マリー・ローランサンの扇 【川村記念美術館】
前回ご紹介した川村記念美術館のレストラン[ベルヴェデーレ]で食事をして、自然散策路を周った後に、今回の目的である特別展「マリー・ローランサンの扇」を観てきました。

【展覧名】
マリー・ローランサンの扇
【公式サイト】
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html
【会場】川村記念美術館
【最寄】JR佐倉駅 または 京成佐倉駅
【会期】2010年1月26日(火)~3月28日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
作品点数はそんなに多くないのですが、諏訪のマリー・ローランサン美術館所蔵の作品が一気に観られる機会となっていました。普段なら常設から先に観て行くルートなのですが、美術館へ行ったらちょうど、14時から学芸員さんによる特別展のギャラリートークが始まるところだったので先にそちらに参加してきました。(ギャラリートークに参加した時は結構人がいましたが、それ以外のときは空いていました。) レクチャールームで受信機を借りて、それを通じてクリアに解説を聞くことができるのがありがたかったです。おかげで詳しい解説をメモすることができましたので、その内容を感想と共にご紹介しようと思います。
まずはマリー・ローランサンの生涯について説明して頂きました。マリー・ローランサンはパリで私生児として生まれました。私生児と言っても経済的に豊かで母親の教養が高かったようで、マリーはブルジョアのお嬢様の教育を受けていたようです。その頃、マリーは画家になりたいと思ったようですが、当時、画家は女性がなるものではないという風潮があったので、母親は陶磁器の絵付けの学校ならお嬢さんの教育としても問題ないと判断し、通わせたようです。 しかし、マリーはやはり画家になりたいと考え画塾に通うようになり、そこでジョルジュ・ブラックと会い、その後ピカソ達のアトリエに通うようになりました。ブラックとピカソと言えば、キュビスムの創始者ですが、マリー・ローランサンもその影響を受けました。また、キュビスムを擁護した詩人であり批評家であるアポリネールと出会ったのもこの頃で、やがて2人は恋人関係になります。アポリネールはマリー・ローランサンをよく誉めていたようで、それによって自信をつけた彼女は画家としてどんどん成長していきました。しかし、結局2人は別れてしまい、マリーは失意の中で自暴自棄になり、衝動的にドイツ人男性と結婚しました。第一次世界大戦が始まるとフランスとドイツは敵対関係となりましたので、2人はスペインに亡命しました。スペイン時代は夫婦愛も覚めてしまい孤独の時代だったようですが、その環境で作風も進化していきました。やがて戦争が終わると夫の故郷ドイツへ行き、その後離婚してフランスに戻り、人気画家として晩年まで活躍しました。展覧会の冒頭ではフランスに戻った頃にマン・レイ(シュルレアリスムの作家)が撮った写真なども展示されていました。
生涯の概要を聞いた後は各作品の解説を聞きました。特に章は分かれていなかったのですが、公式ページでは分けているようなので、一応分けておきます(区切りが間違っていたらすみません)
<初期(1913年まで)~パステルカラーの誕生>
「狩りをするディアナ」 ★こちらで観られます
これは恋人だった頃のアポリネールにおくった作品です。馬のような生物に座る裸婦が描かれ、周りで犬や猫のような生物が周りで走っているようです。(マリー・ローランサンの作品はこうした謎の生物がよく出てきます) ディアナの神話で言えば本来は鹿のはずですが、実はこれはマリー・ローランサンの好きなラマを描いているそうです。ラマ好きとは渋いですw そしてこのラマはアポリネールを示していて、周りにいる猫のような生物は自分の飼い猫なのだとか。神話を題材にプライベートな世界を取り入れた作品のようでした。まだマリー・ローランサンっぽさを感じません。
「パブロ・ピカソ」 ★こちらで観られます
ピカソの共同アトリエに出入りしていた頃に描かれた、横向きのピカソの肖像です。顔は横向きですが眼は正面を向いていて、この辺がピカソのキュビスムからの影響を感じさせました。
「アンドレ・サルモン」
