品を目の当たりにするとは美術好き冥利に限りますね。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写) 「レダ」
オリジナルは失われてしまったレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の模写です。均整の取れた裸婦が身をくねらせ、白鳥の首を抱き、足元の子供たちに慈愛の目を向けています。 背景は大気と光を巧みに捉えた描写だと解説されていました。非常に魅力的な女性像でした。
この先の階段脇の所に、ボルゲーゼ美術館内の映像コーナーがありました。天井から壁など至るところまで美術品がある豪華絢爛な部屋に圧倒されます。特にアポロ像の部屋は凄そう…。一度は行ってみたいです(><)
<特別出品 ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遣欧使節>
序章でも説明があったように、伊達政宗の家臣の支倉常長と慶長遣欧使節についての特別コーナーがありました。通商条約を主な目的として渡欧し、ボルゲーゼ家で歓待を受け、ローマ市民権や貴族の地位を貰うなどの厚遇を受けたようですが、本来の目的は難航してうまくいかなかったようです。
参考:慶長遣欧使節のwiki
アルキータ・リッチ(かつてはクロード・デリュに帰属) 「支倉常長像」
白い絹に草花や動物をモチーフにした金銀の刺繍を施した着物を着た支倉常長が描かれています。腰には2本の刀を差し、足元には可愛らしい欧風の犬が一緒に描かれていました。この格好はヨーロッパ側の記録通りの格好だそうです。また、背景の窓の外には帆船や天使が描かれ苦難に満ちた船旅を暗示しているのだとか。 ちなみに支倉常長は帰国後1年くらいで死んでしまったそうです…。
<Ⅱ章 16世紀・ルネサンスの実り‐百花繚乱の時代>
緻密な風景や風俗描写、豊穣な色彩が特徴のルネサンス絵画が揃った章となっています。その後は「マニエラ(いかに描くか)」が注目されるようになりマニエリスムの風潮となったようです。
カリアーニ 「聖母子と聖ペトロ」
左からマリア、台の上にたって上を指差す赤子のキリスト、聖ペテロの順で並んでいます。マリアの後ろにはゴシキヒワがいて、キリストの足元には2つの洋ナシが並んでいます。 ゴシキヒワはアザミを食べることからキリストの受難を暗示し、洋ナシは原罪から人間を救済するために神がキリストを遣わしたというのを示しているそうです。解説機の説明無しではわかりませんでしたが、1つ1つに深い意味が込められていて知的な感じでした。
ドッソ・ドッシ 「アレクサンドリアの聖カタリナ」
本を読むカタリナが右手で大きな木製の車輪を押さえています。着ている服が薄くて乳首が浮いてます。また金属的な帽子?か光輪かわからないものを頭に乗せていました。落ち着いた雰囲気をもった作品でした。
なお、カタリナはローマ皇帝に車裂きの刑にされたが、天使が現れて車輪を粉砕したという伝説があり、カタリナの持ち物は車輪になっています。
作者不詳(17世紀前半に活動)、ドッソ・ドッシの追随者 「ゴリアテの首を持つダヴィデと従兵」
黒い甲冑をきたダビデが台の上に大きなゴリアテの頭を置いていて、後ろには従者もいます。しかし、この作品の主役は甲冑じゃないかなw 甲冑に当たる光の反射の表現が見事で、質感までわかるような感じでした。
作者不詳(16世紀広範に活動)、ガローファロの追随者 「我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」
長い棒を持ち、手を下にかざすキリストと、地面で膝をついて上向きでキリストを見るマグダラのマリアが描かれています。マグダラのマリアは豪華な服をまとい壷(多分、香油が入ってると思う)を持っています。キリストの目線が右下に向かっているのと、背景の虹が右下に向かっているのが呼応しているようで印象的でした。
ペッレグリーノ・ティバルディ 「幼児礼拝」
聖母子に向かって熱狂的な人々が群がっている様子が描かれています。赤子のキリストは嫌がってマリアにしがみつき、背後で養父ヨセフが待て待て!と抑えるような仕草をしています。上からは天使が長い紙を持って舞い降りてきていました。人々の肉体は隆々としているのですが、これは解剖学に基づき硬く描線で筋肉に躍動感を与えているのだとか。ミケランジェロの影響もあるようです。光があたって明暗があるのもドラマチックでした。
パリス・ボルドン 「ヴィーナス、サテュロスとキューピッド」
赤い布の上で眠るビーナスとその布を引っ張るキューピッド、その背後で果実を品定めしているようなサテュロス(下半身は獣)が描かれています。各自の仕草が面白くて、ビーナスの美しい肌とキューピッドが可愛らしい作品でした。
ブレシャニーノ 「ヴィーナスとふたりのキューピッド」
