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G-tokyo 2010 【森アーツセンターギャラリー】

もう終わってしまいましたが、1/30と1/31だけ森アーツセンターギャラリーで開催されていた「G-tokyo 2010」に行ってきました。これは15のギャラリーが取り扱っているアーティストの新作発表の場で、現代アートの最先端という感じの内容でした。

展覧会という感じではないので、評価テンプレートは所要時間と混み具合だけにしておきます。

P1110208.jpg P1110235.jpg


【展覧名】
 G-tokyo 2010

【公式サイト】※ロリポップのサーバーが弱いようでよく落ちています
 http://www.gtokyo-art.com/

【会場】森アーツセンターギャラリー
【最寄】六本木駅
【会期】2010/01/30~01/31
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 1時間00分程度

【混み具合・混雑状況(土曜日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_④_5_快適

【感想】
現代アートは苦手と言いつつ、この手のイベントは結構好きだったりします。朝出かける前に公式サイトを観ようと思ったら、混雑して繋がらなかったので、アートフェア東京と同じように混んでるのか??と警戒していましたが、意外と空いていて好きなペースで周ることができました。(チケット売り場では10分くらい並びましたが) ギャラリーごとにブースに分かれ、それぞれのブースにギャラリーの人がついているというスタイルです。

いくつか気に入ったギャラリーのスペースを50音順にご紹介。なお、こちらの一覧から各ギャラリーの紹介が見られます。
 http://www.gtokyo-art.com/galleries.html

<アラタニウラノ(ARATANIURANO)> 「archi + anarchy」展 ★こちらで観られます 
このギャラリーは岩崎貴宏氏の作品が目を引きました。。赤いネットの上に同じ色の針金で作られた鉄塔が立っていたり、本の上に白い針金のクレーンがあったり、生活の品が工事現場や丘陵みたいになっていて面白かったです。

<ギャラリー小柳(GALLERY KOYANAGI)> 「Experiments」展 ★こちらで観られます
今回のポスターにもなっている杉本博司氏の「放電場 128」などがありました。これ、絵なのかと思いましたが銀塩写真らしいです。(隣に幻想的な放電の作品があったので絵かと…。) かなり細かいところまで毛細血管のように放電が伸びてる様子もわかる瞬間的な作品でした。

<ギャラリーSIDE2(GALLERY SIDE2)> 「SEE MAX」展 ★こちらで観られます
ここではムラタ有子氏の可愛らしい動物の絵が人気でした。淡い色で描かれる愛らしい姿に癒されました。

<児玉画廊(Kodama Gallery)> 「ignore your perspective」展 ★こちらで観られます
このギャラリーでは池谷保氏の作品が気になりました。原色でカラフルに厚塗りされた顔料が沢山の円を描いていたり、△の形?をしていたり、幾何学的な感じと流れのような感じを受けました。

<ケンジタキギャラリー(KENJI TAKI GALLERY)> 「横内賢太郎」新作展  ★こちらで観られます
この人の作品は正面から見ると顔が真っ白に見えますが、角度を変えて観てみると、しっかりと目鼻が描かれ清楚な顔をしているのがわかります。何度も角度を変えながら楽しむことができました。

<ミヅマアートギャラリー(MIZUMA ART GALLERY)> 「山口晃個展 柱華道」 ★こちらで観られます
今回一番面白かったのはミズマさんでした。電柱という、美観を損ねると批判される存在を主役にして、華道に見立てて表現するという作品が並んでいました。最初の方はまだ現実的な感じなんだけど、途中から電柱の上にお風呂があったり、家があったりして可笑しさがありました。また観たいと思わせる内容でした。

<シュウゴアーツ(ShugoArts)> 「アーバン・スピリット」展(金氏徹平のキュレーション) ★こちらで観られます
日常で周りにある、瓶のケースやパーマのカラーなどを使ってつくった建造物のようなものに、白いペンキのようなものをぶっかけて、それが滴り落ちる途中に固まった感じの作品がいくつかありました。身近なものがこんな建造物のように組み合わされるのかと感心しながら見ていました。滴るペンキが固まったのを観ていると、時間が止まっているような感じもします。 ・・・気のせいかペンキのような匂いもしていましたw 

<タカ・イシイギャラリー> ★こちらで観られます
このギャラリーは雨の写真を中心に展示していました。雨の水滴1粒1粒に写った風景などが面白くて、こういう写真を撮ってみたいと思わせるものがありました。公式ページを観るとかなり色々な意味を込めていたようですね。やはり現代アートは難しい・・・。

<ワコウ・ワークス・オブ・アート(WAKO WORKS OF ART)> 「New Overpainted Photographs」展 ★こちらで観られます
このギャラリーはゲルハルト・リヒター氏の個展となっていました。この人の作品は写真の上に油彩で抽象画のようなものをペイントする作風で、背景の写真と前面の絵の具が新しい次元の作品を作っているようでした。これも今回の展示でかなり面白い作品でした。

ということで、私には全然真意が汲めませんでしたが直感的に面白い作品もあり、何よりギャラリーに行く機会がない私にとっては中々ないチャンスでした。
たまにパソコンを見ながらギャラリーの方と話している人もいて、商談かも??という光景も見られました。(残念ながら値段は書いてなかったw) こういうイベントは非常に面白いです。
4月初旬にはアートフェア東京2010もあるので、そちらも楽しみです。
 アートフェア東京2010公式サイト
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