サルモンもピカソ達の仲間で、彼を描いた肖像画です。ぱっと観た感じで浮世絵の役者絵のようで、日本の表現に関心があったことを感じました。
「エジプト風の横顔のアポリネール」
恋人のアポリネールの肖像なのかな?多分w というのもエジプト風にデフォルメされた狐のような顔になっています。この作品からエジプトの表現にも関心があったのが分かりますが、当時のキュビスムはエジプトを新しい芸術のシンボルと考えていたようで、やはりピカソやブラックとの交流の賜物のようです。それにしてもアポリネールは動物にされまくってますw
「扇」 ★こちらで観られます
マリー・ローランサンはエレガンスさを感じる扇をよく描いていたようで、彼女のシンボルとも言える存在であったようです。この絵は扇を持った女性が描かれ、全体的に緩やかな曲線の多い作品です。解説によると、ピカソやブラックのキュビスムのように対象を分解することはあまりせず、装飾的な曲線においてキュビスムを取り入れているそうです。 この作品くらいから徐々にマリー・ローランサンっぽさを感じる作品が多くなってきました。
「優雅な舞踏会あるいは田舎での舞踊」
非常に高い評価を受けた作品で、抱き合うように踊る2人の女性と、弦楽器を演奏する女性が描かれています。周りには直線、曲線、格子が多く使われ、グリーン、グレー、ピンクなど限られた色彩で表現されています。特に格子状に緑色の線が引かれている手法は、オルフィスム(キュビスムの一派)を取り入れている特徴があるようです。当時の最新様式を使いつつも彼女らしさを出しているということで初期の傑作と言えるようです。だいぶ彼女独自の個性も出てきたように思います。
なお、この辺りまで読んで分かるかと思いますが、初期はアポリネールやピカソ達との交流の影響が如実に現れています。しかし、そんな彼らとも別れの時が訪れます。そのきっかけは1911年の「モナ・リザ盗難事件」で、アポリネールやピカソは容疑者として警察に目をつけられます(それ以前にアポリネールの秘書がルーブル美術館から小品を盗んで、何も知らないピカソやアポリネールに渡していたという事件があったため、モナ・リザの件でも疑われたようです) 結局、アポリネールは無関係なのに何日か投獄されてしまいました。そして、それを聞きつけたマリーの母親は、あんな男と付き合うなというような事をマリーに言ったようで、アポリネールとは疎遠になっていったようです。 ・・・まさかそんな理由で別れたとは知りませんでした。ある意味、その後のマリー・ローランサンの人生はモナ・リザ盗難事件の副産物と言えるかも??
さらにその後、追い討ちをかけるように母親が死んでしまい、失意のどん底に陥っていくことになります。
「アンドレ・グルー夫人ニコル(旧姓ポワレ)」 ★こちらで観られます
淡い色彩で描かれた作品で、黒く細い馬?に乗るニコルという女性が描かれています。この人はファッションで有名なポール・ポワレの妹で、彼女とは親密な仲となっていきました。また、この頃からマリー・ローランサンはファッションインテリアを手がけるグループとも交流を深め、ピカソ達との距離も広がったようです。・・・こうして解説を聞きながら観ると、人生の岐路を目の当たりにしているかのように見えるのが面白いところです。
<スペイン亡命時代 1914年~1919年>
亡命時代の作品は5点ありました。キュビスムの名残は無く、色彩が深くなっていった傾向が見られるようです。
「囚われの女(Ⅱ)」 ★こちらで観られます
格子模様のピンクの薄いカーテンごしに、白い肌の女性がそっとこちらの様子覗っている姿が描かれています。2というタイトルですが、1もあるそうで、そちらはカーテンではなく鉄格子なのだとか…。よほど絶望したような時代だったのでしょうか。心なしか描かれた女性もはかなげです。なお、この頃の作品には格子状の模様がよく使われているようです。
「棕櫚のそばの乙女」
椅子に腰掛ける白い帽子の女性が描かれ、テーブルにはギターが置かれています そして、部屋?の中は植物の緑で埋め尽くされているようです。 解説によると、テーブルは不安定で、部屋を埋め尽くす緑には閉塞感が漂い、構図などから当時の不安な心理状態を窺い知ることが出来るそうです。流石にそこまで私には読み取れませんが、メランコリックな雰囲気が出ているのは何となくわかりました。
「鏡をもつ裸婦」