均整の取れたすらっとしたヴィーナスで、足元には2人のキューピッドもいます。ヴィーナスは顔も端整で髪が短く、現代人のような雰囲気も感じました。踏み出した足と、右手に貝殻をもって、こちらに抜け出てきそうな動きがあります。解説によると立体的なビーナスからはヘレニズム時代のギリシア彫刻への知識が伺えるそうです。また、ダ・ヴィンチやラファエロ、ミケランジェロからも影響を受けたと思われるのだとか。
ルカ・カンビアーソ 「海のヴィーナスとキューピッド」
この辺はヴィーナスとキューピッドの作品が並んでました。 これは魚に乗ったキューピッドと、イルカに押される貝に乗ったヴィーナスが描かれ、ヴィーナスは後ろを向いて、足を絹の布でぬぐおうとする仕草をしているのが面白いです。こうした伝統に囚われないポーズで「いかに描くか」がマニエリスムの特徴らしいです。
ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ 「ルクレツィア」
ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ 「レダ」
2枚並んだ同じ画家の作品で、両方とも美しい女性の上半身像です。ルクレツィアは横向きで少し身をひねる様なポーズをとり、レダは振り返るポーズでした。これもマニエリスムなのかな? かなり気に入ったので両方とも絵葉書を買いました。
また階段を登って2Fにつくと、そこにも映像のコーナーがあります。ここも地下と同じような内容で美術館内を案内するような映像でした。
<Ⅲ章 17世紀・新たな表現に向けて‐カラヴァッジョの時代>
最後の章はカラヴァッジョの時代の作品が中心でした。ボルゲーゼ枢機卿はカラヴァッジョの後援者だったそうで、そのコレクションも多いそうです。(今回は1枚ですが) この章はバロック時代の劇的な作品がありました。
カラヴァッジョ 「洗礼者ヨハネ」 ★こちらで観られます
カラヴァッジョ最晩年の作品の1枚です。光が当たったような裸体のヨハネの姿が描かれています。身をくねって持たれかかるポーズをして妖しい雰囲気を漂わせています。表情も気だるく色っぽい…。カラヴァッジョは男色のショタってのは本当っぽいですねw この作品は口論の末に殺人を犯してしまったカラヴァッジョが、逃亡しているときにパトロンであるボルゲーゼ卿にとりなしてもらって恩赦を受けようと描いた作品らしいです。 しかし病気にかかってその後すぐに死んでしまったのだとか。波乱の人生ですね。
カヴァリエール・ダルピーノに帰属 「キューピッドに冠を被せられるヴィーナス」
またもやヴィーナスとキューピッドの親子ですw 赤い布の上で横たわるヴィーナスと、その頭に花の冠を被せようと背伸びするキューピッドが描かれています。キューピッドの左には豊穣のシンボルである雌の白い鳩が描かれ、背景には広大な景色が広がっていました。 背伸びしている様子が可愛らしいです。
グエルチーノ 「放蕩息子」
これはルカのたとえ話が元になっている作品。生前分与された父の遺産を使い果たし、豚の餌を食べて暮らすまでボロボロになった息子(弟)が、裕福な実家に戻ってきた時の様子を描いています。これは絵画でよく取り上げられるシーンで、この展覧会でもこの主題は2枚観られます。 この絵は、左から、兄、父、弟と並んでいて、兄は不満そうな眼で弟の帰りを喜ぶ父を咎めているような感じです。それに対して父は、「悔い改め改心したのは死人が生き返ったようなもの」と兄に説明しながら帰ってきた弟の肩に手を回していました。弟はすごいボロボロの服を着て情けないですが、犬も前足を弟の腰にひっかけて立ち、喜んでいるようでした。1枚の絵でこれだけのストーリーがあるのが奥深いです。 ちなみに、作者名のグエルチーノはあだ名で「やぶにらみ」という意味らしく、彼は斜視だったらしいです。
ゲラルド・デッレ・ノッティ(ヘリット・ファン・ホントホルスト) 「スザンナと老人たち」
カラヴァッジョ派の画家です。水浴している女性と、その腰布を剥ぎ取ろうとするターバンの老人2人が描かれています。女性は驚きと恐怖の表情で必死に腰布を抑えていました。一目でわかる劇的な絵でした。
ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ 「巫女シビラ」
ターバンを巻いた女性が振り向きざまで、右から強い光が当たっています。そして本に神託を書き記しているようです。この明暗もこの時期らしいかな。結構愛らしい顔をしていました。
ということで、かなり充実した展覧会でした。ルネサンス期やバロック期の作品は、隠れた意味や一定のルールもあるので、今回の展示は特に解説機を借りることをお勧めします(むしろ美術館の特別展では常に解説機を借りるのをお勧めしますw)
なお、この展覧会が終わると、約2年間に及ぶリニューアル工事に入るようです。どんな風に変わるんでしょうね。


【展覧名】
ボルゲーゼ美術館展 ラファエロ「一角獣を抱く貴婦人」
【公式サイト】
