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Living Form ―生きている形― チャック・ホバーマン 【ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)】

この前の日曜日の昼下がりに、京橋周辺のアートスポットを巡ってきました。まずは無料で観られるポーラミュージアム アネックスへ行って、「Living Form ―生きている形― チャック・ホバーマン」展を観てきました。

P1110239.jpg


【展覧名】
 Living Form ―生きている形― チャック・ホバーマン

【公式サイト】
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/
 http://www.pola.co.jp/m-annex/exhibition/detail.html

【会場】ポーラミュージアム アネックス (POLA MUSEUM ANNEX)
【最寄】東京メトロ 銀座駅・銀座一丁目駅 JR有楽町駅


【会期】2010年1月23日(土) ~ 2月21日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間20分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日12時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_3_④_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
私が行った時は貸しきり状態でした。途中で何人かきたくらいかな。空いていてじっくり観ることができました。今回の展覧会はチャック・ホバーマンというデザイナーの作品(建造物)の写真や映像、そして模型が中心となった内容でした。この人は誰か?というと、このポーラの新しいビルのデザインを手がけた人です。その活動範囲は広く、ソルトレイク五輪の舞台装置やU2のライブの舞台装置などからおもちゃに至るまで、様々な分野に彼の作品は生かされているようです。
彼の作品の特徴は非常に分かりやすく、「Living Form ―生きている形―」というタイトルのとおり、伸びたり縮んだりして形が変わる建造物です。 マジックハンドや折り畳み傘のように畳まれたものが延びて大きくなる建造物と言った方がわかりやすいかも。 その仕組みはメカニカルかつ幾何学的な美しさのあるデザインが基調となっていました。

まず、入口からちょっと入ったところに謎のボタンがあります。これを押すと、ガラスの前にあるパネルが開閉したり、LEDを点灯させることができます。パネルの開閉は結構ゆっくりですが、実際に自分の操作で動くのが面白かったです。
(左):この写真の3Fのパネルが回転して開きます。
(右):これは1Fのパネルですが、3Fも同じものを使っています。
P1110253.jpg P1110246.jpg



奥に進むと、彼の今までの作品の写真が並んでいるのですが、特に驚くのが前述のU2のライブ(360 tour)のスクリーン装置で、これは最高で7階建てのビルに相当する高さになるそうです。百聞は一見にしかず、youtubeで発見しましたので、リンクを張っておきます。


U2はぬるくて好きじゃないですがこの装置は生で観てみたかった…。ちなみに、この写真のコーナーのは奥には映像コーナーがありますので、そちらを観た方が作品の数々を理解しやすいかもしれません。

また、この展示の面白いのが、模型が2つほどあるところです。「ポンピドーセンターのための伸張する遷移ドーム」という作品の模型は、ハリネズミと言うか、半球状のインフルエンザウィルスみたいな形をしているのですが、ボタンを押すと折りたたまれた骨組みを広げながら膨張する様子を実際に観ることが出来ます。これは非常に面白いです。 同じように、「発明家の殿堂のための伸張する螺旋」という作品の模型は、十字状に捻れた模型が延びていく様子を目の当たりにできました。

その他にも、チャック・ホバーマンがデザインしたパズルやガラガラ、「ホバーマンスフィア」といった玩具も展示されていました。ホバーマンスフィアの動画も見つけましたので、参考に張っておきます。彼の作品の特徴がよくわかる動画です。





一番奥のコーナーは彼の様々な作品の映像コーナーで、ここを先に見たほうが理解が早いかもしれませんw 球が広がる作品が多かったように思いますが、機械的でありながら優雅さすらある動きの滑らかさが面白かったです。

ということで、今回も面白い展示内容でした。ここは小展ながらも素晴らしい内容が多くて大好きな場所です。1ヶ月くらいしか会期がありませんので、興味のあるかたはお見逃しなく…。
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