花飾りを頭に乗せて布を引き寄せる裸婦が描かれています。スペイン(確かプラド美術館だったかな?)でゴヤやベラスケスの作品を観て、それに影響を受けたのがこの作品から読み取れるそうです。
なお、この頃に日本人詩人の堀口大學と知り合ったそうで、堀口大學はアポリネールの詩の日本語訳を出版し、有名になったという余談もありました。
「小舟」 ★こちらで観られます
小舟に乗る2人の女性と、その周りを飛ぶ鳩?や水面から顔を出す白い謎の生物を描いています。この女性の1人は自分で、もう一人は先ほどご紹介したニコルだそうです。2人ともちょっと空ろで気だるい雰囲気に思えました。
「猫と女あるいは娼婦のプリンセス」 ★こちらで観られます
これはドイツにいた頃の作品だそうで、もうすぐフランスに帰れるという時期に描かれたせいか少し明るめになったようです。カーテンの間から猫を手に乗せた横向きの女性を観たような構図で、市松模様の袖とチョーカー?が目立ちます。この頃には格子模様から市松模様に興味が移ったようです。また、この女性の顔は画家自身の顔だちなのですが、タイトルは「娼婦のプリンセス」と刺激的です。これは当時、沢山の愛人を作っていたことの自虐的なものなのだとか。意外な側面ですw
<帰国後 1920年代~「緑の森」と乙女たち>
「ディアナ」 ★こちらで観られます
これはパリに戻ってきた頃の作品で、手を挙げている薄布の服の女性と鹿が描かれ、背景には幾何学的な家々や森も見えます。 明らかに伸びやかな雰囲気が出ていますw というのも、スペイン時代と違って空間を大きく取っている特長があるようで、それが開放感に繋がっているようです。
この頃はもう離婚しているようですが、ドイツに滞在している時に神秘的な森の魅力に目覚めたようで、この後は森を舞台にした作品が多かったようです。なお、1920年代は景気が良い時代でエコールド・パリと呼ばれる文化が華咲き、マリー・ローランサンも人気画家としての地位を確立していきました。
「お城の生活」 ★こちらで観られます
深い緑の森を背景に、淡い色彩で描かれた6人の女性が森で歩いたり馬に乗っている様子が描かれています。特に青いドレスの女性が目を引き、柔らかな曲線の姿勢が優美さを出していて、色彩には女性らしさを感じました。ちょっと憂いを含んだ表情をしていて、夢見るような絵の中にもストーリーでもあるのかな?
<円熟期>
ここら辺で、いくつか面白いエピソードを聞くことができました。
1920年代は戦争に行った男性の代わりに女性が働いていたため、女子の社会進出が進んでいったそうで、マリー・ローランサンと同い年のココ・シャネルの注文もありました。しかし、ココ・シャネルは自分に似ていないとローランサンの絵をつきかえしたそうです。というのも、官能的に描かれた肖像は、女性も男性のように!と考えていたココ・シャネルの意に沿うものではなかったためのようです。それに対して、ローランサンはココ・シャネルを「田舎娘」と呼んだそうですw
作風のせいか、私はローランサンに対して夢見るお嬢様のイメージを持っていたのですが、実際はぶっとんだ所もあったようで、縄跳びしながらデートに来たとか、ピカソにラマの鳴きまねをして驚かせたとか、ケーキにしりもちをついたとか色々なエピソードがあるようです。 むしろおてんばな不思議ちゃん?w
最後は円熟期~晩年の作品が並んでいます。若い頃は黄色や赤は男性的な感じがすると考えてあまり使わなかったようですが、晩年になると使うようになりました。 (解説では男性へのコンプレックスが無くなったためか?と言っていました) そのため画面は明るくなり、また、目鼻が具体的になっていったそうです。これも心の安定がもたらしたものなのかも知れません。
「三人の乙女」 ★こちらで観られます
3人の乙女が顔を合わせて何か話しているように思える絵です。特に中央の女性の唇の鮮やかな赤が目を引きます。他にもヘアバンドのピンクや赤い服、緑の髪飾り、白い真珠の首飾りなど色彩が豊かでした。解説によると顔つきもふっくらとした現実味のある顔に変わっていったそうです。
「青い服のシュザンヌ・モロー」
書類?を読んでるシュザンヌ・モローという女性の肖像です。この人は家政婦だったのですがマリー・ローランサンが娘のように可愛がり、晩年は2人で暮らし、やがて養子となった女性です。2人揃って修道女のようで、昔のマリーと母親のようだったといわれたそうです。