http://www.tobikan.jp/museum/borghese.html
http://www.borghese2010.jp/
【会場】東京都美術館
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2010年1月16日(土)~4月4日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
2時間00分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日13時半頃です)】
混雑_1_②_3_4_5_快適
【作品充実度】
不足_1_2_3_4_⑤_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
この展覧会は50点程度と点数は少ないのですが内容がかなり濃かったです。点数が少ない分、観るスペースが広いのがありがたかった。おかげである程度混んでいてもじっくりと自分のペースで観ることができました。今回もメモを元に、章ごとに気に入った作品を中心にご紹介しようかと思います。 (名前や作品名が複雑なので、打ち間違っていたらごめんなさい)
<序章 ボルゲーゼ・コレクションの誕生>
まずはボルゲーゼ美術館そのものについての説明となる序章からスタートします。
ボルゲーゼ美術館はルネサンス、バロック美術の宝庫で、その起源はローマ皇帝パウルス5世の甥で、教皇庁で権勢のあったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿のコレクションを元にしています。1615年には伊達政宗の家臣である支倉常長の慶長遣欧使節がここで歓待を受けるなど、日本とは400年近い繋がりがあるようです。
展覧会の入口では大きなパネルでボルゲーゼ美術館の白く美しい姿が観られました。(後のほうで映像で観られるコーナーがあります) 序章は美術館の成り立ちに関する作品が中心となっていました。
マルチェッロ・プロヴェンツァーレ 「パウルス5世(カミッロ・ボルゲーゼ)の肖像」
赤い衣と赤い帽子を被った初老の男性の肖像です。実はこの人はローマ教皇で、ボルゲーゼ美術館の祖であるシピオーネの叔父さんにあたる、カミッロ・ボルゲーゼです。右上にはボルゲーゼ家の紋章が描かれています。この作品はモザイクを使って描かれていて、特に顔の部分ではそれがよく分かります。作者はサンピエトロ聖堂の大天井の修復も手がけた人らしいです。モザイクの細かさと色合いの巧みさが見事な作品でした。
マルチェッロ・プロヴェンツァーレ 「オルフェウスの姿のシピオーネ・ボルゲーゼ」
色鮮やかな赤と白の衣を着て、バイオリン?を持っているオルフェウスです。周りには竜、鷲、ライオン、鶏、ダチョウ、牛などなど沢山の動物が集まっています。この絵は、オルフェウスの音楽はキリストの話が人々を魅了するようなもの と捕らえているそうです。そして、作品名の通り、シピオーネをオルフェウスに見立てていて、さらにボルゲーゼ家の紋章である鷲と竜を際立たせているのだとか(確かに目立っていました) 普通に観たらそんなこと絶対わからなかったw 多くの意味を隠した興味深い作品でした。
ジャン・ロレンツォ・ベルニーニ 「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像」 ★こちらで観られます
この美術館の祖となったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像です。口を開き視線を横に向けて、誰かと話しているみたいに見えます。大理石でできていて表面は滑らかで生気を感じます。 作者はバロックを代表する彫刻家で、流石といった作品でした。
序章の最後のあたりにはボルゲーゼ家の建物や周辺を描いた版画のコーナー(5点ほど)がありました。細かく描かれていて、当時の様子がよくわかる版画でした。
<Ⅰ章 15世紀・ルネサンスの輝き>
まずはルネサンスのコーナーです。この時代の作品は日本国内では中々観られないので貴重な経験になります。
サンドロ・ボッティチェリとその弟子たち 「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」 ★こちらで観られます
直径2mくらいある円形の絵です。円形の絵は「トンド」と呼ばれルネサンス期によく作られたようです。ほほを寄せてキリストを抱くマリアと、傍らでひざまずいているヨハネを中心に背後には天使たちが祈りを捧げています。キリストは赤子ながら祝福のポーズをとって左手にはざくろを持っていました。ざくろは豊穣や復活の象徴なのだとか。円形の中に緻密な構図で色々な要素が納まっているように思いました。また、一部分ですが上から塗ったと思われる花とかが透けて背景が見えるのが気になったw わざと?
