関東近辺の美術館めぐり ~美術・美景・美味を楽しむブログ~

新春展 【ニューオータニ美術館】

もう終わってしまった展覧会ですが、ニューオータニ美術館で開催された新春展を最終日に観に行ってきましたので、一応ご紹介しておきます。

P1110292.jpg


【展覧名】
新春展

【公式サイト】
 http://www.newotani.co.jp/group/museum/exhibition/201001_newyear/index.html

【会場】ニューオータニ美術館
【最寄】東京メトロ 赤坂見附駅・永田町駅


【会期】2010年1月1日~1月31日
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。

【鑑賞所要時間(私のペースです)】
 0時間40分程度

【混み具合・混雑状況(日曜日16時頃です)】
 混雑_1_2_3_4_⑤_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_③_4_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_2_③_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
空いててゆっくり観られて良かったです。この展示はその名の通りお正月らしい作品や、ホテルニューオータニの逸品が展示されている内容で、特に統一感はありませんが、面白い内容となっていました。気に入った作品をいくつかご紹介。

ベルナール・ビュッフェ 「二羽の鶴」
大きな作品で、縦2m横1.5mくらいあるかな。横向きに立った鶴と、地面をくちばしで突付く鶴(両方タンチョウ鶴)が描かれています。輪郭が太くてビュッフェらしい作風に思いました。札幌ニューオータニのオープンに際して描かれたもので、ビュッフェは鶴をめでたいものとする日本の伝統を理解した上で、北海道らしい作品として描いたようです。この他にもビュッフェの作品は花の絵が2点あってどちらも好みでした。

アンドレ・コタボ 「海辺のフルーツ」
港を背景に、白いテーブルクロスの上に様々なフルーツが描かれています。それぞれが何のフルーツか見分けが難しいくらい簡略化されていました、彩りの美しさと分厚い絵の具の質感が印象的でした。

フェリ・イスカン 「ホテルニューオータニ庭園 太陽・雨・風」
この絵はホテルニューオータニの庭園を描いた作品のようで、太陽・雨・風と下絵の4枚が並んで展示されていました。太陽は緑、雨は青、風はくすんだ緑が全体的な色になっていました。いずれも落ち着いた雰囲気の絵でした。

ポール・ギアマン 「チューリップ」
花瓶に入った沢山のチューリップの花と葉が描かれています。青い葉っぱはうねるようで、チューリップの花は白、赤、黄と色鮮やかでした。花もくねっているてボリューム感がありました。

シュザンヌ・ヴァラドン 「座る裸婦」
今開催中のルノワール展にヴァラドンを描いた絵がありましたが、これはヴァラドン(ユトリロの母)自身の作品です。ちょっとゴツゴツした印象を受けた裸婦です。輪郭線がくっきり描かれていて肌に緑なども使われているせいかな。目を下に向けて、何かの動作をしているようでした。

マリー・ローランサン 「遊ぶ子供たち」
ローランサンがバレエや舞台装置、衣装のデザインなどに熱中していた時期の作品のようです。3美神と動物という伝統的なモチーフを子供たちに置き換えているらしく、6人の子供が集まって、何かを話しているような雰囲気です。可愛らしさと夢見るような幻想性がありローランサンの作品らしいと思いました。

モーリス・ド・ヴラマンク 「雪景色」
大好きなヴラマンクは4点ありました。ヴラマンクと言えば雪の作品が特に好きです。これは暗い森と月が描かれ、流れるように描かれた雪がうっすらと地面に残っている様子の絵です。空の雲や地面が流れるような素早い筆遣いで描かれているのを感じました。


奥の部屋は日本美術のコーナーになっていました。


小林古径 「上宮太子」
聖徳太子16歳の頃を描いた作品。勿論、想像で描いたのでしょうが、柄香炉を持ち袈裟を着て父の用明天皇の病気平癒を祈る姿をしています。色鮮やかで気品のある佇まいを漂わせている作品でした。

横山大観「寿老人」 下村観山「鶴」 菱田春草「亀」 ★こちらで観られます
新年に相応しいお目出度い3枚の絵です。特に気に入ったのは観山の「鶴」で、横向きの鶴と小さな鳥が2羽立っている様子です。上部には大きな余白があり、広がりを感じました。

原在中 「一品當朝図」 ★こちらで観られます
真っ赤な旭日を背に上から舞い降りてくる鶴が描かれています。鶴は細かく描かれていますが、下部の海は荒波をデフォルメしたようになっていました。まさにお正月といった一枚でした。

平櫛田中 「大谷米太郎座像」
この部屋で一際存在感があったのが、リアルに着色されたホテルニューーオータニの創業者の座像です。紋付袴で正座している様子は遠くから見ると本当に人が座っているように見えました。そのためちょっと怖いw

勝川春章 「初午図」
梅の木の下で太鼓を叩いたりキツネの面をつけた遊ぶ3人の子と、それを子供を抱えながら観る着物の女性が描かれています。 梅の木の下の真っ赤な柵と抱かれた子供の赤い服が目を引きました。構図も面白さがありました。


ということで、この美術館はあまり広くないものの、好みの作品がよく出てくるのでちょくちょくチェックしています(ぐるっとパスも使えるし) もうこの展覧は終わってしまいましたが、次の「大谷コレクション展」も面白そうです。

 大谷コレクション展 公式サイト
 http://www.newotani.co.jp/group/museum/exhibition/201002_ootani/index.html
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