マリーが他界した時、その遺産はこの人に受け継がれましたが、生活に必要な分以外は孤児や修道院のために寄付したそうです。また、遺言により棺にマリーが入ったとき、真っ白いドレスを着て、赤いバラをもち、アポリネールの手紙の束を入れて埋葬されたそうです。やはりアポリネールを愛していたのですね…。ちょっと泣けるエピソードでした。
この近くには挿絵も何点か展示されていました。
「自画像」 「自画像」 「帽子をかぶった自画像」
これは一番最初に飾られてある作品なのですが、あえて最後にご紹介します。というのも、この3点は描かれた時代が違い、人生を知った上で観るとより楽しめます。
1枚は初期の作品で、ちょっと暗い色調を背景に真正面を向いた自画像です。その後の作風と全然違い、まだまだこれからという感じです。
もう1枚はその4年後の作品で、単純化されキリっとした表情をしています。この頃がピカソたちとの交流の時代で、その影響や自信が出てきた感じを受けました。
最後はさらに20年後の44歳の頃の作品で、白い顔の幻想的で夢見るようなマリー・ローランサンらしいと感じる作品でした。自画像だけでもその当時の心の中まで分かるようで、この展覧会にきた甲斐がありました。
ということで、ギャラリートークのおかげでかなり深く楽しめました。そんなに点数は多くないのにこれだけ変遷を知ることが出来たのは貴重な経験となりました。(大体知ってたところと思い違いをしていたところもあったのも参考になりましたw) 今後はローランサンの作品をより楽しめそうです。もうすぐ終わってしまいますが、良い展示なのでお勧めです。
この後、常設展を観てきました。ここは常設も半端じゃない!w

【展覧名】
マリー・ローランサンの扇
【公式サイト】
http://kawamura-museum.dic.co.jp/exhibition/index.html
【会場】川村記念美術館
【最寄】JR佐倉駅 または 京成佐倉駅
【会期】2010年1月26日(火)~3月28日(日)
※営業時間・休館日・地図・巡回などは公式サイトでご確認下さい。
【鑑賞所要時間(私のペースです)】
0時間40分程度
【混み具合・混雑状況(土曜日14時頃です)】
混雑_1_2_3_4_⑤_快適
【作品充実度】
不足_1_2_③_4_5_充実
【理解しやすさ】
難解_1_2_3_④_5_明解
【総合満足度】
不満_1_2_3_④_5_満足
【感想】
作品点数はそんなに多くないのですが、諏訪のマリー・ローランサン美術館所蔵の作品が一気に観られる機会となっていました。普段なら常設から先に観て行くルートなのですが、美術館へ行ったらちょうど、14時から学芸員さんによる特別展のギャラリートークが始まるところだったので先にそちらに参加してきました。(ギャラリートークに参加した時は結構人がいましたが、それ以外のときは空いていました。) レクチャールームで受信機を借りて、それを通じてクリアに解説を聞くことができるのがありがたかったです。おかげで詳しい解説をメモすることができましたので、その内容を感想と共にご紹介しようと思います。
まずはマリー・ローランサンの生涯について説明して頂きました。マリー・ローランサンはパリで私生児として生まれました。私生児と言っても経済的に豊かで母親の教養が高かったようで、マリーはブルジョアのお嬢様の教育を受けていたようです。その頃、マリーは画家になりたいと思ったようですが、当時、画家は女性がなるものではないという風潮があったので、母親は陶磁器の絵付けの学校ならお嬢さんの教育としても問題ないと判断し、通わせたようです。 しかし、マリーはやはり画家になりたいと考え画塾に通うようになり、そこでジョルジュ・ブラックと会い、その後ピカソ達のアトリエに通うようになりました。ブラックとピカソと言えば、キュビスムの創始者ですが、マリー・ローランサンもその影響を受けました。また、キュビスムを擁護した詩人であり批評家であるアポリネールと出会ったのもこの頃で、やがて2人は恋人関係になります。アポリネールはマリー・ローランサンをよく誉めていたようで、それによって自信をつけた彼女は画家としてどんどん成長していきました。しかし、結局2人は別れてしまい、マリーは失意の中で自暴自棄になり、衝動的にドイツ人男性と結婚しました。第一次世界大戦が始まるとフランスとドイツは敵対関係となりましたので、2人はスペインに亡命しました。スペイン時代は夫婦愛も覚めてしまい孤独の時代だったようですが、その環境で作風も進化していきました。やがて戦争が終わると夫の故郷ドイツへ行き、その後離婚してフランスに戻り、人気画家として晩年まで活躍しました。展覧会の冒頭ではフランスに戻った頃にマン・レイ(シュルレアリスムの作家)が撮った写真なども展示されていました。