マルコ・ドッジョーノ 「祝福のキリスト」
地球儀を持って祝福のポーズをとる青年のキリストです。一時期はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品と思われていたのだとか。若々しく女性的な顔立ちで、にこやかな優しい表情をしていました。 そして地球儀が結構正確で驚いたw 1505年頃の作品のようですが当時すでに地球儀があったのかな…。
ラファエロ・サンツィオ 「一角獣を抱く貴婦人」 ★こちらで観られます
今回の目玉作品です。目のパッチリした少し童顔の愛らしい女性が右側に視線を向けて座り、小さな一角獣(ユニコーン)を抱いています。背景には左右の端に2本の柱が立ち、広大な風景が広がっています。 これを観た時にレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザに構図が似てるなと思いました。(解説でもピラミッド型の人物図はダ・ヴィンチの影響と言ってたからあながち間違いじゃないかも) そして、もう一つ気になるのが小脇に抱えた一角獣です。この絵は婚礼の際に注文されて作られ、一角獣は貞淑と純潔の証ということですが、やけに小さくないか?w 仮にも馬ならもっと大きいのでは? と思ったら、この一角獣は元々、犬を描こうとしていたのを一角獣に変更したのではないかということでした。 また、この絵の近くに同じような絵の白黒写真があるぞ?と思ったら、修復前のこの絵の写真でした。 一角獣は車輪に置き換わり、女性は肩にマントを羽織って、聖カタリナとして書き換えられていたようです。(車輪はカタリナの持ち物。それに関しては後述します) 修復の際にX線で調べてみて、一角獣の存在が分かったそうで、何故上から描かれていたのかはわかりませんが、ミステリアスな運命を辿った作品のようです。 そんな作品を目の当たりにするとは美術好き冥利に限りますね。
レオナルド・ダ・ヴィンチ(模写) 「レダ」
オリジナルは失われてしまったレオナルド・ダ・ヴィンチの作品の模写です。均整の取れた裸婦が身をくねらせ、白鳥の首を抱き、足元の子供たちに慈愛の目を向けています。 背景は大気と光を巧みに捉えた描写だと解説されていました。非常に魅力的な女性像でした。
この先の階段脇の所に、ボルゲーゼ美術館内の映像コーナーがありました。天井から壁など至るところまで美術品がある豪華絢爛な部屋に圧倒されます。特にアポロ像の部屋は凄そう…。一度は行ってみたいです(><)
<特別出品 ボルゲーゼと日本:支倉常長と慶長遣欧使節>
序章でも説明があったように、伊達政宗の家臣の支倉常長と慶長遣欧使節についての特別コーナーがありました。通商条約を主な目的として渡欧し、ボルゲーゼ家で歓待を受け、ローマ市民権や貴族の地位を貰うなどの厚遇を受けたようですが、本来の目的は難航してうまくいかなかったようです。
参考:慶長遣欧使節のwiki
アルキータ・リッチ(かつてはクロード・デリュに帰属) 「支倉常長像」
白い絹に草花や動物をモチーフにした金銀の刺繍を施した着物を着た支倉常長が描かれています。腰には2本の刀を差し、足元には可愛らしい欧風の犬が一緒に描かれていました。この格好はヨーロッパ側の記録通りの格好だそうです。また、背景の窓の外には帆船や天使が描かれ苦難に満ちた船旅を暗示しているのだとか。 ちなみに支倉常長は帰国後1年くらいで死んでしまったそうです…。
<Ⅱ章 16世紀・ルネサンスの実り‐百花繚乱の時代>
緻密な風景や風俗描写、豊穣な色彩が特徴のルネサンス絵画が揃った章となっています。その後は「マニエラ(いかに描くか)」が注目されるようになりマニエリスムの風潮となったようです。
カリアーニ 「聖母子と聖ペトロ」
左からマリア、台の上にたって上を指差す赤子のキリスト、聖ペテロの順で並んでいます。マリアの後ろにはゴシキヒワがいて、キリストの足元には2つの洋ナシが並んでいます。 ゴシキヒワはアザミを食べることからキリストの受難を暗示し、洋ナシは原罪から人間を救済するために神がキリストを遣わしたというのを示しているそうです。解説機の説明無しではわかりませんでしたが、1つ1つに深い意味が込められていて知的な感じでした。
ドッソ・ドッシ 「アレクサンドリアの聖カタリナ」
本を読むカタリナが右手で大きな木製の車輪を押さえています。着ている服が薄くて乳首が浮いてます。また金属的な帽子?か光輪かわからないものを頭に乗せていました。落ち着いた雰囲気をもった作品でした。
なお、カタリナはローマ皇帝に車裂きの刑にされたが、天使が現れて車輪を粉砕したという伝説があり、カタリナの持ち物は車輪になっています。
