HOME   »  過去の美術展 (2009年)  »  「Story of …」 カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶 【東京国立博物館】

「Story of …」 カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶 【東京国立博物館】

阿修羅展の後、一休みしてカルティエ展へ。こちらも結構人が多かったですが、それだけの甲斐がある展示でした。

1136187077_156.jpg

1136187077_238.jpg

【展覧名】
日仏交流150周年記念 特別展「Story of …」 カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶

【公式サイト】
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=B01&processId=01&event_id=6299
http://www.storyof.jp/

【会場】東京国立博物館 表慶館 (上野公園)
【最寄】上野駅(JR・東京メトロ・京成)
【会期】2009年3月28日(土)~5月31日(日)
 ※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
 ※写真はコンパクトデジカメで撮影しました。


【鑑賞所要時間(私のペースです)】
1時間40分程度

【混み具合(土曜日15時頃です)】
 混雑_1_②_3_4_5_快適

【作品充実度】
 不足_1_2_3_④_5_充実

【理解しやすさ】
 難解_1_②_3_4_5_明解

【総合満足度】
 不満_1_2_3_④_5_満足

【感想】
宝石展も結構観てきましたがこの展示も中々素晴らしかったです。私の好みとしては庭園美術館でやったティファニー展の方が好きですが、こちらもミステリークロックなども含め、貴重で絢爛豪華な内容でした。ただ、説明が少なくてどこの誰の為に誰がつくったとか、そういう背景があまりわかりませんでした。(2Fはちょっと説明がある) カルティエのことを詳しく知っているわけではないので、ちょっとその辺が不満かな。

点数が多かったので、大まかに回想。
キラキラと七色に光るダイヤをはじめ、数々の宝石を配したネックレスやティアラが並び、まさにお宝!って感じで特に女性には楽しい展示だと思う。しかし単に宝石が綺麗なだけでなく、当時最新のデザインや技術が駆使され、遊び心を含んでいるところが魅力的です。

まず1Fで面白かったのが、ミステリークロック。これは装飾時計で、水晶の中は針が浮いているように見える不思議なもの。ムーブメントは土台の中にあって側面の歯車で回転させているらしいです。
また、アールデコ調のデザインの作品は私の好みにあっていました。逆にこれは!??と驚いたのがエジプトやアジア関連のデザイン。エジプトのスカラベやペルシャやインドの象、果ては陰陽やら仏塔まで様々なモチーフがあって面白かった。キメラは他のコーナーでも観たので、頻出のモチーフなのかな?

今回の目玉は恐らく2F。↑の看板の写真の作品は、予想以上にでかいです! その豪華さ、緻密な細工、輝き・・・ 美しさに眼がくらみます。見る角度を変えながら観るとキラキラと万華鏡のように顔に虹が写りますw これは写真で観るのと全然違う一品でした。

2Fにはグレース・ケリーゆかりの作品などもあって興味深いのですが、ちょっと異彩を放っていたのは金色に光る月面着陸船の模型。かなり精巧ですがこんなものまであるとは驚き。

他に強烈な印象があったのは、ダイヤの蛇と金色のワニ。ダイヤの蛇のほうは蛇腹の部分に微妙に赤い宝石などを配していて、リアルです。
ワニの方は2匹が絡み合って数字の9を描いていて、黄金の光を放っていました。重厚感があった。

ちょっとインパクトが強いものばかりを紹介しましたが、正統派とも言えるティアラなんかは流石でした。特にアクアマリンの入ったティアラなどは、透き通るような薄い青色の輝きに気品を感じました。

ということで、かなり幅広いモチーフを持っていて紹介しきれないくらいあります。これだけの作品を一気に観られる機会は貴重だと思うので、阿修羅展の後はティファニー展もお勧めです!

おまけ:表慶館の裏で綺麗な花が咲いていました。
1136187077_245.jpg
関連記事


記事が参考になったらブログランキングをポチポチっとお願いします(><) これがモチベーションの源です。

 

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter



Comment
Trackback
東京国立博物館表慶館で3月28日より開催される 日仏交流150周年記念特別展「Story of …」カルティエ クリエイション~めぐり逢う美の記憶~のプレスプレビューにお邪魔して来ました。 公式サイト 成田空港でフェデックス貨物機の着陸炎上事故が起きたことも知ら...
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

21世紀のxxx者

Author:21世紀のxxx者
 
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。

関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。

画像を大きめにしているので、解像度は1280×1024以上が推奨です。

↓ブログランキングです。ぽちっと押して頂けると嬉しいです。





【トラックバック・リンク】
基本的にどちらも大歓迎です。アダルトサイト・商材紹介のみのサイトの方はご遠慮ください。
※TB・コメントは公序良俗を判断した上で断り無く削除することがあります。
※相互リンクに関しては一定以上のお付き合いの上で判断させて頂いております。

【記事・画像について】
当ブログコンテンツからの転載は一切お断り致します。(RSSは問題ありません)

更新情報や美術関連の小ネタをtwitterで呟いています。
更新通知用twitter

展覧スケジュール
現時点で分かる限り、大きな展示のスケジュールを一覧にしました。

展展会年間スケジュール (1都3県)
検索フォーム
ブログ内検索です。
【○○美術館】 というように館名には【】をつけて検索するとみつかりやすいです。
全記事リスト
カテゴリ
リンク
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
メディア掲載
■2012/1/27
NHK BSプレミアム 熱中スタジアム「博物館ナイト」の収録に参加してきました
  → 詳細

■2011/11/21
海の見える杜美術館の公式紹介サイトに掲載されました
  → 詳細

■2011/9/29
「週刊文春 10月6日号」に掲載されました
  → 詳細

■2009/10/28
Yahoo!カテゴリーに登録されました
  → 絵画
  → 関東 > 絵画

記事の共有
この記事をツイートする
広告
美術鑑賞のお供
細かい美術品を見るのに非常に重宝しています。
愛機紹介
このブログの写真を撮ってます。上は気合入れてる時のカメラ、下は普段使いのカメラです。
RSSリンクの表示
QRコード
QRコード
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
60位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
デザイン・アート
7位
アクセスランキングを見る>>
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

※できるだけコメント欄にお願い致します。(管理人だけに表示機能を活用ください) メールは法人の方で、会社・部署・ドメインなどを確認できる場合のみ返信致します。