生涯の概要を聞いた後は各作品の解説を聞きました。特に章は分かれていなかったのですが、公式ページでは分けているようなので、一応分けておきます(区切りが間違っていたらすみません)
<初期(1913年まで)~パステルカラーの誕生>
「狩りをするディアナ」 ★こちらで観られます
これは恋人だった頃のアポリネールにおくった作品です。馬のような生物に座る裸婦が描かれ、周りで犬や猫のような生物が周りで走っているようです。(マリー・ローランサンの作品はこうした謎の生物がよく出てきます) ディアナの神話で言えば本来は鹿のはずですが、実はこれはマリー・ローランサンの好きなラマを描いているそうです。ラマ好きとは渋いですw そしてこのラマはアポリネールを示していて、周りにいる猫のような生物は自分の飼い猫なのだとか。神話を題材にプライベートな世界を取り入れた作品のようでした。まだマリー・ローランサンっぽさを感じません。
「パブロ・ピカソ」 ★こちらで観られます
ピカソの共同アトリエに出入りしていた頃に描かれた、横向きのピカソの肖像です。顔は横向きですが眼は正面を向いていて、この辺がピカソのキュビスムからの影響を感じさせました。
「アンドレ・サルモン」
サルモンもピカソ達の仲間で、彼を描いた肖像画です。ぱっと観た感じで浮世絵の役者絵のようで、日本の表現に関心があったことを感じました。
「エジプト風の横顔のアポリネール」
恋人のアポリネールの肖像なのかな?多分w というのもエジプト風にデフォルメされた狐のような顔になっています。この作品からエジプトの表現にも関心があったのが分かりますが、当時のキュビスムはエジプトを新しい芸術のシンボルと考えていたようで、やはりピカソやブラックとの交流の賜物のようです。それにしてもアポリネールは動物にされまくってますw
「扇」 ★こちらで観られます
マリー・ローランサンはエレガンスさを感じる扇をよく描いていたようで、彼女のシンボルとも言える存在であったようです。この絵は扇を持った女性が描かれ、全体的に緩やかな曲線の多い作品です。解説によると、ピカソやブラックのキュビスムのように対象を分解することはあまりせず、装飾的な曲線においてキュビスムを取り入れているそうです。 この作品くらいから徐々にマリー・ローランサンっぽさを感じる作品が多くなってきました。
「優雅な舞踏会あるいは田舎での舞踊」
非常に高い評価を受けた作品で、抱き合うように踊る2人の女性と、弦楽器を演奏する女性が描かれています。周りには直線、曲線、格子が多く使われ、グリーン、グレー、ピンクなど限られた色彩で表現されています。特に格子状に緑色の線が引かれている手法は、オルフィスム(キュビスムの一派)を取り入れている特徴があるようです。当時の最新様式を使いつつも彼女らしさを出しているということで初期の傑作と言えるようです。だいぶ彼女独自の個性も出てきたように思います。
なお、この辺りまで読んで分かるかと思いますが、初期はアポリネールやピカソ達との交流の影響が如実に現れています。しかし、そんな彼らとも別れの時が訪れます。そのきっかけは1911年の「モナ・リザ盗難事件」で、アポリネールやピカソは容疑者として警察に目をつけられます(それ以前にアポリネールの秘書がルーブル美術館から小品を盗んで、何も知らないピカソやアポリネールに渡していたという事件があったため、モナ・リザの件でも疑われたようです) 結局、アポリネールは無関係なのに何日か投獄されてしまいました。そして、それを聞きつけたマリーの母親は、あんな男と付き合うなというような事をマリーに言ったようで、アポリネールとは疎遠になっていったようです。 ・・・まさかそんな理由で別れたとは知りませんでした。ある意味、その後のマリー・ローランサンの人生はモナ・リザ盗難事件の副産物と言えるかも??