作者不詳(17世紀前半に活動)、ドッソ・ドッシの追随者 「ゴリアテの首を持つダヴィデと従兵」
黒い甲冑をきたダビデが台の上に大きなゴリアテの頭を置いていて、後ろには従者もいます。しかし、この作品の主役は甲冑じゃないかなw 甲冑に当たる光の反射の表現が見事で、質感までわかるような感じでした。
作者不詳(16世紀広範に活動)、ガローファロの追随者 「我に触れるな(ノリ・メ・タンゲレ)」
長い棒を持ち、手を下にかざすキリストと、地面で膝をついて上向きでキリストを見るマグダラのマリアが描かれています。マグダラのマリアは豪華な服をまとい壷(多分、香油が入ってると思う)を持っています。キリストの目線が右下に向かっているのと、背景の虹が右下に向かっているのが呼応しているようで印象的でした。
ペッレグリーノ・ティバルディ 「幼児礼拝」
聖母子に向かって熱狂的な人々が群がっている様子が描かれています。赤子のキリストは嫌がってマリアにしがみつき、背後で養父ヨセフが待て待て!と抑えるような仕草をしています。上からは天使が長い紙を持って舞い降りてきていました。人々の肉体は隆々としているのですが、これは解剖学に基づき硬く描線で筋肉に躍動感を与えているのだとか。ミケランジェロの影響もあるようです。光があたって明暗があるのもドラマチックでした。
パリス・ボルドン 「ヴィーナス、サテュロスとキューピッド」
赤い布の上で眠るビーナスとその布を引っ張るキューピッド、その背後で果実を品定めしているようなサテュロス(下半身は獣)が描かれています。各自の仕草が面白くて、ビーナスの美しい肌とキューピッドが可愛らしい作品でした。
ブレシャニーノ 「ヴィーナスとふたりのキューピッド」
均整の取れたすらっとしたヴィーナスで、足元には2人のキューピッドもいます。ヴィーナスは顔も端整で髪が短く、現代人のような雰囲気も感じました。踏み出した足と、右手に貝殻をもって、こちらに抜け出てきそうな動きがあります。解説によると立体的なビーナスからはヘレニズム時代のギリシア彫刻への知識が伺えるそうです。また、ダ・ヴィンチやラファエロ、ミケランジェロからも影響を受けたと思われるのだとか。
ルカ・カンビアーソ 「海のヴィーナスとキューピッド」
この辺はヴィーナスとキューピッドの作品が並んでました。 これは魚に乗ったキューピッドと、イルカに押される貝に乗ったヴィーナスが描かれ、ヴィーナスは後ろを向いて、足を絹の布でぬぐおうとする仕草をしているのが面白いです。こうした伝統に囚われないポーズで「いかに描くか」がマニエリスムの特徴らしいです。
ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ 「ルクレツィア」
ミケーレ・ディ・リドルフォ・デル・ギルランダイオ 「レダ」
2枚並んだ同じ画家の作品で、両方とも美しい女性の上半身像です。ルクレツィアは横向きで少し身をひねる様なポーズをとり、レダは振り返るポーズでした。これもマニエリスムなのかな? かなり気に入ったので両方とも絵葉書を買いました。
また階段を登って2Fにつくと、そこにも映像のコーナーがあります。ここも地下と同じような内容で美術館内を案内するような映像でした。
<Ⅲ章 17世紀・新たな表現に向けて‐カラヴァッジョの時代>
最後の章はカラヴァッジョの時代の作品が中心でした。ボルゲーゼ枢機卿はカラヴァッジョの後援者だったそうで、そのコレクションも多いそうです。(今回は1枚ですが) この章はバロック時代の劇的な作品がありました。
カラヴァッジョ 「洗礼者ヨハネ」 ★こちらで観られます
カラヴァッジョ最晩年の作品の1枚です。光が当たったような裸体のヨハネの姿が描かれています。身をくねって持たれかかるポーズをして妖しい雰囲気を漂わせています。表情も気だるく色っぽい…。カラヴァッジョは男色のショタってのは本当っぽいですねw この作品は口論の末に殺人を犯してしまったカラヴァッジョが、逃亡しているときにパトロンであるボルゲーゼ卿にとりなしてもらって恩赦を受けようと描いた作品らしいです。 しかし病気にかかってその後すぐに死んでしまったのだとか。波乱の人生ですね。
カヴァリエール・ダルピーノに帰属 「キューピッドに冠を被せられるヴィーナス」
またもやヴィーナスとキューピッドの親子ですw 赤い布の上で横たわるヴィーナスと、その頭に花の冠を被せようと背伸びするキューピッドが描かれています。キューピッドの左には豊穣のシンボルである雌の白い鳩が描かれ、背景には広大な景色が広がっていました。 背伸びしている様子が可愛らしいです。