さらにその後、追い討ちをかけるように母親が死んでしまい、失意のどん底に陥っていくことになります。
「アンドレ・グルー夫人ニコル(旧姓ポワレ)」 ★こちらで観られます
淡い色彩で描かれた作品で、黒く細い馬?に乗るニコルという女性が描かれています。この人はファッションで有名なポール・ポワレの妹で、彼女とは親密な仲となっていきました。また、この頃からマリー・ローランサンはファッションインテリアを手がけるグループとも交流を深め、ピカソ達との距離も広がったようです。・・・こうして解説を聞きながら観ると、人生の岐路を目の当たりにしているかのように見えるのが面白いところです。
<スペイン亡命時代 1914年~1919年>
亡命時代の作品は5点ありました。キュビスムの名残は無く、色彩が深くなっていった傾向が見られるようです。
「囚われの女(Ⅱ)」 ★こちらで観られます
格子模様のピンクの薄いカーテンごしに、白い肌の女性がそっとこちらの様子覗っている姿が描かれています。2というタイトルですが、1もあるそうで、そちらはカーテンではなく鉄格子なのだとか…。よほど絶望したような時代だったのでしょうか。心なしか描かれた女性もはかなげです。なお、この頃の作品には格子状の模様がよく使われているようです。
「棕櫚のそばの乙女」
椅子に腰掛ける白い帽子の女性が描かれ、テーブルにはギターが置かれています そして、部屋?の中は植物の緑で埋め尽くされているようです。 解説によると、テーブルは不安定で、部屋を埋め尽くす緑には閉塞感が漂い、構図などから当時の不安な心理状態を窺い知ることが出来るそうです。流石にそこまで私には読み取れませんが、メランコリックな雰囲気が出ているのは何となくわかりました。
「鏡をもつ裸婦」
花飾りを頭に乗せて布を引き寄せる裸婦が描かれています。スペイン(確かプラド美術館だったかな?)でゴヤやベラスケスの作品を観て、それに影響を受けたのがこの作品から読み取れるそうです。
なお、この頃に日本人詩人の堀口大學と知り合ったそうで、堀口大學はアポリネールの詩の日本語訳を出版し、有名になったという余談もありました。
「小舟」 ★こちらで観られます
小舟に乗る2人の女性と、その周りを飛ぶ鳩?や水面から顔を出す白い謎の生物を描いています。この女性の1人は自分で、もう一人は先ほどご紹介したニコルだそうです。2人ともちょっと空ろで気だるい雰囲気に思えました。
「猫と女あるいは娼婦のプリンセス」 ★こちらで観られます
これはドイツにいた頃の作品だそうで、もうすぐフランスに帰れるという時期に描かれたせいか少し明るめになったようです。カーテンの間から猫を手に乗せた横向きの女性を観たような構図で、市松模様の袖とチョーカー?が目立ちます。この頃には格子模様から市松模様に興味が移ったようです。また、この女性の顔は画家自身の顔だちなのですが、タイトルは「娼婦のプリンセス」と刺激的です。これは当時、沢山の愛人を作っていたことの自虐的なものなのだとか。意外な側面ですw
<帰国後 1920年代~「緑の森」と乙女たち>
「ディアナ」 ★こちらで観られます
これはパリに戻ってきた頃の作品で、手を挙げている薄布の服の女性と鹿が描かれ、背景には幾何学的な家々や森も見えます。 明らかに伸びやかな雰囲気が出ていますw というのも、スペイン時代と違って空間を大きく取っている特長があるようで、それが開放感に繋がっているようです。
この頃はもう離婚しているようですが、ドイツに滞在している時に神秘的な森の魅力に目覚めたようで、この後は森を舞台にした作品が多かったようです。なお、1920年代は景気が良い時代でエコールド・パリと呼ばれる文化が華咲き、マリー・ローランサンも人気画家としての地位を確立していきました。
「お城の生活」 ★こちらで観られます
深い緑の森を背景に、淡い色彩で描かれた6人の女性が森で歩いたり馬に乗っている様子が描かれています。特に青いドレスの女性が目を引き、柔らかな曲線の姿勢が優美さを出していて、色彩には女性らしさを感じました。ちょっと憂いを含んだ表情をしていて、夢見るような絵の中にもストーリーでもあるのかな?
<円熟期>
ここら辺で、いくつか面白いエピソードを聞くことができました。
1920年代は戦争に行った男性の代わりに女性が働いていたため、女子の社会進出が進んでいったそうで、マリー・ローランサンと同い年のココ・シャネルの注文もありました。しかし、ココ・シャネルは自分に似ていないとローランサンの絵をつきかえしたそうです。というのも、官能的に描かれた肖像は、女性も男性のように!と考えていたココ・シャネルの意に沿うものではなかったためのようです。それに対して、ローランサンはココ・シャネルを「田舎娘」と呼んだそうですw
作風のせいか、私はローランサンに対して夢見るお嬢様のイメージを持っていたのですが、実際はぶっとんだ所もあったようで、縄跳びしながらデートに来たとか、ピカソにラマの鳴きまねをして驚かせたとか、ケーキにしりもちをついたとか色々なエピソードがあるようです。 むしろおてんばな不思議ちゃん?w
最後は円熟期~晩年の作品が並んでいます。若い頃は黄色や赤は男性的な感じがすると考えてあまり使わなかったようですが、晩年になると使うようになりました。 (解説では男性へのコンプレックスが無くなったためか?と言っていました) そのため画面は明るくなり、また、目鼻が具体的になっていったそうです。これも心の安定がもたらしたものなのかも知れません。
「三人の乙女」 ★こちらで観られます
3人の乙女が顔を合わせて何か話しているように思える絵です。特に中央の女性の唇の鮮やかな赤が目を引きます。他にもヘアバンドのピンクや赤い服、緑の髪飾り、白い真珠の首飾りなど色彩が豊かでした。解説によると顔つきもふっくらとした現実味のある顔に変わっていったそうです。
「青い服のシュザンヌ・モロー」
書類?を読んでるシュザンヌ・モローという女性の肖像です。この人は家政婦だったのですがマリー・ローランサンが娘のように可愛がり、晩年は2人で暮らし、やがて養子となった女性です。2人揃って修道女のようで、昔のマリーと母親のようだったといわれたそうです。
マリーが他界した時、その遺産はこの人に受け継がれましたが、生活に必要な分以外は孤児や修道院のために寄付したそうです。また、遺言により棺にマリーが入ったとき、真っ白いドレスを着て、赤いバラをもち、アポリネールの手紙の束を入れて埋葬されたそうです。やはりアポリネールを愛していたのですね…。ちょっと泣けるエピソードでした。
この近くには挿絵も何点か展示されていました。
「自画像」 「自画像」 「帽子をかぶった自画像」
これは一番最初に飾られてある作品なのですが、あえて最後にご紹介します。というのも、この3点は描かれた時代が違い、人生を知った上で観るとより楽しめます。
1枚は初期の作品で、ちょっと暗い色調を背景に真正面を向いた自画像です。その後の作風と全然違い、まだまだこれからという感じです。
もう1枚はその4年後の作品で、単純化されキリっとした表情をしています。この頃がピカソたちとの交流の時代で、その影響や自信が出てきた感じを受けました。
最後はさらに20年後の44歳の頃の作品で、白い顔の幻想的で夢見るようなマリー・ローランサンらしいと感じる作品でした。自画像だけでもその当時の心の中まで分かるようで、この展覧会にきた甲斐がありました。
ということで、ギャラリートークのおかげでかなり深く楽しめました。そんなに点数は多くないのにこれだけ変遷を知ることが出来たのは貴重な経験となりました。(大体知ってたところと思い違いをしていたところもあったのも参考になりましたw) 今後はローランサンの作品をより楽しめそうです。もうすぐ終わってしまいますが、良い展示なのでお勧めです。
この後、常設展を観てきました。ここは常設も半端じゃない!w
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河村美術館
ここは美術鑑賞、食事、散策と
三拍子そろったいいところですよね。
これからの季節にピッタリ
でもワンコが入れないのが残念…。
三拍子そろったいいところですよね。
これからの季節にピッタリ

でもワンコが入れないのが残念…。
Re: 河村美術館
パンピーさん
本当にいいところですよねー。行くのが大変なのを差し引いても魅力的です。
時間があれば歴博にも行こうと思ったのですが、ここにだいぶ時間を使ってしまいました^^;
敷地はペット禁止なんですね。
本当にいいところですよねー。行くのが大変なのを差し引いても魅力的です。
時間があれば歴博にも行こうと思ったのですが、ここにだいぶ時間を使ってしまいました^^;
敷地はペット禁止なんですね。
Trackback
川村記念美術館で開催中の
「マリー・ローランサンの扇」展に行って来ました。
展覧会の構成は以下の通り。
1:初期(1919年まで)~パステルカラーの誕生
2:スペイン亡命時代(1914-1919年)~憂いを帯びたパステルカラー
3:帰国後(1920年代)~「緑...
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Author:21世紀のxxx者
多分、年に70~100回くらい美術館に行ってると思うのでブログにしました。写真も趣味なのでアップしていきます。
関東の方には休日のガイドやデートスポット探し、関東以外の方には東京観光のサイトとしてご覧頂ければと思います。
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