グエルチーノ 「放蕩息子」
これはルカのたとえ話が元になっている作品。生前分与された父の遺産を使い果たし、豚の餌を食べて暮らすまでボロボロになった息子(弟)が、裕福な実家に戻ってきた時の様子を描いています。これは絵画でよく取り上げられるシーンで、この展覧会でもこの主題は2枚観られます。 この絵は、左から、兄、父、弟と並んでいて、兄は不満そうな眼で弟の帰りを喜ぶ父を咎めているような感じです。それに対して父は、「悔い改め改心したのは死人が生き返ったようなもの」と兄に説明しながら帰ってきた弟の肩に手を回していました。弟はすごいボロボロの服を着て情けないですが、犬も前足を弟の腰にひっかけて立ち、喜んでいるようでした。1枚の絵でこれだけのストーリーがあるのが奥深いです。 ちなみに、作者名のグエルチーノはあだ名で「やぶにらみ」という意味らしく、彼は斜視だったらしいです。
ゲラルド・デッレ・ノッティ(ヘリット・ファン・ホントホルスト) 「スザンナと老人たち」
カラヴァッジョ派の画家です。水浴している女性と、その腰布を剥ぎ取ろうとするターバンの老人2人が描かれています。女性は驚きと恐怖の表情で必死に腰布を抑えていました。一目でわかる劇的な絵でした。
ジョヴァン・フランチェスコ・ロマネッリ 「巫女シビラ」
ターバンを巻いた女性が振り向きざまで、右から強い光が当たっています。そして本に神託を書き記しているようです。この明暗もこの時期らしいかな。結構愛らしい顔をしていました。
ということで、かなり充実した展覧会でした。ルネサンス期やバロック期の作品は、隠れた意味や一定のルールもあるので、今回の展示は特に解説機を借りることをお勧めします(むしろ美術館の特別展では常に解説機を借りるのをお勧めしますw)
なお、この展覧会が終わると、約2年間に及ぶリニューアル工事に入るようです。どんな風に変わるんでしょうね。

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No title
こんにちは。
東京都美術館が2年もクローズとなると
寂しいですね。オープン一本目がフェルメール。
それを首を長くして待ちましょう。
東京都美術館が2年もクローズとなると
寂しいですね。オープン一本目がフェルメール。
それを首を長くして待ちましょう。
Re: No title
Takさん
コメントありがとうございます。
ここは国際レベルの展覧会も多い美術館だけにお休みは寂しいですが、2012年のフェルメールの展覧会ってここだったんですね。「真珠の耳飾りの少女」今から楽しみです!
このブログでは一度も紹介していないので、一応参考リンクを張っておきます
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」12年東京・神戸に
http://www.asahi.com/culture/update/1028/TKY200910270497.html
コメントありがとうございます。
ここは国際レベルの展覧会も多い美術館だけにお休みは寂しいですが、2012年のフェルメールの展覧会ってここだったんですね。「真珠の耳飾りの少女」今から楽しみです!
このブログでは一度も紹介していないので、一応参考リンクを張っておきます
フェルメール「真珠の耳飾りの少女」12年東京・神戸に
http://www.asahi.com/culture/update/1028/TKY200910270497.html
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東京都美術館で開催中の
「ボルゲーゼ美術館展」のプレス内覧会にお邪魔して来ました。
ボルゲーゼ美術館展公式サイト
ローマにはアムステルダムと同じ位よく行っていますが、ローマ市北東部ピンチアーナ門の北側に広がるボルゲーゼ公園内にある、このボルゲーゼ...
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多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
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画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。
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